効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

■ミドリムシのバイオ燃料、国際規格を取得

ユーグレナ社が、これまで開発に苦心してきた、藻類の一種のミドリムシから搾った油を活用した航空機向けのバイオ燃料が世界で初めて国際規格を取得した。まだ高校生のグレタ・トゥーンベリさんが、ダボス会議に招かれて、世界各国から集まった首脳に、環境…

■MOX燃料棒、初めての取り出し

MOX燃料は、原子力発電所で1度使い終わった核燃料を再処理して作ったウラン・プルトニウム混合酸化物。原発の使用済み核燃料から取り出したウランとプルトニウムを混ぜて作る。これを国内では製造できないので、フランスに委嘱して作って貰っているはず。そ…

■日本からLNGが輸出される

西部ガスが、自社が輸入したLNG約270トンを試験的に中国へ輸出したと発表しているのを知って驚嘆した。ひびきLNG基地(北九州市)でコンテナにLNGを充填したのち、陸路でひびきコンテナターミナル(同)に運び、定期コンテナ船に積載して上海港向けに出荷し…

■電力事業と系統用蓄電池

調査会社ウッド・マッケンジーからのレポートに拠れば、これまで殆どの電力事業者は、電力向け規模の蓄電池に関心は持っているが本格的に採用設置するまでには至っていなかったようだ。これまで同社は40社ほどの電力事業の設備計画の動向を毎年調べてきたの…

■伊方原発の電源喪失

25日に伊方原発で、ここに電力を送る送電線の点検中に何かの誤作動があって、送電が止まり、一時的に電源が喪失する問題が起きた。別の送電線からの受電に切り替えるなどして約10秒後には復旧したということだが、運転停止中の1、2号機はすぐに別の電源から…

■北海道に洋上風力発電が登場

実証試験が行われていた洋上風力発電が本格的に設置されることになった。コスモエネルギーホールディングスの風力発電子会社、コスモエコパワーが石狩湾沖で最大出力100万キロワットの洋上風力発電所の建設を計画していると発表している。環境影響評価(アセ…

■コロナウイルスと石油価格

コロナウイルスによる肺炎患者があちこちの国に出ている。1,300人近くが罹患し、40人を越える人が亡くなっている。中国の春節にあたるというタイミングで、これからどこで患者が増加するか見当がつかない。米国でも二人目の患者、それも中国から帰国の女性。…

■千葉市が停電対策

千葉市では2019年秋に襲来した2度の台風と10月25日の大雨で最大9万4600軒の停電が発生し、その全面回復に何日もかかった。大規模な携帯電話の電波途絶も発生した。このような事態に対応するために千葉市が具体化した方策は、すべての公民館・市立学校に太陽…

■日本の風力発電

日本風力発電協会が1月15日に、2019年末日本の風力発電の累積導入量(速報)を発表している。2019年12月末の累積導入量は3,923MW(392.3万kW)・2,414基、発電所数457発電所だった。2019年単年導入量は270MW(27.0万kW)・104基、発電所数17だった。2019年単…

■蠅が蛋白源

この間から大豆から人工肉を作るビジネスが大拡大したとことについて何回か書いてきた。最近見た報道では、米調査会社によると、植物肉の購入者の90%は普段は普通の肉を食べている。宗教上の理由などから厳しい菜食主義を貫く「ビーガン」ではなく、ときどき…

■ダボスのWorld Economic Forum

今年は例年より早い感じがするが、毎年1月末にスイスのダボスで開かれるWorld Economic Forumが丁度始まったところだ。今日21日から24日までの国際会議。今回が創設後50年のようだ。自分も30年ほど前には参加した幹部の世話人として参加していたから、雰囲気…

■日本中央競馬会栗東トレーニング・センターのバイオマス発電

神戸製鋼は1月16日、日本中央競馬会栗東トレーニング・センター(滋賀県栗東市)内にあるバイオマスプラント向けに、スクリュー式発電機2台とバイナリー発電機4台を納入したと発表した。競馬とバイオマスのイメージが最初一致しなかったが、トレーニング・セ…

■北極圏の氷

いま300人ものリサーチャーが北極圏の氷に囲まれながら移動する船を利用して、氷の調査をしているそうだ。MOSAiCというプロジェクト。Polarsternと名付けられた砕氷船を足場に氏、調査基地を、できるだけ長く残りそうな氷床に建設して、リサーチャーが交替で…

■オーストラリアの大山火事

南オーストラリアで大規模な山火事が拡がり、そこの棲息するコアラが大量に死んでしまったということは最近日本でも報じられている。やけどを負ったコアラを助けようとしたが、結局は安楽死させたということも聞く。大量の樹木が消失し、その多くがコアラの食…

■企業活動の再エネ消費に向けた動き

企業活動には大なり小なり電力を消費する。それに占める再エネからの電力比率が投資家からの評価に結びつくようになっているが、最近のSDGやESGといった指標が言われるようになる前から、データセンターなどを多く持つ情報産業は再エネ比率を高める努力をし…

■日本ハムが植物肉、3月から参入

昨日日経新聞が報じているが、食肉国内最大手の日本ハムが3月、植物性の材料を使う「植物肉」市場に参入する。大豆を主原料にしたハムやソーセージ風の商品を発売する。昨年暮れの12月17日と26日にこの日記で肉もどきとして紹介し、26日にはこの道のプロから…

■固体高分子電解質型燃料電池の寿命長期化

燃料電池自動車(FCV)や日本で普及が進んでいる家庭用燃料電池エネファームに使われている固体高分子電解質膜については、その触媒に使われている白金の量を減らすことと、耐久性を高めることが重要な課題だ。耐久性については商用化されているものではほぼ…

■IEAとインド

IEA(国際エネルギー機関)は、インドに関する詳細レポートを初めて作成し発表している。インドはIEAの加盟国ではない。OECDのメンバー国しかIEAに加盟できない規定になっているからだ。だが、自国のエネルギー需要が急増する中で、国際社会での地位を高める…

■米国のスマートメーター

オバマ政権の頃、短い時間間隔で電力・ガス需要家の消費状態を把握できるスマートメーターの設置が推進され、設置はほぼ需要家には義務化されるようになり、その取り付け拒否をすると、設置コストに対応する額のペナルティーを払わせられる場合もあるような…

■ロス食品が商品に

今日の日経新聞夕刊の一面トップに、「ロス食品、お得におしゃれに 名店のパン売れ残り、2~3割安く 規格外は缶詰自販機で」という標題の記事があり、印象深く読ませて貰った。食品ロスを楽しみながら減らすサービスや商品が各地で広がっているという趣旨の…

■秋田県、「道路照明灯LED化事業」をリースで

秋田県がこの1月6日に公表したそうだが、「道路照明灯LED化事業」について、リース契約で事業を実施する民間事業者を、公募型プロポーザルで募集開始したと報じられている。地域ごと、3事業で募集している。自治体の予算は単年度主義だから、初期費用の部分…

■NEDOが柔軟な関節モジュールを開発

先ほどNEDOから入ってきたメール情報で知ったことだが、NEDOは、「次世代人工知能・ロボット中核技術開発」に取り組んでおり、今回、中央大学と共同で、人間のやわらかな動きを再現できる関節モジュールを開発したということだ。これまでにも既に人の関節に…

■イランがイラクの米軍基地を攻撃

先ほどのNHKニュースでは、イランが米軍基地を攻撃したと伝えたものの、人的被害が出たとは報じなかった。人的被害が出れば、米国としては国内感情を配慮して必ず政府が発表する筈だと思う。昨日から思っていたのだが、イランとしては司令官を米国の攻撃で失…

■神奈川県の公営水力発電事業

神奈川県の公営水力発電事業がかなり大規模なものであることを知った。公営水力発電は全国に平成22年4月1日現在で25都道府県1市の26事業体があるが、その中でも神奈川県の城山発電所は公営唯一の揚水発電所で、最大出力25万キロワットというから大したも…

■東京都、家庭向け蓄電池・V2H・エネファームに補助金

東京都は、家庭における非常時のエネルギー自立性の向上を目的として、蓄電池システム、ビークル・トゥ・ホーム(V2H)システム、家庭用燃料電池(エネファーム)を設置した住宅に、その費用の一部を補助する事業を開始する。この「家庭に対する蓄電池等補助…

■ドイツの再生エネ46%、初めて化石燃料を上回る

独フラウンホーファー研究機構太陽エネルギー研究所(ISE)が2日、ドイツの19年の純発電量(企業の自家発電は含まず)をまとめた。それによると、ドイツの発電量に占める再生可能エネルギーの比率が2019年に初めて化石燃料を逆転したということだ。太陽光や…

■米国、イランの司令官を爆殺

米国の爆撃機がイランを攻撃し、同国防衛軍の司令官を爆殺した。それが石油市場の政情に対する不安から原油価格が5%も上昇したと報じられている。それは市場の反応としては当然のことだろうが、世界の株式市場は必ずしもそうではなさそうで、不安定にはなっ…

■シェルが再エネ目標を達成できず

英国のガーディアン紙が今日報じたことだが、これまでRoyal Dutch/Shell社が掲げてきた再エネに対する投資目標が大きく下回ることになっているということだ。石油業界の中でもっとも再エネ事業への投資に重きを置いていると理解していただけに、その投資額が…

■インドの石炭火力発電

今日受け取ったインドに関するニュースで、インドでは石炭火力の問題は、温暖化ガスの排出が多いということではなく、硫黄分など大気汚染物質による大気汚染を起こしていると言うことを改めて知った。インド政府もこれに対する規制を強めてはいるが、それを…

■快晴の元日

今朝の気温は3度と寒かったが快晴。昨夜は異例に遅くまで起きていて、NHKの紅白歌合戦が終わってから、近くの寺院から聞こえる除夜の鐘を連れ合いが聞いているのを確認してから就寝したから、今朝の起床はいつもよりかなり遅くなった。それでもおせち作りに…