効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

■水素が身近になりつつある

ビッグサイトの2日目、広い展示場の一番奥にある火力発電関連の展示を見て、多面的な水素社会の到来を肌身に感じた。水素を直接燃焼させるタービンなどに関連した展示も行われていたからだ。午後、英国のリサーチ会社Delta Energy & Environmentの女性リサー…

■東京ビッグサイト初日

スマートエネルギーウイーク2019が今日から開催された。これは元々15年前に燃料電池エクスポとして始まったもので、その後、太陽電池、風力発電、二次電池、バイオマス、火力発電、スマートグリッド関連の展示が追加され、今年初めて資源リサイクルExpoが新…

■燃料電池の国際動向を知る

午後から東京の東京理科大学神楽坂キャンパスで開催された会合に出席。燃料電池開発情報センターが主催したもので、各国から開発に関わる人達が集まって意見交換をするもの。韓国や中国からも参加している。この会合は明日から東京ビッグサイトで開かれるス…

■九州電力の再エネ出力抑制

九州電力は24日、九州の太陽光発電といった再生可能エネルギーの一部事業者に対して一時的な発電停止を求める出力制御を実施し、最大制御量は138万キロワットとこれまでで最も大きい規模になった。九電が昨年10月に全国初の本格的な出力制御を実施して以来、…

■空気中の湿分を太陽光エネルギーで水素に

太陽光エネルギーで水素を作る方法で現在実用化されているのは、太陽光発電からの電気で水を電気分解する方式だが、このほど、空気中の水分(水蒸気)を太陽光のエネルギーを使って直接分解して水素を作る技術の開発が行われているという。この技術は、オラ…

■室温に近い温度で超電導

特定の金属や化合物などの物質を非常に低い温度へ冷却したときに、電気抵抗が急激にゼロになる現象を超電導という。絶対0度になると何でも超電導となるらしいが、それより高い温度で起こるものを高温超電導という。ジョージ・ワシントン大学が発表したものだ…

■米国テキサス州に大規模蓄電池

テキサス州の風力発電設置規模は全米最大。それも、全米風力発電協会が出している2018年の数字で24,899MWで、2番目に大きいのが隣のオクラホマ州が8,072MWだから、断とつと言える。しかもテキサス州は送電系統が周辺とほとんど連系していないため、風力発電…

■LNG市場の動き

世界屈指の液化天然ガス(LNG)輸出国であるカタールは、2024年までにLNG生産能力を年1億1000万トンに増やす計画を上方修正すると今日報じられている。18年にオーストラリアに一時的に奪われた最大輸出国の地位を奪い返す狙いがあり、アジア市場での需要拡大…

■水電解による水素収率

出力変動の予測が難しい、あるいは、昼間しか発電しない再生可能エネルギーの利用を促進し、同時に出力変動を吸収することで電力系統を安定化するのに貢献するシステムとして、水をこの再エネ発電からの電気で電気分解し、水素として保存し、必要な時にこれ…

■業務用3kW燃料電池の今後

昨年登場した、3kWという業務用規模の発電能力を持ち、排熱回収もする固体酸化物型燃料電池(SOFC)が急速に普及するかと期待していたのだが、2018年度の販売実績は多分20ユニットに届かないだろう。京セラの製品だが、どの設置先もまずテストをするという…

■AIロボットによるゴミ処理

AIを利用した画像認識の応用は急速に進んでいる。以前から思っていたのだが、ゴミの分別をAI画像認識が出来るロボットですることは出来ないかと思っていた。どのように分別収集をしてもゴミの中に本来そこに入るべきものではないものが投げ込まれるのを100%…

■福島の放射能で汚染された土地で再エネ

福島県内でつくった再生可能エネルギーを首都圏に送る目的で設立された福島送電(福島市)の事業の詳細が固まった。太陽光11、風力10の発電所が接続し、送電する最大出力は合計600メガワットになるということだ。総事業費は用地代を含め290億円。2020年1月に…

■米国の蓄電池リサイクルに向けた取り組み

米国エネルギー省が発表したところによると、アルゴンヌ国立研究所に、リチウムイオン電池を効率よくかつ、コストも多く掛けないで回収する技術を開設するセンターを発足したそうだ。研究所は民間事業者とも共同で技術開発を推進するとのこと。この発表によ…

■豪州、2032年に電力を全て再エネに

オーストラリア国立大学(ANU)は、同国における再生可能エネルギー発電設備の1人当たり年間導入量が世界最多という調査結果と、パリ協定での合意による温室効果ガス排出量の抑制目標を5年前倒しで2025年に達成可能とする見通しをこの2月7日に発表した。ANU…

■九電が玄海2号機廃炉を決定

九州電力は13日、玄海原発2号機(佐賀県玄海町)を廃炉にすると発表した。経産省の資料を見ると、これで廃炉決定済みと検討中を合わせると24基になる。これまでに再稼働した基数は9基。玄海の場合、4基ある原子炉の内2基が再稼働していて、2基が廃炉になっ…

■下水処理場の汚泥炭化設備を見学

今日少し早めに家を出て、大阪の地下鉄千代田線南巽駅の近くにある、大阪市の平野下水処理場へ足を運んだ。近畿経済局が企画したもので、下水汚泥の炭化プロセスを見せて貰う見学会。初めて足を運ぶので道を尋ねた人がいい加減な道を教えてくれたので、とん…

■タイで使用済み自動車のリサイクル実証事業を開始へ

これは先ほど入ってきた新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のメール情報のタイトルだが、NEDOとタイ工業省(MOI)、工業団地公社(IEAT)は、2月8日、使用済み自動車(ELV)リサイクルの実証事業を、首都バンコクとその周辺地域において実施するこ…

■AI利用で配達空振りを大幅に減らす

いま宅配業界は絶対的な人手不足だが、それに輪をかけるのが配達しても不在であることで、再配達という余計な人手がかかることも負担になる。これをAI技術の利用で解決しようとする試みがなされているそうだ。人工知能(AI)を使った経路指示など、軒先まで…

■体内埋め込みの充電器

心臓のペースメーカーや除細動器を体内に埋め込む人の数は世界中で見ると年に100万になるらしい。このような埋め込み型のものの課題は、それを駆動する蓄電池を取り換えるために、数年毎に小手術をしなければならないということだった。これを解決する方式が…

■電池交換式のEVゴミ収集車

電気自動車は充電に時間がかかり、航続距離が短いというのが、現時点での欠点で、普及の足を引っ張っていることは事実だろう。だが、自家用の乗用車の場合には、ガソリン車で言われるような一回の燃料補給で4~500キロ走れる必要性は殆どなく、ほぼ全てが自…

■ドイツ、2038年までに石炭火力を全廃へ

ドイツ政府の成長、雇用、および構造変革委員会は1月26日、石炭火力を2038年までに全廃することに合意したとする報告書を発表したと欧米の主要メディアが一斉に報じたということだ。同委員会では反対が1票だけあったものの、2038年までに石炭を全廃する計画…

■コージェネレーション・シンポジウム2019

毎年2月に開催されるコージェネレーション・シンポジウムが今日午後東急強の虎ノ門近くにある飯野ホールで開催された。永年の会員ということでご招待を受けたので、自宅を早朝に出て参加したが、350人ほどの人が参加で会場は満杯。最初に幾つかの開発事業が…

■開花の予測

奈良県では、県の特産「小菊」の安定出荷を実現すべく、成長データを蓄積し、小菊の開花時期の予測法の開発に取り組む方針を固めたということだ。天候の影響で需要期に品薄状態となることがある県の特産品、小菊の計画的な出荷につなげようとするもの。小菊…

■米国の核廃棄物処理 米国で昨年11月以前に、冷戦時代に核弾頭を製造したときにできたプルトニウムを、保管してあったサウス・カロライナ州の拠点から、ネバダ州へ密かに移動させたということだ。最近連邦政府がこの情報を開示したという。ネバダ州の裁判所…

■LNG燃料のタグボートへのLNG供給

大阪ガスは31日、LNG(液化天然ガス)を船舶に燃料として供給する「LNGバンカリング」の取り組みを大阪府泉大津市の堺泉北港で開始したと発表した。堺泉北港は大阪ガスのLNG基地の近くにある。LNGバンカリングを行うのは国内2例目で、関西では初…

■マイクロ水力発電

大阪市に本社があるベアリング(軸受け)大手のNTNは、タイヤの回転を支える「ハブベアリング」で世界1位、エンジンの動力をタイヤに伝える「ドライブシャフト」で同2位のシェアを持つ。中国景気の減速などで、連結売上高の約7割を占める自動車事業が振るわ…

■ニューヨーク州が意欲的なカーボンフリー計画

カリフォルニア州がカーボンフリーに向けて意欲的な目標を出しているが、同州の電力・ガス事業PG&Eが、山火事の原因を作ったとして大規模な訴訟が起こされ、破産法チャプター11を申請したことから、再エネの導入が停滞する可能性が高いとされている。 そのタ…

■韓国が米国からの石油、天然ガスの輸入を急増させている

いま米国は、シェールオイル、シェールガスの開発が急速に進んだ結果、これを輸出に回せるよういなっている。日本もその恩恵を受けているが、韓国は米国との貿易収支の黒字を削減して、米国との経済的、政治的軋轢を軽減しようとしている。 この輸入増加は20…