効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

低コストの火力発電

X日鉱日石エネルギーは石油精製の副産物を燃料に使う新方式の火力発電所を建設する方針を固めたと報じられている。新しく導入される燃料は、石油精製過程でガソリンや軽油などを取り出した後に残る粘度の高いタール状の液体を利用する。固形燃料にし、それ…

洋上風力の生態への影響

再生可能エネルギーのコンサルティングを行っているNatural Powerが公表したレポートによると、英国の洋上風力発電の建設から運用に至る間に周辺の魚や鳥、海底生物に与える影響は特にないようだ。建設初期にくい打ちなどをするときには音がするために近くの…

韓国の燃料電池開発動向

今回の燃料電池シンポジウムは20回目にあたるため、その記念としての特別招待講演で韓国の燃料電池の話があった。前日のレセプションでたまたま話をして名刺を交換した人が講演者だったが、昨日と同様流ちょうな英語だった。普通なら同時通訳が使えるように…

燃料電池シンポジウム

朝から船堀で開催された燃料電池シンポジウムに参加。1970年代から燃料電池の開発に関わり、やっと商品化の段階に来たのだが、どのような方向に向かっているか強い関心をもっているから、交通費、滞在費、参加費はかなりかかるがこれは自分にとって無視でき…

発電の見える化

大林組が再生可能エネルギー創出事業を紹介するウェブサイトの公開を始め、「本日の発電状況」「発電事業所一覧」などを掲載しているそうだ。いま家庭やビルのエネルギー、特に電力消費量を数字で見ることができるようにするのが事業として成立しているが、…

太陽光発電パネルにゴミ問題

日経新聞に出ていた記事だが、太陽光発電が設置されるようになってからある程度の時間が経過して、それが廃棄されるケースも出始めているのに伴って、適切な処理が必要だとする趣旨のものだ。太陽光発電をするセル本体は、一般的に20年以上の耐久性があると…

小水力発電関連

今日昼前からでかけて、地下鉄千日前線の西長堀のすぐ傍にある西区市民ホールで開催された関西広域小水力利用推進協議会の総会と講演会に出席した。自分もこの協議会の会員ではあるが、総会そのものよりも、講演の一つに、岐阜県の石徹白という小さな山村で…

スマートグリッドと標準化

日本とスマートグリッド市場との関連で嬉しいニュースが入ってきた。東芝が開発し提案したスマートグリッド向け電力送配電システムの相互接続用のインターフェースがIEC(国際電気標準会議)で承認を受けたそうだ。今後、最終国際規格案を作成し、国際投票を…

米国の自信

最近100を超えるエネルギー関連事業幹部を対象に行われたアンケート調査で、62%の人が米国は2030年までにエネルギー自立ができると応えたそうだ。昨年の調査ではこの数字は52%だった。一方、米国は絶対にエネルギー自立はできないと応えた人は17%で、昨年…

東電管内に中部電力が発電所を

今日はおそらく今年で一番暑い日だったのではないか。多少躊躇したものの、午後テニスに出かけた。本格的な試合は無理なので、ストロークやボレーの練習をするのだが、今日は声をかけてくださる方があって、1時間ほどの運動をすることができたのは有り難かっ…

ガス事業の市場自由化

元勤めていたガス会社のOB会に参加した。会員の数が5千人を超えているというが、これほどの人数を持ち、かつ活発に活動している企業OB会は少ないだろう。その会員同士の触れあいの場としてメールシステムがある。20年ほど前に自分が中心になって作り上げたも…

グランフロント大阪

夕刻に会食があったので、その前に初めて梅田の再開発地、グラン・フロント大阪を見に行った。大阪駅の北側ヤードがこれほどの変貌を見せたとは驚きだ。3つの高層ビルを繋ぐ通路は人が一杯だったが、ビルの上階にあるお店にはそれほど人が入っているようには…

大規模バイオマス発電

再生可能エネルギーからの電力を固定価格で買い取ることを電力会社に義務づける制度(FIT)が昨年発足してから、太陽光発電、特にメガソーラーが驚くほどの規模とスピードで設置され、FITの促進効果が実証されたが、太陽光以外の分野では必ずしも大きな拡大…

無線送電

マイクロ波を使った無線送電で離島に電力を供給する技術の実証研究を本年度から三菱重工が始めるという。この送電方式は、宇宙衛星に建造した大型の太陽光発電からの電力を地上へ向けて送るというアイデアとしてかなり以前からあったものだが、技術的な難し…

米国のシェールガスが日本へ

今日の日経夕刊が報じるところでは、「米議会上院は16日、核物理学者であるアーネスト・モニツ氏の米エネルギー長官就任を承認した。天然ガス開発や原子力利用に前向きな同氏の就任で、日米のエネルギー分野での協力に追い風となりそうだ。米政府は新型ガス…

台湾が大陸と電力系統を結ぶか

台湾のメディアが、台湾当局と台湾電力が大陸と、ということは中国と、電力系統を海底電線で結び、電力を大陸から購入することを考えていると報じたという。台湾のエネルギー自給率は6%程度で、原発の建設を計画しているが、それへの反対も強く、その打開策…

変電所に蓄電システム

東北電力が、国が所管する大型蓄電システムを変電所に設置する実証事業に応募したそうだ。予想しにくい出力変動をする自然エネルギーの導入量拡大で生じる周波数変動の抑制効果を検証するのが目的。変電所構内に設置するリチウムイオン電池と火力発電機、中…

イスラエルと天然ガス

最近(2009年、2010年)イスラエルの沖合に巨大な天然ガス田が見つかり、これまでエネルギーの確保に頭を悩ませてきた同国にとって大きな恵みとなるということだ。最初の供給が5月から開始されている。このような現状は、少なくとも自分が見ている日本の報道…

文珠は死んだ

今日はこれまでで一番暑く感じる日だったが、さらに暑苦しいニュースに接した。敦賀市にある高速増殖炉、もんじゅ、の稼動が今日期限を定めずに延期とされた。昨年11月に約1万点の未点検機器があることが発覚したことから、原子力規制委員会は運営主体であ…

効率化投資

アベノミックスに関する論評を読んでいたら面白いことを述べていた。円安になっても製造業が国内に投資して生産能力を上げる方向には行かないだろうという。その理由は、グローバル化によって、販売する地域で製造するのが普通になっているからだし、円安が…

大気中のCO2濃度

米海洋大気局(NOAA)は10日、ハワイのマウナロア観測所で測定した大気中の二酸化炭素(CO2)の平均濃度が9日に1958年の観測開始から初めて400PPMの大台を超え、最高値を記録したと発表したと報じられている。確かこの観測所は世界でもっとも長い間大…

米国の天然ガス輸出

米国のオバマ大統領が,最近中米のメキシコとコスタリカを訪問したときに、米国は中米に天然ガスを輸出することによって、中米のエネルギー逼迫状況解消に貢献したいという意向を表明したということだ。DOEは、現在米国と自由貿易協定を結んでいない20余の国…

海遊館

以前から行ってみようかと言っていた大阪港にある海遊館へワイフと一緒に午後からでかけた。外は汗ばむほどの気温。各停の地下鉄しかないので3時半頃からの入場。夕方8時まで開館しているとはいえ大急ぎで、というつもりが、あちこちで海の動物の動きに魅惑…

洋上風力発電についてコメントをいただいた

昨日書いた洋上風力発電に関する日記にコメントをいただいた。洋上風力を単に発電所として利用するだけでなく、その立地をむしろ利点として他の施設との複合を考えても良いのではという提案です。今は技術的な課題だけに焦点が当たっていますが、今後の普及…

洋上風力発電

いま政府のプロジェクトとして洋上風力発電の実証試験が確か東北と九州の2カ所で行われている。海底までの深さへの対応、深いところでは浮体式にするとすれば、その構造はどうするか。欧米では海底に基礎を置く方式が主流であるが、日本列島沿岸ではすぐに深…

ベランダでミニトマトを

今日も引き続いての上天気。訪問してくれた三男夫妻はゆっくりした昼食後帰っていった。 10日ほど前にミニトマトの種をベランダのプランターボックスに蒔いたが、一向に芽が出ない。昨年はうまく行ったのだが、その袋の説明書には昨年中が使える限度と書いて…

三男夫妻の来訪

午後から西宮に住む三男夫妻が来訪してくれた。連休を犠牲にしてくれたといって良いだろう。申し訳ないしが嬉しい。少しの時間を利用して近くにある松柏美術館へ行った。このような機会がないと美術館が近くにありながら訪れることがないのは、そこまで美術…

燃料電池の耐久性向上技術

昨日もリン酸型燃料電池のことを書いたが、今日もこれに関連した記事に目が行った。関心があるから目に入るのか、開発事例が多いからなのか、よく分からないが、他の面でも世界に貢献できる新技術が日本で進んでいるようで嬉しいことだ。九州大学の中嶋直敏…

富士電機の100キロワット燃料電池

今日の新聞報道によれば、富士電機は下水処理施設で発生するメタンガスを利用した発電システムを開発、自治体や企業の工場向けに販売するということだ。自分が20年ほど前に開発実証の一部を手がけたリン酸型燃料電池がやっと商品として独り立ちしたのは嬉し…

クールビズ

昨日からクールビズが標準のスタイルになった。だが、涼しい服装に着替えた人にとっては、コールドビズであっただろう。季節によって一斉に同じような服装に替えるのは、学校の制服などでは一般的だが、ビジネス界でそれが行われているのはどうも腑に落ちな…