効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

奈良県のエネルギー地産地消

奈良県が掲げる政策の指針「県エネルギー・ビジョン」(平成25〜27年度)を継承する28年度から3カ年を対象とした第二次ビジョンの原案がまとまったようだ。エネルギーの地産地消や再生可能エネルギーの導入拡大を目指すとともに、エネルギー消費の効率化(省…

KIMAのクリスマス演奏会

今日は三男の連れ合いが、フルート演奏の発表会があるので夙川までワイフと一緒に出かけた。KIMA(Kansai International Music Academy)と呼ばれるいろいろな楽器のトレーニングをするところへ彼女が参加して、僕が使っていたフルートを進呈したのを使って練…

傷に強い漆器

仙台の工芸品に「玉虫塗」ということを初めて知ったが、これを作る東北工芸製作所が、来秋にも「傷がつかない漆器」を発売するという。それも産総研と共同開発した製品で、食器洗い器でも洗えるほど丈夫なものらしい。これまで漆器を敬遠してきたレストラン…

地下調節池

東京都が、ゲリラ豪雨や巨大台風に備えて、雨水を地下などに貯留する調節池を増設することになった。これまでにも、調節池は11河川の25カ所にあり、かなり大きな規模の貯水槽を持っていたが、最近の豪雨を処理できず、道路上に溢れたりして問題になっていた…

有機系太陽電池

NEDOの発表では、埼玉県所沢市で、低日射や低光量の場所でも機能する有機系太陽電池を用いた自立型発光デバイス(自発光誘導灯「E-SEG」)の実証試験を開始した。太陽光発電の特長を生かした利用方法(独立電源、自家消費など)はさらなる拡大の余地があ…

業務用液冷空調システムの開発

NEDOのニュースレターで知ったが、NEDOプロジェクトにおいて、(株)日建設計総合研究所、大成建設(株)、(株)朝日工業社は、省エネと快適性を両立した新たな業務用ビル液冷空調システムを開発した。本システムは、従来、室内に出していた機器発熱を発生…

奈良県の環境計画

奈良県の次期環境総合計画(平成28〜32年度)の素案がまとまり、発表された。平成8年度からスタートした2期の計画では、策定期間を10年間としてきたが、課題の多様化や高度化、状況変化の速さに対応するため5年間と短縮して設定されている。来年2月頃までに…

熱利用の効率化

日本全体のエネルギー効率を上げるには、気付かれずに失われている熱を有効に使う必要があることは、日記でも何回か書いたことがある。そこにやっと政府が重い腰を上げたようだ。報道によると、政府はごみや間伐材などを燃やして出る熱を家庭や企業で利用す…

中間貯蔵施設

ついに電力業界が使用済み核燃料の中間貯蔵システムの建設に着手した。関西電力が2030年頃に稼動させる計画を公表したということだ。国内全原発をあわせた貯蔵容量の約1割にあたる2千トン規模とし、20年までに建設地を決め、原発の再稼働に備えて核燃料の…

米国のシリア難民受け入れ

報道によると、米国によるシリア難民の受け入れが急増しているということだ。だが、国務省によると今年は年初から11月19日までに1875人のシリア難民を受け入れ、この数は昨年1年間の7倍超に相当するというのを知って、その数が意外に少ないのに驚かされた…

新電力への切り替え

経済産業省は18日の総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の専門委員会で、来春に予定されている電力小売りの全面自由化を契機に、8割の消費者が契約先の電力会社を切り替える検討をしているとの調査結果を明らかにした。今月2、3日にインターネ…

原発の今後

昨日、九州電力の川内原発2号機89万キロワットが営業運転に移行した。これから四国電力の伊方3号機が年明けにも再稼働をするだろう。遅れながらも着々と原発の稼動が推進されているように見える。しかし、これに続く原発の再稼働にはますます遅れがでるよう…

北海道ガスが電力・灯油も一体で販売

北海道ガスは2020年代初頭に、電力とガスや灯油など熱エネルギーを一体で供給するサービスを全道で展開すると報じられている。同社は東京ガスの傘下のガス事業だが、札幌市、小樽市、函館市、千歳市、石狩市、北広島市、恵庭市、北斗市、北見市を供給区域と…

高速増殖炉もんじゅの命運

原子力規制委員会は13日午後の定例会合で、安全管理上のミスが相次ぐ高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)について、運営主体の日本原子力研究開発機構は「不適当」とし、新たな運営組織を見つけるよう馳浩文部科学相に求める勧告をまとめたと報じられた…

経団連が加盟団体の14年度低炭素化実績まとめ

日本経団連は、加盟団体による温室効果ガス削減目標や達成計画を盛り込んだ「低炭素社会実行計画」について、2014年度実績のフォローアップ結果を発表した。電力、鉄鋼、石油など対象46団体について(1)二酸化炭素(CO2)排出量(2)国際貢献(…

パリで同時多発テロ

フランスの首都パリの市内と郊外の少なくとも3カ所で13日夜、同時多発的に銃撃や爆発が発生し、パリ検察当局トップは一連のテロの死者数が少なくとも120人に達したと述べたということだ。仏メディアによるとパリにおけるテロは市内のレストラン、劇場、郊外…

電力系統へのサイバーアタック

サイバーアタックによって大量のデータが盗まれたりする事例が何度も報じられているが、米国では、発電所、変電所、送配電系統がサイバーアタックで送配電の制御が不能になって大停電が起きる可能性があるということが報じられている。いわゆる送配電制御が…

MRJ初飛行

戦後の日本で、自分も利用したことのあるYS11に次いで2番目の国産旅客機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)の試作機が昨日県営名古屋空港からテイクオフした。格別の問題もなかったようで嬉しいことだ。これまで予定が大幅に遅れていたのだが、これからは所定の…

道路物流の効率化とスマート化

今日午後、道路に関わる産業について研究をしている会合に出席した。この1年ほどかけて物流を効率化、スマート化するにはどうすべきかを検討するのだが、TPPが実際に硬貨を発揮すると、物流にも大きな影響を与える。いままでの物の動きが大きく変わると予…

大学クラス会

毎年秋に開かれている大学時代のクラス会が永田町の中華料理店であり、参加。まだ雨が残る中を開催時間午後5時半に間に合ったが、この辺りの地下鉄の外への通路が実に複雑。何とか目的の出口を出たが会場を探し当てるのに汗をかいた。15人ほどの出席。昨年か…

小売電力事業者登録

来年4月の電力市場の全面自由化を控えて、多くの参入が行われるようだ。11月5日時点での登録申請は120者。その内訳は小売電気事業が118者、小売供給事業が2者。これに関連した表現が皆、社ではなく者となっているのがいつも奇妙な印象を受けるのだが、何か制…

キーストンXLパイプライン

オバマ大統領は、11月7日、カナダから石油をテキサスまで運ぶキーストンXLパイプラインの設置を認可しないことを決めた。2700キロの長大な原油輸送パイプラインで、トランスカナダ社が認可を求めていたものだ。米国のシェールオイル、シェールガスの開発が…

全国小水力利用推進協議会

いま各地で開発あるいは復活が進展しつつある小水力発電の現状を把握しているのがこの協議会。今日ここが発行するニュースレター秋号が送られてきた。http://j-water.org/ にアクセスすると、全国の小水力発電の実例を広汎に知ることができる。いま地域起こ…

電力需給バランスと水素製造

水素社会という言葉が頻繁に出てくるようになっている。そして、水を不規則な出力変動をする太陽光発電や風力発電からの電気で水素と酸素に分解し、水素は貯蔵しておいて電力需要に応じて燃料電池などで発電するという方式は長く推奨されながらなかなか実用…

結婚記念日

40数年前の今日我々夫婦の誕生。毎年近くのレストランで食事をするのが慣例になっていたが、今回は奈良町にまで足を延ばし、O-mo-ya奈良店へ行った。以前長男夫妻がインターネットで検索して探し当てて食事をして良かったとということだったので、その確認に…

郵政民営化

日本郵政と傘下のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3社は今日4日、東京証券取引所第1部に株式を同時上場した。大型の上場の動向についてこれまでいろいろ議論されていたが、証券市場では民営化された事業の将来について前向きな値付けがされたようだ。郵便…

製紙業界が売電用発電

製紙業界は扱う素材が木質系であり、その製造工程に大量の熱も必要であることから、廃棄物を燃料としたコージェネレーション(熱電併給)を稼動させてきた。だが、その発電規模は、かなり大きいとはいえ、プロセスに必要な熱主体で発電した電気は施設内で消…

蓄電池の開発

蓄電池の新しい技術開発が続いているようだ。いまリチウムイオン電池が中心に性能が向上して来ているが、どうしても希少金属である素材を使うという制約が大きくなる。ところが、京都大学が、その制約を打ち破る可能性のある素材を使った蓄電池の技術を開発…

奥田舎の小水力発電と系統連系

九州電力管内では送電網の受け入れ能力が限界に達し、再生可能エネルギー発電施設(出力50kW以上)の新規接続が困難になっている。この難しさは、太陽光発電について天気が良いときに需要よりも供給の方が上回り、その調整能力がなくなったとする九州電力…