効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

エネルギー・デモクラシー研究会

今日が早朝から家を出て東京に向かい、中野で開催された環境政策研究所(ISEP)のエネルギー・デモクラシー研究会に出席し、4人のスピーカーの中に組み込まれて、20分ほどの話をしてきた。再生可能エネルギーの導入の前に、エネルギー消費を無理なく削減する…

核ゴミの処理

経済産業省は、原子力発電所の使用済み核燃料から発生する放射性廃棄物(核のごみ)を、地下3千メートル以上の深い穴に埋設・処分する研究に乗り出すと報じられている。これで数万年という長期間放射線を出し続ける核のゴミを隔離しようとするものだ。正気…

門出

今日姪の結婚式に招待されて出席した。ワイフが身体の調子を崩したために単独参加。小雨が降って、雨降って地固まるが言える日和。1年少し前に亡くなった妹の娘。お父さんの支えになっていたに違いないが、心理学を大学で学んで後、フリースクールの活動を支…

北京の石炭火力発電所

今日入ってきた海外情報を読んでいたら、北京で主要な石炭火力発電所4基が稼動を来年停止するということだ。これまでも稼動停止をしてきたのだが、その最後の稼動停止となる。北京の大気汚染は、中国全体の平均の2倍も悪いのを少しでも低減するためのもので…

EV高速充電器

今日所要があって奈良市庁へ出かけた。バスで行くと庁舎の真ん前に停留所があるので、電車と比較して時間はかかるかもしれないが、座っていけたので有り難かった。庁舎へ入ろうとして、正門のすぐ傍に電気自動車の高速充電器が一基あるのに気がついた。一台…

大規模風力発電

日立製作所が、国内では最大級となる出力5000キロワットの大型風力発電機が完成したと発表した。海外では7000キロワットのものも実用化していると聞く。日立のこの設備は主として洋上風力発電に使われるようだが、まずは茨城県神栖市の沿岸部の陸上に設置さ…

コスタリカのゼロエミッション

オーストラリアのブリスベンに住む長男が、家族の近況とともに教えてくれたことだが、中米のコスタリカで今年に入って連続75日間再生可能エネルギーだけで国内のエネルギー消費を賄うという画期的な記録を達成したそうだ。この国は面積が5万1100km2(九州と四…

建物の省エネ基準強化

政府は24日、新しい建築物に省エネルギー基準への適合を義務づける建築物省エネ法案を閣議決定した。オフィスビルや商業施設が対象で、事前の建築計画が基準を下回ると着工を認めない。新しくビルを立てようとする建築主は、どのようなやり方がコストパーフ…

高速増殖炉もんじゅ

今日の夕刊で次のような短い記事を読んだ。「日本原子力研究開発機構の松浦祥次郎理事長は23日、高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県)で1年半にわたり実施した集中改革の結果を下村博文文部科学相に報告した。保守管理や品質保証の見直しを進めたが、運転再…

燃料電池の展示を見る

大阪ガスの学園前展示場で燃料電池などの展示説明会があるというので、午後からでかけた。春が来たという感じの天候だったが、こちらは風邪気味だったのは申し訳ない気分。会場では、丁寧に具体的な説明をして販促をしていたが、東芝製のエネファーム(固体…

日蝕と欧州の電力供給

3月14日に書いたことだが、昨日欧州一帯に日蝕があった。調べてみたら、ノルウェーでは皆既日蝕だったが、ドイツなどでは7〜80%が欠ける部分月蝕。午前中に起きたのだが、その時の天候を調べてみたら晴れ。太陽光発電はフル稼動していただろうが、日蝕が継…

米国の温暖化ガス削減策

オバマ米政権は運転中に温暖化ガスを出さない風力発電を主要電源と位置づけ、2050年に全電源の発電能力の35%にあたる約4億キロワットに引き上げる。欧州に比べ出遅れていた洋上風力も強化する。米風力発電ディープウオーター・ウインドは米国初の洋上風力…

既築ビルの断熱性能と快適性の飛躍的向上

今日午後、小雨が降る中を学園前駅まででかけ、ガラス窓分野で特異な技術を開発している会社の社長さんから、新しく開発された窓ガラスシステムの話を聞かせて貰った。商品名はTropos Liteというのだが、既築ビルの窓の内側にもう一枚の熱線反射ガラスを取付…

川内原発1号機、再稼働へ一歩

九州電力の川内原発は、全国の原発に先駆けて昨年9月に規制委の安全審査に合格し、工事計画の認可を得る手続きに入っていた。これについて原子力規制委員会は18日、九州電力川内原子力発電所1号機(鹿児島県)の安全対策にかかわる設備の詳細を記した「工…

廃炉と再稼働

関西電力は17日午前の臨時取締役会で、美浜原発1、2号機(福井県)の廃炉を正式決定し、日本原子力発電も同日午前、敦賀原発1号機(福井県)の廃炉を決めた。東京電力福島第1原発事故後、同原発以外で原発の廃炉が決まったのは初めて。同様に老朽原発を抱え…

KICKセミナーへ

今日午後京都へ出かけた。第三回KICK (Keihanna Open Innovation Center @KYOTO)が烏丸御池にあるモントレーホテルの会議室であり、盟友の槌屋治紀さんが話をされるからだし、同時に直流給電に関わる村田製作所の開発システムの紹介があったからだ。家を出て…

ソーラーインパルス

以前に開発中の状況を紹介したことがある、太陽光発電電力だけで飛ぶ電動飛行機プロジェクト「ソーラーインパルス」が、世界一周飛行に挑戦する。太陽光発電電力だけで世界一周飛行するのは世界初で、3月9日、ソーラーインパルスはアブダビを出発し、3,5000k…

太陽光発電と日蝕

今月の20日に欧州で日蝕が見られる。これについて、興味をそそられることを知った。日蝕では太陽光が短時間で大きく減少し、その後また短時間で元に戻る。それに応じて太陽光発電からの出力は大きく変化するのだが、太陽光発電の設置規模が世界でもっとも大…

薄膜型の次世代SOFC

海外からの情報で知ったという恥ずかしいことだが、名古屋のFCO Power社が、いわば半導体を印刷するような形式でSOFC(固体酸化物電解質燃料電池)のセルスタックを作り、家庭用規模である700ワットの出力のものを商品化しようとしている。従来型のSOFCスタ…

エネルギー自給率

日本は、エネルギー自給率が極めて低いが、カロリーベースで見た食料自給率も39%と低い。国の安全保障の見地からして極めて大きな問題だ。この食料自給率について、これまで2000年に設定した自給率が45%だったものを50%にするという目標を民主党政権時代…

2011年3月11日から4年

東日本大地震が起きた時丁度東京にいた。物凄い揺れを感じ、会議室の大きな机が床をずるずると動き回ったのを覚えている。そして津波が東北を襲い、福島第一原発が罹災し、その後東京電力のエリアでは計画停電が行われた。この日より少し前に、スマートグリ…

大阪ガス主催のエネルギー・文化講座

今日午後、大阪のグランフロント大阪北館8階で開催された表記のセミナーにでかけた。強烈な寒さが風と一緒に襲ってくる中だった。この講座は3回目で、実験集合住宅NEXT21シリーズと銘打たれている。主な講演は2つで、「燃料電池の発電ポテンシャルの…

奈良県ユニセフ協会決算役員会

今日午後、奈良県ユニセフ協会の決算役員会が近鉄奈良駅近くの奈良商工会議所会館の小ホールであった。日本ユニセフ協会奈良県支部として組織が発足してから15年目に入ったが、日本ユニセフ協会が公益財団法人になったのを機に、支部から、任意団体の奈良県…

レスター・ブラウン(Lester Brown)

少し旧聞になるが、去る1月20日に、ブラウン氏が主宰するEarth Policy Instituteから、彼が80歳になって引退するのを機に、この研究所が活動を停止する計画だというメールを受け取った。彼はこの研究所を設立する前には、Worldwatch Instituteを率いて活動し…

大型蓄電設備の大普及始まる

これまで、風力発電や太陽光発電のように、出力が不規則に変動する電源を多く建設し、また、送配電系統が古くて制御に難点が多かった欧米で、大型蓄電池でその問題を解決しようとする動きはあまり見られなかった。変動する自然エネルギーの受け入れを義務づ…

ギャロッピング現象

先日中部電力管内で起きた大停電の原因がギャロッピング現象という聞き慣れないものにあると知った。ギャロップとは馬が全速力で走るのを表現する時に使われる言葉だ。それが高圧送電線の挙動に使われているとは面白い。中部電力の発表では、27万5千V信…

カネカの太陽光変換効率、世界最高28%に

太陽光発電素子の太陽エネルギー変換効率の上昇に関するニュースが相次いでいる。コストが大きく上がらなければ、非常に魅力的な技術開発となる。カネカが太陽光を電気に変換する効率が世界最高の太陽光発電技術を開発したそうだ。変換効率は28%で、現在量…

Revision 2015

午前中から、自然エネルギー財団が主催した表題のシンポジウムに参加した。社会の関心が高いのだろう、飯野ホールは満席。自然エネルギーの普及について、海外からのスピーカーがそれぞれに現状を述べているのを聞くと、改めて日本の自然エネルギーへの対応…

久しぶりに飛行機で上京

いつもは新幹線ばかりだったが、久しぶりにJALで東京(羽田)まで出かけた。天候で到着時間が不安定だし、空港バスで伊丹まで行くのには渋滞も心配なので、利用の意欲がなかったのだが、マイルが貯まっていたのを利用できたので飛行機にした次第。伊丹空…

36万戸の大停電

2日午前5時35分ごろ、長野県内で大規模な停電が発生した。中部電力によると、最大で県内の約半数に当たる38万世帯が停電し、午前10時6分に全面復旧した。長野新幹線は始発から約3時間半にわたって一部区間で運転を見合わせた。これほど大規模な停電が日…