効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

■東電管内、7月電力逼迫

経済産業省は29日、2023年度の電力供給の余力を示す予備率をまとめた。それによると、東京電力ホールディングス(HD)管内の予備率は7月に3%と、政府が節電を呼びかける「電力需給逼迫注意報」の発令基準となる5%を下回る見通しだという。電力の安定供給に向…

■EUのエンジン車容認

EUは28日のエネルギー相理事会で、35年にゼロエミッション車以外の販売を原則禁じることで正式に合意した。当初はガソリン車など内燃機関車の新車販売を全て認めない方針だったが、合成燃料の利用に限って販売を容認する。気候変動を抑制するために、走行時…

■CO2回収にLNGの冷熱活用

電力事業や都市ガス事業でLNGを輸入して燃料や原料にしているところが多い。LNGは天然ガスを-162度Cまで冷却して液化したものだが、LNG輸送船で送られてきた物は、そのまま低温タンクに保存され、必要な時に取り出して元のガスに戻している。その時には通常…

■日本で水力発電拡大

日本の戦後すぐには、大規模なダム式水力発電が幾つも建設された。その代表格が黒部水力発電所だろう。だが、その後、火力発電設備が次々に建設され、今では火主水從と言われるように、水力発電からの電力比率は小さくなってしまった。しかし、水力発電は立…

■気候変動の実感

世界が工業化する前の世界の平均気温より、既に11%は気温が上昇しているという報道記事を見て、実感としては感じなかったが、桜の開花が日本で一番早かったのが東京だったのを知って、地球温暖化は確実に進んでいると実感するようになった。桜の開花には、…

■日本の送電系統の拡充強化

日本の送電系統はかなり硬直的で、柔軟性に欠けている。また、今後、電力消費が増え、その中に占める再生可能エネルギーの比率が高まることを考えると、日本全体の系統制御を一元的に行えるようにしなければならないだろう。現時点では、旧電力事業が設置し…

■インドに大規模なリチウム鉱床

インドはまだ石炭火力発電への依存度が56%(2018年)と高いが、風力発電拡大に努力している。国土が広いことから、これから太陽光発電の設置も進むだろう。22%が再生可能エネルギーで、それに水力を加えると35%にもなる。 (インドのエネルギー生産量ー20…

■CO2の回収と貯留

地球温暖化(正しくは気候変動)の原因となるものの一つである炭酸ガス(CO2)を、その発生源、特に石炭火力発電所の排気から吸収除去し、それを何らかの方法で回収除去し、どこかへ貯留し、ほぼ永久に大気に漏れ出さないようにする技術の開発が進んでいる。…

■風力発電鉄塔の倒壊

青森県六ケ所村の風力発電施設で、高さ約100メートルの風車1基が根元部分から倒壊したと報じられている。風車の翼が折れるとか、発電システムが壊れるというのはよくあることだと理解していたが、鉄塔そのものが根元から折れるのは起こりえないと思っていた…

■屋根裏換気扇

10年以上も前、2階の屋根裏に太陽光発電からの電気で回す換気扇を自分で取り付けた。屋根裏の換気口の前に換気扇を設置し、そこから外部に繋がる配線を屋根下にある隙間から外部へ取り出し、ベランダの手すりに紐で縛り付けた1メートル四方の太陽光発電パネ…

■小型ORC発電システムの高効率化

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は2023年3月6日、「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」でにおいて、馬渕工業所、東京大学生産技術研究所、宮城県産業技術総合センターが廃熱を利用する高性能な5kW級の有機ランキンサイクル(ORC)発電シス…

■地熱の利用

日本は世界有数の火山国であり、地熱発電の潜在的な発電能力は2,300万キロワット強と、米国やインドネシアに次いで世界3位の規模があるといわれている。 一方、国内の地熱発電設備容量は20年時点で50万キロワット強と、大型の原発1基にも満たない水準であり…

■シロアリを鶏の餌に

今日の日経夕刊で報じられているが、シロアリに間伐材を与えて養鶏用飼料をつくろうと、京都大などの研究グループが取り組んでいる。山林に放置されている間伐材を有効活用し、鶏肉と鶏卵の生産に結び付ける。2030年までに鶏の飼料にする技術を確立する計画…

■空気液化で蓄電

住友重機械工業は液化空気エネルギー貯蔵(LAES)技術の事業化を加速させていると報じられている。再生可能エネルギー電源の出力変動を調整する役割などが期待され、慣性力を提供できる点は系統安定化の観点から大きな強みとなる。1月には事業化への大…

■人の手で動かせる橋

海外からのメール情報でこの記事を見たとき、何を書いているのか良く分からなかった。人一人の力で船が通る川にかかっている橋を、船が通るときに邪魔にならないように動かすことができるというものだ。普通ならモーターの回転を使って橋を横に回すのが、こ…

■川崎市が住宅に太陽光設備を義務づけ

東京都が新築住宅に太陽光発電の取付を義務づけたが、それに続いて川崎市が同じような制度を導入した。2025年度から戸建て住宅に太陽光発電設備の設置を義務付ける方針を決め、条例改正案を提出したと報じられている。京浜工業地帯の心臓部を抱える川崎市の…

■再エネの急増

ウクライナ問題から世界の天然ガス供給に逼迫感が出ている。それに対応するために席的に再エネの規模が拡大しているらしい。国際エネルギー機関(IEA)によると、2022年の世界の再生エネ導入量は最大4億400万キロワットに上る見通しだ。ウクライナ危機前の21…

■食品残さを鉄鋼業に活用

食品残さを鉄鋼業の脱炭素に生かす取り組みが動き出している。近畿大学は食品残さなどを圧縮して固め「バイオコークス」として燃料化する研究を進め、製鉄に使う石炭コークスの代替燃料として、2024年をめどに実用化を目指すと報じられている。食品業界にと…

■米国のLNG

ロシアのウクライナ侵攻後1年が経過した。その間、ロシアから輸入する天然ガスに大きく依存するドイツは、制裁としての輸入削減や海底パイプラインの破壊もあって、天然ガス不足に陥っている。原発再稼働や石炭火力の稼働停止延期などによって、また、今年の…

■原発で水素製造

ニューヨーク州にある原子力発電所の電力で水素を製造する試みが行われているそうだ。原発から稼働中に炭酸ガスなど温室効果ガスの排出はないから、この水素はグリーン水素と言えるのだろうか。しかし、原発反対論者から見ると、これは許しがたい背信行為と…

■デンマーク、回収したCO2の貯留事業を始める

昨日報じられているが、デンマークが火力発電所などから回収した炭酸ガス(CO2)を、北海の1,800メートルの深さの海底に圧入して保存する事業を開始した。これは世界で最初にCO2の貯留(CS)を始める国になったということのようだ。地球温暖化ガスである炭酸…

■昆虫を餌にした魚の養殖

魚の養殖で使う飼料の魚粉や大豆かすの輸入価格は、原材料の高騰などで上昇している。世界人口の増加で食糧難も懸念される。このような市場変化に対応するために、魚粉に使うイワシなどと比べて安定調達できる昆虫を、代替飼料として活用する動きが広がって…

■日本の洋上風力発電

今日は終日、自然エネルギー財団が開催した「REvision2023:エネルギー危機を自然エネルギーが克服する」と題する国際シンポジウムにZoomで参加視聴した。日本が再生可能エネルギーをどのように導入するかについて、海外からも多くのスピーカーが登壇(一部…

■JAXAのH3ロケット打ち上げ失敗

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日、大型ロケット「H3」初号機の打ち上げに失敗した。地上からは飛び立ったが、2段目のエンジンの点火を確認できず、機体を破壊する指令を出した。国産ロケットは2022年10月に小型機「イプシロン」も打ち上げに失敗しており…

■新日鉄、水素による溶鉱炉を海外で

現在行われている製鉄向けの溶鉱炉は、石炭が主たる素材・燃料だが、世界的に拡がる企業活動のグリーン化の流れに乗るために、日本の製鉄事業は、安価な水素を大量に入手しやすい海外に製鉄所を建設する方向に向かっているようだ。新日鉄は1,000億円を超える…

■透明な太陽光発電素子

太陽光発電というと、黒くて四角いパネルが並んでいるのが多い。屋根取付の場合、建物のデザインにもよるが、異質感があってあまり好きではない。オフィスビルなどの高層建築物の場合には、上空からしか見えないから、都市のデザインとしても許容は出来るだ…

■発電用石炭価格、豪州産が急落

発電用燃料に使う石炭(一般炭)の国際価格が急落していると報じられている。日本が主に使うオーストラリア産は2月下旬に1トン200ドルを下回り、ロシアのウクライナ侵攻前の水準に戻った。欧州の天然ガス不足への懸念が後退し需給が緩んだことが背景にあり、…

■NTTとKDDI、6G光通信を共同開発

いま日本の技術開発、商品開発力が世界で劣後していると言われている。特許の数でも中国に大きく負けているらしい。何かが欠けているのだろう。 NTTとKDDIが次世代の光通信技術の研究開発で提携すると報じられている。異なった発想を持つ企業がそれをぶつけ…

■中国の石炭火力急増

石炭火力発電が稼働すると、地球温暖化ガスである炭酸ガスが大量に排出されることから、気候変動防止に向けて世界的に石炭火力を減少させる方向に向かっていた。しかし、ウクライナへのロシアの侵攻後、エネルギー源価格が上昇する中で、安価な石炭資源を持…

■ロボットの進化

ロボットの定義がどのようなものかを考えると、人間がすることを代行して、しかも、間違いなく効率的にしてくれる動ける機械という感じがするが、その内容が大きく変わってきたと思わせるような行動記事に遭遇した。 イチゴの植物工場ではミツバチに授粉を任…