効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

赤潮で育てるアサリ

毎日新聞が報じるところによると、山口県水産研究センター(山口市)が、赤潮を用いたアサリの稚貝育成に取り組んでいる。漁業被害をもたらす「海の悪役」をエサにしてアサリを育てるという大胆な発想で、全国でも初の試みだという。遠浅の海浜がどんどんな…

次世代自動開閉器

中部電力が、メーカー2社と協同で、配電線の電流や電圧を計測できる次世代自動開閉器を開発し、来年度から実証試験を始めるそうだ。太陽光発電が大量導入されて、配電線を流れる電力の品質に影響が出るのを管理する目的のようだ。断線の検知にも使える。年度…

ハイブリッド・クレーン

三井造船がリチウムイオン電池搭載型コンテナクレーンを商船三井系の港湾管理会社から4基受注したそうだ。受注額は全部で6億円。来年4〜5月頃に東京と神戸の港にそれぞれ2基を導入する。これから強化される港湾のCO2排出規制の強化に対応しようとするものだ…

マンション設置の太陽電池

太陽光発電を設置して余剰電力を高く売れる制度が適用できるのは戸建て住宅だけだと思っていた。ところが、JX日鉱日石エネルギーが、マンションの屋上に設置した設備を居住者毎に分割して保有し、個々に売電できるシステムを開発し、全国販売を開始した。太…

ニッケル水素電池活用の多機能電力貯蔵装置

どうも蓄電池というとリチウムイオン電池でないと電池ではないようなことが言われることが多い。しかし、電気自動車のようにスペースも重量も制約が厳しいものに搭載する電池としてはリチウムイオン電池でもまだ不足するくらいだから、ここ当面RI電池でなく…

奄美大島

未曾有の豪雨に襲来で壊滅状態になった奄美大島。復旧作業が続けられてきた。住民の不安を思うと、安穏に暮らしている自分が申し訳ないような気がする。住民にとって不可欠なのは水と電気が手に入るかどうかだろう。島にある発電所自体は被害を受けなかった…

レアアース

レアアースの生産で中国は95%を超える圧倒的なシェアーを持っている。レアアースはいろいろなハイテク製品に不可欠だ。特に、これから普及しようとしている電気自動車やプラグインハイブリッド自動車に使われる小型で高出力を出せる電気モーターの磁石に不…

風力発電に使う風が弱まる?

米国の雑誌によると、再生可能エネルギー情報サービスのプロバイダーである3TIERがこの7月に出した風況マップで確証したが、今年の初め頃発電量が思うように大きくならなかった発電事業者多かったそうだ。その理由は、長引くエルニーニョと北大西洋の振動が…

スターリングエンジン

昨日訪れた大阪ガスの事業用ガス設備に一つ、注目したものがあった。それはスターリングエンジンを使って工業用炉などの排熱を利用して発電するスターリングエンジンを使った熱利用システムだった。これまでガス事業者はスターリングエンジンにほとんど関心…

エネルギーの有効利用の現場

今日連れ合いの妹2人が米国に帰るのを見送ったので午後遅めになったが、インテックス大阪で開催されている大阪ガスのビジネス向け展示会、Scrum2010に出かけた。昔はガスをいかに有効に利用するかにこのような展示の主力であったが、ガスを直接利用するとこ…

エンドユースの重要さ

今日は京都で開催された環境とビジネスを主題にしたカンファレンスに出席した。午後からずっと椅子に座っているのは苦痛だったが、いろいろ勉強することができた。特に印象深かったのは、地球温暖化対応としてもっとも効果的でコストも安くできるのが、エン…

宮古島でマイクロ・スマートグリッド実証開始

宮古島は沖縄電力の管内だが、九州本土の系統とは独立していて、エンジンで発電している。ここに4千キロワットの太陽光発電設備と蓄電装置、需要家の模擬装置などを設置して、離島の特立型系統で自然条件によって変動する発電設備が大量に入ったときにも系統…

生物多様性

名古屋市で、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されている。COPとはConference of the Partiesのことで、国際条約締約国会議のこと。この会議は目標に向けた合意を得るのがなかなか難しいようだ。 これに関連する面白い記事が日経コンストラク…

日本のスマートメーター

報道によると、経済産業省はスマートメーター(次世代電力量計)に求める双方向通信機能を、今後10年程度は遠隔検針や計測データの収集・発信などに絞り込むことが適当との考え方を示した。電気の需要家に電力消費量を通信で知らせて自動的に空調機などの…

興福寺中金堂再建

昨16日、奈良市の興福寺で、天平様式で再建される中金堂の立柱法要が営まれた。連れ合いも興福寺さんからのご招待を受けて、その式典に出かけた。こちらは彼女の妹たちが居るので留守番。この中金堂は寺の中心となる建物で、平城京遷都から間もなく建立され…

エンパイアステートビルの窓を総リフォーム

前にも紹介したことのある、ニューヨークの名物エンパイアステートビルの改修工事が順調に進んでいる。原型を維持したままで改修し、エネルギーの利用効率も大きく引き上げようというもので、ロッキーマウンテン研究所のチームの構想が取り入れられている。…

京都へ

昼前から歳のせいで脚が弱くなった米国からのご婦人2人を連れて京都へでかけた。竜安寺へ行きたいというので、京都駅からバスで行くことも考えたが、時間が不足する可能性があるのでタクシーを奮発。秋の竜安寺は気持ちの良い色に包まれて、二人は大喜びだっ…

来客

昨夕、連れ合いの妹二人が米国からやってきた。夕方関空に着くというので車で迎えに行った。最近取り付けたETCのお陰で、高速道をまたぐたびに財布を持ち出してお金を払う必要はなかったガ、往復幾らかかったか分からないのは不満。奈良から1時間少しで関空…

丸紅とグーグル

丸紅は米グーグルなどと共同で、大西洋沖の洋上風力発電所と米国東部を結ぶ大規模な海底送電網を建設する。米独立系発電事業者(IPP)が建設する洋上風力発電の電力をニュージャージーなど東部4州に送る。総事業費は最大で5千億円規模とみられる。自然…

海運のエネルギー効率化

国際的な海運事業は、世界を船が動き回るので、温暖化ガス排出管理についても横に置かれていた。しかし、いつまでもその例外が認められるはずはない。外洋船舶が排出する二酸化炭素の量は大きいからだ。世界の排出量の3%にあたるそうだ。これはドイツ一国…

鉄道事業でも中国の覇権戦略

この間、中国が電力を中心とするエネルギー供給で中核的役割を果たそうとしていると書いた。最近の報道を見ると、鉄道輸送についても周辺諸国との接続を自国主導で行って、覇権を得ようとしているように見える。東南アジア諸国連合(ASEAN)が推進する…

メキシコ湾に波力発電

米国陸軍省が今年の初めに、メキシコ湾に商用規模の波力発電を実証するプロジェクトを支援することを決めた。この波力発電機はSEADOG(あざらし)という名が付けられていて、波に揺れるブイでピストンを動かし、水を押し上げてその落差で発電するようになっ…

歌のエネルギー

今日は朝から雨。気温も低くなっている中を平城宮跡に出かけた。友人がメンバーの一人であるHuman Noteが交流広場の「まほろば」ステージに出演するからだ。寺尾仁志を中心とするこの歌唱いグループは、全国に700人以上の、年齢層も5歳から77歳までの広がり…

機械要素技術展へ

平城遷都1300年を記念する行事に天皇・皇后両陛下をお迎えする式典が今日あった。連れ合いが特別招待を受けて、彼女にしては異例の早朝に出発しなくてはならないので学園前駅まで車で送ってやった。この招待は本人だけで、介添えとして別室に離れていても良…

ドイツの太陽電池設置テンポ緩まず

ドイツ政府は今年、太陽電池からの電力を系統に売る時の価格を大幅に下げた。設備の価格が急速に下落するのに対応したもので、設置者が大きな利潤を手に入れないようにしたものだ。価格下落があまりに激しいので、今年は2度にわたって買い取り価格を引き下げ…

関西電力でメガソーラー稼動開始

これまで実証プラントとしてのメガソーラーは国内にもあったが、この5日、事業用の大規模太陽光発電設備が関西電力で運用を開始した。最終的には1万キロワット規模になる堺太陽光発電所の一部、2,850キロワットが営業運転に入ったのだ。諸外国の動きから見る…

米国の再生可能エネルギー

米国のエネルギー情報局(EIA)の発表によれば、2010年の前半6ヶ月間に米国が生み出したエネルギーの11.14%がバイオマス、バイオ燃料、地熱、水力、風力、太陽など再生可能エネルギー由来のものになっている。昨年の同時期に示された数字は10.71%、一昨年は…

中国の電力事業と周辺諸国

夕刊に、中国がベトナムの火力発電所の建設を受注したとある。100万キロワットクラスの石炭火力。ベトナムには豊富な石炭がある。資金不足で電力需要の伸びに対応した発電所を作れなかったのを中国が支援した形だ。中国の輸出入銀行が必要資金の8割まで融資…

カリフォルニアが蓄エネルギーを義務づけ

米国政府が2025年までに自動車の燃費性能を最高で1ガロン当たり62マイル(1リットル当たり約26キロメートル)に高めるという長期目標を設ける規制強化の素案を発表した。それと時を同じくして、環境政策で常に先頭を走っているカリフォルニア州が9月末、電…

東北電力の風力発電募集枠の拡大

電気新聞から届いた電子記事によると、東北電力が風力発電の10年度募集枠をこれまでよりかなり大きいものにしたようだ。昨日は英国の洋上風力発電のことを書いたが、今日は日本関連。このほうが大切だろう。東北電力が9月30日に発表しているのだが、従来年度…