効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

トランプ米大統領の海底掘削規制緩和

オバマ前大統領が、2010年に起きたメキシコ湾で起きた海底油田からの大量のリークで大変な海洋汚染がおきたこともあって、米国領海内での海底掘削に厳しい規制をかけていたのを、トランプ大統領は、米国が石油の海外依存を減らし、石油産業を拡充するためと…

予備電力線

東京電力ホールディングス(HD)、東電エナジーパートナーが、災害など非常時の停電に備え、東電パワーグリッド(PG)が敷設する予備電力線で特定エリアの複数の建物に電力供給を続ける新サービスを導入する。停電が長時間継続した際、予備電力線を既存…

太陽光発電に日本でも大型の蓄電池

今日報じられたことだが、ソフトバンク・エナジーが北海道に大規模蓄電池を併設したメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設する。メガソーラーの発電出力は約6万5千キロワットで、蓄電池の容量は約1万7500キロワット時の見通し。固定価格買い取り制度…

ランディスギア社

自分が「スマートグリッドの基本と仕組み」と題する本を出したのは2010年、ちょうど福島原発事故の1年前。その中でスマートメーターについての説明にページを割いている。それより少し前の2009年に米国のオバマ大統領が就任し、金融制度の改革と並行して打ち…

カリフォルニアで大型蓄設備の設置が進展

カリフォルニア州のSan Diego Gas & Electricが、全体で83.5MW・4時間になるリチュームイオン蓄電設備を設置する5つの契約を結んだと発表している。同社は、州当局から2020年迄に165MWの蓄電設備を保有することを義務づけられている。カリフォルニア州は電力…

英国で石炭火力稼働なしの日出現

海外ニュースを見ていたら、英国ではこの4月21日の丸一日、全部の石炭火力が稼働しなかったそうだ。これは、グリッドオペレーターであるナショナル・グリッドによると、1世紀前の産業革命以来初めてのことだという。同国は電力の半分を天然ガス火力で賄い、3…

リチウムイオン蓄電池の性能が急速に良くなる

本当に毎月と言って良いくらいに蓄電池の性能がよくなるということが報じられる。今日も、リチウムイオン電池の容量を従来比5割、寿命を7割高めた電池技術が開発されたという記事があった。主要部材の電極にシリコンを採用すれば大容量化は可能だが、シリ…

企業の再生可能エネルギー利用

GoogleやYahoo、AppleといったIT企業が、再生可能エネルギー利用100%を目指すことを宣言している。日本ではそこまで踏み込んだところを聞いていなかったが、このほど、リコーが2050年までに事業活動で使う電気の全量を再生可能エネルギーで賄う長期計画を策…

電気を圧縮空気で貯蔵

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の発表によれば、早稲田大学、エネルギー総合工学研究所が、天候により出力が変動する風力発電を電力系統上で安定的に利用するために、発電量の予測情報に基づく制御技術を用いた圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES:C…

電気で飛ぶ飛行機

以前に日記にも書いたが、太陽光発電からの電気だけで地球を一周するソーラーインパルスのプロジェクトが成功しているが、そのプロジェクトを推進したグループが、今度は蓄電池からの電気でプロペラを回して飛行をするプロジェクトを開始したという。ソーラ…

生駒市の新電力

生駒市は平成26年、国の「環境モデル都市(全国23都市)」に大都市近郊型の住宅都市では全国で始めて選ばれている。それに沿ったプロジェクトを推進してきたが、このほど、循環型社会を実現するために再生可能エネルギーの地産地消を目指すとして、地域エネ…

原発の廃炉

現在福島第1原発の廃炉作業が続いているが、これは事故という異常事態が起きたものの廃炉だから、終わるのに100年くらいかかるかも知れない。だが、このほど原子力規制委員会が、運転開始から40年が経過した4原子力発電所の計5基の廃炉を認可したというの…

北陸電力がデマンドレスポンス電気料金設定

北陸電力は、同社が望む、あるいは指定する時間に節電すると、需要家にポイントを与えたり、電気料金を割り引いたりする施策を行っているということを初めて知った。他の電力会社の具体的な事例をまだ知らないが、北陸電力の場合、家庭向け電気料金メニュー…

欧州で低価格化の進む洋上風力発電

世界で初めて政府の補助金を受けない洋上風力発電事業が動き出すという報道記事を見て驚嘆した。一般的に再生可能エネルギーでは、発電事業者が20年以上の長期にわたり政府に一定額で買い取ってもらい、事実上の補助金を受ける。洋上風力は多くの鋼材や海底…

オゾンホールと地球温暖化

奈良新聞に青翔中・高等学校の幾多依子先生が寄稿しておられる南極見聞録に興味ある内容のレポートがあった。オングル島に滞在しておられるときに知ったことだそうだが、オゾンホールが大きくなっている年代には地上気温が低く保たれ、オゾンホールの拡大傾…

マリファナ

日本ではマリファナは麻薬として厳しい取り締まりの対象となっている。米国でも、連邦法では不法なものとなっているが、28州とワシントンDCでは程度の違いはあるものの、個人がマリファナを使うことは違法ではない。取り締まりは州の権限の中に入っているが…

テスラ社が電気トレーラー

重量物の運搬に使う車を蓄電池で走らせるのは難しいと理解していたのだが、テスラ社が電気トレーラーを9月に公開するということだ。フォークリフトなどでは動力に蓄電池が使われているが、充電がやりやすい場所で走行するからだが、蓄電池の性能は不十分だと…

水から水素をつくる

水から水素を造るついては、電気分解でという理解しかなかった。だが、太陽エネルギーを照射することで水が分解されるらしい。神戸大学と大阪大学は4月10日、メソ結晶光触媒の合成方法を開発し、この触媒利用により水からの水素生成の光エネルギー変換効率が…

太陽エネルギーの貯蔵

人類がこれから太陽のエネルギーに依存する度合が大きくなると考えられるが、そこでの問題は、そのエネルギーをどのように貯蔵するか、そして、必要な時にそれを必要量だけ取り出すかである。これは、植物がその葉っぱで常時行っているもので、太陽エネルギ…

からくりおもちゃ館

奈良町に奈良市が運営するからくりおもちゃ館がある。雨模様だったが、ワイフともども、いまオーストラリアから帰省している長男家族3人と車ででかけ、訪問した。奈良町の道筋は細くて運転には不向きだし、一方通行が多いので多少苦労したが、何とかたどり着…

フランスの原発

フランスは原発王国とも言われ、電力の原発依存度は極めて高い。このフランスで、フランス電力(EDF)は6日の取締役会で、ドイツ国境近くにある仏最古のフェッセンハイム原子力発電所(1977年運転開始)を2019年以降に閉鎖する方針を決めたと時…

二連装バス

奈良交通が運転台の着いた車の後にもう一台運転台無しの客車を繋いだ連接のバスを走らせる実証試験をしているということだ。実物の画像を見ると、後ろの車は車軸が一つで、前の車に一本の連結軸で結ばれているらしい。だから、前の車の軌跡をかなり忠実に辿…

走行中のEVへの無線給電

電気自動車(EV)の充電を走行中にも行えれば、走行距離を大きく伸ばすことができる。そのために、道路に走行中給電をする設備を設置することはできるが、自動車の走行で自動車が上下に動揺し、充電距離が変化するために、安定した充電をすることがこれまで…

シャープの住宅用蓄電池

経営困難に陥っていたシャープについて、最近同社の亀山工場が能力を大きく拡大させ、雇用も倍増の4千人にするというニュースを目にした。この工場が経営困難に陥る一つの要因であっただけに、嬉しい回復だと受け止めている。これとは全く違った分野で頑張ろ…

再生可能エネルギーの平成29年度買取価格・賦課金単価等

3月14日に経済産業省から平成29年度の買取価格・賦課金単価、いわゆるFITの価格が発表された。 http://www.meti.go.jp/press/2016/03/20170314005/20170314005.html 住宅用太陽光については平成31年度まで決められている。そこで目を惹くのは、出力制御対応…

神戸に水素発電所

神戸市では17年度末に大林組と川崎重工業が水素を使う発電所を人工島のポートアイランドに設け、周辺の公共施設に電力を供給すると報じられている。この電気を使って削減したCO2の量を排出枠として市内に事業所がある企業などが購入できるようにする。他の…

蓄電池市場の拡大

蓄電池市場が拡大していることは確かだが、どのくらいのスピードでというと不確かなところがある。今日読んだKevin Williams (IoT関連企業であるWISE Distributed Energy社のCEO)の論に拠れば、2017年の年間6GWの設置量が、2021年までには年間40GWを超える規…

業務用固体酸化物ハイブリッド発電設備

NEDOの発表によると、日本特殊陶業(株)を助成先として円筒形の固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービンを組み合わせた「加圧型複合発電システム」を愛知県小牧市の同社小牧工場内に設置し運転を開始した。経済産業省が策定した「水素・燃料電…

剪定枝のチップ化

千葉市は2017年度中に植木の剪定(せんてい)枝や刈草などのリサイクルを市内全域で始めるということだ。発電用の燃料や家畜の敷料などに再利用する、ということは、その目的に合った処理をしなければならないはずだ。老朽化したゴミ処理設備を閉鎖して、10…

天ノ川温泉センター

奈良県の南にある天川村にある温泉、天ノ川温泉センターがリニューアルオープンすると奈良新聞の記事で知った。天川村という村へはまだ行ったことがないが、なんとなく自然が一杯という感じがする。これまでこの温泉センターは天川村が直営で運営してきたが…