効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

■再生エネ設備、禁止条例倍増

再生可能エネルギーの発電設備の設置を禁止する自治体が急増していると報じられている。2017年から2年あまりで2倍になったというから、これからもっと増えていくだろう。地域住民が大規模な太陽光や風力発電設備の設置による森林伐採などを懸念しているため…

■インドの水力発電

インドからの情報だが、インドの水力発電容量が日本のそれを追い抜いて世界で5番目の大きさになったとのこと。その総容量は50GW(5,000万kW)を越えている。IEAの数字では、世界の水力発電容量の大きさから見ると、最大がカナダ、それに続くのがアメリカ、…

■新型コロナウイルスのためCOP26の開催日が1年延期

今年の11月に英国のグラスゴーで開催されることになっていたCOP26が、1年延期されることに決まったようだ。場所は変更されていない。気候変動枠組み条約のエスピノサ事務局長は声明で「正しく実施すればコロナ危機からの回復がより持続可能な気候を可能にす…

■日本の現況が示すもの

今日の日経新聞で、カール・アイギンガー・ウィーン経済経営大学教授が産業政策を論じる中で、興味ある、というより、暗澹たる数字を示している。同教授は世界の産業政策の成功例と失敗例を調査し、21世紀の新しい産業政策の総合的な構想をまとめた人だ。21…

■風力発電の出力拡大

シーメンス・ガメサ・リニューアブルエナジーは、単機出力1万4千キロワットの洋上風力発電機を開発するということだ。従来機と比べて年間発電電力量を約25%向上させることが可能で、2021年をめどに試作機を開発する。24年までには市場投入する見…

■ゼロエミッションEV船

旭タンカー)、エクセノヤマミズなど7社は5月21日、ゼロエミッション電気推進船(EV船)の開発、実現、普及に向けたさまざまな取り組みを通じて、新しい海運インフラサービスの構築を目指す「e5(イーファイブ)コンソーシアム」を設立したと発表した。その…

■再エネ100%電力をブロックチェーンで「故郷」から調達

リフューチャーズ(東京都品川区)は5月21日、法人・家庭向けに再生可能エネルギー100%で、「故郷を選んで地産地消に貢献」できる電力小売サービス「EARTH ENERGY(アースエナジー)」の提供を正式に開始したということだ。CO2を排出しない再生可能エネルギ…

■コロナウイルスがレアメタルの供給に障害

新型コロナウイルスの感染拡大で、スマートフォンや電気自動車(EV)に欠かせないリチウムイオン電池に不足が生じる可能性が出てきたと報じられている。電池の正極材に使うコバルトなど、レアメタルの主要な生産地のアフリカや南米で鉱山の停止や国境封鎖が…

■ウイルス抑える紫外線機器

紫外線ランプを使うと新型コロナウイルス防御に使ったマスクの除染に効果があると聞いていたが、ウシオ電機がウイルスの働きを抑える紫外線照射装置の量産を始めると報じられている。医療機関やオフィスの天井に設置し、ベッドや机、衣類などに照射して使う…

■中国、全人代今日開幕

中国で年に1度の重要会議である全人代。毎年3月5日に開幕してきたが、今年は新型コロナの封じ込めを優先し、2カ月半遅れの異例の開催となった。新型コロナウイルスに負けた形になったが、この会議で示される目標などには世界が注目する。政府活動報告では実…

■東京湾にメタンガス

東京海洋大学 鶴哲郎教授らは、東京大学や筑波大学と共同で東京湾北部の海底に気体のメタンガスを含む地層を発見したと報じられている。海底面から7~8メートル地下にあり、少なくとも千葉県船橋市沖―羽田空港沖に至る地域で確認した。水中のスピーカーから…

■地域での再エネ消費を促進する環境省

環境省は、蓄電池・水素等を活用することで、地域の再生可能エネルギーを最大限活用する「自立・分散型」のエネルギーシステムの構築を支援する環境省補助事業の募集を開始した。これまでなら蓄電池や水素を利用して電力を取り出して使う場合、系統からの電…

■外出自粛だが買い物に

どこかの名所へ出かけるほどの体力も気力もないが、家に籠もっていると足を動かさないことが気持ちにも反映して集中力が無くなってくる。午前中は雨模様だったが午後から日が射してきたので、食卓に足らなくなった物を買いに駅前のお店まで出かけた。これま…

■触媒の話2つ

触媒という言葉をよく聞いたのは就職してからのことだった。ガス事業は石炭ガスを主体とした物だったので、石炭を蒸し焼きにしたときに出るコールタールから幾つも有用な化学物質が入手でき、それを利用した化学産業への進出を計画していたが、その時に必ず…

■肉の培養

肉を培養する技術の開発が進められているらしい。細胞の培養は広く行われ、医学的な課題の多くが解決されている。肉の細胞の培養そのものは可能だろうが、培養された物の集積が、肉と同じ形なり色、さらには味も同じようにするというのは難しいだろう。それ…

■IEAによるOECD諸国の電力事情2019レポート

IEAがこの4月、OECD諸国の2019年の電力関連情報を示すレポートを出している。それに拠れば、天然ガスが発電用燃料の中心で、2018年に石炭を抜いてから変わっていない。天然ガスによる電力は2018年から4.8%増加し、全体の29%を占めている。石炭による発電量…

■JR東日本、2050年度のCO2排出量「ゼロ」に

JR東日本が5圧12日に、2050年度のCO2排出量「ゼロ」にするという極めて意欲的な事業目標を公表している。標題は「ゼロカーボン・チャレンジ2050」。将来にわたり鉄道の環境優位性の向上を図るとともに、目標達成に向けた取り組みを通じ、脱炭素社会の実現に…

■使用済み核燃料再処理工場が事実上合格

原子力規制委員会は13日、日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)について事実上の合格証となる「審査書案」をまとめたと報じられている。新型コロナウイルス一色の中で、さらに憂鬱な方向に社会が向かうことになったということだ。きょう14日から30日…

■太陽光発電の出力制限

太陽光発電の買い取り義務を課している国もあるが、日本では発電が需要を大きく上回る場合には、一応公平を期するために順番に太陽光発電の出力の制限をすることができるようになっている。コロナ感染に対応した経済停滞があり、また、将来への不安から電力…

■琵琶湖の深呼吸

今日の奈良新聞の記事が、「琵琶湖“深呼吸せず”」という標題で、滋賀県の琵琶湖で表層と湖底の水が混ざり、酸素が行き渡る「琵琶湖の深呼吸」が2年連続で確認されない異例の事態になっている、と報じている。確か前にこの日記で書いたことがあると思って検索…

■植物由来プラスチック、藻・古紙で安く

プラスチックが海洋汚染を起こしていることに強い警鐘が鳴らされている。だが、現実にはプラスチックの利便性を代替できるものはまだ本格的には商品化されていない。シッピングに行く時に自前の袋を持つとは言え、包装に使われる素材は殆どがまだプラスチッ…

■ZEB(ネットゼロ・エネルギー・ビル)

オリンピック前後に多くの道路が敷設されたように、商用ビル、公用ビルもその頃多く新設された。それらの建物は、まだエネルギー効率の良さに力点はなく、逆にエネルギーを浪費しても使い勝手や快適さを追求した物が殆どだった。それは地方自治体の使ってい…

■Covid-19と気候変動対応

新型コロナウイルスCovid-19に感染した人の数は、世界的に見るとまだ増加を続けるようだ。また、日本では一応の抑制に成功したように見える感染者数の増加となっているが、検査数が絶対的に低いことから、その数字をそのまま飲み込んで良いかどうかは分から…

■アンモニアを燃料とするエンジン・タービン

アンモニアの分子式はNH3で炭素を持たず、肥料や洗浄剤に使用されるのと同じ刺激性溶液。これを燃料にすることは理屈では可能だが、実用的に使われるのかについては疑問の方が大きかった。しかし、メタンに比べて燃焼域が狭いアンモニアが安定して燃えるエン…

■送電系統からの独立性

分散型発電は必ずしも太陽光や風力だけではなく、自家発や燃料電池、再エネと組み合わせた蓄電などもそうだ。これらを組み合わせることによって、地域が停電した時に最低限の電力を自ら確保する必要性は今後高まるだろう。 自衛隊では再エネ比率30%の電力の…

■スマートソサエティー

最近新聞記事などにスマートソサエティー、あるいは、スマートシティーをいう言葉を見ることが多くなった。国や自治体など公共主導のものと、企業など民間主導のものがあるそうだが、2017年度からの3年間で政府の事業に申請・採択されたものだけで80カ所。民…

■石炭価格がLNG価格より高くなる

新型コロナウイルスの押さえ込みのために、世界経済が破綻の方向に向かい、経済を支える一つの重要要素であるエネルギー需要が急落している。それに伴って世界の石油価格が低下の方向に向かったが、これまで価格低落の抑制に動いていたサウジアラビアが石油…

■世界で進展する燃料電池バス開発

この間も書いたことだが、燃料電池バスの開発が世界で拡大しているという報道を再度見た。2020年に入ってから日野自動車やいすゞ自動車、独ダイムラーなど大手商用車メーカーが続々と他社との協力を発表。電気自動車(EV)と異なり、走りながら発電でき水素…

■東京都、廃棄プラスチックの焼却実証開始

廃棄プラスチックはこれまで殆どが中国などに輸出して処理されてきた。だがその輸出先が廃プラの輸入を減らしたり禁止するようになり、大量の廃プラが積み上がるようになっている。それに対応した動きだが、東京都が5月中旬から、廃プラスチックを有効活用す…

■行政のIT化の現実

今日の毎日新聞で見た記事の丸写しだが、 「暗いニュースばかりだが、これは小さな朗報かもしれない。毎日新聞ニュースサイトで4月28日に報じたように、これまで医師が新型コロナウイルスの感染者を確認した場合、自治体への届け出は「所定の用紙に手書きし…