効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

オーストラリアのエネルギー政策の変化

オーストラリアは、石炭、天然ガスを大量に保有する資源国だが、このところエネルギー資源への世界的需要が停滞しているため、その産業市場を活性化させようとしている。その一環として、国内エネルギー資源産業の規制緩和を進める一方、再生可能エネルギー…

大阪府が燃料電池導入

大阪府は、大阪府中央卸売市場において新エネルギー機器等による低炭素・分散型電源導入モデル事業を実施する候補者として、ソフトバンクグループで発電事業を行うBloom Energy Japan(東京都港区)を選定したと発表した。同施設の非常用自家発電設備の更新…

再生エネの新規受け入れ中断

四国電力は九州電力に続き、再生可能エネルギーの発電事業者がつくった電力の新規受け入れを中断する検討に入った。企業からの買い取り申し込みが急増しているためだと報じられている。経済産業省はこうした事態を受け、電力会社の受け入れ能力を検証する。…

御嶽山の噴火

いや驚いた。誰でもすぐ頂上近くまで登れる山だと認識していた御嶽山が噴火したとは。ネットで調べたウイキペディアによると、日本では富士山に次いで2番目に高い火山だという。剣ヶ峰を主峰にして、摩利支天山(2,959.2 m) 、継子岳(2,858.9 m) 、継母…

大阪市による鉄道送電線利用の送電実験

電力輸送について大阪市が興味ある実験を始めた。市営鉄道の送電線設備を使って電力を送る実証実験を11月から始めるらしい。これまでであれば、電力を少し距離のある所に送ろうとすれば、電力会社の送電網を利用せざるを得なかった。それを、電力会社の送…

米国と中国が地球環境を守る方向に

日本はいま,全原発が稼動していないために化石燃料を使う発電所の稼動で電力供給を行っている。再生可能エネルギーの比率はまだ小さい。ところが、これまで二酸化炭素排出抑制に消極的であった米国と中国が、地球環境保護の方向に政策を大きく転換しつつある…

電力広域的運営推進機関

電力供給体制の改革の第一歩として発足する電力広域的運営推進機関(広域機関)は、2015年4月の発足時に百数十人の職員を確保する見通しだという。業務開始当初は専門知識や経験が豊富で、実務に精通した職員を確保する観点から、一般電気事業者や特定…

富山市のエネルギー効率化施策

富山市がそのエネルギー効率向上への努力が認められて、ニューヨーク市で開かれる国連の気候変動サミットで表彰を受けることになったそうだ。その功績の一部は、同市が進めてきた路面電車の設置だという。世界の10〜20の都市の中で富山市だけが、環境負荷を…

レアアースの回収

中国がネオジウムなどレアアース(希土類)の主たる産出国であるために、政治的にその出荷動向が利用されることがある。レアアースを使わなければ、強力な磁石が作れないために、海外への依存度を下げるリサイクルをしようとする技術開発は行われていた。しか…

スコットランドの独立

スコットランドの独立が国民投票で成立しなかったのは、全体としてみると良かったとは思う。これが武装蜂起につながるような国でなくて良かった。しかし、スコットランドとイングランドは昔から独立の機運が高かった。ロンドンに4年間仕事で駐在した時に、エ…

水素ステーション

燃料電池自動車がトヨタに次いでホンダからも発売されることになり、両社の販売価格は700万円程度と同じになるようだ。ただここでも書いたことがあるが、水素の充填をすることができる場所がまだ多くないのと、ガソリンに代わる水素をどのように仕入れて保存…

原発コスト

エネルギー問題の調査機関として実績のある『ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス』(BNEF)が、まとめたところによると、原発の発電コストは世界的には1キロワット時あたり平均14セント(約15円)で太陽光発電とほぼ同じレベル、陸上風力…

紙すき技術応用の炭素繊維強化樹脂と、生駒市の「環境フォーラム」

阿波製紙が、「イノベーション・ジャパン2014」(2014年9月11〜12日、東京ビッグサイト)において、紙すき(湿式抄紙)技術を基に製造した炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP)の成形品を参考出品したという記事を読んで、この応用分野は広いと思った。CARMIX …

カラスのいたずら

メガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設時や運用時に生じるトラブルの一つに、「カラスが太陽光パネルの上に石を落とし、パネルのカバーガラスを割って破損させる」ことがあるらしい。考えられないことではない。カラスが多く集まっている畜舎の近くなど…

植物を超す効率で光合成

パナソニックは太陽光と二酸化炭素(CO2)、水を使ってメタンやエタノールといった燃料をつくり出す次世代技術「人工光合成」で、世界最高の変換効率を実現する電子材料を開発し、メタンなどの生産量が従来の5倍に高まったという。人工光合成がここまで早…

上水道利用の水力発電

環境省は、上水道施設の配管を流れる水の流れを活用した小水力発電の普及を促進する方針を決めたそうだ。新たに開発した、低コストで設置スペースをとらない新型発電機の導入可能性について、2015年度に全国調査をするという。来年度予算の概算要求に調査費…

GEとLED照明

昨日法事から帰る電車の中で読んだ雑誌の記事に、GEが白物家電というこれまでの主力商品の事業から撤退し、スウェーデンのエレクトロラックスに売却することになったことが出ていた。これ自体は既に知っていたが、その記事の中で、家電と同じ部門に属する照…

妹の1周忌

今日は昨年亡くなった妹の一周忌。ワイフと共に高槻まで電車で行き、妹の旦那にピックアップして貰った。午後からの内輪の式だったが、お坊さんの読経の後、お話を伺って一周忌行事は終わったが、その後家族でしばらくの雑談。その時に見せて貰った亡くなっ…

ジャーナリズムへの信頼

この数日報じられている、福島第一原発事故に関する「吉田調書」と、日韓関係に決定的なマイナスとなる「慰安婦」に関する朝日新聞の誤報と言われる事柄には、何か深いところに隠されたものがあるような気がしないでもない。自分としては、何となく主義主張…

新しいコージェネレーション・システム

NEDOからの情報に興味を惹かれるものがあった。熱需要にも柔軟に対応できるコージェネレーション(CHP)システムの新規開発を三井造船が行ったというもの。CHPの場合、電力需要に合わせて発電する場合、そこから利用するために取り出せる熱の量は発電量で支…

太陽光発電設備に対するローン

みずほ銀行は月内にも住宅メーカー数社と提携し、太陽光発電設備のある新築戸建て住宅向けローンの取り扱いを始めるということだ。住宅の場合、自家消費しなかった余剰分に対してのみ通常の電気料金単価より高く買取が行われるが、その売電収入を年収に合算…

アラスカ州からのLNG輸入

アラスカからのLNG輸入は、東京ガスと東京電力が連携して推進し、1969年にLNGタンカー第一船が到着している。このほど、経済産業省が8日、米アラスカ州天然資源省と同州産の液化天然ガス(LNG)調達に向けた覚書を交わしたというのは、アラスカ州からのL…

鉛蓄電池の改良

どうも鉛蓄電池の評価が、リチウムイオン電池などに比べて低いのに不満であった。使用目的によってはコストもかからないし,リサイクルもきちんとできるのだが、これまで自動車に使われてきた鉛蓄電池の寿命が3年そこそこと短いとされていたし、瞬間的な充放…

小さな力・光で発電

日本の電子部品大手が未利用のエネルギーから微小な電力を生み出す新型デバイスを事業化するということだ。衝撃、摩擦、温度差などで発電する素子は幾種類かあるが、ロームは照明などのスイッチを押す力を電気にする製品の量産に入り、村田製作所は2017年を…

レアメタル使用10分の1に

今日の奈良新聞に出ていた記事だが、九州大学大学院工学研究院の研究グループが、燃料電池、特に燃料電池車や家庭用の燃料電池「エネファーム」に使われる固体高分子型燃料電池に使われる白金の使用量をこれまでの10分の1に抑えることに成功したという。自…

廃炉

今日の報道を見て、原発の将来動向を眺めるのに一つの転機となる日となったと感じた。政府が関電に対し、美浜原発1、2号機について廃炉か再稼働かの判断を前倒しするよう求め、関電がその検討を始めたということだ。日本には、1980年以前に運転を始めた老…

奈良の木質バイオマス発電

今日の奈良新聞が報じているが,昨年4月に設立された「クリーンエナジー奈良」(大淀町)が3日、同町馬佐の工業団地内で、県内初の木質バイオマス発電施設「吉野発電所」の建設に向けて地鎮祭を行った。この施設は間伐材などを粉砕したチップを燃やし、水蒸…

スマートグリッドEXPO大阪

スマートグリッド、蓄電池、太陽電池などの展示会が、インテックス大阪で今日から5日までの3日間開かれている。それと並行して講演会が行われ、今日の午前中はスマートグリッドについて、午後は蓄電池についての話があり、午前の冒頭には関西電力さんの話が…

カーボンキャプチャー

三菱重工業は7月、米テキサス州の石炭火力発電所で回収した二酸化炭素(CO2)を油田に注入する原油増進回収(EOR)プロジェクト向けに、世界最大のCO2回収(カーボンキャプチャー)プラントを納入すると発表した。ここまで実用化される段階まで技…

電力広域的運営推進機関

電力広域的運営推進機関(広域機関)向け基幹システム「広域機関システム」の受注に向け、日立が優先交渉権を獲得したようだ。基幹システムは多様な電気事業者や日本卸電力取引所(JEPX)と連携して、電力の需給状況や系統の監視、予備力の管理、連系線…