効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■スマートソサエティー

 最近新聞記事などにスマートソサエティー、あるいは、スマートシティーをいう言葉を見ることが多くなった。国や自治体など公共主導のものと、企業など民間主導のものがあるそうだが、2017年度からの3年間で政府の事業に申請・採択されたものだけで80カ所。民間は企業の工場跡地などを利用して新しい街をつくるパターンや、新規都市開発ではスマートシティーが売り言葉になっている。だが、その内容を具体的に把握することはかなり難しい。自動運転の自動車などが取り上げられるが、それだけではその一部に過ぎない。とは言え、それがなければスマートソサエティーと言えないのかも知れない。

 この間近くの神社にお参りしようと思って歩いていった。どこかで道を間違えたらしく、一向に神社が現れない。仕方なくスマートフォンを取り出してその神社を検索すると、今居る場所からそこまでの道筋と徒歩何分ということまで知ることができた。実にスマートだと感じたが、スマホを身につけていなければこの便利さを享受することはできない。

 自宅にはスマートメーターが付いているが、昔よく出会った検針員の訪問はなくなった。そして、電気料金のお知らせには、自宅の電気の使用パターンが示されている。スマートではあるが、何か常に監視されているような気になる。我が家の空調機は古いので、コントローラーを手で操作するが、新しいスマートな空調機は、外出先からでも温度設定やオン・オフができるようだ。だが、この空調機の稼働状態がスマートメーター経由で他人に知られる可能性もある。在宅かどうかが分かるから、泥棒にやられるかもしれない。

 AIによる顔認識が普及すれば、急増している監視カメラから、一人一人の行動が全て把握できるようになるだろう。スマートであるとは言えるが、自分が求めるスマートとは違った世界となる可能性もある。

 スマートソサエティーの幻想に溺れないようにしなければならないのだろう。スマートが作り出す悪夢もありうるのかもしれない。

 

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