効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

福島廃炉、公的基金で支援

当初から予想されていたようなことがやっと方向性が定まったようだ。経済産業省は東京電力福島第1原子力発電所の廃炉に向けた新たな支援措置の検討に入ったと報じられている。原子力損害賠償・廃炉等支援機構に公的な基金をつくり、廃炉費用を一時的に援助…

新電力の事業性

新しく電力事業を始めた大阪ガスが、これまでの決算では、電力事業としては赤字だと記者発表したと報じられている。東京ガスなどの状況も同じことだろう。この場合、既存の中核事業を持つ大手の場合、供給に問題が出ることはないだろうが、地域新電力のよう…

大型風力発電に鉛電池

大型の風力発電設備が何基も設置されるいわゆるウインド・ファームの場合、その出力変動が不規則なために、それを抑制するシステムが必要になる場合が多い。それには規模の大きい蓄電システム(必ずしも蓄電池とは限らず、水の電気分解、揚水発電、空気の圧…

ビール系飲料を共同輸送

ビール業界は熾烈な競争をしている。しかし、製品の配送に使ってきたトラックについて、運転手不足で配送コストが上がっている現状の中で、競争相手と手を組むケースが出てきた。アサヒビールとキリンビールは2017年にビール系飲料の共同輸送を始めるとのこ…

グリーンな電気自動車が環境を破壊

海外から届いた記事に興味を惹かれた。電気自動車が普及することは、エネルギー効率が上がり地球温暖化抑制に貢献するとされる。ところが、これに使われる蓄電池にはリチウムが使用される。リチウムが採取される地域は限定されていて、その一つとして南米チ…

JR東の環境モデル駅

高圧交流を使う新幹線を除いて、JRの列車を駆動する電気の供給システムは、直流システムになっていて、若干の区間を除いて北から南までつながっている。この管理はそれぞれの地区のJRが行っているが、それを統合させれば、現在の送電系統を補うネットワーク…

低温室効果冷媒

これまでにも触れたことだが、南極のオゾンホール拡大の原因とされるフロンの製造・廃棄が厳重に管理された結果、オゾンホールは小さくなってきたと報じられている。だが、そのフロンに代わる冷媒として、塩素を含まない代替フロンが開発され利用が拡大して…

東京ガスの新電力事業

大手の都市ガス事業者は揃って4月から新電力事業を開始したが、最大のガス顧客数を持つ東京ガスが、低圧電力の申込件数が40万件を突破したと発表した。7月20日時点での数字では約40万1千件。4ヶ月での数字だから、申し込みのペースは4月以降鈍化してい…

自然氷で知る地球温暖化

昨日述べたのは、NASAの発表したデータで、昨年はこれまででもっとも世界の平均気温が高かったということだった。これが身近に具体的な現象としてあることを今日知った。かき氷に使うのには天然氷が最適だそうだ。ゆっくり凍るために内部に空気が閉じ込めら…

世界の平均気温

米海洋大気局(NOAA)によると、6月の世界の平均気温は過去137年で最も高く、14カ月連続で過去最高を更新した。また北極の海氷面積は今年前半に観測史上で最も小さいレベルにとどまったとNASAは指摘している。人間の活動に伴って排出される二酸化炭…

米国の洋上風力発電

欧州では洋上風力発電の建設プロジェクトがどんどん進んでいる。それに対し米国ではほとんど進んでいない。米国にはまだ建設コストの安い陸上風力の用地にまだまだ余裕があることと、洋上風力にはその地域の沿岸部住人の反対が強いからだ。その代表例はボス…

LNGタンクからのボイルオフガス

天然ガスは約マイナス162℃という極低温まで冷却すると液体になり、気体の状態に比べて体積が約600分の1に減る。この液体を液化天然ガス(LNG)と言うが、小さい体積のものを高級大型魔法瓶のようなタンクに入れて輸送したり、貯蔵したりする。LNGタンクには…

ソフトバンクがソフトとハード両面を支配

一昨日ソフトバンクが再生可能エネルギーについて開発に取り組んでいることについて、ポジティブに評価した。今日報じられたソフトバンクによる英国の制御半導体の大手メーカーであるアーム・ホールディングス取得はどのように考えるべきだろうか。この買収…

テスラモーターズが日本へ攻勢

自動運転モードで走っていたテスラモーターズの電気自動車が事故を起こしてドライバーが死亡したことは、大きなイメージダウンとなったかも知れないが、それによって電気自動車自体の評価が下がった訳ではない。価格は別としても1充電あたりの航続距離が確実…

ソフトバンクと再エネ

ソフトバンクグループのエネルギー事業、SBエナジーは、全国各地に大規模な太陽光発電の設置を進めてきた。これに対して、金儲け主義という批判も寄せられてきたが、FIT(固定価格買取制度)をフルに利用することが、このような批判を受けることは妥当ではな…

トルコのクーデター

今度はテロではなく、トルコ国内の紛争で多数の死者が出た。軍がクーデターを起こしたということだ。死者は100人以上、負傷者は1000人以上になったと報じられている。トルコ軍はこのクーデターに失敗したと発表したそうだ。毎日のように多数の死者が出る事件…

日本の人口

日本の人口が減少を続けていると言うことは一応理解しているつもりだったが、総務省が13日発表した住民基本台帳に基づく今年1月1日時点の人口動態調査によると、国内に住む日本人の人口は1億2589万1742人で7年続けて減少したという報道記事には改めて驚…

再生エネ電力の需給を一括制御

報道記事によると、関西電力は日立製作所や三菱商事などと、電力需給を一括制御することで太陽光など再生可能エネルギーを効率的に利用できる電力供給システムを構築するということだ。細かな需給管理や蓄電池活用などで発電量が不安定な再生可能エネを送電…

南シナ海を巡る国際仲裁裁判

南シナ海に大きく領有権を主張する中国に対し、同じ地域に主権が及ぶとするフィリピンが異を唱え、オランダのハーグにある国際仲裁裁判所に訴えを起こした件について、昨日判決が出た。その内容は中国の主張をほとんど否定する結果となっていて、予想通り中…

洋上風力発電のコストダウン

ロンドンからの情報によると、世界の洋上風力発電開発事業者の中の上位9社が、資金640万ポンドをとりまとめてスコットランド政府のコストダウンプロジェクトに参画するということだ。同政府は150万ポンドを拠出している。昨日も書いたように洋上風力発電の…

洋上風力発電の新規プロジェクト

洋上風力発電に使われる設備の規模は年々大きくなっている。豊富な風を十分に利用するためと、キロワット当たりの設備コストを引き下げるためである。いまや7〜8千キロワットというものまで商品化されている。このほど、三菱重工業とベスタスの合弁会社で…

電力卸市場

2003年に設立された日本卸電力取引所(JEPX)は、この6月まで大手電力事業会社の供給区域を越えての取引を仲介することはできなかった。そのため、取引量は大きくならなかったし、卸電力料金も競争で下がるという側面もあまりなかった。だが、6月3日…

生駒市と大阪ガスが地域電力設立

生駒市は環境やエネルギーの面で先進的な取り組みをしている。この生駒市と大阪ガスが、自治体が運営に関与する地域新電力会社の新設に向け交渉に入ったと報じられた。再生可能エネルギーを重点的に供給する目的からのようだ。早ければ2016年度中に市内でつ…

電力供給者の変更

この4月から電力供給を従来の事業者から新電力に切り替えができるようになったが、ネットリサーチ会社のマイボイスコムが行った電力小売り全面自由化に関するアンケート調査によると、6月5日時点で供給先を大手電力会社以外に変更、または手続き中の需要家…

ソユーズの打ち上げ成功

日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんが乗るロシアの宇宙船が、日本時間7日午前、中央アジアのカザフスタンから打ち上げられた。大西さんは東京出身の40歳で、日本人では初めてとなるANAのパイロット出身。何か当たり前のように思えるが、あの複雑な機構を持つ…

日本の洋上風力発電

洋上風力発電は欧州で設置基数が増えている。米国ではあまりプロジェクトが進展していないようだ。そのほとんどが、海底に柱を立てる方式が主流だが、日本では、海底の構造が遠浅ではないために、浮体式のものがいま実証試験の段階に入っている。福島県沖で…

リアルタイム画像

東京電力パワーグリッド(PG)とヤフーは4日、箱根山・大涌谷付近の映像を24時間ライブ配信する実証試験を開始したと発表した。大涌谷火口から2.2キロメートル離れた東電PGが所有する送電用鉄塔にライブカメラを設置し、映像をポータルサイト「Y…

電力の地産地消

新電力、特に、地域の自治体などが深く関与している電力小売の場合、地域で作った電力を販売することにより、収益が全て地元に還元されるようにする方式がよく検討されている。しかし、これは太陽光を主とする場合容易なことではない。夜間の電力も地元で発…

結婚式

ワイフと二人で神戸まで出かけた。指定時間に遅れないように行けたのは、奈良から神戸三宮まで直行列車があったお陰だ。もしこれがなければ、昨夜は神戸で一泊することになっていただろう.新郎は還暦前に癌で亡くなった弟の長男。独身主義なのかと思ってい…

帆船効果

東レ経営研究所の増田 貴司さんが書かれたもので学んだものだが、技術開発には帆船効果を念頭に置かなくてはならないようだ。革新的な技術が出現すると、旧来産業が負けじとばかり既存技術を改良して競争力を高める結果、既存技術が延命し、革新技術の普及時…