効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

太陽光発電量の予測

奈良市の市民出資太陽光発電所が発電を開始してから半年、矢張り気になるのは、毎月の発電量累積がこれまでの計画通りに進んでいるかどうかだ。実績としては計画時の予想を上回る月が多く、ホッとしている。これで出資に対する返済をしなければならないから…

建物のエネルギー消費の削減と窓ガラス

住宅、ビルのエネルギー消費の削減にもっとも効果があるのは、ガラス窓の複層化だが、日本では最近建築基準が強化されたところで、既築も含めた効率はまだ低い。また、ガラス窓の場合、それを支える枠にアルミ製のものを使っているケースが多く、最近建てら…

OPEC減産せず

OPECは27日にウィーンの本部で総会を開き、現行の日量3000万バレルの生産目標を維持することを決めたと今日の夕刊に出ている。サウジアラビアなどの中東原油国も減産に同意するのではないかと思っていたのだが、この状況で原油価格が節目の1バレル70ド…

ホンダと風力発電

ホンダがブラジルで風力発電を2014年9月に稼動させ、ブラジルで自動車を年間約14万台生産するのに必要な電力を全て賄えると今日の日経夕刊で知った。報道記事では、必要な約9万5千メガワットを賄えるとしているが、これはメガワット時の誤りだろう。二酸化炭…

中国の太陽光発電

中国はこれまで風力発電の拡大に力を入れてきて、今や設置規模で世界のトップを走っている。だが、ここ数年、太陽光発電の設置に力点を置くようになっているようだ。風力発電の系統連系への制約が、送電系統容量の不足から大きいからのようだ。大規模な太陽…

貼ると発電するバイオ電流パッチ

東北大学大学院工学研究科教授の西澤松彦氏らは、酵素反応を利用することで微弱な電流が発生し、皮膚を通して薬の浸透を促進できる「バイオ電流パッチ」を開発したと報じられている。パッチは、生体・環境に優しいフレキシブルな有機材料から構成され、絆創…

自転車専用道路と太陽光発電

オランダは多くの人が自転車を利用することで知られている。だから自転車専用道路も四通八達している。いま、アムステルダム郊外にある自転車道路に太陽光発電設備を埋め込む事業が進行中だという。完成してもう使われ始めているはず。SolaRoadと呼ばれ、結…

再生エネルギー買取手続き再開

九州、四国、東北、北海道、沖縄の電力5社が、いま停止している再生可能エネルギーの買い取り手続きを再開する方針だと報じられた。再エネといっても、その主たるものは太陽光発電設備からのものだが、これが快晴の下でフル稼動して発電がピークになり、送電…

直流400ボルト用コンセント

データセンターの給電で、交流で系統から受電した電力を直流に変換した後は、蓄電池を介してセンター内の電力供給を直流で行うことによって、変換ロスを大幅に低減できる方式が今では標準化されつつある。この場合、データセンターのサーバーだけでなく、照…

大間違いをしでかした

昨日、11月13日に関門連系線について書いた内容について、大きな誤りがあることを指摘するコメントいただいた。ここまで見ていただいて、かつ注意までしてくださるとは有り難い。感謝。自分の思い込みから、関門連系線を海底に敷設されたものだと勘違いして…

水素

この頃水素に関係する記事が多く出ている。燃料電池自動車の市販が間近になったことからかもしれないが、これから様々な技術の商品化が進められそうだ。今日見つけたものは、まず、川崎重工業は19日、水素を液化する設備を開発したと発表したというもの。燃…

ソーラーカー

南米チリ北部のアタカマ砂漠でソーラーカーレース「カレラ・ソーラー・アタカマ」が13〜17日行われ、東海大のチームが初参戦で優勝したと主催者が18日発表した。東海大チームは4日間で計1082キロを15時間20分で走破。2位のチリのチームに9分の差をつけた…

超電導フライホイール蓄電装置

鉄道総合技術研究所が超電導技術を使った蓄電装置の実用化に必要な要素技術を開発した。数トンの重さの金属円盤を回してエネルギーをためる「フライホイール」という形式で、従来の2倍以上の100キロワット時の電力を蓄える。子供時代にコマで遊ぶ時に、でき…

水素の値段

燃料電池自動車が実用的になるためには、自動車本体の価格、水素充填ステーションの普及、そして、水素のコストが課題となる。先の二つについてはこれまでいろいろな具体的情報が流れていたが、今日のニュースに、岩谷産業が、商用水素ステーションで販売す…

ブリスベンからの便り

夕方5時過ぎに、オーストラリアのブリスベンに住む長男から電話が来た。クイーンズランド工科大学で建築デザインの分野で教鞭をとっているのだが、いまブリスベンで開催されている首脳会議のことをこちらに知らせてくれがてら、久しぶりの連絡だった。電話を…

原油価格が安くなった

原油価格が世界的に低落している。そのお陰で最近ガソリンの値段も下がっている。自分はあまり車を使わないので大きな恩恵を受けているわけではないが。アジア市場の指標となるドバイ原油は14日、4日続落した。前日に比べて3.40ドル安の1バレル73.70ドルま…

東京都の水素エネルギー利用拡大

東京都は水素エネルギーの利用拡大を目指し、燃料電池車(FCV)の普及を後押しする大規模な支援に乗り出すという。2025年までに都内のFCVを10万台、水素ステーションを80カ所とする目標を設定し、15年度に購入や設置費の助成制度を導入するらしい。202…

関門連系線

Jパワーは関門海峡をまたいで九州と本州の送電網を結ぶ送電線「関門連系線」を張り替える。設備更新は1980年の運用開始以来初めてのようだ。九州から中国に向けては280万キロワットの送電容量があるが、中国から九州に向けては約60万キロワットと極めて小さ…

米国の原発

ここ2年ほど、米国では原子力発電所の運転期間延長が認められていなかったが、米国原子力規制委員会がこの10月、Limerick Generation Stationの1,2号炉の運転期間を20年延長するのを許可した。そして、さらに17基に原子炉の期間延長申請を審査し始めている…

ロシアと中国

ロシアが中国に天然ガスをパイプラインによって大量に送り込むことが首脳の間で合意された。ロシアとしては失いつつあるヨーロッパの天然ガスビジネスを中国で取り戻そうということになるし、中国は大気汚染の源泉である石炭火力発電所を削減するためにどう…

APECサミット

今日我が国の安倍首相と中国の習近平国家主席がAPECサミットの会場で握手をし、その後30分ほど会談をした。これがきっかけで日中の緊迫した関係が解消の方向に向かえば良いのだが。問題の解消は難しいが,問題があることを相互に認め合って、解消への努力…

太陽電池コストの低下

世界的に見て、太陽電池セルのコストは確実に低下を続けていて、欧米では系統電力料金よりも安く発電できるようになっている地域もある。ただ、太陽光発電設備を設置するのには、設備本体に加えて、設置用の部品とか労務費が合理化によって低下しなければ、…

やっと動き出した計画

東京電力と中部電力は6日、東日本(50ヘルツ)と西日本(60ヘルツ)の電力融通能力を90万キロワット増強する東京中部間連系設備のうち、交直変換設備の調達について共同で応札希望者の公募を開始した。これまでは、コストが大きいとか建設に時間がか…

デザーテック

アフリカの北側にある砂漠地帯に、太陽光、太陽熱、風力発電を大規模に設置し、それを主として欧州へ送ろうとするプロジェクトがデザーテックだったが、財団を設立して構想を実現しようとしていたものが、参画企業の離脱が相次いだために、実現が難しくなっ…

*米国選挙で民主党大敗 米中間選挙は4日(日本時間5日)に開票があり、オバマ大統領が率いる与党の民主党は大敗を喫した。野党の共和党は下院の多数派を維持したうえで議席を上積みし、上院では8年ぶりに過半数を奪還した。共和が上下両院を制することで…

領収書の電子化

政府は税務調査の証拠となる領収書や契約書の原本を原則7年間保管するよう企業に義務付けた規制を2015年にも緩める方針だと知った。これが企業経営に与える影響はプラス、マイナス、両面で極めて大きいだろう。3万円以上の場合に紙のまま保管するよう求め…

同じ畑で落花生作りと太陽光発電を両立

今度は落花生の話だ。農地は農業以外で収益を得ることが禁じられているが、農林水産省が昨年3月末、再生エネの普及を目指して規制緩和したことが、農業を活性化させる一つの要素になるかもしれない。植物の光合成は太陽光をすべて使い切っているわけではな…

IPCC報告

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2日、地球温暖化の科学的な評価と対策を盛り込んだ第5次統合報告書を公表し、産業革命前より地球の気温上昇を2度未満に抑える国際目標について「実現への道筋は複数ある」と表明した。2050年に温暖化ガ…

春日大社へ

昼食後春日大社まででかけた。明日から暫く、米国のエネルギー関係のリサーチ会社の幹部につきあって、ほとんどこちらがセットした訪問先へ帯同する。その会社の名前はE Sourceといって、電力・ガス事業のエネルギー効率化施策などを中心に情報を流している…

学生のインタビューを受ける

今日午後、滋賀県立大学で環境とエネルギーに関心がある2回生の女子学生が学園前の駅までやってきて、こちらをインタビュー。駅の近くの喫茶店で2時間ほど。関西学院大学で修士学生の指導をしていたころに知り合った先生が滋賀大に居られて、その先生の依頼…