効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

■炭素繊維

航空機メーカー、ボーイングが、中大型航空機の製造を半減させると発表したのがこの4月。787の生産ペースを従来の月間14機から2021年に6機まで落とす計画で、機体を軽く、しかも強固に出来る炭素繊維複合樹脂を納入している東レにとっては存亡の危機に立たさ…

■IEAから再エネに関するレポート

IEAがつい最近出した再生可能エネルギーの現状と将来予測が述べているが、新型コロナウイルスが影響した経済の低迷によって電力需要は2020年に世界で5%低落するが、再生可能エネルギーは7%拡大するとしている。それは再エネが長期契約で購入され、送電系統…

■オオマサガス

水素社会について最近書くことが多いのを見て、弟がオオマサガスの可能性はどうなのかと尋ねてきた。名前だけは聞いたことがあったが、詳細は知らなかったのでネットで調べてみたら、オオマサガスの公式サイトがあることが分かった。数年前の情報だが、日本…

■中国の技術支配

中国が世界の経済に大きな影響を与えているが、技術の面でも独自の開発を進めていることは確かだろう。自分だけの手で月面着陸を成功させ、月の表面物質を持ち帰る可能性も高い。この最終段階部分の技術は、部分的には他国で開発された技術だろうが、細部の…

■燃料電池セミナー

今日の午後半日、燃料電池開発情報センター(FCDIC)が開催したオンラインセミナーに参加した。午後1時から5時半までという長丁場。しかし、これまで断片的に理解していた水素社会における燃料電池の役割について、具体的な勉強をすることができた。端的に…

■エネルギー資源国の今後

ベトナムでLNGを燃料とする大規模発電所が建設されるらしい。炭酸ガス排出量を少しでも削減させるために、他の化石燃料から天然ガスに移行したのだ。これは石油・石炭業界としては、長期的に見て事業性が減っていることを意味する。トランプ大統領が石油石炭…

■カナダのマイクログリッド・プロジェクト

カナダのプリンス・エドワードという島で、マイクログリッド構築のプロジェクトが始まった。これは、これに向けた投資が、新型コロナウイルス感染拡大によって疲弊した経済を立て直すきっかけになることも期待されている。1,850万ドル規模だからその効果は出…

■ベルリンにマイクログリッドで高速充電

ドイツ最大のガソリンステーション事業を営むAral社が、このほどベルリンに電気自動車向けの高速充電設備を設置した。ベルリン市の支援を得て開始されたプロジェクトの始まりらしい。ここには二つの充電設備があり、320kWのキャパシティがあるが、普通見られ…

■東レ、次世代電池向け絶縁膜開発

蓄電池技術はこれからも次々に改良が進むようだ。東レが、大容量の次世代リチウムイオン電池向けセパレーター(絶縁膜)を開発したと発表している。電池の負極材は現在黒鉛が一般的だが、金属リチウムを使うと容量が大きくできるとして、電気自動車(EV)や…

■米国の地熱利用

日本では豊富な地熱がほとんど利用されていない。これは世界でもっとも地熱が多い米国でも同じような状況にあるようで、入手した報道では、地熱は無視されていることが多いという表現をとっている。だが、ここに来てその見直しが始まっているようだ。昨年エ…

■ロボット

ロボットといえば頭に浮かぶのは、手塚治虫さんの漫画に登場する鉄腕アトム。人間と同じ形をしている。しかし、ロボットは必ずしも人間の形をしている必要はない。腕だけのロボットが部品作りや運搬に専念する姿も見る。最近では物を配達するロボットがある…

■インドで炭酸ガス排出量減少

インドで新型コロナ対応として、各都市でロックダウンが行われているが、その結果として電力消費が減少したようだ。発電量が減ったのだが、その多くが石炭火力発電所の発電量低下であったために、インドの炭酸ガス排出量が減ったという報道記事がインドから…

■脱はんこ

行政改革の一環として脱はんこが進められているが、はんこは日本の手続き関連でほとんど必須のものとなっており、いわば日本の文化のようなものだ。ただ、今回の脱はんこでも、実印はなくならないようだ。民間の会社でも、全ての決済ははんこで行われている…

■発電所に野菜工場

化石燃料を使う火力発電所から排出されるCO2の量を削減するための技術開発が推進されているが、いわゆるカーボン・キャプチャーの課題はキャプチャー(捕捉)したCO2をどこに貯留するかにある。捕捉する技術はあるが、それを地下に埋設するとすると、原発の…

■エネルギーを貰った今日

今日は朝から快晴。西宮に住む三男の家族が車で来訪。孫娘が今日6歳の誕生日。その祝いと七五三のお詣りをすることになっていた。阪神高速が改修中だということで早く家を出たようだが、特に渋滞もなかったようで、10時過ぎの予定だったのが9時半頃に到着。…

■送電鉄塔の老朽化

(昨日はうっかりしてこの日記の更新を失念してしまった。いつも訪問してくださる方々にお詫びします。) 日本の殆どのインフラについて言えることだが、高度成長期に一斉に完成しているから、これが一斉に老朽化する。この中でも重要設備である送電線につい…

■宮城県知事、女川2号機の再稼働に同意

昨日に続いて原発のことになるが、宮城県の東北電力女川原子力発電所2号機(82.5万キロワット)について、村井嘉浩知事は11日、立地する女川町、石巻市の首長とともに記者会見し、再稼働に同意すると表明した。既に県議会と両市町の議会は容認しており、…

■使用済み核燃料の中間貯蔵施設 審査に正式合格 しかし

原子力規制委員会は11日、原子力発電所で出た使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設(青森県むつ市)の安全審査について正式な合格を決めた。使用済み燃料を原発敷地外で保管する国内唯一の施設で、2021年度の操業開始を目指している。 中間貯蔵施設は、…

■ダイナミックプライシングとグリーン電力料金

電力料金体系がますます分かりにくくなる。というより、どの料金が自分の価値観に適合しているかを見極めるのが難しくなる。このほど、デジタルイノベーションで脱炭素化社会の実現を目指すアークエルテクノロジーズ(福岡県福岡市)は、AIによるダイナミッ…

■EUの燃料電池列車への支援

ドイツでは既に燃料電池列車が実際に営業運転をしている。しかし、今後の水素経済社会の実現には、水素を大量に使う分野が広がることが必要となる。そういう見地からだろうが、燃料電池列車を1,400万ユーロで開発しようとしているThe FCH2RAILコンソーシアム…

■カリフォルニアで地域電力が大規模電力貯蔵

カリフォルニア州では、今年8月に起こった大規模な山火事、猛暑などで大停電が起こり、電力システム(グリッド=電力系統)の信頼性とレジリエンスがまた大きく見直しされている。同州は電力市場の自由化が途中で取りやめになったために、従来の電力事業が地…

■北海の洋上風力発電

たまたま北海で進む風力発電の状況を調べていてぶつかった2018年2月の報道記事で知ったのだが、世界最大の洋上風力発電所の建設が、英国のヨークシャー州沖の北海海域で始まっていた。デンマークのエネルギーOrsted (エルステッド:旧ドン・エネルギー)が事…

■米国のパリ協定からの離脱

トランプ大統領がパリ協定からの離脱を宣言し、その離脱が確か昨日発効した。いま選挙対応で大童のドナルド・トランプ大統領がその席を維持するかどうかに拘わらず、離脱は有効になる。もしバイデン氏が大統領になれば、この協定に復帰するとしているが、そ…

■洋上風力が漁業を振興する

菅義偉首相は10月26日、所信表明演説で温暖化ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにすると宣言した。その実現には再生可能エネルギーの飛躍的な普及が必要だが、その行方を占う大型事業が千葉県銚子市沖で動き出している。というのは、この事業が着床式の風…

■三菱重工、ヴェスタス社との洋上風力発電事業を再構築

三菱重工と風力発電機世界大手のデンマークのヴェスタス社(Vestas Wind Systems A/S社)は、風力発電機事業を中心とした持続的な再生可能エネルギー分野における協業体制を再構築し、パートナーシップを強化させることについて合意したということだ。その一…

■ロシア、水素の生産・輸出を構想

今日の日経新聞の報じているところでは、ロシアが水素の生産と輸出に乗り出すとのこと。2035年に年200万トンを欧州やアジアに輸出する目標で、川崎重工業など日本企業と対日輸出の検討にも入った。世界で二酸化炭素(CO2)を出さない「脱炭素」の取り組みが…

■室温超電導実現

高温超電導とよく言われるが、この高温とは絶対温度での高温であって、これまでの超電導効果が出るのは高くても0℃以下でしかない。ところが、今日日経新聞で報じられたものでは、まだ実用化には遠いものの、これまでは物質を極低温にしなければならなかった…

■発電所のCO2回収設備が稼働

東芝子会社の東芝エネルギーシステムズは31日、バイオマス発電に伴って排出される二酸化炭素(CO2)を回収する(Carbon Capture:CC)実証実験を三川発電所(福岡県大牟田市)で始めたと発表した。シグマパワー有明の、椰子殻を燃料にする5万キロワット規模…