効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

国のエネルギー長期計画

2050年に向けた国の長期エネルギー戦略の概要が報じられた。温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」に基づく脱炭素社会に向け、太陽光など再生可能エネルギーを主力電源化する方針を明記し、安定供給に向けて蓄電池や水素の技術を集中的に開発すると打ち出すよ…

2040年までに石炭火力を全廃、米ミシガン州のエネルギー大手

トランプ大統領は石炭産業維持を政策として掲げているが、各州の動向は必ずしもその意に沿ったものとはなっていない。米ミシガン州のエネルギー大手であるConsumers Energyは2月19日、石炭火力発電所を2040年までに全廃し、温室効果ガスの排出量を80%抑制す…

「洋上」太陽光発電所

報道によると、オランダのベンチャー企業であるオーシャンズ・オブ・エナジー(Oceans of Energy)社は2月7日、同社を含む6社・団体のコンソーシアムが今後3年間で洋上の太陽光発電所プロジェクト「ソーラー・アット・シー(Solar-at-Sea)」を開発、建設す…

ソフトバンクの太陽光発電への投資

ソフトバンクグループとサウジアラビア政府が世界最大級の太陽光発電事業に着手する計画が27日、明らかになったと報じられている。その規模を知って仰天。合計で200ギガワット(2億キロワット)分の設備で、2030年までの投資総額は2000億ドル(約21兆円)にの…

伊方原発2号機廃炉とスリーマイル島原子力発電所事故

今日四国電力の伊方原発2号炉の廃炉が決まったと発表された。そして39年前の1979年の今日、米国のスリーマイル島原子力発電所事故が起きている。スリーマイルの原発は事故で燃料棒が溶けたが、それが炉内に止まったという点で、炉心を突き破った福島第一原子…

氷室神社

奈良市内で、奈良県に奈良の特性を生かした自然エネルギーの導入普及を促進しようと活動している「地域未来エネルギー奈良」の理事会に出席。自分は顧問だからあまり貢献していないが、今年度の詳細がよく分かるな報告書が出来上がっていた。地域の人が主体…

天然ガス火力発電よりやすくなった太陽光発電と蓄電池の組み合わせ。

米国の南東部は太陽光が豊富な地域だが、太陽光発電は普及していなかった。主たる理由は、その発電電力価格が天然ガス火力発電より高いということだった。ところが、この条件が急速に崩れつつあると報じられている。つい最近バージニア州はソーラーへのシフ…

英国を救った風力発電

今月始め、英国を強力な寒波が襲ったために、暖房需要が急上昇したからだろう、原発、石炭、石油、ガス火力といった従来型の設備がフル稼働しても追いつかないほどの電力需要が発生し、あわや大停電という事態になったのだが、寒波にはつきものの強風が英国…

大型化する風力発電

独シーメンスは2020年代前半に、出力1万キロワット以上の洋上風力発電機を発売する方針を決めたと報じられている。出力が現在の主力機種の1.5倍以上の大型機を洋上に並べて大規模な風力発電所をつくり、原子力や火力を代替する狙いだ。GEも同じ方向に向かっ…

応答性の高い大型ガスタービン

つい先ほどNEDOから入手して情報だが、川崎重工業(株)が、高速負荷応答性を備えた30MW級高効率ガスタービンを開発したということだ。大規模発電所などで使われているガスタービンは、負荷応答性があまり高くはないために、風力・太陽光発電などの不規則変…

空港をマイクログリッドに

カリフォルニア州のHumboldt郡にある地域の空港をマイクログリッド化しようというプロジェクトが開始されている。米国でも最初の計画で、2.3MWの太陽光発電設備と8MWhの蓄電池が設置され、空港に隣接する沿岸警備隊航空施設も含めて、全体で18の電力需要家が…

圧縮空気でエネルギー貯蔵

アイデアとしては前からあったものだが、不規則な出力変動をする再エネによる発電が、系統に悪影響を与えないようにするために、空気を圧縮してエネルギーをためる設備の実証試験が伊豆半島の先端近くの山中で進んでいるとのことだ。再生可能エネルギーの普…

岡山県・235MWの巨大メガソーラー

戦時中の昔疎開していたのが岡山県児島市。山遊びに行くと眼下に広がるのは塩田だった。そこへ米軍の戦闘機が飛来してきたのを見て皆道路脇の溝に飛び込んだのだが、どうも飛行機が目指していたのは塩田。塩田を滑走路だと見たらしい。塩田に向かって機銃を…

テニスクラブ総会

40数年前に自分も設立に関与した、学園前ローンテニスクラブの総会が今日午後あった。3年後に50周年を迎えるというからよく続いてきたものだ。会員数も180世帯(これがこのクラブの特徴)ほどだが、男性には高齢者が多くなり、若い人は女性が大半。県のテニ…

燃料電池フォークリフト

フォークリフトはこれまでエンジン駆動のものだったが、排ガスが倉庫内に充満するという欠点があった。それを蓄電池駆動の電動フォークリフトが採用されるようになっているが、充電に時間がかかるのが欠点だった。米国では、この欠点を解消するものとして、…

電気自動車と送配電系統の関係

これから電気自動車(EV)が急速に普及するとされるが、その速度は国によって大きく異なるだろう。一番影響するのは充電設備の普及だが、走行距離が今後どれほど伸びるかによって利用者の数は異なることになる。米国では州毎にEVの普及速度は異なるようだが…

電力供給にブロックチェーン応用

仮想通貨の取引などに使われている電子技術が、電力の供給に応用されようとしている。例えば、東北で発電された太陽光発電や風力発電を、それを買いたい東京の特定のユーザーに売電することが出来るようになる。発電された電力量をブロックチェーンのワレッ…

大飯原発3号機再稼働

関西電力は大飯原発3号機(出力118万キロワット)を明日14日に再稼働すると報じられている。日本で6基目の再稼働となる。稼働は2013年9月以来4年半ぶり。関電では既に、高浜原発3、4号機(同県高浜町)が運転中だが、新規制基準下で100万キロ…

水素による火力発電

昨日の千代田化工建設の開発した水素分離とも関係するかも知れないが、三菱日立パワーシステムズは3月8日、オランダの天然ガス焚きGTCC発電所を水素焚きに転換するプロジェクトにおける初期フィージビリティスタディー(FS:実現可能性調査)で、水素燃焼へ…

水素の分離

千代田化工建設は水素をトルエンに吸収させ、ローリーで運搬し、到着地で水素を分離して取り出す方式を開発して注目されている。そして、三菱商事と組んでオーストラリアから褐炭から作った水素を日本へ大量に輸入し、発電に使おうとする構想も発表している…

7年前の大地震

東日本を大地震とそれによって起こった津波が襲ったのが7年前の今日。その自然災害が、福島第一原子力発電所の事故という、いわば人災のようなものにつながっていく。大きな津波で生活の基盤を失った人々の多くが、まだその痛手から回復できていない現状が次…

東京電力から勧誘のパンフ

今日、東京電力パートナーズから電気を関西電力から東京電力に切り替えませんかという勧誘のパンフレットが郵便受けに入っていた。そこには関西電力よりこれ位得になるという料金の紹介があり、電話やウエブで切り替えができるようになっている。いよいよ大…

屋根付け太陽光発電のトラブル

屋根に太陽光発電のパネルを付けている住宅の数はこれからもどんどん増えていく。この時誰でも想定するトラブルは、強風で飛ばないか、雨漏りがしないかなどだろう。自分もそう感じていたから、屋根一体型のものに移行するのではないかと思っていた。だが、…

無電柱化の施工効率化

関電工が、効率的な無電柱化工事を実現できる簡易管路掘削機を開発したと報じられた。東京都は2020年のオリンピックに向けて主要道路の無電柱化を打ち出しているが、そのコストが膨大になるのが課題となっていた。これをかなり解消できることになりそうだ。…

自然エネルギーについて学ぶ

昨日は、自然エネルギー財団が開催した専門家会議に招待を受けて出席。毎年招かれているのは光栄なことだが、世界の再生可能エネルギーの現状について最新の情報を仕入れることができる。今日は同財団のREN21シンポジウムに出席。共通して印象に残ったことに…

燃料電池自動車普及のネック

FCVは燃料の水素を充填すればEVよりはるかに走行距離が長いが、肝心の充填ステーションの数が一向に増えない。トヨタ自動車やJXTGエネルギーは5日、水素ステーションを整備する新会社を設立したのは、少なからず焦っているという感じがする。現在90カ所…

エネファーム-タイプSの新製品

家庭用燃料電池のエネファームには、固体高分子電解質のものと固体酸化物電解質のものがあり、後者の方が発電効率が高く、エネファーム・タイプSと呼ばれている。タイプSは京セラが開発したセルスタックを使用し、それを大阪ガスとアイシン精機が協力してユ…

北極の冬の高温

太陽が全く昇らない冬の北極で、異常気象により平均気温が例年より20度以上高くなり、2月としては観測史上最も「暑く」なったとの分析を米カリフォルニア大の研究者がまとめたと報じられている。地球温暖化で海氷が十分に大きくならず、海面から熱が放出…

ダイワハウスのエネルギー自給自足ビル

大和ハウス工業は、佐賀市内に電力を自給自足するオフィスビルを竣工した。同社の新しい佐賀支店として3月から使用しショールームも兼ねるとのこと。この大和ハウス佐賀ビル」は、経済産業省が実施した平成29年度「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業…

建物内直流配電

2日間展示会場内を歩き回ったせいで、今朝は腰が痛くて困った。矢張り歳だなと思い知らされた次第。昨日会場で三菱電機のコーナーの展示を見ていて、同社が中低圧直流配電ネットワークシステムを白鷺電気工事の建物に導入して実証試験を行い、電力消費を大き…