効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

風力発電が系統の安定性を高める

米国の再生可能エネルギー研究所が風力発電について興味あるプレス発表をしている。系統に接続された風力発電は、送電系統の安定性・信頼性を阻害するというのが常識的に考えられていたのだが、有効電力の出力制御をすることで周波数制御もできて系統の安定…

高速道に電気自動車充電設備拡充

東日本と西日本の高速道路会社2社は、両社が管理する高速道路のサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)で、電気自動車の急速充電設備を新たに計150基設置するそうだ。現在の設置数は16基だから大幅な増加となる。これが事業として成り立つのかど…

「新しい火の創造」デジタル版

エイモリー・ロビンスの著作「新しい火の創造」(拙訳、ダイヤモンド社)にデジタル版ができて、アマゾンから発売され始めたという連絡がダイヤモンド社から入った。アマゾンで調べたら、紙版よりも安い値段になっている。この本は分厚くて重いので、気軽に…

英国のメガソーラー

これまで英国では屋根設置型の太陽光発電が主流だったようだ。ところが、最近巨大なソーラーファームが設置されるようになり、ソーラーファームの設置面積がここ1〜2年で倍増しているらしい。しかもこのメガソーラーの設置数も急増中という調査結果もある。…

送配電系統に蓄電システム

カリフォルニア州では、公益事業委員会がユーティリティーに対して2020年までに130万キロワット相当の蓄電設備を持つようにとする目標を設定した。これは必ずしも大規模蓄電池だけを意味するのではなく、揚水発電や空気の圧縮、氷蓄熱なども含めたものだが、…

太陽光発電の普及に転機

日経新聞の調査によれば、太陽光など再生可能エネルギーの売電事業に対する主要企業の投資額が、2014年度に前の年度に比べ14%減の約2237億円となる見通し。その減少の殆どは太陽光発電、それもメガソーラーに対するものだろう。元々太陽光発電の買取価格は…

エネルギー自給の家

積水ハウスの社長がインタビューを受けた中で、昨年4月に発売した新商品、「グリーンファースト ゼロ」と称される環境配慮型の住宅がよく売れていると話していた。これは、太陽電池と燃料電池の両方が設置されていて、断熱性能も高めていて、自宅で使うエネ…

インドネシアがLNG輸出国から輸入国へ

これまで日本はLNGをインドネシアから大量に輸入している。ところが同国は、国内のエネルギー消費が増大したのに対応して、発電燃料にするために米国からLNGの輸入を始めることになった。2018年から20年の契約で年間80万トンを米国のシェニエール・エナジー…

中東石油輸出諸国に自然エネルギーと原発ブーム

UAE(アラブ首長国連邦)は大量の石油資源を保有しているが、その温存のために自然エネルギーと原発の導入に力を入れ始めている。石油資源を国内で消費する量をできるだけ少なくして、国の経済の基本である石油埋蔵量を保持し、石油輸出に陰りが出ないようと…

EUの地球環境対応策の後退可能性

EUはこれまで、よく言われる20ー20ー20、2020年までにCO2排出を1990年に比べて20%削減、総エネルギーの20%を再生可能エネルギーから得る、効率を20%上げるという目標を掲げてきた。EUは新しく2030年に向けた目標を間もなく出そうとしているが、EU議会の環…

奈良県の市民出資太陽光発電

一般社団法人市民エネルギー生駒が、生駒市民共同発電所第一号機に対する出資募集を開始している。昔の市民太陽光発電所は全て寄付金で設置されてきたが、一昨年から始まった固定価格買取制度のお陰で、出資者をつのって15年から20年で返済し、1パーセント…

運転免許証受け取り

高齢者運転講習を受けた証明書を提出して申請していた運転免許証が、今日受け取りができることになっていたので車で近くの警察署まででかけた。今朝の冷え込みはかなりのものだったので、運転席に座るとしばらくは発車できないほど車内は寒かったし、ワイパ…

地震予防にガス採取制限

オランダ政府は、同国の北部にあるガス田からの天然ガスの年間採取量を6%引き下げることを決めた。採取によって起こった地震が拡がらないようにする対応策だという。これまでもガス採取と地震との関係については様々に言われてきたが、いろいろな調査で関係…

朝日新聞「私の視点」

エイモリー・ロビンスが今日の朝日新聞の「私の視点」欄に、日本の自然エネルギー導入のテンポが遅すぎるという趣旨の投稿をしている。彼は「新しい火の創造」(拙訳)の原著者だ。日本に対比してドイツの現状を示す数字を出している。知り合いが切り抜きを…

配管内の簡易な熱量計測器製品化

電気メーターは誤差が計量法で定められ、それに従った計測にコストはかからない。ところが、熱量の計測はなかなか難しい。パイプで温水や冷水を供給し、その供給熱量で料金を貰うことができるほど計測誤差を少なくするのに必要な熱量計のコストが高かった。…

再生可能エネルギーに関するBPの将来予測

英石油大手BPは15日に発表したエネルギー市場見通しで、2025年までに太陽光などの再生可能エネルギーの供給が原子力を上回るとの予測を示したそうだ。太陽光や風力などの再生可能エネルギーは年率6.4%で増えると予測し、世界の電力生産に占めるシェアは現…

水素の流通

水素を常温常圧で液体化して安く流通させる事業に、千代田化工機建設に続いてJXホールディングスが参入することになった。トルエンに水素を吸収させて輸送を常温常圧で行って簡単にし、貯蔵してあるトルエン溶液から新規開発した触媒でトルエンから水素を取…

北本連系線

北海道電力は10日の需給逼迫を乗り切った。苫東厚真発電所4号機(70万キロワット)の停止で予備力が乏しい中、厳しい冷え込みにより電力需要が高伸したが、卸市場の活用や需要家の節電協力など需給両面の対策が奏功し、緊急的に大口需要家の操業調整を…

英国の洋上風力発電

ウエブで検索していたら、「洋上風力で発電大国を目指す英国」というタイトルの日経の記事(2011/2/7)にぶつかった。英国が洋上風力発電の具体化で世界の先頭を切っているというのは知っていたが、この記事には具体的な数字がうまくまとめられていた。英国…

自転車用高速道路

高名な建築家ノーマン・フォスターが率いる設計事務所が、ロンドンの鉄道の上に全長220kmの「自転車専用道路」を建設する計画「SkyCycle」を発表したと知った。邪魔な自動車や信号がないため、通勤にかかる時間は最大29分の削減になるという。彼自体熱心な自…

太陽光発電買取価格引き下げ

今日の日経新聞によると、経済産業省は来年度の自然エネルギーの買取価格の議論を始めたが、民間の投資が太陽光発電に集中している現状をどう改めるかが焦点となっている。太陽光の買い取り価格を2年連続で下げる一方、洋上風力には優遇価格を新設して投資…

風力発電の活躍

大寒波が米国の東部から中部を襲ったが、交通機関の混乱などの他に、発電所のトラブルが相次ぐ、あるいは、燃料の輸送が停滞するなどによって、停止する発電所が相次いだという。ところが、その時に強い風が吹き続けたために、一帯の風力発電所がフル稼動し…

北海道電力の電力需給

厳しい寒さが続いているので,北海道電力の電力需給はどうなっているか気になって、北電でんき予報を訪れてみた。連休モードから通常に戻って,電力需要は通常の形に戻っているはずだと考えたからだ。そこの数字で見ると、供給予備力47万キロワットで供給…

廃熱利用

何度か書いている廃熱の利用実用化が進む年になりそうだ。NECが、安価な材料で曲げられるシート状の発電用素子を開発したようだし、パナソニックは熱を出すための配管に合うチューブ状の素子を作り、セ氏80度の温水から太陽光発電の2倍となる発電能力を得た…

パナマ運河

いまパナマ運河の拡幅工事が行われているが、工費が予想をかなり上回ることになって、工事が一時中断しているそうだ。米国から日本へのLNG輸送が2017年程から始まることになっているが、当面は南米を迂回する航路を想定しているものの、この拡幅で輸送費が大…

エアメール

昨年のクリスマス前である12月11日頃にオーストラリアのブリスベンに住む長男宛にエアメール(航空郵便)を出した。ちょっとした証明書を送るためだったのだが、到着したという知らせが一向に来ない。11月に彼が家族と一緒にわざわざ立ち寄ってくれたので、…

近鉄奈良線100周年

奈良新聞の報道で知ったのだが,長年お世話になってきた近鉄奈良線が100周年になるそうだ。生駒までの長いトンネルを掘ったコスト負担が大きくて経営が怪しくなったこともあるという。何とか切り抜けて、西大寺と橿原神宮前を結ぶ畝傍線が開通したのが大正12…

発電容量の売買

今朝の朝刊で、経済産業省は電力会社の発電能力を評価して買い取る制度を整備するという記事を読んだ。実際の電気ではなく、発電する能力そのものにお金を払う仕組みをつくることで、供給余力の確保と必要な発電設備への投資を促す目的だが、米国などでは既…

ロシアの自然エネルギー

最近読んだ情報によると、欧米、中国に続いてロシアの自然エネルギー導入が急増する可能性があるようだ。ただ、国土が広大で送電系統が絶対的に不足しているために、かなり政策的に引っ張らないとならないのだが、石油・天然ガスの産出国として、その自家消…

自然エネルギー

これまで再生可能エネルギーという言葉を意識して使うようにしてきた。それは新エネルギーという日本では官製のプロジェクトを指す言葉を使いたくなかったからだ。だが、昨年で次第に自然エネルギーという表現が定着したようだ。この方が日本語的にはスムー…