効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2021-01-01から1年間の記事一覧

■日本の原発

原子力資料情報室から送られてきた資料を見ていて、曖昧にしか理解していなかった事象を知ることができたので、メモにして残しておくことにする。 2021年、原発再稼働基数は美浜3号が6月に再稼働し、1基増の10基(995.6万kW)だった。ただし、日本エネルギー…

■情報の流れる量と時間

三菱電機は、複数の分散電源の電力供給量を5分以内に制御する要素技術を開発したと報じられている。短時間で供給量を計画値に導くのは、電源と制御システム間の通信の遅れなどにより難しいとされる。同社は分散電源の出力変動時間や通信の遅れを考慮した応…

■米が紙に

ゴミとして捨てられていた植物由来の素材を紙に再生する活動が広がり始めたということだ。賞味期限が切れた災害用備蓄米から紙をつくったり、捨てるしかない衣類を回収して紙の主成分として再利用したりする。廃棄物を焼却処分せずに循環利用が進めば、二酸…

■階段を一段ずつ登るロボット

最近階段の上り下りにバランスを崩しそうになることが増えてきた。典型的な老化現象。しかし、運動にもなると思って、力を入れて上り下りをしている。しかし、それが出来なくなると、あるいは、危険になると、何かの補助策が必要になる。エレベーターがある…

■年末のガソリン2割高

報道によれば、年末年始の需要期を迎えたガソリンが高く、東京や大阪の給油所ではいずれも2020年末に比べ1リットルあたり30円ほど(2割強)値上がりしている。原油価格が1年前から5割ほど高くなったのを反映した。正月に来てくれる息子達の家族も車を利用す…

■ロシアからNATO諸国への天然ガス供給

NATO諸国はロシアから大量の天然ガスを購入している。それでいながら、両方の接する地域でにらみ合いしている。日本が太平洋戦争に突入したときの状況とよく似ている。両地域のにらみ合いで有利なのはロシアだろう。ガスの供給維持を条件に政治的取引をやり…

■白金を使わない新触媒

東北大学らの研究グループが、安価で高性能な燃料電池・空気電池用の非白金触媒の開発に成功したと発表したと報じられている。燃料電池などの低コスト化と高性能化への大きな貢献が期待される成果だという。同じように白金を使わない燃料電池用触媒の開発に…

■地熱発電所

地熱発電所が2022年以降、続々と稼働すると報じられているが本当だろうか。地熱が持つ潜在力が必要とされているためだというが、地熱の得られる場所の特定には時間がかかるはずだから、その特定が出来ているところがあちこちにあるとは思えない。一度掘り当…

■再エネ専用の送配電会社

北海道電力は再生可能エネルギー専用の送配電会社を設立すると報じられている。北電が特別目的会社(SPC)を設立して北海道石狩市の石狩湾新港に送配電設備を置き、京セラ子会社が設置するデータセンターに太陽光や風力、バイオマスで発電した電力を供給する…

■ヘリウムの需給逼迫

風船に入れる水素は爆発するのでヘリウムを使うという程度の知識しか持っていなかったが、そのヘリウムはガス田から副産物として採取されるらしいが、半導体の生産には不可欠なもののようだ。供給量が減り、日本への輸入価格が高騰しており、ディズニーリゾ…

■ダボス会議、初夏に延期

毎年1月から2月にかけてスイスのスキーリゾート、ダボスで開催される会合が、オミクロン株が拡大する中で、この初夏に延期された。ダボス会議は、世界の政界、財界のトップが集まるのだが、取り立てていうほどのホテルもなく、リーダーから見ればみすぼらし…

■地中熱を空調に利用

NEDOが、空冷式のエアコンに比べて年間の消費電力量を約50%削減できる地中熱冷暖房システムの製品化に成功したと発表した。現在の空調機は空気を熱源にしているので、寒冷地では暖房モードの効率低下が大きい。 昔建築業界の知人から、地下の温度は一定で…

■超電導

超電導は、電線の電流通過抵抗がほぼゼロとなる状態を言うが、その実現には電線の温度を極低温に維持する必要があるために、短距離の特殊目的に使われるものだと理解していた。だが、新しい技術でこの理解は間違いになったのかも知れない。 NEDOと昭和電線ケ…

■中国EV、日本に進出

中国の自動車大手が電気自動車(EV)で日本の乗用車市場に参入すると報じられた。これは時間の問題だったのではあろうが。中国第一汽車集団は同社として日本で初めてとなる販売店を設け、2022年夏に多目的スポーツ車(SUV)を売り出すということだ。 比亜迪…

■ナトリウム電池の実用化

リチウムイオン電池の次の存在としてナトリウムイオン電池に注目が集まっている。ナトリウムは海水からも採取できる極めて普遍的な元素だが、リチウムは産地が南米などに偏在している稀少金属(レアメタル)であるために、コストを下げるのが難しかった。ナ…

■再生エネ発電の出力抑制、来年度5地域に拡大

報道記事の丸写しだが、「経済産業省は15日、太陽光と風力による発電を抑える出力制御が2022年度に北海道、東北、四国、九州、沖縄の5地域で発生するとの試算をまとめた。各地域の電力供給が需要を上回ると停電してしまうため、再生可能エネルギーによる発電…

■電動キックボードを無線充電

大林組と古河電気工業は電動キックボード(キックスケーター)のワイヤレス充電システムを開発したと報じられている。特定の場所に電動キックボードを置くだけで充電できる。この場所がどこかは、多分スマートフォンなどで知ることができるようになっている…

■LPGに水素混入

岩谷産業は、福島県でLPガスに水素を20%ほど混ぜて家庭に供給する実験を2023年にも始めると報じられている。既存の導管などを通じて家庭に送り、安全性や性能を確認しながら二酸化炭素(CO2)の排出量を減らす。既存設備を使って水素とLPの混合ガスを一般家…

■目に見える気候変動

報道によると、米国で10日夜から11日にかけて数十の竜巻が発生し、南部や中部の州で多数の死者が出るなど甚大な被害をもたらした。大平原で寒気と暖気が遮るものなく衝突し、スーパーセルと呼ばれる巨大な積乱雲が発生する条件が整い、多くの竜巻が起きたと…

■清水建設支店に水素タンク

2021年5月に竣工した金沢市内のオフィスビル。電力に換算すれば180世帯が1日に使うエネルギーを貯蔵できる水素タンク群がビルの中に潜んでいる。これは今日報じられた記事だが、心底驚かされた。 「建物に水素を貯蔵するなんて、爆発したらどうするんだ」。…

■水素社会の到来

オーストラリアで水素の製造プラントの拡張が続いている。オーストラリアのエネルギー最大手ウッドサイド・ペトロリアム。国内で計画する世界最大級の設備で2027年にも水素生産に乗り出す方針だという。それを消費するのは日本を想定している。次世代のクリ…

■地球温暖化ガスの排出減少

環境省は10日、2020年度の温暖化ガス排出量が19年度比5.1%減の11億4900万トンだったと発表した。7年連続の減少で下げ幅はリーマン危機後の09年度以来の大きさとなっている。新型コロナウイルス禍で経済活動が停滞した影響があるのは当然だが、排出削減策の成…

■CO2から簡単にエタノールを生成

化石燃料からの排ガスからCO2を抽出し、それを何かの素材として有効利用する方策が研究されてきた。このCを利用できなければ、地下に埋めるしかない。 今日報じられているが、米テネシー州のオークリッジ国立研究所の研究者が、意図せずして二酸化炭素(CO2)…

■無線で船舶に給電

今日は80年前に日本軍が真珠湾攻撃をした日だ。それぞれの国に言い分はあるが、対立を物理的な戦争にすれば、大勢の人が死ぬことになる。それを思わせるテレビ番組を見て、思いを新たにした。自分はまだ3歳のころだから記憶はないが、戦争が敗北に向かっ…

■EVの電力を住居に

自動車を止めた自分には関係がなくなったことだが、EVに蓄電されている電気を住居で使えるようにする実証実験を関西電力、住友電工、出光興産が共同で始めるという。概念としては誰でも思いつくことだが、それほど難しいことなのだろうか。まず直流を交流(…

■フライホイール型蓄電システム

この蓄電システムについては、化学反応を使わずに、物体の重量と回転力を磁気で制御するもので、興味を持っていたが、アメリカで実用化されたと言うこと意外には、中部電力を数年前に訪問したときに試験運転をされていると言うことぐらいしか知らなかった。…

■電動航空機の安全基準

飛行機が電力で回すエンジンで飛ぶ時代が来るとは予想していなかった。いま世界で推進されようとしている電動航空機は、大量の温暖化ガスの排出につながるジェット燃料の代わりに、電気でエンジンを動かす。ジェットエンジンと電動モーターを組み合わせたハ…

■電気運搬船

報道によると、国内造船最大手の今治造船は3日、洋上風力発電所でつくった電気を輸送する「電気運搬船」の開発を目指すスタートアップ、パワーエックス(東京・港)と資本業務提携を結んだと発表した。約10億円を出資し、建造に共同で取り組む。2025年までに…

■エネルギー消費効率向上の必要性

最近毎日のように報じられているのが、日本企業が海外の風力や太陽光発電に参画するということだ。その投資によってノンカーボンプロジェクトの認証を日本に持ってきて、自社のカーボン排出量を少なく見せるためだ。多くの日本企業が参画しているために、ダ…

■中国のEV市場拡大戦略

自分が定期的に通っている病院に大きな駐車場があるが、そこにあるEV充電装置が一カ所しかない。EVが普及していない現状を表しているものだろうが、EVを普及させようとするのならば、どこへでも安心して出かけることができるように充電設備の数を戦略的に増…