効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■肉の培養

  肉を培養する技術の開発が進められているらしい。細胞の培養は広く行われ、医学的な課題の多くが解決されている。肉の細胞の培養そのものは可能だろうが、培養された物の集積が、肉と同じ形なり色、さらには味も同じようにするというのは難しいだろう。それに取り組んでいるのは、日清食品ホールディングス(HD)と東京大学生産技術研究所の竹内昌治教授。いまできているのは、ピンク色の液体が入ったシャーレの中央にある約1センチメートル角の白い物体。これを2025年頃には縦横7センチメートル、厚さ2センチメートルの「肉塊」を生産する基礎技術を確立する計画だという。

 現時点で牛肉が不足している訳ではないのにこのような技術開発に取り組んでいるのは、世界人口の急速な増加に伴って激増する食肉需要と、それに比して拡大する畜産業が環境破壊の一因になりかねないことがあると説明されている。ある調査では、牛肉1キログラムの生産に必要な資源は穀物などの飼料11キログラム、水20トン以上と言われ、牛のゲップや排せつ物から出るメタンガスは地球温暖化の元凶にもなる。それに対して、ウシの細胞を増やしてつくる「培養肉製造工場」が実現すれば、環境負荷を圧倒的に下げながら、極めて衛生的な環境で生産された安心安全の食料を届けられる。

 日清食品の言だとして報じられているのは、「世界で開発が進む培養肉は『ミンチ肉』ばかりだが、世界の牛肉消費量の90%以上は塊肉だと言われている。そのため、我々は消費者ニーズの高いステーキ肉に近づけることを最初から照準に据えている」ということだ。単純に細胞を増やすのではなく、必要とする、それぞれ異なった細胞の組み合わせをしなければならないだろう。この技術が肉そのものに繋がらなかったとしても、医療分野に応用できるとも想定できる。

 だが、このような技術開発が、本当に人類を、あるいは自然を育ててきた地球のルールを破壊することに繋がらないかと、危惧する気持ちがないではない。

 

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