2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧
この一年も今日で終わる。市民が巻き込まれるテロが頻発した年だった。来年はテロが終焉する方向に向かってほしい。しかし、社会全体がどの方向に向かいつつあるのから分かりにくい。米国、中国、欧州、中東の不安定さに加えて、アフリカ諸国の不安定性が世…
三菱重工とデンマークの風力発電機メーカーVestasのジョイントベンチャーであるNHI Vestasがいま英国の海上に、32基の風力発電設備からなるウインドファームを建設中である。この設備は単機出力が8千キロワットという巨大なものだが、このほど一部が稼働し始…
JR東日本が2017年3月4日のダイヤ改正で、栃木県内の烏山線を走る全ての列車を蓄電池で駆動する電車「ACCUM(アキュム)」に切り替えるということを知った。アキュムは架線から電気の供給を受けられない非電化区間を蓄電池にためた電気を使って走る…
東芝が原子力大手のウエスティングハウスを2006年に買収したときには、驚くと同時に、原発の将来を考えたときに大丈夫かなという感じを持ったのだが、それが現実のことになってしまった。27日に東芝の社長が記者会見を開き、米国の原子力発電事業で数十億ド…
天候によって出力が変動する太陽光や風力発電は、ゆっくりした変動であれば既存の火力発電設備で対応した稼働の制御ができるが、周期の短い変動は系統の制御が難しくなる。それを解消する方策の一つに大型の蓄電池を変電所レベルのポイントに設置して蓄電し…
40年の稼働で廃炉にするのが原則という政府の方針に沿って廃炉になる伊方原発1号機。このほどその廃炉工程の内容が示されたが、廃炉にかかる年数が40年と知り、やはりと思わされた。短期間で廃炉作業は終わらないという理解はしていたが、40年という具体的な…
エネルギーリサーチ会社のレポートに極めて興味を惹かれるチャートを見た。太陽光発電設備のMW当たり新規設備コストが、2010年には風力発電のそれの2倍以上していたのが、今年に入って、これまで横這いできた風力発電のコストを僅かだが下回ったというものだ…
米国ではこれまで太陽光発電設備の設置量が増加を続けてきたが、来年は風力発電にお株を奪われそうだという。両方とも設置に対して投資税控除の促進策が準備され、風力についてはこれまでその施策の更新時期には設置量の伸びが停滞した。更新されないままに…
九州電力や北海道電力が既に実施しているはずだが、四国電力も、四国エリアにおける再生可能エネルギーの導入量増加に伴い、火力電源の抑制等の対策を実施しても電力の供給力が需要を上回る場合は、安定供給を維持する観点から、再エネ発電設備の出力制御を…
太陽光発電で広く使われている、直流を交流に変換制御するパワーコンディショナー(PCS)。この変換効率の高さをメーカーが競っているのはよく知っていた。しかし、PCSには半導体が多く使われていることもあって、全体の温度が上がると故障するということを…
固体高分子型燃料電池には触媒として高価な白金が使用されている。発電性能を落とさずに単位当たりの使用量が下がれば、燃料電池のコストを引き下げるのに大きく貢献することになる。この白金量削減には日本は勿論だが米国などの研究機関で強力に推進されて…
新電力事業が電気料金の安さだけでなく、いろいろの特典を準備して顧客獲得に努めているが、その対象に電気自動車まで登場したことに驚き、かつ感心している。新電力で燃料商社の伊藤忠エネクスは、電気と車のセット販売を始めると報じられている。子会社の…
まつぼっくり少年少女合唱団演奏会 奈良市にあるまつぼっくり少年少女合唱団。ワイフが指導者である荒井敦子さんと永年のつきあいがある。海外演奏に出かける子ども達に英語を指導したこともあるし、ユニセフの記念行事にこの合唱団が出演する機会をきっかけ…
電力会社は、都市ガス事業とは比較にならない量のLNGを輸入し発電用燃料に使っている。コストの安いLNG(液化天然ガス)を入手しやすいポジションになる。原発がいま稼働していないのに対応して、古い石油火力をだましだまし使っているが、今後はLNG火力と、…
ロシアのプーチン大統領が昨日山口に来訪。常套手段だそうが、2時間遅れて到着したが、会談は予定通り行われたようだ。今日のプレス発表を見る限り、領土問題よりも経済協力に力点が置かれた両首脳の対話になったようなのは、予想通りだ。一応この経済協力が…
顧客データが外部の誰かに盗まれた進研ゼミが、信用を落として事業が低迷している。これは一般企業であればどこにでも起こりうることで、狙われたところが不幸と言ってもよかろう。しかし、今日報じられた「米国のYahooが10億人分のデータが外部に流出した」…
このところいろいろなバイオマス発電プロジェクトが報じられ、木質バイオマスを燃料にするものの発電規模もかなり大きなものが見られる。木質バイオマスの場合、規模が大きくなれば燃料となる木材は、チップに加工されて、ボイラーへの投入がやりやすいよう…
設備コストが高いために発電コストが高い再生可能エネルギーを普及させるために、電力会社に固定価格で買い取らせる制度がはじまったのは2012年。買取が認定されると10年から20年という長期にわたって高く設定されたキロワット時あたりの価格での買い取りが…
パキスタンは自国で生産した天然ガスでは経済成長を支えることができなくなり、LNGの輸入を大きく増加させている。次第にアジア地域でのLNG需要が増えることが、大量のLNG輸入国である日本にとっては市場条件が難しくなることを意味するだろう。一方、これま…
世界の気候は海面温度に左右される度合いが高い。とはいえ、どのようにしてというメカニズムは必ずしも明らかではないようだ。ラニーニャは世界的な異常気象を引き起こすとされ、今秋ペルー沖で発生した。11月のペルー沖監視海域の平均海面水温は24.5度で、…
半月ほど前、docomoショップでスマートフォンを新しくした。別に前のものが気に入らないと言うことではなく、5年ほど経ったためだろうがバッテリーが一日保たなくなったからだ。バッテリーの交換も検討したが、結構なコストがかかることが分かり、また修理だ…
定期検査を実施していた九州電力の川内原子力発電所1号機89万キロワットが今日再起動された。PWR型の原子炉だから、福島原発のものとは原子炉の形式が違うが、だから安全だと言うことにはならない。来年1月6日に国による総合負荷性能検査を受け営業運転に復…
最近太陽光発電からの電気で水を電気分解するシステムが実証段階を終わるような気配になっている。ここでの課題は電気分解の効率がかなり低いために、時間とコストがかかることだろう。これを多少でも解消する技術がNEDOから紹介されている。従来の水の電気…
日本が持つ地熱発電の潜在量は、米国、インドネシアに続く3番目の大きさだ。地震国であることからくる隠れたメリットだが、その顕在化は進んでいない。地熱発電に適した地域が、国立公園であったり温泉地であったりして、地熱を取り出すことがその地域の環境…
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が最近発表したものだが、NEDOプロジェクトにおいて、東北大学の研究グループが、マンガンケイ化物系熱電変換材料で、発電量を表す指標である出力因子として、従来の約2倍に相当する2.4mW/K2mを実現したというこ…
日立マクセル社が、スーツケースのようなハンドルとキャスターを付けて持ち運びを容易にした大容量蓄電池を商品化した。最大出力700ワットで、使用時の連続動作時間は約55分というから、家庭やオフィスで非常用電源などに使える。屋外で使用する照明用などで…
今日の午前9時半という、この頃の日常としては早い時間に近鉄奈良駅まででかけた。自分が日本とのつながりを維持する仕事を頼まれているDelta Energy & Environmentという主として分散型エネルギー関連のリサーチをしている英国の会社の営業担当との打ち合わ…
難航して合意に到らないのではないかとも思われていた石油減産がOPECのメンバーによって合意された。石油価格が上がり、それに連動して日本に輸入されるLNG価格も上がるのだろうが、どれほどの上昇になるかは以前のオイルショックの頃とは条件が異なる。米国…