効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

■プラスチック汚染

Amazon社が、株主から、プラスチックの使用量を削減するように要請されているということを英国の新聞記事で知った。Amazonは21万トンのプラスチックを使い、最終的には海洋プラスチックごみとなるということだ。この数字は環境団体のOceanaが計算したもの。 …

■島根での植樹祭と、大和郡山市の夢名橋プロジェクト

たまたま見ていたテレビで、島根県大田市三瓶山北の原で開催された植樹祭を最初から見ることができた。コロナの関係で出席者も限定され、もっとも重要な天皇陛下、皇后陛下のご出席もオンラインでということで、異例の式典となっていた。出席者は両陛下を大…

■石油メジャーへの判決

オランダの裁判所が、石油メジャーの一つであるロイヤルダッチシェルに対して、現在同社が進めようとしている温暖化ガス削減策をさらに進めることを命ずる判決を出したようだ。石油メジャー各社も、温暖化対応の必要性は認めていて、洋上風力発電建設プロジ…

■ワクチン接種体制

今日奈良市庁舎の6階に設けられた高齢者へのコロナワクチン接種会場へ出かけて分かったことだが、接種を円滑に進めるための体制は、医師と看護師だけではなく、関連する来所者の確認、誘導、チェック、アドバイスなどに、膨大なスタッフが必要だということ…

■燃料電池シンポジウム

燃料電池開発情報センターが毎年恒例のように今頃開催している燃料電池シンポジウム。今年は今日と明日の2日間あるが、明日の午後はワクチン接種に行かなければならないので、重点は今日。例年なら大勢の集まる会場で開催されていたものが、今年はZoomによる…

■メタン使った製鉄法

溶鉱炉で製鉄するのに、コークスは不可欠なもので、ここから出る大量の炭酸ガスを除去することはできないと思っていた。だが、JFEがこのほど、メタンを使った製鉄法の実証実験を2024年をめどに始めると明らかにした。国内の製鉄所に小型高炉を新設し、主に石…

■トヨタの水素エンジン車

トヨタ自動車は22~23日に静岡県で開催された24時間耐久レースに、水素を燃焼させて動く「水素エンジン」を搭載した車両で参戦し完走した。水素のみを燃料にしたレース参戦は世界初で、二酸化炭素(CO2)をほぼ排出しないエンジンの爆音が会場に鳴り響いた、と…

■独自の技術力を持つ中国

中国が火星に着陸させた無人探査機「天問1号」から22日、探査車「祝融」が離脱して地表を走行し、探査を開始した。米国に次いでではあるが、これに成功したことは、中国の技術開発が独自のものであることを示している。技術力は最初は模倣力だと言える。だが…

■ボトル容器のリサイクル

家で飲むビールは全部瓶ビール。瓶を酒屋さんが回収してくれるからだ。このような方式をプラスチック容器や缶ビールなどに開発できないだろうかと思っていた。 ユニリーバ・ジャパン(東京都目黒区)と花王(東京都中央区)は5月18日、日用品のプラスチック…

■ソーラーカーポート

これまでにも何回か書いたことだが、駐車場の屋根にソーラーパネルを搭載してやれば、空き地を有効利用し、景観にもそれほど悪影響を与えず、駐車した車の車内温度も上がらず、といった多くの利点があるからもっと奨励すべきだと思っていた。やはりそこに目…

■奥深い奈良の文化

今日奈良新聞で報道された記事で知ったが、奈良市疋田町にある菅原遺跡で、回廊と兵に囲まれた8世紀半ばに作られた円形の建物の遺跡が見つかった。円形建物は奈良時代には類例がない構造だとしている。八角円堂などの円堂建築は、故人を供養する施設だと考え…

■ウニを厄介者から得がたい食材に

岩場に張り付いた大量のウニが、わかめなどの海藻を食べ尽くし、藻場が消えてしまう「磯焼け」が世界の海で問題となっているそうだ。一昨日書いたことにも関わるが、産卵する魚や甲殻類も多い藻場は海のゆりかごであるだけではなく、二酸化炭素(CO2)を吸収…

■火力発電所排ガス中のCO2から化学品を製造

昨日藻類による炭酸ガスの吸着について可能性を書いたが、産業技術総合研究所(産総研/東京都千代田区)は5月14日、東ソー(東京都港区)と共同で、火力発電所排気ガス相当の低濃度CO2から、樹脂や溶媒、医薬品の原料として有用な化学品である尿素誘導体を…

■藻類が温暖化対応の鍵

藻類は光化学反応で炭酸ガスや窒素を取り込んで、澱粉や蛋白質を合成している。火力発電所から排出される炭酸ガスを捕捉して地下に埋める方式の技術開発が進められているが、ここは化学技術ではなく、藻類などの生物を利用する方が望ましいし、エネルギーを…

■家庭用燃料電池-エネファーム

家庭用燃料電池はエネファームという商品名で市場を拡大しているが、パナソニックが出しているものは700ワットの高分子膜電解質発電素子のもの。アイシンが出しているのがType-Sという商品名が付けられた700ワットの固体酸化物電解質形燃料電池(SOFC)。2年…

■住宅からの温暖化ガス排出量

環境省によると、二酸化炭素の排出量の部門別割合は産業や運輸、サービス業などが8割近くを占めるが、家庭も全体の15%と決して少なくはない。国は家庭部門について30年度には13年度比で総排出量を約4割削減する目標を掲げ、「まず節電を」と呼びかけている。…

■蓄電池と中国

中国で生産される素材を抜きにして蓄電池の製造は極めて難しい。その素材の一つがかけても蓄電池は能力を発揮できないが、その生産がほとんど中国に関わっている。中国内での生産量が多かったり、産地の事業を中国が抑え込んでいるからだ。 それに加えて、EV…

■森を走る送電線の点検

夏が近づいて、カリフォルニア州では山火事への対応準備に入っているだろう。電力事業にとって、森林地帯を走る高圧送電線が、樹木の枝葉に触れて発火、断線などをしないように、定期的に人間が目視で点検している。だが、山地であることから、殆ど人が歩い…

■熱の取り出し

急速に進展するデジタル社会とともに、データセンターに求められる機能も急上昇する。一方データセンターの電子回路は微少化し、そこで発生する熱をうまく逃がしてやらなければ回路が破壊されてしまう。これまでは、大型コンピュータから出る熱は大容量の冷…

■サイバーアタック

サイバーアタックで送電網が障害を受ける可能性があるとは思っていたが、アメリカで起こった天然ガスパイプラインの停止がアタックによるものだと知ってビックリしたと同時に、デジタル世界ではサイバーアタックは大から小まで、様々な形で社会を混乱に陥れ…

■洋上風力発電の今後

韓国は世界最大規模の洋上風力発電の設置を計画している。グローバルデータを見ると、世界の中でも大きく遅れをとり、同様な状況にある日本よりも風力発電設備容量は少ない。世界が地球温暖化対応に向かう中で、韓国も日本と同様に洋上風力発電に力を入れよ…

■放射冷却製品が身近に

昨年の10月29日のブログで、放射冷却について書いている。その技術を商品として販売する事業がこの夏頃から始まるということだ。大阪ガスとWiL社の合弁会社Spacecool。WiLが経営支援、大阪ガスが研究開発支援を行うと発表されている。 この素材は、直射日光…

■巧妙なゴミ減量策

報道記事だが、日本製紙はトイレットペーパーのロールの長さが、従来より1.5~3倍になる商品の販売のみに特化したということだ。1袋当たりのロール数を減らすことで、長持ちする上に、包装や芯などのごみを削減できる。製造、物流の際に排出する二酸化炭素(…

■JR東、駅ナカに「野菜工場」

都心部の建物内に野菜を栽培するスペースを作るのはこれから必然だと以前書いたことがある。だが、JR東日本は独インファームとスーパー店内で栽培し、「駅ナカ」での展開も検討していると知ってびっくりした。そこまで来ているのかというのが実感。国内新興…

■2018年度の食品ロス推計値、前年より減

少しはホッとさせられる記事。環境省は4月27日、2018年度の食品廃棄物等・食品ロス発生量の推計結果を公表。食品廃棄物等の発生量は約2,531万トン(前年度比約19万トン減)で、このうち、本来食べられるにも関わらず廃棄されている「食品ロス」は約600万トン…

■特定金属の取り合い

脱炭素社会に向けて、水の電気分解設備や電気自動車の普及、燃料電池の開発、特殊鋼の増産などが必然だが、それに伴って、それらの素材に不可欠な金属が将来不足する、あるいは、価格が高騰する可能性が高い。IEA(国際エネルギー機関)がそれら金属素材の生…

■大気中のCO2を直接回収

いま火力発電所などから排出される炭酸ガス(CO2)を回収する技術の開発が進められている。カーボン・キャプチャーと呼ばれるが、これで回収した炭酸ガスを何らかの形で地下に埋めて大気中に戻らないようにすることで、地球全体の炭酸ガス排出量を削減しよう…

■海中を飛ぶ凧で発電

大きな凧を飛ばして強い風があるときに発電するシステムが開発されているとは聞いていたが、海や川の水流に特殊な凧を飛ばして発電するシステムMantaの開発に米国エネルギー省が3年間420万ドルの開発資金を出すと知ってビックリした。それはSharksプログラム…

■外洋貨物船に帆

大学時代、ヨット部に入っていたので、風をうまく使えば意外に速度が出るのに驚かされた経験がある。それもあって、外洋船に帆をつけて、風をうまく捉えることができるようにすれば、燃料の消費を抑えることはできるだろうと思ってはいたが、それの実用化が…