効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

本当に気候がおかしい

今日の午後、日課としている少し早足の散歩に出かけました。家を出るときに外の気温をチェックすると23度でした。昨日に続いて異例に暖かいのに驚きです。やはり気候がおかしくなっているとあらためて感じたのでした。勿論、最近の西日本南部地域への集中豪…

石炭火力発電への燃料電池応用

経済産業省は中国電力やJパワーと共同で、世界最高レベルの発電効率55%以上をもつ新型の石炭火力発電設備の開発に乗り出す計画です。通常の石炭火力発電は他の燃料を使うものに比べて発電効率が低いために、発電量あたりのCO2排出量も多くなります。し…

大阪府、大阪市トップのダブル選挙

大阪府知事に松田氏、大阪市長に前府知事橋下氏が当選しました。ともに維新の会。これからの大阪がどうなるか、期待と不安をもって眺めています。大阪都構想はあくまで構想の段階に留まっているものですから、それはそれとして、特に大阪市の市民生活をどの…

オートショウ

いまオートショウが東京ビッグサイトで12月2日から(一般公開は3日から)開催されようとしています。訪れてみたいのは山々ですが、奈良からの交通費などと体調を考えて諦めました。新聞などの報道を見ていると、今回の展示の中には、未来の自動車のありかた…

太陽光発電

英国でいま太陽光発電の設置が急速に拡大しているそうです。昨年新たに固定価格買取制度が導入されて、高い値段で電力会社が買い取るようになったからだと報じられています。かなり緯度的には北にある英国は、本来太陽光発電には向いていないところですが、…

欧州経済危機と再生可能エネルギー

今日は短い文章で。 欧州の経済危機がまだしばらく続きそうな状況です。財政が安定していると考えられていたドイツが、国債の発行を全額売りさばけなかったのを見ると、これから欧州の再生可能エネルギーの促進策が急速に弱化するのではないかと思われます。…

福島原発のメルトダウン

昨日友人と話をしていて知ったことですが、一部の原子力専門技術者は、福島第一原子力発電所事故が起こって1週間くらいの内に、原子炉で燃料が溶融するメルトダウンが起きている可能性が高いと思っていたそうです。その人たちの中には、原子力行政に関わる人…

日本の商社がLNGの確保

日本の商社が、世界の天然ガス市場でLNG(液化天然ガス)を生産するプロジェクトをつぎつぎに立ち上げています。これから増加する天然ガス火力発電や分散型電源システムへ供給するために、ほぼ全量に近い天然ガスをLNGとして輸入する日本にとっても安心感を…

東京都が電力供給事業を

ひょっとしたらと思ってはいたのですが、東京都が臨海副都心約440ヘクタール内に総延長約6キロメートルの送電網を自前で整備して、東京電力の送電網を使わずに周辺のオフィスビルに直接電力を送ることを発表しました。動きが早いという印象です。発電所はコ…

屋根取付の太陽光発電設備

今日入ってきた情報を見ていましたら、既築住宅の屋根に設置した太陽光発電設備に、私が心配していたことがもろに報じられていました。自宅は築後20年ほどになりますが、以前から環境対応のために太陽光発電設備を設置しようかなと思いながら、瓦葺きなので…

米国EPAが病院のエネルギー効率化支援プログラム

米国のEPA(環境保護庁)が1992年から推進しているエネルギー効率化プログラムにEnergy Starが有ります。家電製品から産業機械、コンピュータまで幅広い製品を対象としていて、この規準を満たすように設計されていると認定されると、そのロゴマークをつける…

風力発電で水素製造

南極の昭和基地で、風力発電からの出力変動の抑制と電力貯蔵のために、水素を利用するプラントを日立が受注したそうです。なるほど南極であれば多少コストがかかっても許容できるでしょう。来年の3月まで秋田県で実証試験をします。 昭和基地ではディーゼル…

屋根設置の太陽光発電

いま2〜30分ほどの散歩を日課にしています。息切れがしないような速度で、かつあまり遅くならないように歩くのですが、久しぶりに見るご近所の屋根に新しい太陽光発電のパネルがあるのに気がつきました。09年から始まった、自宅で消費しきれない余剰電力を…

温泉熱で発電

地熱発電が最近注目を浴びています。しかし、温泉地に代表されるような火山活動があるところで地下に深い穴を掘って、高温の溜まっている地層をヒットしなくてはなりませんから、一度で成功するとは限らず、当初の掘削コストは大きいのです。可能性のあると…

韓国に溶融炭酸塩燃料電池(MCFC)

発電効率が高い溶融炭酸塩電解質の燃料電池メーカーである米国のFuel Cell Energy社からの情報ですが、同社は韓国に世界で最大規模の11.2メガワットシステムの稼動を開始したということです。ここには2.8メガワットのユニットが4基設置され、燃料電池パーク…

退院

今日長期入院から解放され、自宅に戻りました。これまで病院内の無線LANを使ってこのブログを早めに再開したのは、掲載中断があまり長期になると、退会扱いになっては困ると思ったからでした。ほぼ毎日再開後書いていますが、早速アクセスしてくださる方がお…

カナダが日本にLNG輸出を構想

米国、カナダ、オーストラリアなどで新しい技術による天然ガス採掘で得られるシェールガスの産出量が増加しています。大量・高圧の水を使うので、環境問題が起こる可能性は否定できませんが、燃焼時のCO2排出量が化石燃料の中でもっとも少ないので、今後…

英国の小型コージェネレーション

英国の小型コージェネレーション(エンジンや燃料電池で発電し、排熱を給湯暖房に使うので総合熱効率が高い)のメーカーや電力会社、ガス会社、LPG会社が、政府に対して現在暫定的に設定されている促進策を改定するように要望しています。英国の住宅ではほと…

蓄電池で走る路面電車

大容量の蓄電池を積んで架線による給電なしで市街地を走ることができる次世代型の路面電車が実用段階に入ったと知って、もっと時間がかかると思っていたのでいささか驚きました。昨年鐵道技術研究所の見学に行ったとき、このような路面電車の開発が進んでい…

コロラド州ボウルダ−のスマートシティ・プロジェクト

Xcel Energy社は、米国の 西部、中西部8州に電力を供給している大手の事業者で、コロラド州では天然ガスの供給も行っています。高圧送電システムも保有しています。同社が確か2008年にコロラド州ボウルダー市を米国最初のスマートシティにすると発表し、実施…

バイオ燃料についてもう少し

昨日のブログで航空機用のバイオ燃料について書きましたが、それを補足することを書いてみます。米国からの資料で強調されているのが、バイオ燃料を利用するときに重要なのは、コストは勿論ですが、安定供給ができなければ安心して使えないということでした…

旅客機がバイオ燃料を

実証試験ではなしに、欧米で航空機定期旅客便がバイオ燃料を使うようになっています。欧州の方が先行していますが、11月7日にユナイテッド航空がテキサス州のブッシュ国際空港からシカゴのオヘヤー国際空港に向けて飛んだUA1403便が、米国で始めてバイオ燃料…

マイクロ水力発電

三菱電機グループは、高性能のマイクロ水力発電装置を開発し、受注体制を整えました。水車効率は75・0%と、3年前に開発した初号機の2倍に引き上げたそうです。出力規模は0・1キロワットから9・9キロワットと多様ですが、想像するに5種類くらいでし…

スマートメーターの取付と規格

今日の日経新聞に、「経済産業省は電力需給対策の一環として普及を目指すスマートメーター(次世代電力計)を、企業や家庭など利用者が電力の使用状況の詳細な情報を把握できる新規格に統一する。電力会社が独占してきた情報を広く共有し、ピーク時の使用電…

昨年の二酸化炭素排出量急増

昨年末あたりから2010年の二酸化炭素排出量が急増する可能性があるという論が多かった。それがどうも現実化したようです。昨日のDaily YomiuriがAP通信の短い記事を出していますが、米国のエネルギー省の計算によれば、昨年世界の二酸化炭素排出量が、これま…

米国最初の洋上風力発電

米国初の洋上風力発電設備がマサチュセッツでこの4月に連邦政府から認可されたのですが、建設に着手できない状態が続いています。最初の難関は、まだ、発電能力の半分しか電力の買い手がつかないために、プロジェクトファイナンスがうまくいかないということ…

東北福祉大学とスマートグリッド

先日仕事仲間からIEEE(国際電気・電子学会)から出された記事を送って貰いました。IEEEのレポーターが日本に来て、仙台にある東北福祉大学でNTTファシリティーズ社がNEDOからの委託実証試験(2004年〜2007)が終わっても継続している品質別電力供給システム…

家庭用燃料電池の自立運転

東京ガスは2日、正興電機製作所と共同で停電時でも運転が継続する家庭用燃料電池「エネファーム」(700〜750ワット)を使った発電システムを開発したと発表しました。日本の家庭用燃料電池やガスエンジン・コージェネレーションは、電力会社からの電力供給…

日本のスマートメーター設置方針

報道によると、『政府のエネルギー・環境会議(議長=古川元久国家戦略担当相)は1日、電力不足解消に向けた「エネルギー需給安定行動計画」の一環で、電力9社の対策を積み上げたアクションプランを決定した。需要対策の柱となるスマートメーター(次世代…

電力ピーク需要の抑制

今日報道されていますが、経済産業省は省エネ規制を抜本的に見直すことになったようです。オイルショックの後からこれまで、工場や店舗のエネルギー総使用量に焦点をあてて効率改善を求めてきたのですが、今後はピーク時の使用量抑制に軸足を移します。電力…