効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

■インドの電気自動車

インドの都市部の大気汚染は激しい。世界の都市で大気汚染が酷いところ15カ所農地14カ所がインドにあるらしい。そのインドが電気自動車の普及に力を入れ始めているが、そこでいう電気自動車は、欧米日で想定されるものとはかなり違ったもののようだ。昔ベト…

■佐渡島で太陽光発電制御実験

東北電力は、佐渡島で太陽光発電の有効活用に向けた実証実験を始めることになった。太陽光発電を設置している住宅に専用センサーを取り付けて、発電量や使用量を計測し、複数人が使用できる共有の蓄電池で、電気を預けたり引き出したりできるかシミュレーシ…

■女川原発2号機、来年度以降に再稼働

原子力規制委員会は27日、東北電力女川原子力発電所2号機(宮城県)の再稼働の前提となる安全審査で、事実上の合格証となる「審査書案」をまとめた。新しい規制基準に基づく審査合格は東北電力の原発では初めてで、2011年の東日本大震災で被災した原発では日…

■ユーグレナ、南米でミドリムシ量産

バイオスタートアップのユーグレナは伊藤忠商事と組み、藻の一種であるミドリムシの量産に乗り出すと報じられている。東大発のベンチャーだが、発足してからかなりの年数もたって、スタートアップという言い方には馴染めないものがある。しかし、大きな目標…

■LNGで走るフェリー

商船三井がLNGを燃料にして走るフェリーを建造することになったようだ。グループ会社「フェリーさんふらわー」が運行する大阪と別府を結ぶ航路に2022年末から23年前半にかけて建造が終了することになっている。LNG燃料は基本的に大阪側で補給するとのこと。…

■もみ殻ガス発電

ヤンマーエネルギーシステム社が、稲作農業で発生するもみ殻をガス化して燃料にする「もみ殻ガス化発電システム」を開発した。もみ殻に特化した小型ガス化発電システムの開発は国内はつらしい。国内で発生するもみ殻は年間約200万トンだが、昔は普通に行われ…

■系統と制御データを交換する建物

ロッキーマウンテン研究所が、これからのビル、建物は全てオール電化になるだろうと予想していたが、それが、単なる電化ではなく、ビル自体が仮想発電所の機能を持つようになり、送電系統が安定した送配電ができるように系統と一体化したものとなるという方…

■米国の使用済み核燃料処理

アイダホ州に核燃料処理を研究する国立研究所がある。ここには、研究に必要な使用済み核燃料(固体、液体)が保存されているのだが、同州が巨大な処理場になる可能性があることを怖れた州知事が、その持ち込みを1995年に禁止していた。それが一定条件をクリ…

■ニューヨークの環境対応

ニューヨークが来年の2月に、州内にある最後の石炭火力の稼働を止めるということだ。この発電所の規模は675MW。これを保有する事業者の言に拠れば、同州の環境規制に対応出来なくなったからだという。クオモ知事が率いるニューヨーク州が、今年に入って排ガ…

■空気電池向け触媒

東北大学発スタートアップのAZUL Energy(アジュールエナジー、仙台市)が白金やマンガン系の素材を使用せず、低コストで人体に害のない電池の触媒を開発したと報じられている。次世代電池の有力候補である空気電池や燃料電池への応用が期待されるとのこと。…

■パナソニック、運搬車向け水素拠点を滋賀の自社工場に

パナソニックは、自社工場で運用するフォークリフト向けの水素ステーションを開発したと発表した。ガスから抽出する方法と太陽光を用いて水を分解する方法の2通りで水素をつくるということだ。エアコンや冷蔵庫などの家電を生産する草津拠点(滋賀県草津市)…

■洋上風力発電向けの基礎を水圧で圧入

洋上風力発電は、国土が狭いが海域に囲まれている日本の場合、これから拡充が期待されているが、遠浅の海が少ないために、浮体式に重点が置かれる方向に向かっている。この場合、風力発電本体を載せるタワーの建設にコストがかかるために、普及には時間がか…

■空港がマイクログリッドに

米国のペンシルバニア州ピッツバーグにあるハーツフィールド・ジャクソン国際空港が、必要な電力を自給自足できるマイクログリッドになるということを知った。2017年12月に送電線から電力を受け入れる電気設備に火事が起きて、2つの変電所が大きな損傷を受け…

■インドのデリーでひどい大気汚染

インドから入った情報だが、この金曜日にデリーで大気汚染が酷くなり、息ができないほどのレベルになったという。調査によれば、PMと言われる微粒子が急増したためらしい。年々大気汚染がひどくなっているようだが、その大気汚染物質の41%が運輸部門から、1…

■深夜電力料金の見直し

原子力発電は頻繁に出力制御をすることが難しいため、電力需要が落ち込む深夜には、発電電力が余剰になってしまうのを防ぐために、揚水発電で水を上のダムに送って電力を消費させる。しかし、それでも消費量が十分でないこともあるために、安い深夜電力料金制…

■フローバッテリー用の新しい薄膜

米国の国立ローレンス・バークレイ研究所が、フローバッテリーに使える寿命の長い薄膜を開発したと発表している。フローバッテリーは、タンクに入った電解液を循環させて薄膜を介してイオンを交換して発電する方式で、蓄電放電容量を自由に設定でき、出力も…

■燃料電池の白金触媒

これまでに何回も書いているが、固体高分子形燃料電池(PEFC)の中核部分であるセルで水素と酸素を反応させて発電させるのに現時点ではどうしても白金触媒が必要だ。この量は下げる技術開発が進められているが、各国の研究機関でもまだ主要技術開発テーマと…

■NTTが独自電力網

今朝の日経新聞一面トップで報じられたが、NTTが独自の電力網の整備に乗り出すということだ。2020年度から、全国約7300カ所ある自社ビルを活用し、蓄電池にためた電力を病院や工場などに供給する。自社の電源も整備し停電時のバックアップの需要を取り込む。…

■MITが大気中のCO2を吸収する電池を開発

MIT(マサチュセッツ工科大学)が、大気中のCO2を、どのような濃度でも吸収できる電池を開発した。本格的に商品化されれば、地球温暖化抑制に大きな効果を発揮することになりそうだ。これまでの技術では、火力発電所からの排ガスのようにかなりの高濃度でなけ…

■祝賀御列の儀

午後3時からテレビに釘付け。令和天皇・皇后陛下の祝賀御列の儀の実況を見ていた。幸い雲一つない快晴となり、身をすくめるような寒さもなく、祝賀行事の日に沿ったものとなったのは良かった。にこやかに手を振る両陛下のお姿から、曲折はあったものの古くか…

■シェルがアフリカで再エネによるマイクログリッド事業に投資

アフリカ諸国にはまだ都市や町・村をつなぐ電力系統が整備されていない。だから電気を使えない人口は非常に多い。この解消を事業としているPowerGen Renewable Energy (PowerGen)は、地域単位で再エネを利用したマイクログリッドを構築し、拡大しようとして…

■硬水と軟水

先日NHKのテレビ番組で、ヨーロッパから来て日本に住むようになった男性が、当惑したことに一つに、電気洗濯機にお湯が使えるものがないということだったと話していた。NHKがそれを日本の電機メーカーに尋ねて見たら、日本の水道水は殆どが軟水だから、水道…

■停電と断水に強い家

今年は水害に襲われ、停電し、電力供給を失った水道が止まるなど、生活の基本になるものを失うことが何度も報じられた。これによって、太陽光発電や蓄電池を備えた家への関心が高まったのは確かだと思う。このようにして生まれた新しい市場を狙ってのものだ…

■グリーンランドで進む氷解

昨日5日の毎日新聞が一面トップで報じ、三面まで書かれた内容には、背筋が寒くなった。グリーンランドでは真夏でも摂氏10度を超えるのは希だが、この7月は連日20度前後となる異例の高気温を記録し、一月だけで琵琶湖7杯分超にあたる1970億トンもの氷解水が海…

■米国、パリ協定離脱を公式に通告

11月3日に、この日記で米国がパリ協定脱却を正式に表明するか、と書いたのだが、今日、「米国は4日、国連(UN)に対し、地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」からの離脱を正式に通告した。世界最大の経済国である米国は、パリ協定を…

■IEAのエネルギー効率に関する2019年レポート

IEAが今日Energy Efficiency 2019と題したエネルギーの効率化に関するレポートを発表している。そこで強調していることは、ここ1~2年、一次エネルギー消費の効率化の進展が進まなくなっている、ということだ。昨年のエネルギー効率の改善は1.2%上がっただ…

■米国はパリ協定から正式に脱退するか

トランプ大統領は、地球温暖化はフェイクニュースだとして、温暖化防止に向けたパリ協定からの脱退を就任後すぐに宣言した。これで脱退していたと思っていたのだが、正式の脱退ができるのは明日11月4日らしい。これを米国政府がどのように取り扱うかによって…

■北陸電、電気給湯器エコキュートを遠隔制御

北陸電力は1日、NTT西日本と家電量販店「100満ボルト」を運営するサンキュー(福井市)と連携し、電気給湯器「エコキュート」の遠隔制御の実証実験を始めると発表した。各社の技術を持ち寄り、太陽光発電量が多い日の日中にエコキュートの稼働を増やすなどし…

■カーボンニュートラルのLNG

LNGをカーボンニュートラルに出来ると知って驚かされた。カーボンクレジットの適用だが、それがLNGにまで利用が広がっているということだ。そのLNGを輸入したのは東京ガス。そのLNGの売り手はシェルグループ。このLNGを気化したガスは、東京ガスが三菱地所の…