効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

■IEAが「原発縮小 温暖化のリスク」を報告

国際エネルギー機関(IEA)は5月28日に、原子力発電の後退による中長期の影響をまとめた報告書を公表している。原子力発電所の維持や新設などの手を打たなければ、先進国では2040年までに原発の発電能力が最大で約3分の2減ると予測し、電力需要を他の電力源…

■Eメールなどによる電力消費とカーボンエミッション

IT産業に関わる電力消費について興味あるレポートを見る機会があった。 技術進歩というものが環境問題を解決する方策を提供するということは確かだが、一方ではそれが電力消費を増大させ、結果として地球温暖化ガスの排出を増加させることになるというものだ…

■プラスチック使用からの脱皮

当初、プラスチックによる海洋汚染が報じられてから、当初、プラスチック製のストローを使用するのを回避する飲食産業が拡大した。だが、ストローはいわばシンボルのようなもので、続いて、プラスチック自体の再利用や、他の環境汚染を増やさない素材へ転換…

■中古蓄電池の再利用

九州電力などは、トヨタ自動車九州がフォークリフトで使用した中古蓄電池を再利用し、太陽光発電の余剰電力の受け皿に活用する実証事業を2019年中に始めると報じられている。フォークリフト用には性能が不十分になったリチウムイオン電池を、太陽光発電の余…

■四国電力のDSM(Demand Side Management)

四国電力はさる5月8日、今年のゴールデンウイーク(GW)期間中に、太陽光発電による供給力が四国エリアの需要全体の88%に達したと発表している。前年の同時期と比べ8ポイント上昇した。電力系統につながる太陽光発電は四国内で月2万キロワットのペースで増え…

■関西電力が太陽光発電設置サービス

関西電力は5月16日、法人顧客向けに初期投資ゼロで太陽光発電設備(PV)を導入できるサービスを開始したと報じられている。これまで旧電力会社は、基本的に太陽光発電の設置には積極的ではなかった。しかし、原発の稼働が増えないだけでなく、再停止の可能性…

■螺旋水車による水力発電

関西広域小水力利用推進協議会からのメール情報で今日知ったことだが、岩手県一関市に完成した農業用水路を活用した小水力発電所に、日本工営が開発した「らせん水車」が採用された。国産の商用らせん水車が日本国内で導入された初の事例になるという。2~30…

■螺旋水車による水力発電

関西広域小水力利用推進協議会からのメール情報で今日知ったことだが、岩手県一関市に完成した農業用水路を活用した小水力発電所に、日本工営が開発した「らせん水車」が採用された。国産の商用らせん水車が日本国内で導入された初の事例になるという。2~30…

■燃料電池シンポジウムでの印象

2日間の燃料電池シンポジウムが終わった。(少し早く会場を出たが)。今年で26回目。これまでこの殆どに参加してきたが、その発足時の先輩にも会うことができた。今年は燃料電池の技術関連だけでなく、水素利用システムとしての燃料電池の位置づけ感が強かっ…

■オートマチック車の致命的欠陥

最近悲惨な自動車事故が報じられることが増えており、その多くについて高齢者の運転が避難の対象になっている。高齢者の一人として、肯ける麺もあるが、それも含めて、自動車メーカーがマニュアル車にオートマチック・ギアの車を追加したときに、いまの事故…

■川崎重工業が水素液化装置を商用化

川重は、永年天然ガスの液化機や貯蔵タンクの製造を手がけてきて、極低温に関連する技術を持っている。その技術を応用して、国内メーカーで初となる水素を液化する設備の商用化に2020年をめどに乗り出すということだ。オーストラリアの褐炭を原料にして水素…

■マイクロ風力発電

今日午前中に、毎月一回定期検診を受けている新設されて今年から運用を始めた奈良県総合医療センターの駐車場に、小さな太陽光発電パネルと縦型のマイクロ風力発電機が設置されている。蓄電池に貯めてその柱に取り付けられているLED照明用に使われるのだろう…

■光を吸収する「暗黒素材」

産総研が4月24日に発表しているが、当たった光をほぼ100%吸収する「究極の暗黒シート」を開発した。光を完全に吸収する素材を作るのは難しく、通常の塗装などの吸収率は97%程度。産総研はカーボンナノチューブを使った素材で吸収率99.9%を実現していたが、耐…

■日本縦断のHVDC

今日Facebookに書き込んだのは次のようなこと。 「政府が北海道ー東北、東北ー東京の間の連系線増強計画を発表したことで思ったのだが、さらに長期の構想として、高圧直流幹線を北海道から九州まで設置できないだろうか。そして、その設置は、地域の制約なし…

■木桶の復活

酒の仕込みに使う木桶は、スギ板を組み合わせたものだから、寿命が長いものではないと思っていた。また一方では、木桶を使わないと酒の味の複雑さ、特徴を維持できなくなるのではないか、とも感じていた。酒造りにも木桶ではなくステンレスやホーロー引きの…

■レアアースを使わない電気モーター

磁石の素材としてレアアースは不可欠なものだと思っていた。だから日本のモーター製造産業は常にその確保のリスクがあるとここで述べたこともあるが、レアアースゼロのモーターをホンダが開発したと知って仰天した。 HVなど電動車の駆動モーターには、世界…

■FIT終了後の太陽光発電の余剰電力買取価格

太陽光発電の固定価格買取制度の適用が終了するところが4~50万件今年中に出るが、当初この電力余剰分をどのように処理するかが心配されていたが、いろいろな所がこの適用終了後の余剰分を大体7~10円/kWhで買い取るようになってきた。 一番最近のものでは、…

■原発の出力制御と安全性

九州電力が再エネ発電からの出力抑制をすることが多くなっている。だが、原発は稼働している全基がほぼフル稼働している。少しくらい出力を絞っても良いのではないかとも思うが、それは安全性に問題がある可能性があるという考え方もある。フル稼働する方が…

■隠岐の島で系統連系蓄電池実証試験

中国電力は、島根県の隠岐諸島に「ハイブリッド蓄電池システム」を設置し、2015年9月から19年3月31日まで実証を行った。この島には本土からの送電系統が入っておらず、おそらくこれまでは内燃エンジンを使った発電で対応していたのだろう。小規模水力発電が…

■エネファームと蓄電池

太陽光発電に蓄電池を組み合わせるのは当たり前のようになってきた。しかし、家庭用燃料電池エネファーム(700ワット)を蓄電池と組み合わせるのはまだ一般的なものとしては登場していなかった。だが、大きなプロジェクトとしては初めて、晴海にある東京オリ…

■ドイツでアウトバーンを電車方式で走るトラック

最初ロンドン発の情報で知り、さらに今日のNHK-TVでも確認できたことだが、ドイツのアルトバーン(高速道路)100キロメートルほどに電車の架線のようなものを張り、そこから大型トラックから上に伸びたパンタグラフから電気の供給を受ける方式が7日から運用…

■猛暑日とプラスチック

快晴。テニスをしようかと思ったが、少し手間のかかることを済ましたら時間がなくなり、テニスコートまで歩くだけのすることにした。これが正解だった。外を歩くと猛烈に暑い。日陰はそれほどに感じないが、太陽の直射を受けると目まいがするほど暑くなる。…

■水の再利用

日用品大手の米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、工場で使った水を全量浄化して再利用し、外部への排水をゼロにする取り組みを始めると報じられている。高級化粧品「SK-2」を造る滋賀工場の新棟から始め、世界の工場に広げるとのことだが、この工場…

■北海道に蓄電池併用の風力発電

北海道電力の送電系統の容量が小さい地域が多いために、「風力発電設備の出力変動緩和対策に関する技術要件」を満たさなければ規模の大きい風力発電の設置ができない。この技術要件を満たした第一号が4月に稼働を始めている。東急不動産と日本風力開発が、北…

■再生可能エネルギー電力容量の伸び

太陽光発電と風力発電の設置量は毎年伸びるのが当然で天井はないと思っていたが、その当然視が間違っていたことを教えられた。IEAがこのほど発表した統計を開設する海外情報で知ったのだが、昨年2018年の再エネ電力設置容量の伸びが、一昨年に届かなかったよ…

■太陽光発電の変換効率急上昇

これまで太陽光発電に利用される素材はシリコンが主流だった。その太陽光エネルギーの変換効率も30%近くになっているが、これをペロブスカイトという粒子素材を使ったものと組み合わせることで、効率も上がり、形状も柔軟に作ることができるものが開発され…

■白熱電球を延命するトランプ政権

エジソンの時代から使われている白熱電球は、消費する電力の90%は熱となり、照明としての明るさ用途には10%しか使われない。これが電力消費の抑制には大きな支障となるとして、効率の高い照明、特にLEDなどを推奨する法制度がある。元々は2007年代に、照明…

■ノルウェーと水素

ノルウェーは人口が520万ほどで大阪府より小さいが、国土は広い。しかも、漁業も盛んだし、北海の油田、ガス田を保有し、世界第2位の天然ガス輸出国,世界第7位の石油輸出国に位置づけられる。EUには加盟していない。エネルギーの輸出国であると同時に、消…

■巨大な太陽光発電

テネシー州に巨大な太陽光発電が設置されたという記事を見た。その規模は53MW.このプロジェクトには米国海軍も関係している。米国の軍事基地は、エネルギー供給の自給率を高めて、基地の運用が送電系統のトラブルで影響を受けるのを避けると同時に、組織全体…