効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■太陽光発電の出力制限

 太陽光発電の買い取り義務を課している国もあるが、日本では発電が需要を大きく上回る場合には、一応公平を期するために順番に太陽光発電の出力の制限をすることができるようになっている。コロナ感染に対応した経済停滞があり、また、将来への不安から電力需要は世界的に低落している。好天の日が多かったこともあって、九州電力管内ではかなりの太陽光発電が出力制限を指示されただろうと思っていた。そこに入ってきたのが四国電力太陽光発電の状況。この地域は九州に次いで太陽光発電量が余剰になる可能性が高いとされている。同社の発表によると、4月25日から5月10日までの大型連休期間中の太陽光発電出力がエリア需要に占める割合は、最大だったのは5月5日午前11時~正午。エリア需要232万キロワットに対し、太陽光発電出力は204万キロワットで88%を占めたとのことだ。この数字だけで見ると、大量の出力制限が行われただろうと推定される。しかし、それに備えた対応で制限をしなくて済んだそうだ。

 同時間帯、四国エリアの供給力は太陽光発電と火力発電、水力発電を合わせて367万キロワットだった。揚水発電のポンプアップで60万キロワットを消費したほか、連系線を活用して他エリアに75万キロワット送ったことで需給バランスを維持することができ、太陽光発電の出力制御を回避したとのこと。この説明に出てこないのが、石炭火力発電と原子力発電。原発は停止中だから良いのだが、石炭火力が稼働していると、素早く出力を落とすことができないから、多分、天候予測もした上で、石炭火力をほぼ停止していたのだろう。

 さらに、他エリアに75万キロワット送ったということだが、大半は関西電力向けだっただろう。中国電力にも系統は繋がっているから、いくらかは中国地方にも回されただろうが、中国電力の懐は小さいから、関西電力の懐の大きさに助けられたということだと思う。九州電力の場合は、中国電力としか繋がっていないから、そちらに流す余裕度は小さい。太陽光発電の稼働状況は、両者については同じ状況だっただろうから、四国電力関西電力の余裕に助けられたということだ。ひょっとすると関西電力は、中部電力に受け取って貰って余裕を作ったのかもしれない。

 

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