効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■植物由来プラスチック、藻・古紙で安く

 プラスチックが海洋汚染を起こしていることに強い警鐘が鳴らされている。だが、現実にはプラスチックの利便性を代替できるものはまだ本格的には商品化されていない。シッピングに行く時に自前の袋を持つとは言え、包装に使われる素材は殆どがまだプラスチックだ。ショッピングの時に商品を入れるレジ袋は永くプラスチックバッグで無料だった。これが有料になっても、自前の袋を補う物として必要性は高く、何となく罪の意識を持って袋を受け取っている。自分たちはそれをゴミ袋として使うので、最終的には焼却されるのだが、焼却されない用途に使う、あるいは、捨てられたものは、河川や海洋汚染の原因を作る可能性は高い。

 今日の夕刊で報じられて知ったのだが、植物由来のプラスチック(バイオマスプラスチック)を安価に作る技術が確立されてきたらしい。以前にも日記に書いたユーグレナ社はバイオ燃料などにも使うミドリムシを原料としたバイオマスプラを開発し、環境配慮型素材を手掛けるカミーノ社は古紙から作る。現在バイオマスプラの原料には主にポリ乳酸が使われているそうだが、石油由来プラと比べ価格は2倍のため一部の製品やレジ袋などでしか使われていないそうだ。

 7月から小売店を対象にプラ製レジ袋の有料化が義務付けられるが、植物由来のバイオマスプラを25%以上使ったレジ袋などは有料化の対象から外れる。ポリ乳酸に代わる安価な材料でバイオマスプラができれば、多少割高でも活用するスーパーなどが増えそうだ。ユーグレナミドリムシの体内から取り出した糖分をプラスチック樹脂に混ぜ込みバイオマスプラを作るが、ミドリムシを大量生産し石油由来のものと同等の価格を目指すとのことだ。カミーノでは古紙を細かく粉砕してパウダー状にし、プラスチック樹脂と混ぜペレットを作り、食器や配膳用のトレーに加工しする。価格は石油由来のプラスチックの約1.5倍だが古紙の配合比率を増やすなどして価格を引き下げていくとのこと。

 このような原料が開発される背景には、社会が持つようになった大きな危機感がある。プラスチックという身近で便利な物とはいえ、地球環境を悪化させているという情報が社会一般に広く伝わったことがあるのだろう。実際に新しく開発された原料を使った商品が店頭に現れるのはいつになるか、期待をしながら待つことにしよう。

 

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