効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

福島第一原発3号機で燃料プールに機器落下

ミスは、その大小はあるが必ず起きる。今回のミスは、爆発で損傷した機器をクレーンで撤去しようとしたところ、誤って使用済み燃料プールに落下させたというもの。目視した作業でも難しいものを遠隔操作で行っていたのだから、操作していた作業員を責めるの…

蓄電池の技術進歩

電気自動車その他に使われる性能を満足できるものとして、リチウムイオン電池がある。しかし、これでも電気自動車の航続距離を実用上に必要なレベルまでには達していない。また、リチウムは生産地が限られていて、日本で作るには供給状の問題も出る可能性が…

低炭素の地域づくり交流会議・奈良

今日午後、表記の会合に出席した。IPCCによる地球温暖化に関する最近の情報について説明を受けた後、奈良県や県内市町村、市民グループが取り組んでいる再生可能エネルギー導入推進に向けた現況の報告を受けた。そして、近畿農政局の方から、この5月に決定し…

ABBが地中・海底送電システム容量拡張

ABBは、直流送電用XLPE(架橋ポリエチレン)絶縁ケーブルでは世界最大電圧となる52万5千Vの地中・海底送電ケーブルシステムの開発・試験に成功したと報じられている。送電容量は約260万キロワットで、送電損失を5%以下に保ちつつ、1500…

ABBが地中・海底送電システム容量拡張

ABBは、直流送電用XLPE(架橋ポリエチレン)絶縁ケーブルでは世界最大電圧となる52万5千Vの地中・海底送電ケーブルシステムの開発・試験に成功したと報じられている。送電容量は約260万キロワットで、送電損失を5%以下に保ちつつ、1500…

電力会社の他社領域への参入

関西電力や中部電力が首都圏に電力を供給する体制を構築しているが、このほど、東京電力が10月から、家電量販最大手ヤマダ電機の関西と中部地方の62店舗に電力を供給すると報じられた。東電が首都圏以外で電力を販売するのは初めて。関西などで地元の電力大…

全島民移住のタロ島

最近の集中豪雨で山際にある多くの建物が山崩れの被害に遭い,多くの方が命を失った。短絡的に気候変動が原因だとは言いたくない。しかし、南太平洋のソロモン諸島にある人口約800人のタロ島が、気候変動による海面上昇で将来的に水没の危機にあり、地震によ…

照明効率のもの凄い向上可能性

今日の日経が報じていたのだが、東工大で細長い分子1個でできた極小の電灯を作製するのに成功したとのこと。電気を流すと材料そのものが光る有機EL照明の原理を応用したのだが、現在開発実用化されつつあるものは、素材としての分子のほんの一部しか発光…

LEDへの直流給電

何度かここで書いているが、LED(発光ダイオード)は直流で作動する半導体が光源となっているから、交流を直流に変換して駆動するよりも、変換なしで直流駆動ができれば、本体の高効率であることに加えて、変換損失がなくなるだけ消費効率は上がる。しかし、…

基礎に入ったヒビ

住宅の基礎に入ったヒビは、手当をしなければどんどん拡がっていき、いずれは建物にも影響し、住めなくなる。気候変動はこれに似ているという表現をスペインの専門家がしている。そして、その住宅の住人はどこかへ移らなければならないが、建物の場合、高く…

蹴っ飛ばせば発電

日経新聞ワシントン支局長からの情報に面白いものがあった。サッカーボールの中に振動を使った発電機と蓄電装置が入っていて、子どもたちがこのボールで30分間遊ぶと、内部に運動エネルギーが蓄えられる。家に帰って勉強する時には、3時間分の照明として活…

フライホイール蓄電装置

電気化学的に蓄電するのでなく、物理的な力を利用して蓄電する方式がフライホイール蓄電だ。以前にも書いたことがあるが、コマを回すと暫く回転を続けるように、大きな円盤を電気モーターで高速回転させ、円盤の軸受けの接触摩擦を殆どゼロにするために円盤…

今日は暑かった

中高時代の同期の女性が亡くなって、その葬儀に参列するために寝屋川市の大日まで出かけた。式は12時からだったから比較的遅めに出れば良かったが,電車を乗り継いで1時間半。強い日差しで34〜5度になっただろうが、外では略礼服を着てはいられなかった。葬…

鉛蓄電池から太陽光発電セル

MIT(マサチュセッツ工科大学)が発表したところによると、現在はリサイクルされている自動車の鉛蓄電池の素材を,シリコンを素材とするのと競合できるほどの変換効率19%を出せる太陽光発電セルに変える技術を確立したという。鉛蓄電池がうまくリサイクルさ…

ABBの高圧海底送電線

電気新聞からの情報丸写しするが、「スイスの重電大手ABBはこのほど、デンマークのドン・エナジーから、英国のバーボ・バンク・エクステンション洋上風力発電所向けの22万V交流海底ケーブルなどを受注したと発表した。受注額は約3千万ドルとしている…

英国の国際連系線

供給力不足が懸念される英国では、電力市場改革(EMR)の中で安定供給の手法が模索されている。その一つとして国際連系線の強化が重要な位置づけになりつつある。現在、ナショナルグリッドの子会社NGILが動かす国際連系線は、(1)フランスRTE社…

米国のLNG輸出

日本は早く米国からLNGを輸入したいと考えているが、それが思い通りにならない可能性もある。今日見た資料によると、米国の環境省(EPA)が、連邦エネルギー規制委員会(FERC)に対して、LNG輸出を急ごうとする最近の動きに待ったをかけようとしているらしい…

お盆

昨日は兄弟の家族が集まって墓参り。10ヶ月の赤ちゃんの初参加などあって、久しぶりの家族の現状確認会となった。東京から来ている次男の家族も、受験勉強中の2人を除いて参加。帰ってから夕方になって、この2人を連れて奈良公園へ行き、先に鹿と遊びに奈良…

世界の再生可能エネルギー増加状況

高い信頼を得ているREN-21が今年出した再生可能エネルギーの世界全体から見た状況で、世界の発電量の5分の一以上が再エネからのもので、世界の新規設置発電設備規模の56%以上が再エネ設備だという数字が示されている。このレポートはこの夏に出されたものだ…

米国の風力発電

米国のエネルギー情報局(EIA)は、2014年に同国の風力発電容量が8.6%増加し、2015年には13.9%増えると予想している。その結果2015年には風力発電からの電力が、総発電電力量の4.5%になり、また、再生可能エネルギーの総量は発電と熱利用を合わせると2014年…

生駒山上に風力発電は可能か

また生駒山についてだが、頂上にある遊園地の近辺に風力発電が設置できないだろうか。放送用のタワーが設置されているから、常時風速は計測しているのではないか。とすれば、年間の風量変化を想定することは可能となる。もし十分な量があれば、景観の問題は…

ゼロエミッションのコンクリート製造

中国電力は今年度中に、製造過程の二酸化炭素(CO2)排出量を実質的にゼロと見なすことができるコンクリートの製造技術を実証実験するという。実験の対象は鹿島や電気化学工業と共同で開発したコンクリート。CO2を吸収して硬化する特殊な材料を混ぜることで…

台風と地震

この2〜3日、時速15キロというのろのろとした速度で日本列島に接近してきた台風11号が、まともに四国へ上陸し、日本海側へ抜けた。西日本には大量の雨が降り、河川の氾濫、建物の崩壊があちこちに起こったことが報じられている。しかも丁度日本ではお盆の始…

生駒山のケーブルカー

昨日からの続きになるが、生駒駅から生駒山の頂上にある遊園地を結ぶケーブルカーを面白いものに改造できないかと思いついた。ケーブルカーは2台の箱をバランスさせて、頂上のところでワイヤーロープの動きを調整してゆっくり動かしている。これを2台に水槽…

生駒山の水で発電?

今日午後、山下生駒市長と面談。その結果、10月13日(月、体育の日)の午後、自分が翻訳したAmory Lovinsの「Reinventing Fire」、邦題「新しい火の創造」の言わんとすることを市民に伝える講演を行うことになった。会場の収容数が1000人だから、自分も頑張…

出力2,000kW級の高効率ガスエンジン開発

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクトとして、三菱重工が発電効率が世界でも最大の2,000kW級ガスエンジンを開発した。16気筒で2段過給やミラーサイクルなどの技術を採用することにより、発電・コージェネレーション向け高速ガスエンジ…

東電が「高圧一括」サービス開始

多数が入居する分譲マンションなどで、その受電容量が50キロワットを越えるものについて、一括受電することによって業務用の料金で安く買電し、それを居住者に電力会社の電気料金よりも安く販売するプロジェクトは全国に展開されている。これは、電力会社か…

エンジン音の変化に合わせて低周波分を遮る

奥村組は、建設重機から発生する様々な帯域の低周波音を低減する「アクティブ消音システム」を開発した。ラフテレーンクレーンに適用して低減効果を確認している。 低周波音の音圧を低減する一般的な技術には、人工的に作成した打ち消し音を放射する方法があ…

宇宙太陽光発電

日経新聞の報道を引用すると、『経済産業省は宇宙空間で太陽光発電した電力を地上に送る「宇宙太陽光発電」の開発支援に乗り出す。宇宙空間に広げた太陽光パネルで発電し、地球に送る構想。設備の小型化など実現には課題が多く、今夏から送電に使うアンテナ…