効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

高層マンションに燃料電池設置

JR大阪駅周辺の再開発の一環として、以前プラザホテルと朝日放送があったところに、地上51階建ての高層マンションが建設されようとしているが、このほど、この全室に家庭用燃料電池エネファーム・タイプS(定格出力700Wの固体酸化物型燃料電池:SOFC)…

高速増殖炉もんじゅから核燃料取り出し

高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の使用済み核燃料取り出し作業が今日の午前中から開始された。一時保管する貯蔵槽の液体ナトリウムに浸っている核燃料を取り出して洗い、水の入ったプールに移す、と報じられているが、空気に触れると発火する液体ナ…

ソーラーと廃棄物素材の車で南極探検

最近、プラスチック・ストローを主題としながら、廃棄プラスチックによる海洋汚染が報じられることが多い。また、鎌倉の由比ヶ浜にシロナガスクジラの赤ちゃんの死体が流れ着き、胃の中を調べるとビニール袋が入っていて、まだ母鯨の乳しか食べられないこの…

病院のエネルギー消費

今日の午前、毎月の定期検診を受けるために奈良県総合医療センターへでかけた。先月にはこの病院の駐車場に太陽光発電パネルを設置できないかと書いたのだが、今回思ったのは、この新しい病院はこの5月から運用を始めており、それまでは、別の旧い病院で診療…

エネルギー消費の75%、集合住宅で削減

準大手ゼネコンの西松建設は、寒冷な北海道で実質のエネルギー消費量を75%削減できる集合住宅を開発するということだ。屋上に太陽光パネルを設置してエネルギーを作りながら、断熱サッシなどでエネルギー消費の効率化にも対応した。太陽光パネルからの電力…

900台のエネファームの一括設置

積水ハウスなど5社は22日、JR大阪駅近くに建設する地上51階建てのタワーマンション全871戸に固体酸化物型燃料電池(SOFC)を用いた「エネファームタイプS」を設置すると発表した。このSOFCの中心部分のセルスタックは京セラが開発し、アイシ…

新型原発AP1000が中国でフル稼働に

ウエスティングハウスの新型原発AP1000が8月11日に世界で初めてフル稼働に入ったと中国が報じている。これは浙江省の三門原子力発電所1号機(125万kW)で、三門では同じくAP1000を採用した2号機が、1号機から8か月間のインターバルを置いて建設されていて、…

強い台風が関西を直撃

昨夜強い台風20号が関西を直撃した。今朝のニュースでは、心配された広域の水害はなかったようだ。自分が住む奈良県北部に位置する奈良市は幸い若干強い風雨だけで済んだのは幸いだった。和歌山県の熊野川が氾濫し、奈良県南部や京都などにかなりの被害も出…

EV充電規格の統一

ガソリンなどを自動車に給油するのに、国が変わっても注入する装置に大きな違いはない。昔、ベンツをハイヤーしていたとき、運転手がガソリンと間違えてディーゼルオイルを入れてしまったことがある。暫く走ったらエンジンが止まってしまい、そこで初めて燃…

大和ハウスの自然エネルギー利用促進

事業活動に使うエネルギーを100%にする目標を掲げるRE100グループに参画している大和ハウス工業が、グループ会社を含めて国内と海外に展開する4000カ所以上の拠点で使用する電力を2040年までに自然エネルギー100%に移行する計画を示している。年間に約5億k…

熱中症対策電気料金

九州電力が7月に発表したのだが、高齢者の熱中症予防に向けた期間限定の割引料金プランを始めた。75歳以上の高齢者がおり、九電の自由料金プラン「スマートファミリープラン」契約世帯が対象となっていて、猛暑だけではなく豪雨被害への対応の意味もあったの…

プラスチックごみ

プラスチックごみによる海洋汚染がこのところ話題になっている。日本がこの汚染に向けた条約に米国と共に参加しなかったのは不愉快至極だが、それとは別に、事実としてどうなっているかだけ書き留めておくことにする。日本も年内には数値目標を盛り込んだ対…

風力発電の巨大化

つい10年ほど前まで、風力発電の出力は1,000kWにまで行かなかったが、最近急速に大きくなっている。特に風が豊富な洋上風力発電の実用化と共に大型化が進んでいる。三菱重工業や独シーメンスなどは世界最大となる出力1万キロワット超の洋上風力発電機を実…

透明な太陽光発電用の窓ガラス

Ubiquitous Energy(ユビキタス・エネルギー)社はカリフォルニア州政府から、透明な太陽光発電用窓ガラスの開発に向けて300万ドルの資金支援を貰えることになったそうだ。同社はローレンス・バークレイ国立研究所の建物の効率化グループからの協力を貰って…

自動車での回生電力利用

独アウディが発表したものによると、米コロラド州のパイクスピーク山で、電気自動車のSUV「e-Tron」の下り坂走行試験を行い、エネルギー回生システムにより31kmの下り坂走行で回収したエネルギーは、ほぼ同等の距離を走るエネルギーに相当したという。他社の…

京セラの開発したLED

京セラは、海中の光を正確に再現できる発光ダイオード(LED)照明を開発している。水深によって異なる太陽光を忠実に再現し、水槽内のサンゴや水草の生育を助けることができる。7月26日の発表では、8月中旬に水槽用の製品を発売し、年内に水族館用の大型…

アメリカ・ホンダの電気自動車充電管理プログラム開発

今日入ってきた自然エネルギー関連のメルマガから知ったことだが、アメリカ・ホンダ・モーターが、自然エネルギー比率が高い電気で充電することができるように管理するプログラムの開発をEnel・X社と共同で行うことになったそうだ。この新しい充電管理プログ…

大規模バイオマス発電が増え始めた

大規模なバイオマス発電の計画が最近幾つも発表されている。その一つがイーレックスによるもの。新電力のイーレックスは世界最大級のバイオマス発電所の事業化に取り組むという計画を発表したが、大規模化で発電コストを引き下げ、政府の支援策である再生可…

四国電力と九州電力の太陽光発電

ISEP(環境エネルギー政策研究所)が今後のエネルギー市場についても大きな意味を持つ情報を発表した。その内容を引き写すと、四国電力の自然エネルギー供給割合がピーク時(2018年5月20日10時から12時)に電力需要に対して最大100%以上に達した。1日平均で…

敦賀市と東芝、再エネ水素インフラで協定

東芝が太陽光発電からの電力で水を電気分解して製造、貯蔵し、燃料電池や燃料電池自動車に供給するシステムの実用化に向けて積極的に取り組んでいる。JR東日本の駅に設置されているし、ハウステンボスの変なホテルにもこのシステムが取り付けられているが、…

IOTに向けた太陽電池の利用

制御できる機械設備や電気機器などを情報通信システムでつなぐIOTが普及すると、その分散した通信システムに必要な電源を確保する必要が極めて大きくなる。それぞれの通信制御システムに必要な電源には、大きな電力が必要とはならないが、小出力でも安定した…

障子の張り替え

夏休みを利用して東京などから泊まりがけで子ども達の家族が来てくれる。いつもはほとんど使っていない部屋も使うので、まず空調をチェックし、次に始めたのが猫と風に破られた障子の張り替えをした。これまでに張り替えは何度もやっているから手順は分かっ…

新しい熱電変換技術

無駄に放散されている熱を有効に利用できれば、エネルギー効率は飛躍的に上がるだろう。その利用技術の一つに熱電変換技術があるが、これまでその代表的なものとして存在したのがゼーベック効果と言われるものだ。しかし、ゼーベック効果は温度差の方向と同…

ホンダジェットの嬉しい話

この日記で何回か書いたことがあるホンダの小型ビジネスジェットがいまよく世界で売れているらしい。ホンダが7日に発表したところによれば、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の2018年上半期(1〜6月)における納入機数が17機となり、小型ジェッ…

北欧で熱波が原発の稼働に影響

世界的に熱波に襲われているところが多い。記録的な猛暑に見舞われている北欧では、海水温の上昇によって、一部の原子力発電所が出力低下や一時稼動停止に追い込まれている。スウェーデンとフィンランドでは、原子力発電所はダム式水力発電に次ぐ第2の電力供…

メタネーション

メガソーラーが普及すると、晴れた日に電力需要以上に発電することがある。これは送電系統の安定性維持に問題となるため、余剰電力で水を電気分解して水素を作るプロセスの開発が進展している。問題は大量の水素が出来たときに、現地で利用できない時には遠…

水素の宅配

太陽電池からの電力で水を電気分解するシステムは、燃料電池を駆動する燃料に水素を使う方式として幾つか実用的なアプリケーションが行われている。だが、この3日から始まった実証試験では、得られた水素を、吸蔵合金が詰まった金属容器に貯蔵し、それを生協…

原発廃炉ごみ処理の難しさ

原子力発電所が廃炉になると、高い放射能を帯びた炉心部などが廃炉ごみとなり、その処理の難しさはこれまでも言われてきた。だが、原子力規制委員会がこの1日了承したと報じられた、廃炉廃棄物の処分場の規制基準案を知って驚嘆した。活断層や火山の影響が…

トランプ政権、車燃費基準を撤回

トランプ米政権は2日、オバマ前政権下で定められた自動車の燃費基準を撤回すると発表したということだ。さらに、カリフォルニア州などが独自に定めていた燃費規制も廃止に向けた交渉を始めるというから、合衆国としての米国を否定する姿勢を明確にしはじめ…

奈良県の公立小中学校での空調設置

異常に高温な夏を迎え、冷房設備のない学校が問題となっている。特に奈良県では、全国都道府県の中で小中学校での設置率が最低に近いという数字となっているため、県知事は設置の意思表示をしているとはいえ、その予算の確保は極めて難しいだろう。さらに重…