効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

■エコキュートと再エネ

日本冷凍空調工業会とヒートポンプ・蓄熱センターが昨年の7月に発表したものだが、家庭用自然冷媒ヒートポンプ給湯機「エコキュート」が同年6月末現在で累計出荷台数が600万台を突破(約601万9千台)したというデータがある。これまでの経過を見ると、最近で…

■燃料電池バス

東京都が来年のオリンピック会場周辺で燃料電池バスを多数走らせるという計画を示しているが、どのような形で具体化するかは必ずしも明確ではない。現時点ではトヨタがバスを開発して運行しているが、まだ数台だろう。 この間、燃料電池で駆動する列車のこと…

■G20大阪サミット

台風に直撃されるのではないかと心配していたが、幸い雨が降ったくらいで済んだG20大阪サミット会合の幕開け。厳重な交通規制が敷かれていて、高速道路はほとんどガラガラ。ここ数日のガソリン売上は急落しただろう。サミット会場はインテックス大阪というよ…

■大型リチウムイオン電池のリスク

リチウムイオン電池は電解質が溶液で発火し易いとされている。その対応として固体電解質の蓄電池の開発も行われているが、まだ実用化には至っていない。一方、太陽光発電や風力発電といった、天候次第で出力が不規則変動をする電源からの電力を制御するため…

■東京都、「初期費用ゼロの住宅用太陽光発電」を売る事業者に助成金交付

東京都は、太陽光発電の導入拡大を進めるため、初期費用ゼロで太陽光発電を設置するサービスに対し助成する事業を開始すると報じられている。助成事業の名称は「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進事業」。太陽光発電設置に際しての住宅所有者の初期費用負担…

■地中熱の利用

高温の地熱が入手できるところでは、その熱で高圧蒸気を作り、タービンを回して発電ができるが、それができるところは限られている。しかし、地中に穴を20メートルから100メートルほど掘り下げると、安定して摂氏15度程度の温度がある地層があるところは多い…

■川上村木匠塾

川上村は、放置されていた小水力発電を再稼働させるという事業を成功させたことで、そして、その活動の内容を具体的に知る機会があったことから、村の活性化に向けた動きが活発であることは理解していた。だが、ここで吉野の林業の活性化につながる活動をし…

■京セラが次世代型リチウムイオン電池開発

京セラは従来よりも原材料費を約3割減らせる次世代型リチウムイオン電池を開発したと報じられている。年内に大阪府内の工場に試験ラインを設け、早ければ2020年度中に住宅や工場向けの蓄電池の量産に乗り出すとのこと。固定価格買取制度(FIT)が家庭用太陽…

■三浦工業とCeres Powerが提携

産業用ボイラのトップメーカーとして知られる三浦工業が、英国でユニークな固体酸化物形燃料電池(SOFC)のセルスタックを開発したCeres Powerと提携して4.2kW出力の燃料電池を製品化し、10月から販売を始めることになった。三浦工業は2017年から住友精密工業…

■再エネを岩塩層に保存

海外(Power社)からの情報(5月30日)だが、三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、米国ユタ州に巨大な岩塩層を保有しているMagnum Development社と連携して、この岩塩層に再生可能エネルギーによる発電からの電力を保存するプロジェクトを開始するようだ。…

■健康食品・サプリのネーミング

知り合いで東京在住の消費生活アドバイザーが、つい最近発刊された労作の自著「健康食品・サプリ そのネーミングにだまされていますよ」をわざわざ郵送してくださった。消費生活アドバイザー一期生で、消費者問題についての経験豊かな方。他に「そこが知りた…

■ユーグレナ社が伊藤忠と組む

今日の株式市場関連のニュースで、ユーグレナが大幅反発と報じられた。午後に入ってからも買いが続き、前日比58円(6.1%)高の1015円まで上昇して連日で年初来高値を更新する場面があったという。同社は19日10時、バイオ燃料などに用いるミドリムシの海外で…

■日米欧、水素・燃料電池分野で協力強化

経済産業省、欧州委員会エネルギー総局(ENER)、米国エネルギー省(DOE)は6月15日、水素・燃料電池技術に関する三国・地域間の協力を強化することを確認し、共同宣言を発表したと報じられた。この共同宣言は、長年の間、水素・燃料電池分野をリードしてき…

■G20 エネルギー・環境閣僚会議

20カ国・地域(G20)エネルギー・環境相会合が軽井沢で開催されたが、幾つかの合意がなされている。エネルギー分野の共同声明は火力発電で出た二酸化炭素(CO2)の再利用や環境負荷の少ない水素エネルギーでの協力に合意した。水素については生産コストの引…

■洋上風力発電 北電が参入?

報道によると、北海道電力は6月13日、石狩湾を開発候補地として洋上風力発電への参入を検討すると発表したとのこと。電力供給の100%を再エネ由来の電力で賄う企業団地「REゾーン」の整備を計画している石狩市と再生可能エネルギーの開発促進に向けた連携協定…

■CASA年次総会と第27回地球環境市民講座

朝の9時前に家を出て、天満橋にあるドーンセンターへ出かけた。午前中にあった認定NPO法人地球環境市民会議(CASA)の第19期通常総会に出席し、午後にCASAが開催した環境市民会議にも出席した。荒れ模様の天候が予想されていたが、雨には遭わず会場に入るこ…

■ホルムズ海峡の奇

ホルムズ海峡を通過し、日本に向かっていた二隻(一隻は日本企業が保有)のタンカーが魚雷攻撃を受けたという緊急ニュースが流れたのを知って、これは明らかに仕組まれたものだと思った。安倍首相がイランを訪問して最高首脳の二人との会談を終えてすぐのこ…

■太陽光や風力発電、買い取りから入札へ

ほぼ想定されていたことだが、経済産業省は太陽光や風力発電の事業者がつくった電気を大手電力があらかじめ決めた価格で買い取る制度を終了し、新たな競争入札制度を導入してコスト低減を進める。当初高かった買取価格も大幅に安くなったが、固定価格買取制…

■チリの環境問題

今年の12月に、国連の環境問題会合がチリのサンチャゴで開催されることになっており、世界各国から各国首脳を含む2~3万人の人が集まることになっている。チリ政府は、それに備えて、地球温暖化を抑制する目標達成に向けた各国の対応に歩調を合わせようと、…

■雪氷で作った仏塔

ヒマラヤを始めとする高地では、地球温暖化の影響を受けて氷河がどんどん消失している。それは、周辺の農地へ供給する水が必要な時になくなってしまうだけでなく、飲み水すら得られなくなる事態まで生まれている。だが、その解消策が実施に移されているとい…

■エネルギー白書と環境白書2019

6月7日、経産省からのエネルギー白書2019と、環境省からの環境白書・循環型環境白書・生物多様性白書2019が閣議決定された。早速ダウンロードしたが、エネルギー白書は350ページを超え、環境省からの白書は3つが一つにまとめられていて340ページほどと膨大な…

■曽爾高原のススキ

日本300名山の一つである倶留尊山(くろそやま)の麓に拡がる曽爾高原は、一面がススキに覆われた草原として知られている。秋のシーズンには多くの観光客が訪れる名所ともなっているが、もともとは民家の茅葺き屋根に使うススキを確保するための「茅場」とな…

■潮流発電

海に囲まれた島国であり、瀬戸内海という巨大な貯水池もあることから、日本の潮流発電の潜在量は大きいと思っていたのだが、これまで何回か書いたように、いろいろな場所で実証試験が行われてはいるが、なかなか普及の段階に入っていない。環境省は2018年に…

■直流の利用拡大を可能にする新技術

エジソンが発電設備を開発したとき、それから出る電力は直流だった。そしてその電気は当初白熱電球を点灯するのに使われ、ローソクや灯油ランタンを駆逐することになる。だが、その後テスラが交流発電方式を開発し、交流の昇圧を可能にする変圧器が開発され…

■プラスチック・ゴミの処理

昨日のNHKテレビで、ある自治体のゴミ処理の現場を取材したレポートを見る機会があった。自治体によってゴミの分別はいろいろ異なっているようだが、自分の住む奈良市では、プラスチックごみと燃えるゴミの二種類に分けて曜日を変えて収集される。燃えるゴミ…

■JR東日本が燃料電池列車の実証試験

昨日、JR東日本がニュースレターを出した。そのタイトルは、「水素をエネルギー源としたハイブリッド車両(燃料電池)試験車両製作と実証試験実施について」というもの。このブログでもこれまで3回燃料電池列車について書いているが、もっとも最近のものは昨…

■5G基地局に信号機開放

通信速度が大幅に上がる5Gでは、周波数が非常に高いために電波が飛ぶ距離がかなり短くなる。ということは、日本中を5Gで利用できるようにするためには、現在設置されている4Gまでの通信基地では数が足りなくなる。だが、通信設備を設置する場所はほとんど利…

■蓄電池の発火予防

蓄電池はその大小を問わず、内部でどのような変化起きているかを把握することは難しいということは理解していた。だから、家庭にまで蓄電池が普及するようになると、それが火事などの原因になるのを防がなくてはならない。それについて、必ずしも手軽な方法…

■学校などの蓄電池利用

仙台市と東北大学、NTTドコモは、仙台市内の指定避難所である小中学校などにある蓄電池の有効活用に向けた協定を結んだ。各地の蓄電池を一括管理することで効率のいい充放電や残量の可視化などを目指す共同実験を始める。実証期間は2021年3月末までで、市が…

■九州電力、石炭火力を新設稼働

九州電力がこの6月1日に石炭火力(100万キロワット)松浦発電所2号機を新設稼働させると発表している。まず試運転から始め、12月から営業運転に切り替える。高性能の排煙・脱硝装置や電気式集じん機などで酸性雨の原因になる窒素酸化物や硫黄酸化物の排出を…