効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

■この1年を振り返ると

福島第一原発の事故の起きた年の8月の暑い最中にテニスをしていて心筋梗塞になり、救急車で緊急入院をしてから9年目に入って、年の瀬を一応元気(もどき)で越せるのは一重に家族の支え。紅白歌合戦も楽しめて、もうすぐ82歳。この状態をさらに1年重ねるこ…

■風力発電とバードストライク

米国のトランプ大統領は、風力発電を毛嫌いしている。その理由は、風車が近くにあると、まずそこの不動産価値が落ちるし、癌の原因にもなるし、鳥が殺される、からだ主張している。不動産や癌については初めて聞いたのだが、鳥が回転する羽根にぶつかって死…

■東電の蓄電池新事業

蓄電池のコストが下がり、一方では家庭などが災害対応、あるいは、固定価格買取制度が終わった家庭規模の太陽光発電からの電力を貯めて、電気料金が高くなる時間帯に放電させて消費するなどの利用方法を考えることが出来るようになった。これに対応した事業…

■業務用規模燃料電池

年末となったので、今年の業務用燃料電池の補助金を受けることの出来たものが発表されていないかを、燃料電池普及促進センターのウエブサイトでチェックした。昨年度から補助金が準備されたのだが、その年度には9回募集が行われて合計で17基が補助金の対象と…

■日本の洋上風力発電

資源エネルギー庁がこの25日に出したレポートは、洋上風力発電が日本で今後どのように展開されるかについてのものだ。洋上風力発電設置には海域の利用について競合が起きるが、それの調整をするための法制度が2019年4月に準備された後にどのように進捗してい…

■大豆で作った肉もどき

12月17日に、この日記で植物由来の肉が米国の畜産業が怖れる存在になっていると書いたが、それについてのコメントを戴いた。 “とくにおいしいとも思いませんでしたが、ひどくまずいというほどではありませんでした。ただ低脂質、高たんぱくなので、ダイエッ…

■米国の石炭生産、1割減の見通し

トランプ大統領は、石炭産業を維持することを来年の大統領選挙に向けた政策とし、再エネ関連の促進策を抑制したりしてきた。しかし、米国で石炭生産の縮小が続き、2019年は前年を1割程度下回る見通しとなったと報じられている。石炭火力発電の縮小で国内需要…

■福島第1処理水の処分

少し前に同じことを書いたのだが、福島原発事故に伴って起きている水処理の問題。5つの処分方法を検討してきたが、薄めて海に流す「海洋放出」と蒸発させて大気中に出す「水蒸気放出」という前例のある方式に絞り込んだ。処分の開始時期については「政府が責…

■欧州の天然ガス市場に米国が介入

欧州は天然ガス消費量の約4割をロシアから輸入している。パイプラインによるが、これがロシアとの間で対立しているウクライナを経由して圧送されているために、以前にはウクライナを制裁するためにガス供給に制限を加えたときに、欧州へのガス供給が一時止ま…

■高浜原発4,5号機停止へ

関西電力高浜原発(福井県)3、4号機が来年夏以降に停止することが分かったと22日付毎日新聞朝刊が報じた。国が義務づけるテロ対策施設の設置工事が期限内に終了しないことが確実になったため。停止中の1、2号機も、関電幹部らの金品受領問題などで再稼働…

■複葉の翼を持つ風力発電

双葉の飛行機は、飛行機の歴史の初期にはよく見られたが、今ではほとんどなくなっている。だが、安定性は高く、エンジン出力も小さくて済んだはずで、速度や大型化を求めなければ安定した飛行機だった。 の二枚翼が風力発電に取り付けられるようになるかも知…

■インドの石油輸入量が減少

ロイターが報じているが、インドは2019-2020の石油輸入量の見通しを引き下げたようだ。インドは中国、米国に次いで3番目に大きな石油輸入国。それに次ぐのが日本と韓国。インドの見通し引き下げは、この所見られる経済の低迷だ。ディーゼルオイルの2020年消…

■改めてバイオマスの利用の難しさを知る

今日午後、近畿産業経済局主催のバイオマスセミナーに出席。昼食は駅の待合室でコンビニサンドという慌ただしさ。大阪工大梅田キャンパスのセミナールームだったが、100人ほどの参加で満室。和歌山大学の吉田教授と立命館大学の橋本教授による講演の後、3つ…

■日本の洋上風力発電

日本では山岳地帯が多いために、陸上風力発電の建設適地が少ない。それに代わるものとして洋上風力発電があるが、遠浅の沿岸が少ないのと、ポールを建てる地層の掘削ができないことも多いために、コストが大きくならざるを得ないために、なかなか普及しない…

■植物由来の肉

最近よく報じられるのが、植物を加工して肉と同じような食品にするのに成功したということだ。だが、このような肉もどきがどれほどの位置につけるかは味と食感をどれだけ本物に知覚できるかだ思っていた。これについて、ベジタリアン向けの植物由来の代替肉…

■ネットの拡大の裏側

インターネットを通じた投票を政策の検証や決定に生かす動きが東京都町田市や茨城県つくば市など全国で広がっていると報じられている。市民参加を促し、機動的に民意を探るためだということで、そのまま受け取ると民主主義の社会を実現する方策として極めて…

■海洋プラスチックごみ

カナダのバンクーバーで、太平洋東側の海洋プラスチックごみを収集する船が成功裡にゴミを収集して帰ってきたということだ。これを推進した団体は、このゴミをプラスチックに再生する方法を開発しようとしている。そして、この再生プラスチックを販売した収…

■米国の洋上風力発電

計画だけで具体的な着工が少なかった米国の洋上風力発電が勢いを得たようだ。コネチカット州の当局が、804-MW (80万4千キロワット)規模のPark City洋上風力発電所建設計画に認可を出したそうだ。Vineyard社がこのプロジェクトの入札で競り勝ったものだ。こ…

■小水力発電に脚光

小水力発電については、かなり昔から関心を持っていた。まだ広域に電力を供給する電力事業がない頃に、山中の樹木から材木を作る製材所の動力として小水力発電が利用されていた。それが、電力事業が普及する中で廃棄されていったのだが、その水路などは残さ…

■COP25(国連気候変動枠組条約締約国会議)での日本

スペインのマドリードで開催されているCOP25も終わりに近づいているが、最終的な合意が成案として出されるかどうかは不透明。後の会合に残される議論があるだろう。 地球市民会議(CASA)から現地報告が送られてくるのを熟読しているが、その一部をそのまま…

■ごみ発電に蓄電池を分散設置

NECグループのNECネッツエスアイは、東京都武蔵野市の「エネルギー地産地消プロジェクト」において、蓄電システムと総合エネルギーマネジメントを構築する業務を受注したと報じられている。このプロジェクトは、ごみ処理施設「武蔵野クリーンセンター」のご…

■吉野 彰氏にノーベル化学賞

日本時間今日遅く、ノーベル賞の授与式が行われるというニュースが報じられている。テレビ画像に出てくる吉野氏は、常に明るくユーモアに溢れ、このような人と一緒に仕事ができたら楽しいだろうなと思うが、仕事となるとあるいは鬼になるのかも知れない。記…

■フランスの温暖化対応に向けた動き

フランスの議会が、商業地区にある新築建物の屋根の一部に太陽光パネルやか樹木を設置することを義務化する法案を可決した。当初の案では住宅も含めた全ての新築物件を対象に緑化するとしたものだったが、議会での反対意見もあって、商用建物にだけ義務づけ…

■太陽光発電低圧連系のFIT

太陽光発電協会によると、固定各買取制度(FIT)の改正によって、早ければ2020年度から太陽光発電の低圧連系である10~50kWのものが、これまでのように全量買取ではなくなるという。現在FIT制度の抜本改正について「再生可能エネルギー主力電源化制度改革小…

■エネルギー効率向上への12の方策

ヨーロッパ、アメリカ、インドなどのエネルギー効率アップを模索する組織が、効率向上に向けた12の施策という趣旨のレポートを出した。これはIEAの効率向上に向けた緊急行動施策を検討するグループへの提言となっている。2018年にIEAが示したことだが、世界…

■蓄電池で航海するフェリー

先月、商船三井がLNGを燃料にして走るフェリーを建造することになったと書いたが、蓄電池で走るフェリーが登場していると知った。米国ワシントン州が運用する世界で2番目の事業規模を持つWashington State Ferriesが、現在使用している燃料であるディーゼル…

■太陽光発電の余剰対策

電力需要が少ない日が快晴となって、太陽光発電の発電量を組み込むと余剰電力が発生するのを防ぐために、いまの方式では太陽光発電の稼働を輪番で停止させる方式が行われている。だが、それでは折角のゼロカーボンの電力を捨ててしまうことになる。そこで経…

■中国の再生可能エネルギー

海外情報が教えてくれたものだが、中国が世界のエネルギー市場に与える影響はすさまじいものがある。化石燃料の輸入でも世界を圧倒しようとしているが、再生可能エネルギーの進展状況も急速な増大となっている。 2018年末の時点で、総発電設備容量は1,900GW…

■CO2をCOに変換

変動性の再生可能エネルギーによる発電をでできた電力を貯蔵するのに、水を電気分解して水素にするというのが一般的な方法だとされている。だが、東芝が、太陽光発電など再生可能エネルギーで生まれた電力を使い、化学原料として活用できる一酸化炭素(CO)…

■COP25

第25回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP25)今日からスペインのマドリードで開催される。もともとチリで開催される予定になっていたのだが、同国で反政府デモが激化する中、ピニェラ大統領は10月30日に開催を断念し、それをスペインが開催を…