効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

テスラから太陽光発電一体型屋根タイル

イーロン・マスク氏のビジネス拡大のテンポを見ていると、どこにこれだけの発想エネルギーがあるのかと感心させられる。今日彼が率いるテスラ社が、4月から太陽電池と一体化した屋根タイル「ソーラールーフ」の受注を開始することを明らかにした。これは前…

トランプ米国大統領のエネルギー規制緩和

トランプ米大統領が28日、地球温暖化対策の規制見直しを指示する大統領令に署名した。選挙戦の公約の中にも入っているから、この方向に動くのは当然だろうが、その実効性がどのようになるかは、各州の動きも含めて暫く様子を見る必要があるだろう。これは以…

業務用規模の固体酸化物燃料電池

NEDOが今日発表したところに拠ると、開発を支援している日立造船が、大阪で20kW級の固体酸化物燃料電池(SOFC)を二基、連続4千時間以上を目指しての運転を始める。この実証試験は、日立造船(株)が、先進的な水素プロジェクトの創出をめざす大阪府および…

炭鉱を揚水発電に

ドイツでは古くから炭鉱が開発され、石炭火力が国を支えてきた。ところが、再生可能エネルギーの導入が進み、石炭火力が閉鎖され、それに伴って炭鉱も次々に閉鎖されている。これによって大きな雇用が失われることになるが、ノース・ライン・ウエストファリ…

住友電工とシーメンスの提携

住友電工とドイツのシーメンス(Siemens)が送電網の構築について提携した。再生可能エネルギーの普及や新興国の電力需要の伸びを受け、世界で大規模送電網の整備が進む。日本国内向けのプロジェクトではない。まず月内にインド南部で約600億円の案件を受注…

キーストーン原油パイプライン建設認可

トランプ米政権は24日、カナダのエネルギー企業トランスカナダ社に対し、カナダから米メキシコ湾に原油を運ぶ「キーストーンXLパイプライン」の建設・運営を承認した。オバマ前政権は環境への悪影響を理由に建設承認を却下していたが、トランプ大統領は景…

太陽光発電による水素供給拠点

太陽光発電の電力で水を電気分解して水素を作り、それを貯蔵して燃料電池自動車などの水素供給拠点にするプロジェクトがあちこちで発表されている。 太陽光システム販売の長州産業(山口県山陽小野田市)は、主に自治体へ防災用として売り込む。27日には本社…

石炭火力新設計画断念

関西電力と東燃ゼネラル石油は23日、千葉県市原市で計画していた石炭火力発電所の建設を取りやめると発表した。関電は首都圏での電力販売事業の重要な供給拠点と位置づけていたが、東燃ゼネが事業採算が取れないと判断し、関電に事業化の取りやめを申し入れ…

地熱発電

このところ地熱発電設置のプロジェクトが幾つか報じられている。だが、あまり規模の大きい物はなかった。最近出光興産のプレスレリースを見る機会があって、同社の関係会社が九州電力滝上地熱発電用の熱を供給していたが、まだ残っている熱を利用する発電設…

曲がる熱電モジュール

ゼーベック効果は、異なる金属や半導体に温度差を与えた際、電圧が発生する現象を言うが、従来の熱電発電モジュールはセラミックを基板とした平面上のものだった。だが、京都のベンチャーが、フレキシブルに曲げられる熱電発電モジュールを開発したそうだ。…

嵐山の小水力発電

関西広域小水力発電協議会という組織がある。自分はこの会員になっているお陰で、いろいろな地域の小水力発電の開発動向を知ることができる。ずっと前に日記に書いたことがある嵐山にある小水力発電に関する情報が今日入ってきた。2013年9月17日に桂川の増水…

NEDOの廃熱利用技術開発

最近NEDOから送られてくる資料に面白いものが多い。例えば、印刷法により形成できる高性能なp型の有機系熱電変換材料を開発、発電性能を示す出力因子で世界最高レベルの600μW/mK2を実現しましたなどがある。熱は廃熱として無駄に捨てられているものが多いし…

属するテニスクラブの年次総会

自分が属する学園前ローンテニスクラブは設立から昨年45年となった。そのクラブの年次総会が今日午後開催されたが、クラブを発足させる契機となった県民センターが、新設後の老朽化を理由に昨年閉鎖されたため、総会を開く場所が少しセンターから離れた地域…

燃料電池で走る船

国土交通省海事局は15日、水素を燃料とする燃料電池船の安全ガイドライン策定に向け、日本小型船舶検査機構(JCI)の船舶検査を経て、小型船舶での燃料電池の実船試験を3月21日から開始すると発表した。2015年6月16日に、この日記で同様の燃料電池船について…

トランプ政策と石炭

ファイナンシャル・タイムズが面白い論評をしている。トランプ米大統領が世界の気候変動との戦いを主導する存在になろうとしている、というものだ。トランプ氏は温暖化対策に関する「パリ協定」からの離脱を公約している人物だ。 だが、世界の経済成長にもか…

電力輸入国になったフランス

欧州諸国の送電系統は一体化してつながっている。英国にも海底設置の高圧直流系統でつながっている。だから、各国、一時的に需要が多すぎたり、急落しても、周辺の国から輸入したり輸出したりして相互に助け合ってきた。その中で、過去5年、冬の電力需要が多…

米国の洋上風力発電

米国でこれから洋上風力発電が急速な伸びを見せるかも知れない。例えば、マサチューセッツ州では、地元の電力会社に160万キロワットの洋上風力発電を調達することを義務づけているし、同様な方向がニューヨーク州でも見られる。いまマサチューセッツ州では、…

イーロン・マスクと南オーストラリア州

オーストラリアの一つの州である南オーストラリアで大停電が起きたり起きそうになったりしている。原因は同州のエネルギー政策で再生可能エネルギーを大量に導入したからだ。どう対処すべきか、は、オーストラリア政府レベルでも頭の痛い課題となっている。…

低温熱貯蔵と利用

熱利用の効率を上げるためには、低温熱を貯蔵してうまく利用することが重要だが、その貯蔵方式にこれまで有効なものがなかった。水を利用することはできるが貯蔵できる量が少ないので遠隔地に運びにくい。それについて、今日、NEDO(産業技術総合研究所)が…

ネットゼロ・エミッション・ハウス

積水化学が、太陽光発電システム搭載住宅を対象としたゼロエネルギー達成度の調査結果をまとめ公表したが、それによると、国が示すZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)基準に相当する住宅は全体の65%に達したということだ。単なるセールス標語ではなかっ…

アフリカ産油国の太陽光発電

サウジアラビア、ナイジェリアといったアフリカ南部の産油国は、これまで自国で生産する石油系燃料で発電をしてきた。送電線が国内に十分行き届いていないために、僻地のムラなどではディーゼル発電機での電気を、オフグリッド(送電系統とは切り離された)…

VPP(仮想発電所)

経済産業省・資源エネルギー庁は2017年度の実証事業で、VPP(仮想発電所)が一般送配電事業者の調整力として本格的に使われるための技術確立に乗り出す。調整力は一般送配電事業者の要請を受けてから15分以内に応答するとともに、数時間程度持続で…

大型風車を現場で作る

技術進歩は想像を超えていた。昨日のシンポジウムで知ったのだが、大型風車の翼を、3Dプリンターを使って現場で作ることが想定されているらしい。というのは、風車の翼が長くなると、工場から設置現場まで輸送することが極めて難しくなるからだ。これまでで…

Revision2017

10時から開催された自然エネルギー財団主催のRevision2017に参加。広いホールがほぼ満席。最初にAmory Lovinsが基調講演を行い、中国の自然エネルギー導入の目覚ましい速度と、効率化の進展について教えてくれた。人口も大きく経済成長も早いにも拘わらず、…

自然エネルギー専門家会議

先週に続いてまた上京。今日は午後から霞ヶ関にある飯野ホールで自然エネルギー財団が開催した専門家会議があり、それに招待されたからだ。指名された人しか参加できないという、ある意味名誉ある会合で、毎年参加させて貰っているのは嬉しいこと。明日Revis…

カリフォルニア州の目標

トランプ政権は再生可能エネルギー拡大の足を引っ張る可能性があると思っていたが、それに対抗してか、カリフォルニア州は、そこで調達される電力を2045年迄に再生可能エネルギー100%にしようという政策を打ち出そうとしている。州内の電力事業に、消費者に…

阿倍野地区の大発展

会社同期入社の友人が、定年退職後から始めた(といっている)絵画、それも本格的な油絵。高く評価されるようになったそうで、あるクラブにも誘われて入り、このほど大阪市立美術館でクラブ主宰の展覧会に出展している。前に入場券をもらっていたので、展覧…

政治家の活動報告会

奈良県選出の女性国会議員で総務大臣をしておられる高市早苗氏をワイフが高く評価している。今日午後同氏の活動報告会が100年会館で開催された。自分は運転手としてワイフを連れて行ったのだが、幸い駐車スペースが何とか確保できて入場して驚いた。大ホール…

風力発電機の構造

今日の講演を聞くまでもなく、いろいろな方式のものがる。だが世界の大型風力の形式は殆どがプロペラを回すもので、その発電規模も一基100万キロワットに近くなっている。特に最近設置され始めた洋上風力発電は、入手できる最大規模のものを設置しているよう…

風力発電機の構造

今日の講演を聞くまでもなく、いろいろな方式のものがる。だが世界の大型風力の形式は殆どがプロペラを回すもので、その発電規模も一基100万キロワットに近くなっている。特に最近設置され始めた洋上風力発電は、入手できる最大規模のものを設置しているよう…