効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

鉄道路線沿いに電力供給

ずいぶん昔から鉄道路村添いに高圧直流送電線を設置できると主張してきた。技術的には可能だという回答は得ていたが、どこもやる気にはならないでしょうとも言われていた。だが、その風向きが変わるかもしれない。発表に拠れば、東京電力ホールディングス傘…

マイクロ水力発電とダイキン

ダイキンと水力発電とは全く異質な関係のものに思っていたが、ダイキンは水道の分岐路に設置する非常に小さな水力発電機を開発し、それを全国の水道事業者に取付をする事業を新たに立ち上げたと発表している。それによれば、発電事業を行う子会社「株式会社D…

伊方原発廃炉決定

原子力規制委員会は28日、運転開始から40年となる四国電力伊方原子力発電所1号機(愛媛県)の廃炉を認可した。原則40年の稼働で廃炉にするという政府の原則に則ったものだが、四国電力が稼働延長に関電ほど執着しなかったからでもあろう。老朽原発の廃炉認…

集光式太陽熱発電

集光式太陽熱発電には、広い円周上に幾つもレンズ状の反射鏡を設置し、太陽を追尾させて高いタワーに光を集めて高温水蒸気を作り、そのエネルギーで発電する、あるいは、反射鏡それぞれにスターリングエンジンを設置して発電する、さらには、溶融塩をパイプ…

エネルギー基本計画

2002年6月に制定された「エネルギー政策基本法」では、「政府は、エネルギーをめぐる情勢の変化を勘案し、及びエネルギーに関する施策の効果に関する評価を踏まえ、少なくとも三年ごとに、エネルギー基本計画に検討を加え、必要があると認めるときには…

屋根タイルと太陽光発電

ご近所を散歩していて、最近屋根に太陽光発電設備(PV)を載せているお宅を見かけるようになった。その際に感じるのは、日本瓦の屋根に載っている太陽光パネルは、どうも相互にちぐはぐな感じがするが、タイル屋根の一部に載せたものにはあまり異質感がない…

グリーンボンド

米国のアップル社は、地球温暖化防止に向けた設備投資コストを賄うために、米国では最大規模の社債、グリーンボンド、を昨年発行してきたようだ。そして、この木曜日、22日、に、iPhoneのメーカーが、再生可能エネルギーによる発電設備建設向けとして10億ド…

東芝の凋落

東芝の支援策が毎日のように報じられて居る中、東京証券取引所は23日、市場1部上場の東芝を8月1日付で2部に指定替えすると発表した。2017年3月期の決算発表や有価証券報告書の提出が遅れているが、東芝が発表した業績見通しをもとに、17年3月末時点で…

柱上蓄電池

カナダのトロントハイドロ電力が、柱上トランスならぬ柱上蓄電池を地域の配電網の電柱に設置してテストするプロジェクトを始めたとのこと。このような試みは世界で初めてだと同社は述べている。リチウムイオン蓄電池で15キロワット時の容量というからそれほ…

小規模原発

昨日は韓国の脱原発について述べたが、中国が30MW前後の小規模な原発の建設に力を入れると言うことをロイターの記事で知った。これはSMR(Small Modular Reactor)とされるもので、パイロットプラントが海南省に建設されているらしい。広い安全距離をとる必…

韓国が脱原発

韓国の新政権が脱原発に舵を切ったと報じられた。文在寅大統領は19日、原発への依存度を減らし、液化天然ガス(LNG)や再生可能エネルギーによる発電を柱にする方針を発表した。韓国では原発が発電量の3割を占める主力電源で、文大統領の表現では「エネ…

おむつの下水道処理

国土交通省が、生ゴミを砕いて排水管に流す「ディスポーザー」を応用して、高齢者や赤ちゃんが使った紙おむつを下水道に流せるシステムを構築するための研究に乗り出す方針を固めたと報じられている。まだ幼い孫が家に来たときにもおむつの処理には頭が痛い…

奈良県営水道

水道事業というのは市町村が運営するのが普通だと理解していた。奈良の南の森林地帯では、自営の水道もあるようだ。しかし、このほど、奈良県営水道が川西町の水道に直結する方式で給水する事業が県内で始めて開始されたとのことだ。これまで60%を占めてい…

トランプの横破り

米国のトランプ大統領は、オバマ前大統領が行った施策を全て否定しようとしているようだ。今日も報じられているが、キューバとの国交回復が悪いディールだとして、国交断絶にまでは至らないまでも、渡航制限や経済交流の制限を宣言したようだ。地球温暖化防…

DMG森精機、工作機械の消費電力を半減

工作機械世界大手のDMG森精機は消費電力を旧型機よりほぼ半減した工作機械を投入するということだ。エネルギー消費の効率化は、照明、空調、建物、輸送機器などに主眼が置かれてきたが、以前からこのような設備機器のエネルギー消費の効率化がこれからの…

東芝の燃料電池・エネファーム事業からの撤退

東芝は14日、7月末で家庭用燃料電池システム「エネファーム」の製造・販売から撤退すると発表したというニュースには驚かされた。現在東芝が置かれている窮地からみてありうることではあるが、政府のエネルギー政策の重要項目であるエネファームからの撤退…

京セラの燃料電池

京セラはそのセラミック技術を応用して、固体酸化物電解質燃料電池(SOFC)の中核をなすセルを製造している。大阪ガス、アイシン精機との共同開発した700ワットタイプのものが、エネファーム・タイプSとして市場に出され、最終製品にするのはアイシン精機で…

米国のパリ協定離脱

先進7ヶ国の環境相がイタリアで一堂に会して2日間環境政策について共通の理解を生み出そうとしたが、矢張り米国がパリ協定を離脱するという方針を変えさせるには至らなかった。トランプ大統領の選挙公約だから当然予想されたことだ。しかし、協定は離脱する…

シェールガスの埋蔵地

先週ダウンロードしたエネルギー白書2017を読んでいたら、興味を惹く図表が目にとまった。それは、シェールガス資源量評価マップで、埋蔵量そのものを示すものではないが、埋蔵の可能性がある地質構造が存在する地域を世界地図に記入したものだ。これは米国…

三重交通がバスの駐車場に太陽光付き屋根 

三重交通が6月6日、同社の大型バスの駐車場に、太陽光パネル付きの屋根を設置したとの発表をしたと報じられている。この日記でもよく書いているが、駐車場は太陽光発電設置に最適なところが多い。だが、事業本体との関連が少ないためか、固定価格買取制度で…

米国の蓄電市場急拡大

米国から届いたリサーチ情報に拠れば、今年の第1四半期に送配電系統に設置された蓄電設備総規模が23万4千キロワット時と、これまでの記録の中で最大となり、年間比較で50倍となるらしい。アリゾナ、カリフォルニア、ハワイの各州が突出しているようで、…

北海道の褐炭から水素製造

北海道稚内空港の近くに未開発の褐炭の炭田があるのを採掘して水素を製造する計画があるとのことだ。褐炭はここでも以前書いたことがあるが、発火しやすく輸送に適していない。だから現地に石炭のガス化炉を建設して水素を取り出して低温液化し、本土の需要…

バッテリーが一体化した風力発電

スペインのマドリッドに建設されたウインドファーム(風力発電群)にリチウムイオン蓄電池が一体として設置されたと報じられている。スペインは欧州の端にあるが、欧州全体の送電系統との接続容量が小さいため、太陽光、風力の発電の設置が進めば、変動対応…

自然エネルギー世界白書2017

REN21(Renewable Energy Policy Network for the 21st Century)が日本時間の今朝、Global Status Reportを発表した。この年次報告は、2005年に出されて以来毎年発表されているもので、世界の自然エネルギーの進展状況を具体的な数字を示して説明してくれる…

エネルギー白書2017

エネルギー白書2017(エネルギーに関する年次報告)が6月に入って経産省から出された。同省のホームページからフルテキストをPDFでダウンロードできる。コピーしても例年なら必要が出た時にだけ参照してきたのだが、たまたまワイフを眼科病院に車で連れて行…

アクアエナジー100

東京電力グループの電力小売事業者である東京電力エナジーパートナー社は、揚水発電およびFIT(固定価格買取制度で買い取った)電気を除く東京電力グループの一般水力発電からの電力のみを販売する料金体系「アクアエナジー100」を新たに設定したと6月1日…

街灯のスマート化

街灯をLEDに取り換えるのは全国的に拡がっているが、通信を使ってLEDを制御するということは、海外では始まっているが、日本ではまだ一般化していない。街灯の「スマート化」と言われるが、これを全国に先駆けて京都府木津川市がモデル実証することになった…

奈良県庁、サマータイム廃止

奈良県は、平成24年度から毎年夏期(7月1日〜8月31日)にサマータイム制(庁舎の開閉庁時間を30分繰り上げる)を実施して生きたが、本年度から廃止することになった。平成23年に起きた東日本大震災後、原子力発電が全て停止したことによって電力供給が不足す…

大和文華館

自宅から車で15分ほどのところにある大和文華館へ、急に思い立ってワイフと一緒に出かけた。展示は没後300年の画僧古礀の残した絵だ。米国のパリ協定離脱が発表されたことのいらだちから逃れる気分からその気になって訪れたのかも知れない。美しい曼荼羅も幾…

米国のパリ協定離脱

米国がパリ協定から離脱することがほぼ確実になったと報じられている。しかし、側近のイバンカさんは離脱に反対しているようだし、離脱する条件を何かの形でするのではないかと思っている。それに関連することだが、欧州の太陽光発電関連の産学官で形成する…