効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

電力市場の自由化

ある調査に拠れば、英国では毎週8万人がエネルギーの供給事業者を変更しているという。このエネルギーの中には天然ガスも含まれているかも知れないが、ほとんどが電力だろうと思う。英国の電力小売市場が自由化されたのは1990年だから長い経験の蓄積がある。…

ゼンマイ式発電機

2010年2月3日に同じタイトルで書いた東洋ゼンマイが、その時に紹介した水の流れる力でゼンマイを巻き上げ、解放するときに発電する装置を実用化した。前回書いたときには、富山の螺旋水車でゼンマイを巻き上げるシステムで、2011年を目途に実用化するとのこ…

まつぼっくり少年少女合唱団30周年記念

2007年12月に25周年を迎えた時にも参加した(ブログにも書いている)のだが、今日はその30周年を迎えた奈良まつぼっくり少年少女合唱団の演奏会に連れ合いと一緒にでかけた。奈良県文化会館の国際ホールは1000人位を収用できるが、これはほぼ一杯だった。こ…

吉野の木

大阪であった再生可能エネルギーとオール電化についてのセミナーから帰って、テレビのスイッチを入れたら、たまたま奈良の地域テレビ番組で吉野産の材木について紹介するプログラムがあった。欧州に比べて日本のバイオマス利用度が非常に小さいという話を聞…

LEDの技術開発

東大、シリコン製LEDの明るさ3倍にすることに成功したと報じられている。現在は窒化カリウム製だが、それよりも3倍明るく、材料コストも40分の1になるという。これから早期の実用化を目指すというから、たんに技術に目途をつけたという段階を超えている…

自然エネルギー財団

自然エネルギー財団から一通のはがきが来た。昨年9月に発足したこの財団が、これまでの一般財団法人から公益財団法人になったとの案内だった。まだ1年経っていないのに、この2月15日付けで認定を受けたということだ。ちょっと意外性がある。自然エネルギーが…

地熱発電

国立公園での規制緩和が行われるのを受けて、出光興産、国際石油開発帝石、三菱マテリアルなどは福島県内で国内最大の地熱発電所を建設する方針を固めたと報じられている。新設は1999年以来。2020年ごろの稼働を目指す。候補地は磐梯朝日国立公園の敷地内。…

核燃料サイクル

午前遅めから新大阪まで足を延ばした。春一番のような風が吹いていた。12時からという珍しい開始時刻で、基本問題委員会自主的分科会(特別編)〜核燃料サイクルに関するワークショップに参加。エネルギー基本問題委員会が公式ではなく任意の形で開いたもの…

スマートメーター

原子力損害賠償支援機構と東京電力はこの3月21日、現在検討中のスマートメーター(双方向の通信機能や機器管理機能を備えた高機能型の電力メーター)の通信機能の基本仕様を公開した。検討中の仕様に対して外部から広く意見を募るのが目的で、同日より2012年…

グリーンランドの氷床

つい最近発表された論文で、グリーンランドの氷床が、これまで考えられていたよりも低い気温で溶けるため、500年で5分の一、2000年で完全に氷が溶けてしまう可能性があると発表された。グリーンランドは、米国の4分の一の広さを持ち、その80%が氷で覆われ、…

農地への太陽光パネルの設置

福島県南相馬市の桜井勝延市長は19日、福島第1原子力発電所事故に伴う同市の警戒区域内の農地で大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設する復興特区を政府に申請する方針を明らかにしたと報じられている。別の報道では、メガソーラーの建設計画を推進し…

古事記

今日午後、いま子ども向け古事記解説書を読んでいるワイフに引っ張られて、奈良新聞が主催した「古事記」を学ぶ会に出席。50人くらいの参加者かなと思っていたら、200人を超えるくらいの人が会場に溢れていた。この会合は、奈良県が古事記編纂1300年を今年の…

大和郡山市からのコメント

昨日書いたことに大和郡山市のエネルギー管理担当の方からコメントを頂戴した。反応の早さに驚くとともに、有り難く思っている。2008年12月2日に書いたことにもすぐ反応してくださったのだが、いつも検索をしておられるのか、あるいは常時この日記を見ていた…

PPS需要家の苦境

PPS(特定規模電気事業者)は、市場が自由化されている規模の大きな電力需要家に、電力会社より安い電力を供給してきた。電力会社の電力供給力が不足する中で、PPSから電力を買おうとする動きが大きくなったが、PPS自体の供給能力がもともと小さいので、現状…

バイオミミクリー

今日の朝刊の近畿版に小さく報じられていたものに目が行った。ある西宮の医療機器開発ベンチャーが、痛みを軽減できる樹脂製の採血針を開発したというものだ。他にも同じような注射針があることは知っているが、それは金属製のもの。なるほどと思ったのは、…

買取固定価格

7月に決める予定で検討が進んでいる再生可能エネルギーによる発電の買取固定価格の計算基礎に、借地料とか系統接続費用などもコストとして算入される方向で審議がされているようだ。設備の設置後10〜15年はこの固定価格で全量買い取るようにすることで、プロ…

ショウウインドーの断熱

午後一番に車を12ヶ月点検にもっていった。所要時間約1時間ほどなので、読みたかった本を持っていってゆっくり楽しむことが出来た。吹き抜けの展示場の窓側に席があって、飲み物を出してくれたりして、快適な環境だったが、どうも道路に面した窓側から若干だ…

発電コストの増大

今日、関西電力が2012年度の電力供給計画について未定とする報告書を提出すると報じられている。事業始まって以来初めてのことだろう。保有する原発がいつ再稼働するかの時期を見通せないためだ。国の原子力安全委員会が来週にも大飯3、4号機のストレステスト…

福島市民と自然エネルギー

今日13日の毎日新聞朝刊22面に、友人である麻生さんの活動が写真と一緒に紹介されていた。彼は、電気設備会社の社長であると同時に、モンゴルなど未電化地域に自然エネルギーの導入を支援している。それも設備ができれば良し、ではなく、その修理、取付、販売…

DESERTECと日本

ここで何度か書いているが、アフリカ北部の砂漠で太陽熱を使って発電した電力をヨーロッパに高圧直流で送る壮大な計画を推進しているDESERTEC基金が、その構想をアジアにも拡大しようとしている。ここが最近、ソフトバンクの孫社長が中心で設立された日本自…

地方色

昨日奈良で伝統防寒具「おいね」を新しく復活させようという活動を紹介したら、次のようなコメントいただいた。『奈良県の山地の「おいね」と同様のものが長野県の南木曽地方で「なぎそ ねこ」という名称で古くからあります。民放のバラエティー番組で報じら…

おいね

毎朝、この地域の新聞「奈良新聞」を読んでいる。奈良県を中心にした取材を丹念にして記事にしている。勿論全国ニュースもあるが、それが一面トップに出ることは滅多にない。奈良県の動きが中心になる。地方紙は経営が難しいといわれ、奈良新聞も例外ではな…

電気自動車からの電力供給

電気自動車の蓄電池から住宅などに電気を送るということは、まだアイデアの段階かも知れないと思っていたら、三菱自動車(7211)が、電気自動車(EV)から外部に電気を供給する電源装置「MiEV power BOX(ミーブ パワーボックス)」を4月27日…

周波数変換

電事連が、東日本と西日本をつなぐ周波数変換設備を、210万キロワットに増強することが必要だという見解を表明したと報じられている。現在100万キロワットであるのを、来年度中に120万キロワットに増やす工事を行っているが、それに90万キロワットを追加する…

洋上風力発電

福島沖で大規模な浮体式洋上風力発電の実証試験が始まるらしい。丸紅がとりまとめ役だが、東大など13組織で構成されるコンソーシアに、三菱商事も入っているのには少し驚いた。また、最終規模として1万6千キロワットが想定されているのも予想外に大きい。沖…

メガソーラーが続々

日本全体でメガソーラーの建設プロジェクトが雨後の竹の子のように出てきている。特に震災と原発事故に蹂躙されている東北地方については、メガソーラーを地域活性化の目的も込めて拡大しようとするのが政府なり地方自治体の考えのようだ。メガソーラーは建…

今日も外出

午後、大阪駅前にあるヒルトンホテルで岩谷産業が開催した「水素エネルギーフォーラム」に出席。再生可能エネルギーを活用した「水素インフラ整備」が主題。300年ほどの参加者があるのに驚いたが、それだけ水素経済の将来について関心が高まっているのだろう…

遠出

今日は60歳になる前にガンで亡くなった弟の13回忌があり、息子の運転する車でワイフと一緒に兵庫県川西市まで出かけた。自分で運転したわけではないが、車でこれほどの距離を移動するのも病後始めて。帰宅しての感じでは、新幹線で東京へ行ったときの方が肉…

共同溝

横浜市で進む「横浜スマートシティプロジェクト」(YSCP)に参加する東京電力は、福島第一原子力発電所事故を受け、取り組み内容の変更を迫られた。スマートコミュニティのとらえ方について、新たな社会システムを事業拡大の推進力としてとらえる方針か…

高圧直流送電

今日は午前10時から正午まで、東京ビッグサイトで開催されたスマートグリッドを巡る基調講演を聴いた。いつもの場所と異なっていたのでどうしてかなと思ったのだが、最初に司会者が、申し込みが多かったので、いつもの会場では納まらず、沢山は入れる部屋に…