効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

燃料電池の売れ方

27日に大阪ガスが、今年6月から販売している家庭用燃料電池エネファームが、当初の目標であった1000台の大台を26日に突破したと発表した。かなりの政府補助を得ているとはいえ本当に売れるかなと思っていたので、その実証試験に参加したことのあるものとして…

直流給電に関する国際会議

知り合いから直流給電に関する国際会議の案内を貰った。この12月7日、8日に「直流給電で築く新しい社会-DC Building Power, Japan」と銘打った国際会議が東京のハイアット・リージェンシー・ホテルで開催されることを教えてくれたのだ。直流給電に対する自分…

昨日の記述にコメントをいただいて

unaさんからコメントをいただきました。 「 『http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g81030b02j.pdf この資料の8ページあたりをご参照ください。風力のときも同じような話をしまし たが、蓄電池は出力変動のためではなく、需要が少ない…

関西電力のメガソーラープロジェクト(2)

「低炭素社会の早期実現と、出力変動など系統に連系するうえで発生する課題の検証をいち早く実施する狙いで、一部を10年11月に運開することとした」と昨日紹介した。この意味を考えてみた。日本の電気事業は太陽光発電の導入拡大を麻生政権の時に押しつけら…

関西電力のメガソーラープロジェクト

関西電力が建設する大規模太陽光発電施設(メガソーラー)、「堺第7―3区太陽光発電所」(1万キロワット)の起工式が24日、堺市臨海部の現地で行われた。同発電所は、2010年11月にまず1区画(3千キロワット)を運開し、11年10月までに残りの2、3区画…

分譲マンションの太陽光発電

大京が太陽光発電を導入したマンションの分譲を始めるという。発電した電力を専有部分である各住戸に分配して供給するのが特徴で、平均的な電力使用量の場合で電気料金を25%程度削減できる見込みだそうだ。このような太陽光発電設置のマンションの事例はい…

鉄道事業

日経ビジネス11月16日号に、ウオールストリートジャーナルの記事が転載されている。タイトルは、「バフェット氏、鉄道で大勝負」。 著名な米国の投資家ウオーレン・バフェット氏が、米国の鉄道最大手であるバーリントン・ノーザン・サンタフェを263億ドルで…

次世代蓄電池

大阪府立大学でリチウムイオン電池の5倍の蓄電性能を引き出せる「リチウム-硫黄電池」の基盤技術が開発されたとのこと。これまで充放電できなかったのが、正極材を新たに開発してその問題を克服している。電気自動車の一回充電で走れる距離を大きく伸ばせる…

美術館のLED照明

一昨日の大学クラス会が夜だったので東京で一泊し、昨日の午前中新しく模様替えした根津美術館へ行ってみた。展示内容にも関心はあったが、一番の目的は展示の照明が全てLEDになったと報じられていたからだ。今は根津氏が開いた茶会の道具が展示されているの…

同窓会シーズン

11月は同窓会、クラス会のシーズンだ。昨日夕刻に東京で開かれた大学の教養学部時代に同じクラスに属したものの同窓(級)会。毎年11月終わりに近い金曜日にある。50人ほどの内、すでに鬼籍に入った人も10人ほどいる。遠方にいる人には海外に住んでいる人も…

蓄電池付き住宅が市場に

サンヨーホームがバックアップ用の蓄電池を備えた住宅の販売を始めた。これは太陽電池メーカーでありかつリチウムイオン電池のメーカーである三洋電機の戦略商品になるだろう。この住宅は3.78kWの太陽光発電装置を屋根に取り付けただけでなく、その発電電力…

ドイツの風力発電

ドイツの風力発電設備容量は昨年まで世界一だったが、昨年末の時点で米国に追い抜かれた。これは陸上に適切な場所を見つけるのが難しくなっているからだろう。昨年の設置量は前年よりも少なくなっている。欧州諸国は一般にこのような状況にあるようで、新し…

ドイツの固定価格買取制度ーセミナーに出席して

ドイツ在住の日本人環境ジャーナリスト、村上 敦氏の基調講演、かなり昔からの知り合いであるエイワットの柴田政明社長お二人のレクチャーが今日18時半から堺筋本町であったので奈良からでかけた。「ドイツに学ぶ新エネ普及施策と固定買取制度」というテーマ…

家庭の生ゴミ

1001日目の日記。 食品工場からの生ゴミは量が多いし管理もキチンとされている。だからこれをバイオマスとしてガス化して燃料に使うのはよく行われている。しかし、家庭で発生する生ゴミは一世帯単位では量が少ないためにこのような処理方式は使えない。これ…

ガス事業と太陽光発電

この日記は開始してから1,000回目になる。何となく嬉しい。 東京ガスが供給区域内にある営業・サービス拠点約160カ所全てで太陽光発電装置の販売を始めた。おそらく他のガス事業者もこれに追随する、あるいは、すでに実質的にこの事業を行っているところもあ…

2万キロワットのフライホイール

米国のビーコン社が、ニューヨーク州のStephentownに2万キロワットの周波数制御用のフライホイールを建設設置することになった。これはこの規模としては米国初のもので、全ての認可も得られていて11月末から着工される。建設コストは4千3百万ドル(約40億…

甲子園の芝生

甲子園球場の芝生が27年ぶりに張り替えられるそうだ。27年もきっちり生きているというのは見事なものだ。関西の夏が暑くて湿っぽいだけに、それに適した芝生を使わなくてはうまく育たないはずだ。どうして張り替える必要があるのだろう。芝生に原因があるの…

燃料電池自動車

トヨタ、日産、ホンダの燃料電池自動車3台が東京霞ヶ関を11日午前9時頃出発して1,100キロ離れた北九州市へ12日夕方無事到着したようだ。この実証試験は石油産業活性化センターや日本自動車研究所など4団体でつくる水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFC)が…

iMiEVに試乗

今週の初め、英国からの来訪者の案内先で三菱自動車から出されている電気自動車iMiEVに試乗する機会があった。もともと軽自動車の車体デザインを使っているから外観は小さいので、大柄で背の高い英国人が入れるかなと内心心配していた。ところが、座高も高く…

正倉院展

朝から雨。この数日訪問したところへお礼のメールを送ったらすぐ昼になってしまった。正倉院展が明日で終わりだが、明日は大学出講日なので、思い切って観に行くことに決めた。近鉄奈良駅から会場に向かう途中に興福寺があった。沢山の傘の列が見える。阿修…

鹿児島へ

昨夜は英国からの人を居酒屋風の店に連れて行った。入り口で靴を脱ぐことになっているのが分かってしまったと思ったが、逆に面白がってくれて助かった。牡蠣フライ、銀杏のほうろう焼き、豆腐のサラダなどスコットランドではまず食べられないものばかり選ん…

首長のリーダシップ

ホテルで朝食をとるほど高くつくものはない。少し早めに起きてホテルの近くをうろうろ。スターバックスがあったのでコーヒーとパンケーキを注文。できたてで熱いホットケーキにバターと蜜をかける久しぶりの味。ゆっくり味わって帰ってから午前の予定である…

忙しい一日

昨日は遅く帰ったのに、今朝はいつもより早く起きて朝食もそこそこに奈良市の南外れにある吐山(はやま)小学校まで車ででかけた。かみさんがそこの全校集会でユニセフについて話をするように頼まれたからだ。西名阪の針インターチェンジから4キロ南。山奥だ…

国際化時代の観光ビジネス

関西学院大学総合政策学部では、毎年11月の始めにリサーチフェアーと題したプロジェクト研究発表会がある。口頭発表もあればポスター発表もあって、カバーする分野は広い。この中で、ビジネスコンテストが毎年一つの目玉となっている。毎年テーマは変わるが…

英国とヒートポンプ給湯暖房機

英国からの来客からの勉強が今日も続いた。英国でも住宅やビルのエネルギー利用の効率化を進める必要性が認識されてはいるが、それをどのようにして行うか必ずしもはっきりしていないようだ。日本の場合、フロントランナー方式というある意味でメーカーの競…

英国の風力発電

一日中英国から初めて来日した電力会社の人を案内して日本のエネルギー事情を理解して貰えるように動き回った。電車の中などで話をしていると、彼はスコットランドから来たのだが、英国の位置と気候条件から見て太陽光発電には力を入れていないという。現在…

秋がきた

英国スコットランドにある電力・ガス会社から日本に来た人の案内をする必要があって上京。奈良から京都へ向かう電車からの景色はまさに秋を伝えるものだった。昨日ほど寒くはなく、真っ青な空が背景になって、柿が実り、樹木が色づいているのがつぎつぎに車…

ややこしい電気自動車用蓄電池

三洋電機がフランスのプジョーシトロエングループ(PSA)にハイブリッド車向けニッケル水素電池を供給することになったとのこと。燃費の良いディーゼルエンジンを搭載した乗用車がヨーロッパでは広く使われているが、PSAは世界初のディーゼル型ハイブリッド…

安価なバイオ燃料

トヨタ自動車や神戸大学が、稲わらなど非食料系の植物からバイオ燃料を効率よく生産する技術を開発したと昨日報道されている。これまで二段階に分かれていた生産工程を一つに削減できたために、生産コストは従来の3分の一となり、製造費ではガソリン並みの1…

太陽電池だけで飛ぶ有人飛行機

今日のDaily Yomiuriが英国のTimesの記事を紹介している。1ページを使っているからインパクトのあるものとなっているが、内容は太陽電池を張りつけた翼からのエネルギーだけで飛ぶ飛行機が今月には最初のテスト飛行をするというもの。いままで無人のものは…