効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

台風襲来

台風が日本列島の太平洋岸に沿って移動するという最悪のコースを辿りながら上陸した。それから離れて位置する奈良市内でも、轟々と風がうなり、強い雨が断続的に降っている。今年何度も水害が襲った奈良県南部や和歌山県で再び大きな水害が起きないか心配だ。…

再生可能エネルギーの普及動向

ヨーロッパ風力エネルギー協会によれば、EU諸国に設置された風力発電設備の純容量が1億キロワットに達したそうだ。国単位で見ると中国が世界一だが、EUとしてまとめると世界一の座を占めることになった。EUでは風力発電規模が1千万キロワットに達するまでに…

大阪ガスの展示会

インテックス大阪で開催された展示会は、企業向けだけにその主題はコージェネレーションに置かれていた。東京管内の計画停電の新聞記事なども紹介されていて、コージェネも常用自家発電に力点があり、電力会社からの系統電力が止まっても発電を継続できる仕…

長い一日

今朝8時過ぎに家を出て、家に帰り着いたのが午後8時。長い一日となり、流石に疲れた。 奈良ストップ温暖化の会が準備してくれた見学会に参加したもの。午前は大阪の南港にあるインテックス大阪で開かれた大阪ガスのThink エナジーと題したビジネス向け展示会…

エイモリー・ロビンス来日とセミナー

既にこの情報を何度も目にする方もあるかもしれないが、ご容赦を。 ロッキーマウンテン研究所のヘッドであるエイモリー・ロビンスが10月7日の週に来日する。彼とそのスタッフによる新著 Reinventing Fireが、邦題「新しい火の創造」としてダイヤモンド社から…

新しい触媒

北海道大学で固体高分子型燃料電池の電解質で使われる白金触媒の量を大きく減らすことのできる技術が開発された。現在日本で普及が進んでいる家庭用燃料電池は、天然ガスやLPGから水素を作っているが、その水素と空気中の酸素を電気的に結合させて発電するの…

お勉強日

今日の午後、「低炭素の地域づくり戦略会議・奈良」にお誘いを受けて参加。JR奈良駅の近くの会場だったが、40人ほどが参加し、再生可能エネルギーの普及を促進しようとしている人達と、それに関連した県や市町村の環境関連職員が来ておられた。サークルおて…

環境税

炭素税とも云われる環境税がこの10月1日から課される。燃焼させるとCO2を排出する化石燃料に、その排出量に応じた課税がなされる。地球温暖化防止に向けた施策の一つ。当分原発稼動が見込めないために、天然ガスを中心に化石燃料の消費が大幅に増えることか…

事故後の事故

読売オンラインによると、東京電力は今日22日、福島第一原子力発電所3号機の原子炉建屋のがれきの撤去作業中に、重さ約470キロ・グラムの鉄骨(縦約30センチ、横約20センチ、長さ約7メートル)1本が、使用済み核燃料貯蔵プールに落下したと発表…

液体水素

水素は気体だが、大気中にはない。だが有機物の基本原子であり、また水の一部だ。政府はこの水素を液体にして輸送貯蔵する技術を開発する方向だと報じられた。水素は水を電気分解すれば得られる。この時には酸素も同時に作られる。風力発電など変動の大きい…

ガス事業が小水力発電ビジネスへ

大阪ガスがベンチャー企業のシーベルインターナショナルと提携して、小水力発電事業に乗り出すという。大ガス子会社のエナジーバンク・ジャパンが農村の事業者と共同で小水力発電機をリース会社から借りて運営する。最初この記事を見たとき、ファイナンスを…

脱原発

今日の閣議で、2030年代に原発稼動をゼロ、とするエネルギー・環境戦略を閣議決定せず、参考文書としての扱いにとどめたようだ。閣議決定されたのは、自治体や国際社会との議論を通じて戦略を柔軟に見直すとした基本方針のみ。原発の将来像がますます見えに…

規格外瓦の利用

日経新聞の地域版を読んでいて面白い記事をみつけた。島根県西部で生産される石州瓦の最大手メーカー丸惣が、ねじれたり色むらがあったりして商品にならない規格外瓦を粉砕して、水質浄化に利用するための実証試験を始めたという。この試験で効果があること…

使用済み核燃料再処理

使用済み燃料からプルトニウムを取り出し、再び燃料として使う核燃料サイクル政策の要である再処理設備の稼動がさらに延期された。日本原燃は原子力発電所から出る使用済み核燃料を再利用するための再処理工場(青森県六ケ所村)の完成を延期する方針を固め…

積水ハウスのスマートタウン

いまどの大手ハウスメーカーもスマートハウスを売りにしている。この延長線上のことだが、積水ハウスが昨日、「防災と電力不足に対応するスマートタウン」を愛知、三重、岐阜の3県で、太陽電池、燃料電池、蓄電池の3電池とHEMS(ホーム・エネルギーマネジメ…

米国の屋根設置型太陽光発電

米国で屋根に設置される太陽光の場合、発電した電気の内自家消費を超えた部分を系統に逆流させ、その家のキロワット時当たりの電気代と同じ価格で売るというネットメータリングが一般になっている。この買取を電力事業に義務づけている州が多い。ところが最…

電力のデジタル・ルーター

電気新聞の記事をそのままコピーする。内容が自分でよく理解できないからだ。『デジタルグリッドコンソーシアム(代表理事=阿部力也・東京大学大学院工学系研究科特任教授)は13日、「電力ルーター」の開発に世界で初めて成功したと発表した。電力ルータ…

電気の販売促進?

夏頃から関西電力の代理店だという会社からの電話が入るようになった。それも同じ会社ではなく幾つかあるようだ。内容は、電気代が安くなる制度がありますが利用しませんかというもの。夏のピーク需要を抑えるためにその時間帯の料金を上げ、その代わりに他…

勉強させて貰った

今日大阪である会合に出た。そこで、スマートメーターの普及が日本では遅れるだろうから、公表されてる数字80%を2017年度にという目標は達成できるはずがないと発言したところ、その比率は需要家件数に対する物ではなく電力需要の80%を意味しているのであ…

屋根設置型太陽光発電のとりまとめ

7月に再生可能エネルギー電力の全量買取制度の導入後、工場内の空き地や、工業団地造成予定地などを利用してメガソーラー開発が活発化している。しかし、連系受け入れが可能でパネル敷設に適した好条件な土地はいずれ枯渇することは確実だろう。これからの…

北本連系線(2)

一昨日北海道電力がJRの青函トンネルに30万キロワットの高圧送電線を敷設する計画だと書いた。この容量が、北海道に豊富にある風力の利用を増加させる鍵となる。その後考えていて、この送電線は高圧直流になるのがほぼ確実ではないかと思うに至った。いま…

自転車のパンク修理

2〜3ヶ月前、自転車のタイヤがぺちゃんこになっていたのに気付いた。長い間乗っていなかったのでいつからそのようになっていたかは分からない。ともかく空気を入れてやったが、翌朝にはまた元通りのぺちゃんこ。虫ゴムかなと思って予備のものに取り換えた…

北本連系線

北海道電力と東北電力を結ぶ連系線の容量はJパワーが保有、運用する60万キロワット。高圧直流海底電線がこのために敷設されているが、このブログでも述べたこともあるように、船の錨に引っかけられて一部が故障したりして、容量が半分になったこともある。…

富士宮市と景観

英文読売で知ったのだが、静岡県の富士宮市は今月から大規模ソーラーと風力発電を富士山の裾野に設置するのに制限を掛けることになったという。富士山を世界文化遺産に登録しようとする計画に支障がないようにするためだ。法的な強制力はないが、太陽光発電…

電気自動車充電(2)

昨日書いたものに、伏見さんから『充電時間30分ということでは、高速道路などでの充電は絶望的に思えます。電池と充電装置に画期的な進歩が必要と感じます。電池の場合、全固体型LIBの製品化が必要となり、充電では非接触型の技術革新が必須だと思います。 …

電気自動車充電

日産自動車、住友商事、JX日鉱日石エネルギーが共同で電気自動車(EV)の急速充電設備を2020年までに4千カ所に増やすと発表している。国内には現在ガソリンステーションが4万カ所ほどあるが、充電拠点がその1割を超えることになるそうだ。8年先が目標とはち…

停電

昨日夕食準備中の時間帯に猛烈な雨と雷が襲ってきた。奈良周辺に暴風雨洪水警報が出されていたから、窓は閉めていたので特に慌てもしなかった。突然大きな落雷の音がして、家中が真っ暗になった。テレビも沈黙。すぐに復帰するだろうと思っていたが時間はど…

当たり前を見直す

奈良市役所の出張所へ手続きがあってでかけた。申請を終えて書類ができるまで見るともなく受付の壁に取り付けられてディスプレーを眺めていた。書類ができた人の番号が次々に表示される。その画面の下に紙が貼ってあるのに気付いた。そこに、節電のために画…

天皇杯サッカーの試合を観戦

今日1時キックオフで、天皇杯サッカーの奈良クラブと京都代表のアミティエSCの試合が橿原公苑陸上競技場であったので、ワイフと一緒に観戦に出かけた。引っ張って行かれたという方が近いかもしれない。幸いかんかん照りではなく、一時小雨もあるような天候で…

東電の料金値上げ

今日から東京電力が、家庭用、中小業務用向けの電気料金を上げることになった。この分野は自由化されておらず、経産省の認可が必要なのだが、燃料費の高騰ということで認められたものだ。値上げ率は平均8.46%。電気の月間使用量によってこの率は多少変わる…