効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

デマンドチャージと蓄電池

日本の業務用電力料金にも契約電力料金制度があるが、それとよく似ているものとして米国ではデマンドチャージという制度がある。ビルなどが電気料金を払う時に、月間に発生する15分間の間に出たピーク需要に対して付加的な料金(20ドル/kW程度)を課金される…

NEDO海外レポート

NEDOが海外の技術開発状況を伝える海外レポートを定期的に発行している。毎月一回の筈だ。最新の情報が日本語で分かるので、登録してメールで送って貰っているのだが、昨日受け取ったメールに従ってダウンロードしたレポートの内容に、先日ここで書いたのと…

展示会場へ行ったが

今朝早めにホテルを出発して昨日も訪問した展示会会場へ顔を出した。10時から始まる蓄電池に関する基調講演会場に30分だけ居て、英国のリサーチャーと落ちあってクライアントの許へ一緒に出かけた。講演会で貰った資料は帰宅してからゆっくり見ることにする…

スマートウイーク2015展示会

東京ビッグサイトへ着いたのは9時半頃。スマートウイーク2015と銘打った展示会で、燃料電池、蓄電池、水素、スマートグリッド、太陽光発電、風力発電、エコビル、エネルギー市場の自由化など、いまエネルギー業界で関心がある分野の展示、商談コーナーが会場…

久しぶりに東京へ

今日午後、本町でちょっとした議論をする会合が終わってから、新大阪へ向かった。新幹線の切符を、大阪発ののぞみを指定して東京まで買ったが、窓側の席がなく、通路側の席を予約。お弁当と缶ビールを買ってから、出発時間まで15分ほど小さな待合コーナー…

FIT(固定価格買取制度)の修正

2015年度の非住宅用太陽光発電の買い取り価格は今年度に比べて約15%下がり、1キロワット時27円になる見通しだという。今年度の買取価格は32円(税抜)。買取価格が高かったためにメガソーラーの急増が全国で見られ、電力会社が系統連系を保留す…

IEとNorton

昨日21日の午後、IE (Internet Explorer)が作動しなくなった。丁度確定申告をe-Taxで済ましたところだったから大きなダメージにはならなかったが、いろいろ手当てをしてみたが回復しない。最後にはIE-11を削除して、新たに最新のものをダウンロードしようと…

バイオマス発電 このところバイオマス発電がよく報じられる。エネルギーの地産地消という観点で、小水力発電と並ぶものと受け取られているのだろう。だが独立したシステムを作り上げるのが難しいのは、これまでもよく述べてきた。そこへ、石炭火力発電の燃料…

潮流発電所

塩釜市・浦戸諸島の寒風沢島で近く、潮の流れを利用する潮流発電による国内初の電力供給が始まる。東大生産技術研究所が、新開発した発電システムを活用し、地元漁協の冷凍冷蔵庫の電源用に送電する実証実験を行うと河北新報が報じている。再生可能エネルギ…

コジェネレーション発電所

東洋エンジニアリングは18日、タイで天然ガスだきのコンバインドサイクルコージェネレーション(熱電併給)発電所を受注したと発表した。出力12万〜13万キロワットの発電所を、バンコク近郊の12カ所に建設するということだ。タイ政府は1992年に…

スマートライティング

スペインの都市8カ所で、効率の高いLED照明をスマートに使うことで、都市の電力消費を64%も削減したという情報が入ってきた。スマートというのは、デザインのことではなくて、遠隔地から照明を制御したり、都市情報の伝達に通信設備の一つとして使うことに…

有機太陽光発電セル

いま世界に普及しているのはシリコン系のセルを使った太陽光発電だ。樹脂系のセルを使ったものもあり、安く製造できるのだが、太陽光のエネルギー変換効率が10%ほどしかなく、シリコン系のものの15〜20%という変換効率に大きく劣るために、ほとんど普及し…

LED信号機の弱点

LED発光ダイオードを使った信号機は、消費電力は少ないし、明るい場所でも視認性が良く、寿命も永いから取り換えコストも引き下げられる、と良いことばかりのように思っていたが、全国の道路で導入が進む発光ダイオード(LED)を使った信号機で、関係者が…

燃料電池車フォークリフト

米国の資料を見ていると、フォークリフト燃料電池車が実用的に使われている。だが、日本ではその例がないのでなぜかなと思っていた。ところが、新関西国際空港会社がこの10日、燃料電池搭載フォークリフトと専用水素スタンドを報道陣に公開した。岩谷産業や…

断熱フィルム

DIYの店に行くと、いろいろな断熱フィルムが販売されている。包装材に使われる、いわゆるプチプチのフィルムは、空気の泡が封入されているために断熱効果が高いことは分かるし、これを窓に貼り付けて効果があることを確認していた。だが、薄い一枚のプラ…

病院の寒い廊下

今日は早朝からかかりつけの病院へ検査のためにでかけた。心臓の冠状動脈の血流がどのように運動負荷によって変化するかを見ることのできるシンチ検査を受けるためだが、朝8時半から始まり、終わったのは午後2時頃だった。この検査は放射性タリュームを血管…

高浜原発の安全審査合格

原子力規制委員会は12日、関西電力高浜原子力発電所3、4号機(福井県)について、再稼働に向けた合格証にあたる「審査書」を正式に決定した。安全審査ではなくて安全神話合格といった方がよいのではないかと思う。安全審査を通過するのは九州電力川内原発…

吉野小水力発電所(一昨日の続き)

小水力発電は千キロワット以下のものだと法律で決まっている。ただ、送配電系統に接続することを前提にしているが、独立発電のものもあるし、数ワットとか数十ワットのものでピコ水力というものもあって、これも一応小水力発電の中に入るはず。一昨日ご説明…

吉野木質バイオマス発電所(昨日の続き)

木質バイオマス発電は、その事業性を維持できるようにシステムを作るのが難しい。森の木を切る時に、その土地や樹木の持ち主によっては伐採をさせないこともあるし、作業者を確保して伐採できたとしても、それを発電設備のところなり、チップやペレットにす…

低炭素の地域づくり交流会議・奈良

今日午後、近鉄奈良駅すぐのところにある奈良経済倶楽部の大会議室まででかけた。表記の会議の議論を聞かせて貰うためだ。家を出た時、太陽が照る中で雪花が散るという寒さで、この冬もっとも奈良市としては寒かったのではないか。だが、会議室は50人近くの…

三菱重工による新技術の風力発電

風力発電は、刻々変わる風の力を羽根で受けて、それに繋がる発電設備を駆動するのだが、そこには多数のギアやカムの機構が組み込まれている。物理的な機械装置だから、メンテナンスが欠かせないが、その頻度を下げることができれば、発電コストを引き下げる…

バイオマスと地域

今日午後、奈良商工会議所5階大ホールで、奈良県生協が開催した、”地域共生社会をもとめて 〜森、水、エネルギー、人のきずな〜” Part2に参加した。自分も奈良生協の会員だが、このような会合を開いているとはこれまで知らなかった。今日は、岡山県真庭市の…

発送電分離が2020年とは

今日の報道で、政府が電力システム改革の総仕上げと位置付ける発送電分離(送配電部門の法的分離)の実施が、2020年となる見通しになったと知り、がっくりしている。完全な形の法的分離の難しさは理解しているつもりだが、来年には実施される予定の送電…

燃料電池のニューモデル

東京ガスがこの4月から、パナソニックと共同開発した家庭用燃料電池のニューモデルを発売する。4つのタイプがあるらしいが、現在モデルより30万円安くなって、希望小売価格(税抜き)は160万円とした。停電時にも稼動を開始することができるモデルもあっ…

棚田に小水力発電

一応関西広域小水力利用推進協議会の会員になっているお陰で、小水力発電に関係する情報が頻繁に送られてくる。ここの会員になったのは、全国小水力利用推進協議会の事務局長が長年の友人であることと、奈良県の吉野町で地域の人達が手作りのマイクロ発電事…

送電損失の大幅な削減

高圧送電線の被覆に使われている材料に、カーボンナノチューブを使った膜を加えると、電気の流れ方が大幅に上がることをチャルマー工科大学の研究陣が立証したということだ。耐圧性が26%上がると言うから、高電圧にしなくても大容量の送電ができることにな…

耕作放棄地と薬草

昨日の奈良新聞に、漢方の研究を推進している慶應大学の渡辺賢治教授の考え方の紹介があった。漢方薬を病気になる前の状態である「未病」時から使用すれば、重い病気になるのを防ぐことができ、医療費の抑制につながると説いておられる。米国の大学に留学し…

関西の水素エネルギー普及施策

これまで東京都が積極的に水素エネルギーの普及に向けての施策を打ち出していることがよく報道されていた。2020年のオリンピックに向けた動きであることは確かだ。だが、関西の自治体の間でも、排ガスの出ない水素エネルギーの活用を促す取り組みが盛んにな…