効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

■原発の建て替え

報道によると、経済産業省は今夏をメドに策定するエネルギー基本計画に、将来的な原子力発電所の建て替えを盛り込まない方向で調整に入ったということだ。原発建て替えの明記を見送ることで、2050年の脱炭素社会の実現に向けた道筋が描きにくくなる。 法律上…

■オリンピックの開催は大混乱を招く

オリンピックの開催までに一ヶ月を切った。この段階で中止は出来なくなっては居るだろう。しかし、その開催がパンデミックで大混乱になる可能性が高い。まず、途上国の選手団に感染が出て、参加を辞退する国が続出するかも知れない。一方、短期間に多数の選…

■メタネーション

再生可能エネルギーの電気でつくった水素と、二酸化炭素(CO2)を混ぜてメタン作る動きが動き始めた。これはメタネーションと言われるが、CO2の発生源が何かによって、炭素が循環利用されるかどうかが影響を受けるように感じている。ガスのネットゼロを進め…

■パナソニックがテスラの株全量を手放す

この報道記事を見たときには驚いた。パナソニックはテスラの電気自動車用蓄電池の主要サプライヤーであるし、テスラのイーロンマスクが電気自動車を開発したときに、パナソニックはパソコン用に開発した筒型の蓄電池を積層して使えるように開発した経緯もあ…

■セブン・イレブンのグリーン対応

セブン&アイ・ホールディングスは2030年までに、全国のセブン・イレブンの半数にあたる約1万1千店に太陽光パネルを設置すると報じられている。現在はセブン・イレブン約8700店に太陽光パネルを設置済みで、追加で約2000店に設置する。一部の設置済みの店舗は…

■Ballard社がブランド変更

Ballardは、カナダの著名な燃料電池メーカー。製造しているのは主としてバスやフォークリフトなどの動力として使われる高分子膜電解質形式のもの。この方式のものは、日本ではエネファームという商品名で知られるものに使われているのだが、パナソニックがメ…

■炭酸ガスの再利用

一昨日、燃焼ガスから取り出した炭酸ガスを捕捉し、それを地下深くに埋設する方法の開発について書いたが、ごみ処理施設や工場などの排ガス中の炭素を化学原料に再利用する「カーボンリサイクル」が実用化に近づくと報じられている。積水化学工業は米スター…

■風力発電について

風力発電業界の詳細な資料を目にしたので。 風力発電国際業界団体の世界風力会議(GWEC)は5月27日、風力発電設備メーカーに関する年次分析報告書を発表した。同報告書は今年が2回目。市場シェアランキング等を公表したというもの。 同報告書によると、2019…

■CO2地下貯留で100社超協力

化石燃料を燃やしたときに出るCO2を捕捉し、何かの原料にするか、それを地下深くに押し込んで地表に出なくする方式を、Carbon Capture Utilization and Storage(CCUS)という。これによって、地球温暖化ガスの流出を少なくしようとするものだが、まだその技…

■このバイオマス発電なら

これまでバイオマス発電はカーボンニュートラルだとすることに批判的だったが、これならまだ受け入れられるという方式を報道で知った。 それは、バイオマス発電大手のイーレックスは、大手電力などから石炭火力発電所を買収し、環境負荷が少ないバイオマス発…

■昆虫食の時代

昆虫も蛋白質から出来ているのだから、そのつもりになれば、何かに形を変えて食料にすることができるのは明らかだ。それを商品化したのが無因良品。無印良品は徳島大学と連携してコオロギ粉末入りのせんべいを開発した。 2050年には世界人口が100億人になる…

■エジプトの再エネ電力増強

エジプトは太陽光と風力が豊かな地域だが、その発電電力はほとんど化石燃料に依存している。それを急速に再エネによる電力に切り替え、隣国へも輸出しようとしている。ジェトロの資料では、2014年時点では、発電量の内91%が石油と天然ガスからのもので、水…

■2回目のワクチン接種を終えて

今日は奈良市庁舎へCovid-19予防のためのワクチン接種をして貰いに出かけた。雨の可能性もあったため、市庁舎前に停まるバスを利用したのだが、近鉄奈良まで行って、そこからのバスを利用する以外にタイミングの良い方策はなかった。時間を浪費した感じだが…

■中国の原発から放射能漏洩?

中国政府は16日、広東省台山市の台山原子力発電所で一部の燃料棒に破損があったと発表した。冷却剤の放射性物質の濃度が上昇したものの、原発運転基準の範囲内としている。周辺地域への放射性物質の漏れなどの恐れはなく、周辺環境にも異常がないと重ねて表…

■阿寒湖のマリモ

今日知ったことだが、北海道釧路市の阿寒湖岸に国の特別天然記念物のマリモが大量に打ち上げられているのが16日までに見つかった。釧路市教育委員会によると、大型化して風や水の流れを受けやすくなると発生する現象で5~9年周期で起きる。今月4日に通…

■国産木材の利用法

今日の夕刊の報道によると、政府は15日の閣議で森林・林業基本計画を決定したようだ。2030年の国産木材の供給量を19年実績比35%増の4200万立方メートルに増やす。伐採した跡地に再び苗木を植える再造林や建築物への木材活用拡大を通じて温暖化ガスの吸収量を…

■バイオマス発電所でCO2回収ー欺瞞?

三菱重工エンジニアリングは6月10日、英国の大手電力会社Drax社が実施するバイオマス発電所からCO2を回収するプロジェクトにおいて、MHIENGの最新CO2回収技術が採用されたと発表した。植物由来の燃料を使うことによりCO2排出量を正味ゼロ(カーボン・ニュー…

■廃炭坑からのメタン排出

メタンは炭酸ガスの20倍に相当する地球温暖化効果を持つ。それに関して興味ある情報が入ってきた。米国のコロラド州には廃坑となった炭坑が幾つもあり、最近そこからのメタン排出量が膨大であることが分かり、温暖化対応としてそれを捕捉して新たにメタンを…

■人体発電機

最近自分のスマホの電池の消耗が激しくなって、何もしないのに夕方までに充電しなくてはならなくなっている。どうもデータ整理のソフトをダウンロードした中に、常時作動しているソフトがあって、電池から絶えず電気を使っているからのようだ。だが、それが…

■水素製鉄

世界の製鉄所では、鉄鉱石を還元するのにコークスを使うため、その過程で大量の炭酸ガスが排出される。ネットゼロエミッション達成にとって大きな壁となっている。地球温暖化対応の姿勢を具体的に見せることが企業の責任とされるようになって、この製鉄工程…

■空飛ぶ車用モーターの軽量化

デンソーが「空飛ぶクルマ」に使う基幹部品の開発を急いでいる。米重電大手のハネウェル・インターナショナルと連携し、軽くて高品質な電動プロペラ部品の供給を計画しており、このほど搭載するモーターの重量を3分の1にするめどをつけた。2022年中に部品を…

■ユーグレナ社の国産バイオ燃料、初フライト実現 

このブログで何回も書いてきたユーグレナ社が、国土交通省航空局の飛行検査機「サイテーションCJ4」において、微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)と廃食油から製造したバイオジェット燃料を使用したフライト・飛行検査業務を実施したと今日報じられた。政府機…

■置いておくだけで発電できる

このところ様々な発電方式が考案されている。今回発表されたのは、空気中の湿度変化を利用して発電を行うことができる「湿度変動電池」。産総研が開発を発表したものだが、空気にさらしておくだけで、昼と夜の湿度差を用いて発電することができるという。 開…

■太陽光で炭酸ガスを分解

このところカーボンニュートラルに関連する技術開発や新事業のレポートや記事が多い。その一つだが、名古屋工業大学の研究グループは2021年5月13日、太陽光の中で光強度が大きい可視光を有効利用し、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)を分解する光触媒を…

■液化水素運搬船

オーストラリアで褐炭から製造される水素を冷却液化し、液化水素運搬船で日本に運ぶ計画が前に進んだことが5月24日に報道陣に公開されたことで示された。大手機械メーカーの「川崎重工業」が建造した世界で初めてとなる液化水素を運ぶ運搬船、「すいそふろん…

■中国の一人っ子政策脱却

中国が産児制限による人工抑制策を始めたのは1979年。子どもは1人しか産めないという厳しいもので、その制限に対応するために、2人目の子どもを殺したり、密かに隠して育てようとする事態も続出した。また、急速に人口の年齢分布が変化し、中国の高齢化が進…

■ストローやスプーンも有料化

プラスチック廃棄物の削減をめざす新法が4日、参院本会議で成立した。小売店や飲食店に使い捨てのストローやスプーンなどの削減を義務づける。レジ袋の有料化に続く規制だ。レジ袋の有料化は、一枚の単価3円を考えると、一種の雰囲気作りのような気がする。…

■燃料電池フォークリフトを港で

フォークリフトはエンジン駆動か、電池駆動だが、それに燃料電池駆動のものが日本に登場するようだ。三菱重工業(東京都千代田区)は5月27日、港湾におけるCO2排出量削減へ向けて、将来的なゼロカーボン実現を視野に入れた荷役機器の新モデル開発や、既存機…

■公立小中学校のエネルギー効率向上策

政府は、公立小中学校の校舎の脱炭素に向けた検討に乗り出したと報じられている。校舎の断熱性を高めて太陽光発電も行うことで、政府が掲げる「2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロ」達成に向けた取り組みの一環とする狙いがあるのと、災害時の避…

■原発は不安定で発電コストは高い

昨日、龍谷大学の大島教授が登場したウエビナーに参加したが、詳細なデータを示して、政府が原発は安定したベース電源で発電コストは安いと主張するのは全て根拠がないという説明を聞き、感銘を受けた。いま政府はエネルギー基本計画を策定中であるが、そこ…