効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

■気候変動対応は新事業を生む?

気候変動対応、あるいは地球温暖化対応は、厄介な事業だと思われている。国際社会に大きなマイナスをもたらすものだとされているが、本当にそうだろうかという論評を見てなるほどと思った。 最近の報道に、エチレンやプロピレンはプラスチックや合成繊維、ゴ…

■マイクロプラスチック

昨日NHKの番組で、マイクロプラスチックがどのように生態系に影響を与えるかを報じていた。個別の被害は別にして、時間の経過と共にマイクロプラスチックは南極付近まで海流に乗って移動し、それが生態に何らかの形で影響を与えるということだ。魚だけでなく…

■エネルギーをロシアに依存する西欧諸国

天然ガス田がオランダ北部のグローニンゲンで発見されたのが1959年。1964年から供給が開始されたのだが、そのイメージが強くて、西欧は天然ガスを自給できるような錯覚に陥っていた。だが、このガス田の埋蔵量がほぼなくなり、2022年に向けてオランダ政府は…

■洋上風力発電と一体化した波力発電

Bombora社は、膜型波力エネルギー変換装置「mWaveTM(エムウェイブ)」を開発している。また、この波力発電装置と洋上風力発電装置を一体化させた構想「InSPIRE(インスパイヤ)」の技術開発を進めている。「mWave」を浮体式風力タービンと統合することで、…

■会報のPDF化

自分も会員である燃料電池開発情報センターから会報が届いた。これまでの物は冊子だったのだが、今回は(多分これからも)PDFファイルの形でメール添付の形になっている。冊子の時には、パラパラとめくって、気に入った頁から読んでいたのだが、それが出来な…

■プラスチックごみーそこまでやるか

ショッピングセンターでのプラスチック袋の有料化は定着したが、それがプラスチックごみの減量に貢献していることは確かだろうが、どの程度という数字を見たことがない。意識付けとしては大きな貢献をしていることは確かだが。 そこへ新しい義務づけをしたた…

■埋め立て地にメガソーラー

米国のように広大な土地を持つ国も、次第にメガソーラー設置に適した場所を確保するのが難しくなっている。その対応として目を付けられたのがゴミの埋め立て地だ。埋め立て地からは地球温暖化ガスであるメタンが出ているのを、太陽光発電の設置で、メタンに…

■リチウム電池からリチウム回収

リチウムの採取できる国は限られており、リチウムイオン電池の普及が将来阻害されると言われていた。だが、住友金属鉱山は19日、関東電化工業との共同開発で使用済リチウムイオン二次電池(LIB)から、リチウム化合物を高純度で再資源化し、電池材料へと水平…

■Smart Valley Japan 再集合

今日の午前10時から、1900年代最後の頃にあった市民活動Smart Valley Japan(SVJ)で活動した人が6人Zoomで再会合した。自分の記憶に残る顔つきが変わっている人もあり、共通の話題の交換にはならなかったように思える。ともかく、その頃のシリコンバレーで…

■東レが水素分離膜モジュール 透過純度98%実現

報道によると、東レは水素(H2)を選択的に透過する水素分離膜モジュールを開発したということだ。このモジュールの内部に圧縮混合ガスを通すと、中に充填された水素分離膜がH2分子とそれ以外の気体分子を分離する。分離膜の透過純度は98%で、「世界最高レベ…

■住友電工のレドックスフロー電池

太陽光や風力を利用した発電機の出力は、良く言われるようにお天気次第であるため、電力の需給バランスを維持するために蓄電池が使われることが主流となっている。その蓄電池も広く使われているのがリチウムイオン電池だが、劣化が早く、発火の危険性も高い…

■住友電工のレドックスフロー電池

太陽光や風力を利用した発電機の出力は、良く言われるようにお天気次第であるため、電力の需給バランスを維持するために蓄電池が使われることが主流となっている。その蓄電池も広く使われているのがリチウムイオン電池だが、劣化が早く、発火の危険性も高い…

■市民省エネ・節電所ネットワーク

昨日報じられたが、NPO法人「市民省エネ・節電所ネットワークが「令和3年度気候変動アクション環境大臣賞」を受賞した。エネルギーを無駄に使わないようにしようと思う市民が、世帯単位でこの法人に入り、周辺の5世帯がグループ単位になって「節電所」をつく…

■地球温暖化の実証数字

米国の気象関連部局によると、昨年は記録が残っている中で6番目に気温が高い年だったようだ。また、この8年で見ると気温が最も高く、1880年に記録を取り始めてからでみると、この10年の気温がもっとも高かったそうだ。観測地点の偏差はあるだろうが、地球温…

■海洋ガス田、30年ぶり開発

メタンハイドレートの開発の話が消えて年数がたったが、新しく島根近辺の会場でガス田の開発が試みられている。絶えず地震があって地殻が揺さぶられているから、ガス田があるとしても小規模なものしかないように思える。 INPEXと石油天然ガス・金属鉱物資源…

■27年前の今日、阪神淡路大震災

阪神・淡路大震災が27年前の今日起こった。このような規模の地殻変化があるとは誰も想定していないのだから地震への対応策などほとんどされていなかっただろう。地震が起きた時間が早朝で、まだ交通機関が動いていなかったのが幸いしたと言われるが、これも…

■火山の噴火と津波

日本時間の15日午後1時すぎに日本から遙かに離れた距離にある南太平洋のトンガ諸島で大規模な火山噴火が発生した。このニュースを見て、日本に何らかの影響が出るとは全く思わなかったが、今日、日本の沿岸部の大半に津波が起きている。最大90センチほどのも…

■出力制御が10数分の原発

報道によると、三菱重工業は発電出力を機動的に十数分で変えられる原子炉を実用化する。天候で発電量が不安定な再生可能エネルギーの弱点を補う電源としても使えるようにするためで、電力会社と初期設計の協議を始めた。従来の原発は、出力変更に1時間かかり…

■燃料電池トラック

英文読売で知ったことだが、いすゞとホンダが水素を燃料とする燃料電池トラックをこの秋から公道で走行テストを計画しているということだ。両社は600キロを一回の燃料注入で走ることが出来る25トントラックを共同開発したもの。走行は基本的に電気モーターで…

■超電導に画期的技術

電線を電気が流れるとき、電線の抵抗分によって発熱して送電損失が起きる。その損失をほぼゼロにできる技術に、極低温にすると抵抗がゼロになる電線があることは前から知っていた。ただ、その温度は、セ氏マイナス269度で、液体ヘリウムを電線周囲に流さなく…

■米国の2020年エネルギー関連炭酸ガス排出量

米国のEIA(エネルギー情報局)が発表したところに拠ると、2020年のエネルギー関連炭酸ガス排出量は、それまでの40年で最低を記録したようだ。その量は、2019年から11%ダウンの46億トンだったが、1983年以来の最低量だった。これにはやはりCOVID-19が関係し…

■イオンモール、全電力を再生エネに転換 国内160カ所

報道によると、イオンモールは国内約160カ所全ての大型商業施設で、2040年度までに使用電力の全量を再生可能エネルギーに切り替える。再生エネの環境価値を取引する「非化石証書」を使わず、太陽光パネルを自ら設置するほか、メガソーラーからの全量買い取り…

■建物のゼロエミッション化

殆どの建築会社は、今後新規に始める建物(住宅、ビル)のゼロエミッション化については、具体的な構想を発表しているが、既築の建物のゼロエミッション化についてはまだ行動に移していない。しかし、既築の建物、特にビジネスユーズのビルなどについては、…

■気候変動が地域に与える影響

かっては水が豊かだったマダガスカルが、干魃被害の最中にあることを知った。また、風は地域によって異なるものの、平均風速は大きく変わらないものだと理解していたのが、気候変動の結果、風の流れ自体が大きく変わり、それが元に戻らない可能性もあるらし…

■東京都 太陽光発電の屋根設置

やっと動き出したかという感じになった報道だが、東京都が温室効果ガスの排出削減に向け、2022年度から30年度まで9年をかけ、都営住宅や交番、消防署など2000か所以上の都有施設に、太陽光パネルを設置する方針であることがわかった。初年度だけ…

■あかね

あかね、は単に赤い色を表現する古語だと思っていたが、京都府南丹市の農家、渡部康子さん(61)が、色のもととなる植物「アカネ」を栽培し、化学染料に取って代わられた本来の色を復活させようとしているという記事を読んで、自分の無知を教えられた。アカ…

■東欧で再エネ比率急上昇

2020年を境に、欧州では再生可能エネルギーの比率が急速に上がっている。“グリーン革命”と言えるぐらいの変化のようだ。EUでは、2020年に再エネからの電力が38%に上がり、化石燃料利用の火力発電の37%、原子力発電の25%を上回った。ポーランドとウクライ…

■新年3日目

東京に住む次男の家族が全員来てくれた。それぞれに予定があるのを国合わせてくれ、短時間とは言え、全員で新年を祝うことができた。それに西宮に住む三男の家族も合流してくれて、短時間とは言え、家族が揃っての3日目だった。オーストラリア、ブリスベンに…

■穏やかな2日目

何か戦乱の始まりを告げるようなことが起きないか心配していたが、世界も何とか平穏に始まったようだ。だが、乱の前の静けさかも知れない。米露、米中、欧露の関係は、悪くすると大戦が始まる可能性もある。その殆どはエネルギーの生産・消費と密接な関係を…

■良い滑り出しの年

寒さは厳しかったが快晴の日。何か良いことがと思ってニュースを調べていたら、やっと送電系統がほぼ孤立している北海道に、風力発電ブームに便乗した形で、北本連系線の増強が決まったとのこと。2021年度補正予算に「海底直流送電網の整備加速」に向けた調…