効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

■水車を廃棄せず小水力発電

奈良県五條市。老朽化して活用されていなかった水車を、1kW出力のミニ水力発電所に作り直した事例が今朝の奈良新聞に紹介されていた。その改修事業者は、電気自動車などの製造販売を行っているEVジャパン。これまで小水力発電というと専用の水力タービンを…

■水素の輸入

千代田化工建設など4社が設立した「次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合(AHEAD)」は25日、ブルネイから水素を輸入する実証事業で、2巡目となる水素化作業を開始したと発表したそうだ。このプロジェクトは、水素をそのまま高圧なり液化させ…

■インドが中国からの太陽光発電関連商品に40%課税

インドもエネルギー消費からのCO2排出量を抑制しようとしている。風力発電の導入量は世界で第4位の規模を持っているのだが、太陽光発電の導入量はまだ少ないようで、七位の中には入っていない。これから力を入れようとしているのだが、中国から輸入される太…

■カリフォルニア州で建物のオール電化具体化

カリフォルニア州は2022年以降、新設建物へのガス供給を禁じる規定を定めることになっている。2045年迄にゼロカーボンにするという目標を達成する一つの施策だ。これについて、民営の電力ガス事業者であるPacific Gas & Electric(PG&E)は、この方向に沿っ…

■ピーク用発電設備を蓄電池に置き換える

太陽光発電や風力発電についてよく言われるように、気候条件によって発電量が左右されるために、発電量が急上昇して需要を上回ることや、急に発電量が急落して、大急ぎで柔軟性があるガス火力発電所を起動して足らない分を補うこともある。前者の場合には、…

■水の貴重さ

湯水の如く使う、という表現があるが、このような言い方をする国や地域が他にあるだろうか。山紫水明の国である日本の真ん中を貫く山脈が絶えず雨水を受け止め浄化して地下水として流してくれているから、水が豊富だし、殆どの水が軟水となっている。だから…

■英国に巨大な洋上風力発電

風力発電設備を製造しているジーメンス・ガメサ社が、洋上風力発電で140万キロワットに上る発電設備を英国から受注したと発表している。一基14,000キロワット能力のものを100基、英国の北東195kmにある北海洋上に計画されているものだが、浅瀬になっている…

■ヨーロッパへの石油供給が先細り?

英国のGuardian紙の送ってきたメール情報が伝えているが、ヨーロッパへの石油供給がこの10年の内に先細りになるだろうというレポートが出たようだ。ヨーロッパ諸国は石油の消費量を抑制しようとしているが、それより早いスピードでロシアや旧ソ連圏での石油…

■皆既日蝕による送電系統擾乱を克服したインド

昨日の夕刻近く、日本では南部地域で部分日蝕を見ることができた。だがこの時刻は、日本と3時間半の時差があるインドでは丁度12時過ぎ。太陽光がもっとも発電している時間となる。この間書いたように、インドの電力系統を管理する組織は、皆既日蝕によって急…

■太陽光による飲料水製造

BlackRock社が、太陽光パネルから直接水を造るシステムの開発に5千万ドルを投入しようとしているが、このプロジェクトには、幾つかの事業が投資しようとしており、マイクロソフトを設立したビル・ゲーツのBreakthrough Energy Ventures(障壁を突破するエネ…

■太陽光による飲料水製造 BlackRock社が、太陽光パネルから直接水を造るシステムの開発に5千万ドルを投入しようとしているが、このプロジェクトには、幾つかの事業が投資しようとしており、マイクロソフトを設立したビル・ゲーツのBreakthrough Energy Ventu…

■コロナ感染者との接触を知らせるアプリ

新型コロナ感染者は発症しない頃から他の人に感染させる。感染は被感染者が感染者の近くに居て、その人が飛ばす何らかの飛沫を取り込むからだ。だから、その新しい感染者が発症した時点では、多くに人に再感染させている可能性がある。その再感染の可能性を…

■ドイツ北部から南部への高圧送電線建設

ドイツはいま北海に洋上風力発電の建設を進めているが、それによって起こる問題は、それに対応する電力需要が現時点では北部地域になく、風がよく吹くときには隣接する国へ輸出している。だが、風力発電はEU諸国でも盛んに利用されているから、ドイツの風力…

■インドのガス田の噴出に着火

6月9日に、インド北部にある天然ガスを採取するガス井からガスが噴出して止められなくなっているようだと書いた。この事故を起きたのは5月27日。突然の噴出を止めることが出来ず、それ以来噴出は続いているとのことだったが、その後これに着火し、猛烈な火柱…

■水素燃料の大型燃料電池発電

化学製品メーカーのトクヤマが、トヨタ自動車と共同で燃料電池発電機(FC発電機)の実証運転を開始したと報じられた。山口県周南市のトクヤマ徳山製造所内に定置式の燃料電池発電機(FC発電機)を設置し、副生水素を利用した実証運転を開始したものだ。実証…

■エネルギー白書2020

一週間ほど前に閣議決定された日本のエネルギー白書2020がpdfファイルでダウンロードできる。最初は概要と本文だけが入手できたが、今では各章別にファイルを入手することができるようになった。本文は366頁もある膨大なもので、これを順次読み通すのは難し…

■浮体式洋上風力発電の想定外のトラブル

昨日書いた浮体式洋上風力発電の撤去で、想定外のトラブルがあったらしいという報道記事を紹介したものについて、想定外のトラブルとはどのようなものか、というコメントが寄せられた。当然想定していたトラブルはあったのかというコメントもあったのだが、…

■福島沖浮体式洋上風力発電の撤去

洋上風力発電には、着床式と浮体式がある。着床式は英国を始め各国に多く設置されているが、ある程度の沖合まで遠浅でないと設置が難しくなる。日本には遠浅の距離が長い海岸が少ないために、これから設置されるものの主力は浮体式になると想定されている。…

■蓄電池の新技術

電気自動車(EV)の普及には、その動力となる蓄電池の性能が向上し、蓄電容量が大きく、方充電速度が速くなると同時に、その素材が入手しやすくコストも安くなる必要がある。それにからんだ報道が2つ見られた。 まず、EVの大量生産を始めているテスラ・モー…

■家庭の電力消費上昇

少し前にも書いたことだが、Stay Home、あるいは、テレワークが続く中で、家庭部門での電力消費上昇が続いているようだ。電力・ガス比較サイトを運営するENECHANGE(エネチェンジ)は6月8日、電力データを活用したサービスの共同開発を進めているLooop協力の…

■富田林市にマイクロ水力発電

このブログの読者が送って下さった、地域のミニコミ誌に掲載された記事の切り抜き。その表題は「マイクロ水力発電採用 富田林市の水道施設に」とあり、市の水道施設に導入したマイクロ水力発電、平均発電出力33kW、が4月から稼働し売電を始めたという内容だ…

■微細藻類のバイオジェット燃料

数日前にバイオベンチャーであるユーグレナ社が開発した藻類であるミドリムシ(ユーグレナ)を使った燃料について、同社の実証プラントで導入している技術が、「ASTM D7566」の新規格を取得したことを書いたが、今度は、新エネルギー・産業技術総合開発機構…

■インドのガス井からの噴出事故

インド北部にある天然ガスを採取するガス井からガスが噴出して止められなくなっているようだ。この事故を起きたのは5月27日。突然の噴出を止めることが出来ず、それ以来噴出は続いている。その近くに住む5人が死亡したが、ガスの噴出が直接の原因ではないと…

■大阪ガスのVPP事業の可能性

今日の報道記事で、大阪ガスが販売してきて固体酸化物形燃料電池、エネファームType-Sの総量が5万台だと知った。全てが同社のサーバーと繋がっているということだから、少なくとも稼働状態を常時把握することができる。今年販売されたものは、余剰電力を大阪…

■6月21日の皆既日蝕とインドの太陽光発電

6月21日(日)に日蝕が起きる。日本では夏至の日の夕方16時頃から18時頃にかけて、日本全体で部分日蝕が見られるとのこと。また、インド北部や台湾などでは金環日食となり、太陽が完全に地球の影に入ってしまう。インドではその時間帯が昼に近く(最初の地域…

■グリーンエネルギー強化へ向かうシンガポール

国土が小さな国であるシンガポールには、エネルギー資源もなく、食糧自給率も極めて低い。水も隣国のマレーシアから輸入しているし、天然ガスもパイプラインで輸入している。以前にはマレーシアからしか天然ガスの輸入をしていなかったが、現在インドネシア…

■もみ殻+太陽光で発電

稲作国であれば、もみ殻は殆どが燃やして処理するのが大部分だろう。灰にして肥料に使うことはできるかも知れない。しかし、東南アジアであれば豊富に出てくるもみ殻を燃料にした発電と、太陽光発電を組み合わせたシステムをカンボジアで事業として始めた企…

■もみ殻+太陽光で発電

稲作国であれば、もみ殻は殆どが燃やして処理するのが大部分だろう。灰にして肥料に使うことはできるかも知れない。しかし、東南アジアであれば豊富に出てくるもみ殻を燃料にした発電と、太陽光発電を組み合わせたシステムをカンボジアで事業として始めた企…

■VPP構築実証の開始

仮想発電所(Virtual Power Plant)は、地域にマイクログリッドが進展すると、そこにある分散型電源を一括りにして、相互の運転状況と電力需要を把握しながら、電力系統の制御をやりやすいように発電させるものだと理解している。太陽光や風力発電と言った出…

■水素の輸入が始まった

水素を輸入するのは、技術的には可能だが、コスト的に引き合うのかどうか疑問に思っていた。だが今日の報道記事で、次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合(AHEAD/神奈川県横浜市)は5月26日、川崎市において、海外から輸送した水素による国内初の発電…