効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

■炭素繊維

炭素繊維は軽量で剛性が高く、航空機の翼や導体によく使われる。絶えず振動し、内圧と外圧の差で大きな力がかかるのに長時間たえなければならないからだ。だが、それに適した安定した性能を持つ炭素繊維製品を大量に製造するのは難しいようだ。報道記事で知…

■太陽で起きている核反応利用で新型原子炉へ

太陽が輝いているエネルギー源は核融合だと学んできた。この方式を新しい原子力発電方式として適用しようというプロジェクトが、欧州連合(EU)と日本、ロシア、米国、韓国、中国、インドが共同で推進されている。だが、核融合反応を継続的に起こすのが極め…

■アサヒ、ビール工場排水で燃料電池発電        バイオガスを活用

今日の報道で知ったことだが、アサヒグループホールディングスはビール工場の排水から発生するバイオガスを使って燃料電池で発電する実証事業を10月に始める。バイオガスを精製して不純物を取り除く独自技術を活用し、これまで困難だった長時間連続の発電を…

■安倍首相辞任

今日28日の午後5時から開かれた記者会見で、安倍首相が辞任を発表した。在任期間の記録を塗り替えた後での辞任だが、首相が目指した経済政策は必ずしも成功裡に進展してきたとは言えない中、コロナ感染により起きた社会変化だけが成果として残る形となったよ…

■コロナがダボス会議を延期に

ダボス会議についてはここで何回か書いているが、いつも世界の情勢を俯瞰できる好機の場所として述べてきた。だが、コロナがこの重要な会議の開催に大きな影響を与えた。今日の日経の夕刊が報じているが、世界経済フォーラム(WEF)は26日、2021年1月に開催…

■日本でレアメタルの掘削試験に成功

リチウム、コバルトといったレアメタルは日本国内で産出しない。鉱脈がないからだ。だが蓄電池、触媒などには不可欠な元素なので、全て輸入に頼らざるを得ず、その産出場所の利権が中国などに抑えられていて、日本の製品の国際競争力を劣化させている。かな…

■両面発電の太陽電池を屋根に採用した「カーポート」

ネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)は8月20日、両面発電モジュールを採用したカーポート「Dulight(デュライト)」を販売開始したと報じられている。同製品は、両面発電モジュールを採用した屋根建材一体型カーポートで、モジュール両面…

■蓄電池交換式の配送車が標準になるか

電気自動車の普及が始まった頃、常に思っていた事は、電気自動車用の標準化された蓄電池を、どこででも交換できるようになぜしないのかというものだった。充電設備を普及させるよりも、いまのガソリンステーションで蓄電池を交換できるようにすれば、新たに…

■トルコ、黒海でガス田発見と発表

報道によると、トルコのエルドアン大統領は21日、黒海で埋蔵量11兆立方フィートのガス田を発見したと発表したということだ。同国では過去最大の規模で、2023年にも供給を開始するとしている。実現すればエネルギー輸入を減らし、経常収支を改善できるとの期…

■カリフォルニアで計画停電

熱波に襲われたカリフォルニア州で、2001年以来となる計画停電(Rolling Blackout)が行われている。エアコンが大量の電気を消費するためだが、これまで可能だった他の州からの電力輸入が難しくなっているからだ。他の州も同様に気温が上がっている。それに…

■AIで同時通訳

若い頃から海外情報を入手しているが、その殆どが英語で書かれていた。だから、目で文字を追うだけで大体の意味を掴むことができた。他のヨーロッパ言語のものでも殆どが英語に直されて発表されていたということもある。国際会議に出れば、できるだけ前の席…

■福島県の風力発電

陸上風力発電はこれからも設置数は伸びないだろう。前にも書いたことだが、人口密度が高く、奥地へ行っても集落があって、景観の問題よりも、音の伝わる範囲に人が住んでいるところが殆どだからだ。米国などは典型的にそうだが、四方を見回しても人が住んで…

■フライホイール蓄電システム

フライホイール蓄電システムは、装置内部の円盤(フライホイール)を電力で回転させることで、電力を運動エネルギーとして蓄え(充電)、必要に応じて運動エネルギーを再び電力に変換(放電)する機械式蓄電システムだ。これは、リチウムイオン電池や鉛電池…

■電線「1カ所1本原則」緩和

電柱と建物をつなぐ電線は引き込み線と呼ぶ。経産省令などで1カ所1本の原則を定めている。複数本にすると、それぞれにメーターを付けたり、切り替えや、系統統合などが必要となり、二重投資でコストがかさんで電力価格の上昇につながることを避ける狙いがあ…

■バイオディーゼル燃料

自分が応援していることから、ユーグレナのことばかり書いている。マツダ(広島県安芸郡府中町)は8月4日、広島地域で支える地産地消モデル実現の取り組みとして、自動車用次世代バイオディーゼル燃料(ユーグレナバイオディーゼル燃料)の原料製造・供給か…

■液体アンモニアの輸送

5月8日にアンモニアを燃料にすれば地球温暖化ガスであるCO2の排出がないことについて書いたが、この13日に電気新聞が報道しているように、日本郵船は12日、燃焼時に二酸化炭素(CO2)が発生しない燃料アンモニアの海上輸送インフラに関して、ジャパンマ…

■終戦(敗戦)記念日

今日は終戦後75年の日。終戦の時自分は疎開先の母の実家、岡山の児島郡の村にいたが、当時村の小学校の2年生。家中の人がラジオの前に集まって放送(玉音)を聞いていた。その時に自分は庭に居る鶏を追い回していて、天皇陛下のお言葉は聞いていなかった。と…

■導電性繊維

繊維に電気を通す金属をコーティングした導電性繊維がある。この繊維を扱うセーレンが、導電性繊維の自動車分野への用途開発を進めている。金属をコーティングして電気を通すため、配線・回路材料になる。柔軟性や耐久性に優れ、ノートパソコンなどの電子機…

■蛍の発光の同期

8月10日にこのブログで、バイオミミクリーについて述べたときに、和歌山で経験した蛍の光が、最初はバラバラに発光していたのが次第に同じリズムで光るようになるのを見たことを紹介した。これは一種の自律分散制御の生物モデルだと教えて貰ったのだが、どう…

■香港のこと

香港で、香港国家安全維持法が6月30日に発効した。それがどのように適用されるかを見ていたら、香港民主化に向けて活動している人達が次々に逮捕されている。この10日に逮捕された周庭さんは、今日保釈されたようだが、諸外国の非難を一時的に逃れるためのも…

■水素を上空のパイプラインで輸送する実証事業

水素時代に入ると良く言われるが、大量の水素を輸送するだけでは不十分で、少量の水素を、いまLPGで行っている方法のような少量地域供給が必要だと思っていた。そこに出てきたプロジェクトがある。ブラザー工業は8月6日、巴商会(東京都大田区)と横浜国立大…

■バイオミミクリー

ミミクリーは真似をするという意味だが、バイオミミクリーは生物の構造や行動を調べてその結果を技術的なデータに落とし込んで、人間が使えるものにすることだ。イタリアの芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが鳥の観察を元に飛行機を造ったのが一例だとされる…

■長崎に原爆が投下された日

広島に続いて原子爆弾が長崎に落とされた日が今日。追悼の式典で、長崎市長は、広島市長と同じ政府への要望を出している。ただ、条約だけで核兵器をなくす、あるいは、使えなくするということは不可能に近いが、日本が米国との関係からその方向への動きをす…

■電気自動車(EV)の走行距離大延長

1回の充電で東京から福岡までの1000キロメートルを走る電気自動車(EV)は実現できるのか。現在のリチウムイオン電池をしのぐ蓄電池の有力候補に「フルオライドイオン電池」が名乗りを上げた。京都大学とトヨタ自動車のチームが原型を試作し、電気をためる性…

■英BPが脱炭素

報道によると、英石油大手BPは8月4日、世界的な化石燃料からの切り替えを見据えた長期戦略を発表した。2030年までに低炭素エネルギー分野への投資額を年50億ドル(約5300億円)と現状の10倍に引き上げ、石油・ガスは生産量を4割縮小する。「国際石油会社から…

■廣島に原爆が落とされてから75年

自分が小学生低学年の時にあったことだ。その頃のことで記憶に残っているものは少ないが,戦争に関することでは幾つか残っている。原爆が落とされたときに、自分たち兄弟3人と母は、母の実家である岡山県の児島に住んでいたが、岡山市が焼夷弾攻撃を受けたの…

■世界の洋上風力発電

今日GWEC(世界風力エネルギー協議会)から、Global Offshore Wind Report 2020(世界の洋上風力発電レポート2020)が送られてきた。102頁ものレポートだから一気に読むのはできないが、前文だけでもと思いつまみ読みしてみた。 洋上風力発電は1990年代に始…

■プラズマで水の浄化

配電盤製造の制電工業(島根県出雲市)は車の洗車水のリサイクルに使う水浄化装置を魚介類の養殖向けに応用する研究を始めた。洗車水はいわば、水の浪費にあたる。水道水を使うのは勿体ないことだ。これに着目した技術開発だが、この成果の応用範囲は広いよ…

■メタネーションと船舶用燃料

国際海事機関(IMO)は、国際機運での温室効果ガス排出総量を2050年迄に2008年比で半減する目標を掲げている。これへの対応として,日本のCCR(Carbon Capture and Reuse)研究会の会員各社・団体では、水素と二酸化炭素を反応させてメタンにするメタネーシ…

■カリフォルニア州のソーラー取付義務化の影響

カリフォルニア州は、今年から新規建物には全てソーラー(太陽光発電)設備の取付を義務づけることになった。環境改善に向けた同州の意欲を示したものだが、それが住宅設備業界の足を引っ張ることになっていると報じられている。ソーラー取付にはいろいろな…