効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マイクログリッド事業

『三井不動産は独自の発電設備や送電線を使った地域電力供給事業に乗り出す。まず2019年にも東京ガスと組んで東京・日本橋でサービスを開始する。再開発する場所だけでなく周辺のビルも含めて広範囲に供給する全国初の例になる。既存のオフィス街などを効率…

洋上風力発電と漁業権

洋上風力発電の実証試験が行われているが、本格的な実施には漁業権の処理が課題になるかもしれないと思っていた。今日の報道で、政府と福島県、地元の漁業関係者は29日、海に浮かべる浮体式風力発電施設を福島県沖に建設することで合意したと知った。9月には…

大規模太陽熱利用

長崎県佐世保市にあるハウステンボスが、園内の直営ホテルに日本最大級となる太陽熱利用システムを導入する。太陽熱パネル(集熱器)で沸かしたお湯を給湯に使い、燃料の天然ガスの使用量を減らす。第1弾として園内の直営ホテル「ホテルヨーロッパ(客室数…

知恵を働かす

電力市場自由化の一つの形だなと思わされる記事が今日の日経夕刊一面にあった。新電力(特定規模電気事業者)の日本ロジテック協同組合(東京)は、4月から関西電力管内で、固定価格買取制度の対象である太陽光発電の電気を、制度で定めた1キロワット時42円…

工業プロセスへの太陽熱利用

東芝が太陽熱で水を加熱し、火力発電所の発電効率を高める装置の受注活動を2015年をめどに始めると今日新聞に報じられている。火力発電といっても水を加熱して高圧蒸気にして蒸気タービンを回して発電する方式への応用だが、発電した後蒸気は冷やされて水と…

直流用スイッチ

太陽光発電、燃料電池などは直流を本来的に作り出している。これを直流のまま利用できれば、エネルギー効率は大きく上がるはずだ。内部では直流を使っている電気機器も多いから、コストダウン、効率向上が可能となる。だが、建物内でも直流を一般化するには…

マイクロ水力発電へのコメント

2月15日にマイクロ水力について述べたものに、コメントを頂戴した。それを引き写しにしてご紹介する。 『滋賀県草津市の町の発明家「平松敬二さん」さんが、磁気抵抗の非常に少ない発電機を発明し、特許を申請したとの事です。また、京大の中村武恒准教授も…

ドイツ、デンマークの再生可能エネルギー導入

表記のことについて詳しい環境学会会長、和田 武先生の講演が午後から県文化会館であったのででかけた。両国とも風力発電プロジェクトが地域の市民が主体となって進められているということがよく分かったが、このシステムを日本に導入するのには市民意識の違…

電車の直流架線に超電導実用化近し

新幹線を除けば殆どの電車は直流で走る。この直流は1カ所から給電するのではなく、交流を直流に変換する変電所を幾つか設置してそこから給電する。その変電所からの直流が、架線に接続するための電線にある抵抗のせいで10%ほどの送電損失が起きる。この給電…

地方自治体のエネルギー政策

浜松市が21日に発表した同市の長期エネルギー政策目標「浜松市エネルギービジョン」案では、再生可能エネルギーや自家発電装置の導入を家庭や企業で進め、「電力自給率」を2030年度に20.3%までひき上げ、市内の電力供給能力を高めてスマートシティーの構築…

野菜屑を固形燃料に

静岡大学が、工学部が開発した、野菜屑や使い終わったビニールなどを高温で処理して粉末状の燃料にする装置を使って、野菜の温室栽培に使われる重油に代わる燃料として使うという実証実験を4月から始めるという。野菜屑をメタン発酵させることも考えられるが…

生駒市の浄水場に小水力発電

生駒市が、同市山崎浄水場に設置した小水力発電設備が完成し、19日に稼動を開始した。水道用に送られる水はまず平群調整池に貯められて、ここから74メートル下にある浄水場まで送られる。送るというより導水管を通って落ちるということだ。水の需要は時間に…

熱発電チューブ

パナソニックが「ゼーベック効果」を利用した低温領域の熱エネルギーを電気に変換する具体的なシステムの実証をNEDOプロジェクトとして開始する。京都市のごみ処理施設の温排水を利用して実証を推進。2018年度の事業化を目指すということだ。実証は京都…

石炭火力へのシフト

政府は石炭火力発電の新増設の推進に方向を切り替える。原発の再稼働が大幅に遅れ、その時期も見透しにくいため、天然ガス火力の増強が進んできたが、そのために日本向けのLNG価格が高いこともあって国際収支を悪化させている。この状況が長く続けば電気料金…

地域が育てたテニスクラブの総会

朝から暖かい太陽が春の光を投げかけている。今日は午後一番から地域がこれまで40年以上にわたって育ててきた硬式テニスクラブ、学園前ローンテニスクラブ(略称学L)の総会。歩いて15分ほどのところにあるので運動をかねて車もバスも使わずに行った。年会費…

沖縄電力とスマートメーター

沖縄電力は他の電力会社とはつながっていない。風力発電や太陽光発電に適した地域にあるために、今後変動する自然エネルギーの導入を拡げるにはスマートグリッドの技術を実用化する必要がある。その一つの基本的なものとしてスマートメーターの設置がある。 …

認定された太陽光発電が全て稼動するか

関西で企業や自治体による太陽光発電の新設が急増していると報じられている。FITの価格が来年度には引き下げられることが決まったからだ。再生可能エネルギーの買い取り制度にもとづき、政府が昨年10〜12月に認可した計画は約3千件だった。制度開始直後の同…

LNG価格

日本に供給されているLNGの価格が2年で9割高くなったと知って、これほどになるとは予想していなかっただけに驚いている。日本向けLNGのスポット価格は現在、100万BTU(英国熱量単位)あたり17.25ドル前後で震災前に比べ91%高い。原発の再稼働が大幅…

再生可能エネルギーのFIT価格改訂

風力発電や太陽光発電、小水力発電などからの電力を高く買い取ることを電力会社に義務づける制度で適用される買取価格が2013年度には太陽について若干の引き下げとなることがほぼ決まった。設置量がまだ少ないその他の電源については変更なし。太陽光発…

メタンハイドレートの採取

政府は12日、愛知・三重県沖の海底にある「メタンハイドレート」からガスの取り出しに成功したと発表したと報じられている。天然ガス成分を多く含み「燃える氷」とも呼ばれるメタンハイドレートを海底で分解してガスを産出したのは世界で初めて。水深約1000…

あれから2年

東北に大地震と津波があり、それが原因の原発事故が起きてから丸2年。被災者は日常を失い、まだ明日を憂うことの少ない日を回復できていない。電力供給についても日本のエネルギー政策についても、明日がどうなるか分からない状況がまだまだ続くだろう。電…

海洋エネルギー利用

政府は2014年度から、波や潮の力による海洋エネルギーを使った発電の実用化を目指す取り組みを本格化すると今日の新聞に報じられている。やっと踏み切ったかという感がある。沿岸部が長く、日本が占有的に利用できる海面面積が大きいのに、これまで政府政策…

スマートコミュニティーへの具体的な動き

トヨタ自動車などはこのほど、宮城県大衡村の工場を中心としたスマートコミュニティー構築へ向けて有限責任事業組合(LLP)を設立したと報じられている。工場内でガスエンジン・コージェネレーションによる電気と熱の利用最適化を図り、さらに周辺への融…

ビッグデータの処理

スマートグリッドが実際に拡充されるにつれて、そこから発生する各種データの量は膨大となる。スマートメーター一つをとっても、これまで一月に一回発生していた検針データが、1時間に一回電力消費をチェックするようになれば、日に24個のデータ、それもおそ…

東京都、住宅用太陽発電普及へ低利ローン紹介

東京都はこれまで住宅用太陽光発電の設置に補助金を出していたが、この3月末でこれが終わるのを機に、都環境公社と手を組んで住宅用太陽光発電の普及に向け、利用者に民間金融機関の低利ローンを紹介することになった。補助金を当てにしなくても設置できるく…

ウオールストリート・ジャーナルのカリフォルニアの系統批判

ウオールストリート・ジャーナルが2月末の記事で、カリフォルニアはあまりに多くの風力発電と太陽光発電を導入しているために、送電系統が破滅的に不安定になっているという批判記事を出したようだ。ネットで調べてみたが、記事本体は購読料を払っている人に…

南千里へ

吹田市環境学習協会の依頼で、日本が採るべき短期、中長期エネルギー戦略について講演した。南千里までは1時間15分ほど。昼過ぎの1時半から最終的に終わったのは午後4時。こちらが話しすぎて時間が長くなったのがその理由だが、途中に休憩を10分取ったことで…

自分たちの電力事業

コロラド州ボールダー市が、これまでここに電力を供給してきたXcel Energy社の事業運営が再生可能エネルギー拡大に向けて力を入れていないとして、市営の電力事業を立ち上げようと計画し、市議会ではそれに向けた議決まで行っている。これについて私が書いた…

地熱利用に向けたバイナリー発電

九州電力と川崎重工業は、鹿児島県指宿市の九州電力山川発電所(地熱、3万キロワット)構内で、250キロワットの小規模地熱バイナリー発電設備の実証試験を開始したと発表している。これはオーガニックランキンサイクル発電とも呼ばれる方式で、代替フロ…

福井県にLNG基地

1990年半ばから、大阪ガスが敦賀に自社のLNG基地を建設し、そこから京都まで高圧ガス導管を敷設する計画を進めていた。しかし、基地建設予定地にある沼地に住む生物に悪影響があるとするなどとする住民の反対も強く、2002年にはこの計画が断念されていた。 …