効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■中国、全人代今日開幕

 中国で年に1度の重要会議である全人代。毎年3月5日に開幕してきたが、今年は新型コロナの封じ込めを優先し、2カ月半遅れの異例の開催となった。新型コロナウイルスに負けた形になったが、この会議で示される目標などには世界が注目する。政府活動報告では実質経済成長率の目標が注目されるが、20年は設定しなかった。これも他国の経済動向が全く分からない現時点では当然とも言えることだが、仮の数字も出なかったのには、中国の経済規模がそれだけ影響度と高めたからだとも言える。李首相は「20年は雇用の安定と民生の保障に優先的に取り組む」と語ったそうだが、雇用の目標を巡り、失業率は6%前後と掲げた。19年は5.5%と設定していた。中国の国内に関わる数字としてみれば、かなり楽観的なもので、国民の最大とも言える関心事への政治的数字だろう。都市部の新規雇用は900万人以上とし、19年目標の1100万人以上から引き下げた。

 経済振興への対応で財政赤字が大幅に増え、国内総生産GDP)に対する財政赤字の比率は3.6%以上にしている。19年(2.8%)より高く、統計を遡れる範囲で初めて3%を超えた。地方政府のインフラ債券(専項債)の発行額も3兆7500億元(約57兆円)と19年(2兆1500億元)より大幅に増やした。これだけの資金が国内経済に投入されれば、エネルギー消費も上昇するだろう。また、遅れ気味の太陽光、風力発電の設置規模も拡大に向かうだろうし、経済低迷で少なくなった大気汚染を元に戻さないように、水素利用の拡大にも資金が投入されるだろう。エネルギー資源の輸入も大幅に増えるだろうが、日本もその影響を受けることになる。また、尖閣諸島への接近も、領土問題にからめたエネルギー資源の確保策の一つとも考えられ、何かの形で共同開発ができないか、日本も対応策を検討する時期に入るかも知れない。米中の狭間で日本が動けるかどうかは分からないが。

 

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