効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

■女川原発2号機

東北電力の女川原子力発電所2号機が2月26日、原子力規制委員会の安全審査に合格した。これでこの原発を再稼働させる体制が整ったのだが、稼働できるかどうかは、これから地元の合意をどのように取り付けるか次第となる。宮城県は独自に安全性を検証し、周辺…

■洋上風力発電

日本が本格的に洋上風力発電の拡充に力を入れ始めた。和歌山県が2月17日、自然環境の観点から、洋上風力発電事業を検討することに適した海域と、事業推進に慎重となるべき海域を示した「ゾーニング」実施へ、ゾーニングの手法・考え方や事業適地を示した報告…

■新しく開発された家庭用燃料電池エネファームType-S(SOFC)

大阪ガスは2月25日、家庭用燃料電池「エネファームtype S」(定格700ワット)の新製品発売を発表した。現行製品の世界最高発電効率53.5%を超える55%(定格出力で運転)を達成しているほか、設置面積も従来比20%減で小型化も実現しているのが特徴。アイシン…

■米韓が燃料電池開発に協力推進

米国の燃料電池・水素エネルギー協会(FCHEA)と、韓国の水素転換事業連合(H2KOREA)が、燃料電池の開発協力推進に向けた協定書を結んだようだ。これまでの実績で見ると、米国の溶融塩電解質燃料電池(MCFC)を開発商品化したFuel Cell Energyの製品を韓国のP…

■北海道に再エネ企業団地

北海道石狩市は北海道電力と組み、再生可能エネルギー由来の電力を使用する国内最大規模の企業団地を運営する新会社を設立すると発表した。2021年にも設立して大型の蓄電池を導入し、供給を安定化。電気自動車(EV)活用の2次交通など新ビジネスも創出し、需…

■2019年のCO2排出量横這い

IEAが2月11日に発表した報告書によると、2019年に、これまで毎年増加を続けてきた世界の炭酸ガス排出量が初めて横這いになったということだ。2019年もそれまでと変わらぬ増加をすると想定されてきたのが横這いだが、これがその1年間に留まるか、それとも引き…

■発酵からのCO2を野菜などの育成に

ワシントンポストの記事で見たのだが、コロラド州にあるビール醸造会社が、酵母が発酵する過程ででるCO2を回収し、同州で認可されているマリファナ育成用の温室に供給して、成功を納めているということだ。ビールだけでなく、酒にしろワインにしろ、味噌も醤…

■光で駆動される直径5ミリの電気モーター

ワルシャワ大学工学部のリサーチャーが、液晶ゴムでできた光で駆動されるマイクロモーターを開発したと発表している。レーザービームで駆動・制御される5ミリ直径の柔らかそうな円盤で、回転軸に結合されたものを動かすことができる。動画が示されているが、…

■野菜屑でバイオマス発電

今日の日経新聞四国版で報じられた記事だが、愛媛が地盤のスーパー、フジの総菜子会社、フジデリカ・クオリティ(松山市)は、自社工場の野菜くずを活用したバイオマス発電を1月から本格稼働させた。同工場では野菜の芯や皮などの食品廃棄物が年間1550トン発…

■液化水素運搬船

昨年の5月22日に、川崎重工が液化水素運搬船を建造することを書いたが、12月11日にその運搬船の進水式が行われている。最近経済産業省から届くメール情報にも、水素社会の到来が何度も書かれているが、昨日書いたダイムラーが燃料電池トラックの商用化のよう…

■ダイムラー社が燃料電池トラックを商用化

日本ではベンツのメーカーとして知られている独ダイムラー社が18日、水素を燃料とする燃料電池(FC)トラックを2020年代後半に量産すると発表したということだ。日本ではトヨタが燃料電池バスを開発し、東京オリンピックで使われるそうだが、それよりも重量…

■UAEでガス火力

丸紅はアラブ首長国連邦(UAE)の政府系エネルギー会社と組み、同国で最大となる出力240万キロワットの天然ガス火力発電事業を受注したという報道記事を読んで、再エネが豊富に使える国なのにどうしてだろうという感じを持った。だが、続いて、中東では大規…

■UAEでガス火力

丸紅はアラブ首長国連邦(UAE)の政府系エネルギー会社と組み、同国で最大となる出力240万キロワットの天然ガス火力発電事業を受注したという報道記事を読んで、再エネが豊富に使える国なのにどうしてだろうという感じを持った。だが、続いて、中東では大規…

■インドの石炭火力

IEAが今週出した2019年のCO2排出に関する報告書で、インドの2019年の石炭火力発電が1973年以来初めて発電量が下がったとしている。その理由は、経済状況が良くないための電力需要低下と、再生可能エネルギーの伸びが大きかったことによるとしている。それに…

■開発進まぬ日本の地熱

これは日経が報じた記事の標題だが、世界でも有数の潜在力がある日本の地熱発電の開発が進まない。日本の潜在的な地熱の資源量は約2347万キロワットで、米国(3000万キロワット)とインドネシア(2779万キロワット)に次ぐ世界3位。だが実際に利用されている…

■新コロナウイルスによる肺炎

日本での新コロナウイルスによる肺炎の伝染状況が、昨日辺りから大きく変わってきたように見える。中国のようにならないことを願うばかりだが、それに近いウイルスの伝搬が起きると考えられないでもない。これが世界の経済に与える影響は予測ができないほど…

■伊藤忠、アフリカ無電化地域に太陽光+蓄電池の小型発電を導入事業に参画

一昨日書いたことの繰り返しのようになるが、伊藤忠商事は2月10日、ITOCHU Europe PLC(英国・ロンドン)を通じて、アフリカの無電化地域へ小規模発電・配電システムの導入を進めるWinch Energy Limitedへ出資参画したと発表している。伊藤忠商事は今回の出…

■小型風力発電

これまで都心部にある小型風力発電が実際に稼働しているのを見たことがない。これまでに見たのは殆どが建物のアクセサリー的な取付がされていて、環境への対応姿勢を示すものとしての位置づけに近い物だった。また、取り付け場所を見ると、風がどれほど年間…

■アフリカのサブサハラ諸国で再エネ急拡大

Renewable Energy Worldから毎日のようにメール情報が入ってくるが、今日届いたものの中にアフリカ諸国の再エネ導入に関するものがあった。これは、Bloomberg New Energy Financeの内容を紹介しているが、南アフリカを除くサブサハラ諸国で、再生可能エネル…

■炭坑のリフトを利用した蓄電設備

オーストラリアの大学で建築デザインを教えている長男が教えてくれたのだが、炭坑で使われているリフトを利用して、蓄電設備を作るという方式を考案したベンチャーがある。Gravicityという英国のベンチャーだが、炭坑で採掘した石炭を運び出したり、資材を搬…

■JRでクレジットカードが使えない事態

今朝9時頃まで、JR全ての発券機とみどりの窓口でクレジットカードが使えないというIT事故があったようだ。自分も上京の時などには新幹線の切符をみどりの窓口で買うが、現金で購入したことがない。だが、キャッシュレスの時代になって次第に現金を財布に入れ…

■電気自動車が急増すると

EUが大きく電気自動車の普及に力を入れるようになった。電気自動車の価格は増産によって下がることになるが、それに対応した急速充電設備の拡充が必要となる。また、住宅設置の8時間くらいかけて充電する設備についても、この台数が増えると、丁度大規模な太…

■国内燃料電池販売数伸びず

昨年12月にも書いたことだが、エネファームの販売数が激減している。2017年度の実績は48,830基で、それまで毎年度上昇を続けていた。それが2018年度には、46,590台と大きく落ち込んだ。この頃から政府の補助金が減額されたことによるものだろう。そして、201…

■トヨタ自動車と電気自動車

トヨタ自動車は通常のガソリンエンジン駆動のものと、蓄電池とのハイブリッド、そして燃料電池自動車を開発販売しているが、まだ電気自動車は製品としては販売していない。だが、EUがハイブリッド自動車もCO2を出すとして2035年に向けて禁止の方針を出してい…

■電車の回生電力を駅舎で使う

JR西日本は2月1日より、省エネルギー月間である2月に合わせ、JR難波駅に、電車が駆動モーターを発電機に利用してブレーキをかけた時生じる回生電力を、駅設備の電力として有効活用する「直流電力変換装置」を導入したと報じられている。同装置の導入は摩耶駅…

■水中のセシウムなど、エネルギーを使わず吸着

北海道科学大学は、エネルギーを使わずに水中の化学物質を取り除く特殊な吸着剤を開発したと発表している。医療機器メーカーの常光(東京・文京)と組み、2月から実用化に向けて本格的な共同研究を始める。生活用水の汚染は世界中で社会問題化しており、アジ…

■英国航空業界、2050年にネットゼロ宣言

英国のガーディアンが報ずるところに拠れば、英国航空業界は、これからフライトの数は70%増える中で、2050年迄にCO2の排出についてネットゼロにすると宣言したようだ。メーカーも含めた主要な航空事業者が加盟して持続可能な航空事業協議会を結成し、ネット…

■EUが自動車からのCO2排出規制を強化

EUがこの1月、自動車の内燃エンジンからのCO2排出量に対する規制を強化し、これからの2年間にUK諸国内で販売される内燃エンジン付きの自動車からのCO2排出量が平均でキロメートル走行当たり95グラムという、ハイブリッド自動車でないと達成できない数字に…

■続くオーストラリアの山火事

オーストラリアで昨年9月以来、森林火災があちこちに飛び火して猛威を振るっている。報道によれば、焼失面積は日本のほぼ半分にあたる訳19万平方キロと知り唖然とした。家屋など2,500棟以上が焼け、消防士も含めて数十人の犠牲者も出ている。ここでは毎夏に…

■英国のEUからの離脱とエネルギー

日本時間今日の午前8時にEUを離脱した英国。人、物、金など全てのもののEUとの取引がこれまでのように自由には行かなくなる。これから1年間で、その流れの管理基準が一から作り直されるのだから、報じられているように1年間でその基準が全て整うとは思えない…