効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ソーラーランタン

友人に東亜電気工業の社長がいる。途上国で電気がまだ来ていないところに太陽電池や蓄電池でできたシステムを販売する仕事もしている。これは儲かる商売ではないが、社会貢献だといって頑張っている。その彼が、今度の東日本大震災の被災者支援として、太陽…

天然ガス幹線

関東地方以北の電力供給がこの夏には不足するかもしれないことが心配されているが、これに関連する可能性のある報道として、日本の天然ガス供給網を日本全体に接続させることが検討され始めたというものがある。以前からここでも言ってきたことではあるが、…

今日の東京は穏やかな快晴。午後からの仕事の前に時間ができたので、友人に誘われて上野の東京芸術大学で開催されていた香の展へ足を運んだ。上野駅を出ると動物園前には小学生が大量にたむろしていた。その横を抜けて東京芸術大学に付属する大学美術館。い…

産業用燃料電池

富士電機が産業用の大型燃料電池のニューモデルを発売した。従来のものより価格を半分にしたそうだ。病院やビル、工場などに売り込むとあるが、ここにホテルやプールがある運動施設などは入らないのだろうか。東日本大震災や電力不足の影響で自家発の需要が…

池にあった太陽電池と小型風車

所属する市民テニスクラブで長年指導をしてもらい、また家族も含めてかわいがっていただいた長老が1月に亡くなられていた。その長老を偲ぶ会が近くの菖蒲池駅近くの料亭で開かれた。我々のテニスクラブからだけではなく、長老が活躍した大学時代のテニス部の…

オンラインでの電力消費制御

マイクロソフトが自社のOSを使っているコンピュータの電力消費をピーク時に抑制したり、バッテリーでの駆動に切り替えたりする制御プログラムを無料で配布すると知って、なるほどと思った。PCはほとんどがインターネットに接続しているから、いわばリアル…

周波数変換能力拡大へ

経済産業省がやっと重い腰を上げた。東西で異なる周波数を変換して相互に融通できる容量が現在100万キロワットしかない。本当は120万キロワットになっているはずだったが、東清水変換所の設計容量30万キロワットが、送電線の容量を地域住民の反対で上げられ…

海の利用

東京電力の福島第一原発は永久停止、第二原発もおそらくそれに近い扱いになるだろう。その分だけ化石燃料を使う火力発電所を増設せざるを得ない。いくら節電に努めても、日本の発電所から排出されるCO2は大幅に増加する。それはしかし、世界に向けて約束…

日本企業が海外のスマートグリッド事業に参画

日本の電力事業がスマートグリッドの導入に冷淡であったために、日本の電気・電子機器メーカーは海外に事業を見つけようと努力している。これまでは政府が媒介した海外の実証事業に参画する形であったが、独自にビジネスを成立させる事例が出てきた。 NEC…

異常な蓄電池需要

東京電力の供給能力に不安があるため、自家発電設備への需要が急増しているほか、蓄電池を使った補助電源に対する需要も急増している。どうも東京電力の管内だけでなく、他の電力会社の区域でもこのような商品を求める企業や個人が増えているようだ。今日の…

奈良ホテルとLED

午前中、奈良市国際交流協会の総会が奈良ホテルであった。ワイフが奈良でユニセフ活動を長くやり、奈良市とのお付き合いもあってのことだが、自分もかなり前に半強制的に会員とならされたのだった。これまでの総会にはワイフを車で送り届けてそのまま帰宅し…

仙台市ガス局ほぼ復旧

東日本大震災で、ガスの製造工場を津波で破壊された仙台市ガス局の復旧が予定より2週間早く完了した。ここの顧客数は約35万戸。幸いしたのはここまで新潟から天然ガス輸送パイプラインが接続されていたために、工場からガスが送れなくなっても何とか新潟の国…

周波数変換設備の増強

電気新聞の報じるところによると、「東京電力と中部電力は中部電力の東清水周波数変換設備(FC)を増設し、電力融通能力を18年頃に60万キロワットに増強する計画を前倒しする検討に入った。東日本大震災後の電力不足を踏まえ、中部電力は一部運用中の…

亡き母の納骨

今日午前、車で30分ほどのところにある家族のお墓へ。昨年夏に天寿を全うした母の遺骨を墓石の下に納める日だ。弟と妹の家族も関西在住のものが集合。幸いなことに快晴で風もない穏やかな春の日になってくれた。生駒山の東側にあるので、大阪のお寺からお坊…

市民による太陽光発電所スタート

土曜日というのに早めに寝床を離れてあるセレモニーに参加すべく家を出た。奈良で活動している「サークルおてんとさん」が、国の補助金などに一般市民からの寄付金を加えて、大和郡山にあるあすなら保育園の屋根に設置した10キロワット太陽光発電の点灯式に…

洋上風力発電

東京電力と東北電力の管内では、おそらくここ数年は夏の電力需要のピーク時(ひょっとすると冬のピークにも)に供給が不足する状態が続くだろう。そのため、ピーク時にできるだけ電気器具を使わないようにとの強い要請が出されるが、電気は基盤エネルギーだ…

蓄電池が大流行

パナソニックや東芝その他、リチウムイオン電池のメーカーが、開発予定を繰り上げて家庭でも使えるバックアップ用の蓄電池システムを商品化して売り出した。家電製品店でも販売を開始したと報じられている。日本でもっとも人口密度が高い東京で、この夏に向…

CO2の除去

東京電力が数百万キロワットの原子力発電能力を失ったために、日本がCOP3で約束しているCO2排出削減目標を達成するのは至難のこととなった。だが、地球温暖化を防止するためには、今回の事故を理由とすることは許されない。何とか他の手段で達成する…

高度放射能汚染水の処理

レベル7と原発事故として最悪のラベルが貼られることになった東京電力福島原発Iの事故。早く炉心を冷却して冷温停止状態にもっていかなくてはならないが、冷却システムがどこまで健全状態にあるかがまったく分からないのだから、その確認のためにも地下に溜…

日本の企業力

今回の大震災と津波で、東日本にあった部品メーカーが大打撃を受けた。また、東京周辺のメーカーも停電で操業が順調に行かず、完成品の納入や品質維持に問題を抱えている。それによって、国内だけでなく海外でも、このような部品を使っているメーカーが生産…

節電も良いことだが

NHKがすごく暗くなっている渋谷の光景を写し、通行人にその暗さについてどう思うかを尋ねていた。みな、安全面の心配はあるが、仕方がないと答えていた。映像でみたものの印象では、見方によれば新しい街のデザインが生まれたのではないかとも言える風景だっ…

一昨日の地震で知ったこと

新たな地震が起こって、現在停止中の原子力発電が外部電源に接続されていなければ、原子炉を安定的に冷却を継続できないことを知った。また、六ヶ所村にある使用済み核燃料の保存についても、やはり外部電源で絶えず冷却してやらなければ、保管すら安全にで…

新学期開始と昨日の地震

関西学院大学大学院総合政策研究科(三田キャンパス)での担当講座が今日始まった。これから毎週金曜日には奈良から兵庫県まで通勤しなければならない。片道2時間以上。今学期はヒューマンエコロジーを巡るリサーチを行うことになっていて、自分も含めて担当…

電気予報、薪ボイラー

計画停電に代わるものとして電気予報を出すことが考えられている。昨日述べたことと趣旨は同じだろう。カリフォルニア州の系統管理組織が同じことを前からやっている。ここは発電能力が夏には逼迫するので、前日に予測した需要と、いまの需要とをグラフにし…

強制節電

経済産業省が計画している電力需給対策が今日の新聞に出ている。これまで行ってきた計画停電を4月のできる限り早期に原則廃止するとしている。計画停電が計画通りに停電されないことが続いているが、できるだけ停電による被害がでないようにとの配慮かも知…

節電

東京電力管内で節電が効果を見せているようだ。東京電力が今回の供給力不足の事態になってからホームページに立ち上げた電力使用状況グラフを見ると、明らかにピーク時の需要が昨年に比べて下がっていることが分かる。気温が少し上がって電気空調機での暖房…

大嘘の記事

読売新聞3月30日17時40分のオンラインニュースに出された記事を引用する。この記事は、英文読売4月4日朝刊に転載されていたのをワイフが見つけてくれ、日本文の記事検索をしたら出たもの。燃料電池について、結論として停電時には使えないということに変わり…

現場の人への配慮がほしい

東京電力福島原発Iのトラブルを取りあえず落ち着かせるのに数ヶ月はかかりそうな様子だ。その間多くの人がいろいろな処理のために放射線量が高いところへ近づかざるを得ない。この人たちが放射線の高度照射で健康を害さないような配慮が、全体の指揮を執る人…

明るさに慣れてしまっている

先週東京を日帰りした。地下鉄に乗ったらエレベーターは当然としても、エスカレーターも動いていなかった。電力不足に対応するためだというのは分かるが、足弱の人には気の毒なことだ。しかし、足の弱さ以外に問題がない人は、階段を昇ることで筋肉が付くよ…

福島原発とロボット

NHKでロボットコンテストを見るのが好きだ。また、人間ロボットをホンダなどが開発している。災害用探索ロボットが稼動しているのも見たことがある。だから、日本はロボット先進国だと思っていた。ところが、福島原発Iの現場では、内部を見るのにもロボット…