効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

塗料工程の有機排ガスを燃料に

米国で溶融炭酸塩電解質燃料電池のメーカーであるFuel Cell Energy(フューエルセル・エナジー)社からメールでプレスレリースが入った。同社の300kWシステムがカナダのオンタリオ州オークビルにあるフォード社の製造ラインに設置されることになったという内…

窓に打ち水

今日のニュースで、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が光触媒冷却システムによる「打ち水効果」を世界で始めて実物件で実証したと報道されている。NEDOは実用化一歩手前の新しい技術開発を支援する組織であるから、この記事を見たときに何が新し…

炭酸ガスは命のもと

炭酸ガスがなければほとんどの生物の生命は存在しない。葉緑素を持つ植物が炭酸ガスを吸収して炭酸同化作用によって生物の基本となるものを作ってくれるから、動物は生きていけるのだということをあらためて考えている。 オランダでは、火力発電所の排ガスを…

炭酸ガスの利用

諸悪の根源は炭酸ガスであるような雰囲気だが、炭酸ガスそのものが悪いわけではなく、人間社会が自然のバランスを崩すほど多量の炭酸ガスを作り出したことが悪いのだ。いま炭酸ガスを排出する量を減らそうとするための技術開発が進められているが、高効率化…

妻の年金

今日社会保険事務所へ電話をし、来年65歳となる妻の年金がどのようになっているかを確認した。サラリーマンの扶養家族で専業主婦が年金を貰える制度の適用を受けるはずなのだが、国籍を米から日に変更したこともあって、年金番号が2つあった時もあり、額は…

廃熱の利用

いろいろな所で熱が発生し、利用されないで捨てられているものは多い。自動車のエンジンからの排気、熱くなった道路表面、日射で熱くなった屋根、自動車がブレーキをかけるときに発生する熱、熱くなるモーターの軸受けなど、考えればいろいろある。その温度…

葬儀に出席して

今日、東京の増上寺で行われた(株)富士経済の故阿部英雄会長の社葬に参列した。自分が仕事で関係があるということもあるが、それよりも俳人、歌人としても知られるこの文人経営者が、私の父親が亡くなる前に趣味として行っていた英語俳句誌「薊(あざみ)…

暑さは山を越えたか

一昨日、東京電力は工業用などの大口需用家に操業を落として電力消費を下げるよう依頼した。耐え難い暑さのために冷房需要が急速に伸びて、柏崎・刈羽原発が止まっているために下がっている発電能力の限界を超える怖れがあったからだ。これはお願いベースの…

ミスト(霧)の快さ

先日酷暑の日中心斎橋を歩いていた。別に涼しいという感じではなかったが、何か肌感覚が違うと思って周辺を見回すと、ちょうど大丸百貨店の前。建物の庇からうす白い霧(ミスと)が噴き出すというよりも漂いだしていた。いつ取り付けられたのか知らないが、…

急拡大する風力発電、そして日本は

米国で風力発電の事業が雨後の竹の子のように出ていて、そのために風車の供給が間に合わなくなっているようだ。風車価格も目に見えて高くなっている。日本では三菱重工が大型の風車を製造しているが、いままで利益を出すのが難しかったのが、大きな収益源に…

三菱商事が木質ペレットの製販事業に

昨日木質バイオマス燃料のことを書いたが、三菱商事がこの20日に発表したところによると、木質ペレットの製造・販売に進出するそうだ。大分県日田市に国内最大能力25,000トンの製造装置を導入する。これは主に石炭ボイラー混焼用に供給するらしいが、部分的…

木質バイオマスの利用

木質バイオマス利用研究会から「木質エネルギー」という雑誌が届いた。年に4回発行される季刊誌で、岐阜県立森林文化アカデミー学長の熊崎 実先生が責任編集をしておられる。内外の木質バイオマス利用の動向が簡潔に述べられていて、これが届くと今回は何が…

鉄のメーカーが太陽電池のメーカーに

今日の日経新聞のトップに、新日鐵とJFEスチールが太陽電池の基礎素材である多結晶シリコンの量産に入ると出ている。新日鐵は、生産コストを最大5割低減できる製法を開発して、年産2千トン規模の新工場を2010年にも建設するとのこと。それに先立ち、八幡製…

暑い甲子園

このところ、時間があればテレビで高校野球を見ている。戦っている選手もスタンドの観客も一体となった雰囲気は素晴らしい。プロ野球と違った、今日しかないという戦いは胸をうつ。しかし、この猛暑の中で、観客に熱中症の人が例年より多く出ているそうだし…

自動車の重量

炭酸ガスの排出を減らすべき分野としてもっとも重要なものは自動車である。エンジンの効率を上げることも重要であるが、ある程度限界に近づいていると考えられる。効率を上げる余地が大きいのは、エンジン出力に対する車体重量をできるだけ減らすことである…

暑い、暑い、熱い

本当に嫌になるほど暑い。暑いというより熱いという方がいいような気がする。猫のいる涼しいところでも30度を超えている。いままで冷房を使っていなかったが、今晩は冷房なしには眠れないだろう。 この暑さには、日本中の人が何かがおかしいと思っているだ…

終戦記念日

今日は62回目の終戦記念日。敗戦記念日という人もいるだろう。ある国際法学者の考えによると、国際法的に言えば正式の終戦の日は1951年9月18日のサンフランシスコ講和条約締結の日だそうで、1945年8月15日を終戦記念日とするのは日本と韓国、北朝鮮だけだそ…

韓国の溶融炭酸塩型燃料電池事業

世界で唯一溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)を商品化しているFuel Cell Energyからプレス発表が入ってきた。韓国最大の製鉄業であるPOSCOの関係会社POSCONに、300キロワットMCFCの電池スタックその他の構成部品を今秋輸出することになったということだ。システ…

太陽光発電事業

電力市場の規模が大きい部分が自由化されて、いくつかの発電供給事業が新しく生まれた。従来の公益事業としての電力会社が行う発電以外に、非公益事業会社が発電を行い、電力会社の供給網を借りてその電力を買う顧客に電気を供給する。現在は大規模から50…

甲子園球場を太陽エネルギー利用モデルに

昨日ここで甲子園球場に太陽電池を設置することを提案した。ところが、今日知ったのだが、今年の4月11日に阪神電鉄がこの具体案を発表していた。読売新聞の記事によれば、『今秋から着手する阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)の大規模改修工事で、内野席を…

高校野球

甲子園で夏の高校野球が始まった。冷房はつけてはいないが、風通しの良いところでテレビを見ていても汗がでてくるのに、球児たちは暑さなど感じないように俊敏な動きをしている。 甲子園球場が改装されると聞いたのを思い出して、日差しが強さが分かる画面が…

定年前後の夫の「食の自立」

才媛というとご本人から叱られるかも知れないが、自分と同年代の友人で消費者問題や食周辺のことに強い女性が著書を送ってくれた。「55歳からの 『夫婦の食育』」 と題するものだ。老いも若きも夫婦で読むべし、というリンボウ先生こと林 望 氏の推薦がつい…

日本の総発電容量を低く見ておく方が

いまIAEAの職員が新潟の東電柏崎・刈羽原子力発電所内で地震が与えた影響について調査をしている。この結果によっては他の原子力発電所にも安全性を巡る見直しが余儀なくされるかも知れない。専門家の意見も様々だが、あれだけの地震の中で稼働していた原発…

節水型便器

水洗便器から流れる水を減らすために、水タンクの中に水を入れたビール瓶を入れている人も多いだろう。しかし、ビール瓶の本数を多くしすぎると、肝腎のものがきれいに流れなくなってしまう。 最近TOTOが一回の使用水量を業界最小の5.5リットルとしたタンク…

バイオエタノールのマイナス要因

つい最近NHKテレビで見たのだが、東南アジアでバイオエタノールの原料となるパームオイルの生産を拡大するために熱帯雨林が切り倒されたり、ゴム栽培用の土地を油椰子栽培用にするために買い取り、そこの住民が追い出されているなどと報じられていた。 油…

住宅・商業ビルのエネルギー効率向上へ助成

今日の新聞情報だが、政府は住宅や商業ビルの効エネ(省エネ)を促進するために、断熱や空調などの改修を支援する優遇税制を創設する検討に入ったそうだ。いままで、省エネルギーセンターなどが中心となって、意識に訴える施策しかとられなかったために、や…

調光ができる電球型蛍光灯

ナショナルのランプ用カタログを眺めていて、省エネルギーになるとして次第に普及し始めている電球型蛍光灯に、明るさを変化させる調光器を使うことができるものがあることを知って嬉しかった。いつか購入して試してみたい。 今までにも、会議室などに使うよ…

防災訓練

今日の午前中地域の防災訓練があった。我が家は自分たちのブロックの班長をしているため、都合の悪い連れ合いの代理で参加した。最初にすぐ近くの公園に9時に集まる。災害時に最初に集まるところだ。そこで点呼をして徒歩で5分ほどのところにある小学校の…

エネルギーの地産地消

昨日自前のエネルギーについて語り、その対象を公共建物や警察、消防、IT企業など、いまでもエネルギーセキュリティーが重要課題であるところについて太陽光発電と蓄電池の必要性を考えた。今日はそのシステムが普通の個人住宅や中小企業にも必要になりつつ…

自前のエネルギー

台風が日本を襲っている。どうも台風銀座が沖縄ではなく九州になったのではないかとも思えるくらいだ。地震もつぎつぎ。大雨の被害もここ一ヶ月絶え間がない。そのたびにどこかで停電が起きていることは確かだ。この夏には東京で大停電が起きないとも限らな…