効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■Covid-19と気候変動対応

 新型コロナウイルスCovid-19に感染した人の数は、世界的に見るとまだ増加を続けるようだ。また、日本では一応の抑制に成功したように見える感染者数の増加となっているが、検査数が絶対的に低いことから、その数字をそのまま飲み込んで良いかどうかは分からない。大阪府の吉村知事は昨夕のNHKの番組でも説明していたが、5月6日で終わるはずだった外出自粛、営業自粛が5月末まで延長されたために、その自粛が解除される条件を具体的に示したのは、政治家としてとるべき方策をとったものだと思う。それに対して日本政府筋は批判的な対応をしているが、いずれ大阪府の示した手順のコピーをこの16日頃にするのだろう。

 そして、この現象の影に隠れてしまっているが、地球温暖化は想定以上の進み方をしている。ウイルス感染は当面の大問題だが、それと並行して気候変動対応は継続する必要がある。これまでの気候変動対応だけでは温暖化の抑制はむつかしいとするThe Timesの記事がある。それは、現在目標とされているCO2排出抑制策では、北極の氷が夏に溶ける量が多くなり、2050年迄に消失すると予測されるとする研究発表がハンブルグ大学から出たそうだ。永年に亘って具体的な対応がなされてきていた筈の温暖化対応策が極めて不十分だと言うことだ。北極の氷は太陽光を反射して宇宙に追い返し、温度上昇を防いでくれているが、氷がなくなった海水は太陽のエネルギーを吸収して、海水の温度を上げてしまうのだという。毎年3月に氷が溶け始めるが、昨年の9月の北極の氷の量は、これまでの41年間のデータの中で最も少なくなっているとのこと。海水面が拡がることによって、貨物船の通行量が増加するが、それによって燃料から排出されるCO2もそれだけ増加する。

 パリ協定は、世界全体の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて2°Cより十分低く保つとともに、1.5°Cに抑える努力を追求することを示し、地球温暖化は抑制できるとされてきたが、それでは不十分だと言うことだ。それへの対応も世界の国全体で行わなければならないが、安いからと言う理由で石炭火力を維持している日本が世界から厳しい目で見られることになるだろう。

 

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