効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

■フレキシブル太陽電池を装着した「発電スーツ」

理化学研究所は、AOKI、東レ、Xenomaと共同で、高性能なフレキシブル有機太陽電池を紳士服の上着に装着し、デザイン性と機能性を両立した発電する紳士服「発電スーツ」の試作に成功したと発表している。このような商品の開発はいずれ行われるだろうと以前か…

■PG&Eが破産申請

昨年の11月24日にここで、カリフォルニア州の大電力ガス事業PG&Eが、山火事の責任を問われていて破産するかも知れないと書いた。それが現実のものとなり、この1月14日、同社は破産法チャプター11に基づく破産申請を行った。破産法にはチャプター7とチャプタ…

■太陽光発電に起因する火災

太陽光発電設備で屋根にのっているパネルは、幾つかのモジュールをつなぎあわせている。つなぎ合わせは必ず接続不良が起きるし、そこが発熱することもある。それが火災の原因になるのではないかと以前から思っていたが、これまで言われてきたのは、風で飛ば…

■途上国の再エネ発電が化石燃料による発電を凌駕

エネルギー関連のリサーチ会社Bloomberg NEFの発表によると、発展途上国に設置された再生可能エネルギーによる発電規模が一昨年初めて化石燃料による発電規模を上回ったということだ。これは先進諸国に先駆けた実績となるとのこと。途上国で2017年に新設され…

■地熱発電が一つ生まれたか

アストマックスはこの1月21日、同社の連結子会社アストマックス・トレーディングが宮崎県尾八重野地域で実施している地熱発電に向けた調査事業において、1月19日に調査井(3号井)から自噴を確認したと発表している。これは石油天然ガス・金属鉱物資源機構に…

■太陽光発電を使った中部電力の戦略

中部電力は25日、法人向けに初期費用ゼロで太陽光発電設備を導入できるサービスを始めると発表した。再生可能エネルギーを活用して二酸化炭素(CO2)排出量を抑えたい企業や、地震など災害時の非常用電源を確保したい需要に応えるためとしている。中部電力が…

■米国の燃料電池バスの情報

米国エネルギー省の燃料電池技術室が昨日発表しているが、現在米国で走行中の燃料電池バスの内一台が、燃料電池のセルスタックに格別のメンテをすることなく29,000時間を超える走行を達成し、9台が20,000時間の走行を達成したということだ。米国エネルギー省…

■ユーグレナ、海藻で初の国際認証

ユーグレナは藻類の一種で、繁殖力が強い。これを東大発ベンチャーとして、将来バイオ燃料として利用する技術の開発をしようとしているのが、ユーグレナ社。現時点ではまだ燃料としての利用はバスの燃料として実証試験をしている段階だが、将来ジェット飛行…

■チェックされていない火山が21カ所も

火山が無数にある日本列島。地熱発電の潜在量は世界でも米国、インドネシアに続く3位だが、発電に利用されているものは極めて少ない。火山が観光地であり、国定公園であったり、温泉地であったりするために、開発に対する規制が強く、また、地元自治体からの…

■NYレトロ超高層、建て替えより改修

地震が少なく、竣工から半世紀をゆうに超えた超高層ビルが立ち並ぶ米ニューヨークのマンハッタン。時を刻んだレトロ建築は歴史的な価値が高いが、現代のオフィスに求められる機能や設備は多岐にわたる。竣工時の建物のままでは、テナント企業の要望を十分に…

■日本の木質バイオマス資源利用

再生可能エネルギーの利用を考えると、太陽光や風力の場合、気象現象としての変動は避けられないが、エネルギーの供給はほぼ無限にある。水力発電も、災害時に利用できないこともあるが、基本的に水流が止まらない限り供給がなくなることはない。だが、木質…

■街全体のエネルギー効率を上げる:国交省が特例

道路で囲まれた街区全体のエネルギー効率を上げるためには、そこに建設される建物の電力や熱を街区内の一カ所で作り、全体の建物で共用するようにすれば、それに必要なプラントの規模は大きくなり、発電効率も上がるし発電機から回収する熱を利用するコージ…

■黒液をゴム原料に

製紙過程で発生する黒液(リグニンが主体)は、これまで、燃料として使われてきた。だが、産業技術総合研究所(AIST)は、黒液をゴムの原材料に利用する経済性がある技術を開発したということだ。ジメチルエーテル(DME)を経由するルートが最も収率が高く、…

■食品残渣をリサイクルした堆肥で作った「地産地消」のお米

食品残渣をどのように処理するかは、残渣を出す方も受けて処理をする方も、円滑な対応が出来なければ、折角の資源リサイクルがうまく進まない。処理の仕方が、出す方、受ける方に何らかのメリットがある方法が構築できれば、リサイクルがうまく進展するので…

■阪神淡路大震災があった日に口永良部島で噴火

今日、1月17日は、1995年に大震災が阪神淡路で起きた日であり、今日のニュースはその追悼に焦点が当てられていた。建物の倒壊に加えて、火災が発生したことで人的被害が大きくなった。地震が起きる時間帯にも関係するから、防災に力を入れても被害は…

■革新的な遮熱フィルムの開発

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が発表しているが、東レ(株)は、ガラス並みの透明性と世界最高レベルの遮熱性を兼ね備えた遮熱フィルムを開発したということだ。開発した遮熱フィルムは、東レ独自のナノ積層技術をさらに深化させ、革新的な層…

■水道料金 “格差”は全国で7倍超 週刊ダイヤモンドが報じているが、地方の多くの自治体は、人口減少のあおりを食って水道料金で稼げず、給水費用を料金収入でどれくらい賄えているかを表す「料金回収率」で見ると、100%を超えられず、赤字に陥っている。赤字…

■地域内で自営線による電力供給

環境省が、再生可能エネルギーを活用し、非常時に電力を自給できる災害に強い町づくりを2019年度から始めると報じられている。電力会社の送電線ではなく民間事業者などが自ら引いた送電線「自営線」を活用し、分散型のエネルギー融通システムを作るというこ…

■風力発電で全面入札制

事業用の太陽光発電の固定価格買取額が入札制になり、時には予定価格に達せず不成立の時もあるという。それが風力発電でも全面的にこの制度が採用されるようになるらしい。経済産業省は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)で2021年度以降、安い…

■超小型波力発電機

空調や衛生設備の設計・施工会社のナカムラ(新潟市)は、海の波の力を利用した小型で低コストの「波力発電装置」を開発すると報じられている。海上に浮かべて船舶の標識灯やダイバーの進路案内の電源として利用することを想定しているが、新潟工業短期大学…

■中部電力が電力融通を受けた

中部電力は10日、東京電力パワーグリッドなど他電力から電力融通を受けたと発表した。冷え込みが厳しく暖房需要が増えたほか、天候不順で太陽光発電の出力が想定を下回ったためだとのこと。 従来からの考え方からすると、予測が外れて他地域から融通を受ける…

■再生可能エネルギーの位置づけ

独フラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所(ISE)は2019年1月4日、18年における同国の総発電量のうち40%以上が再生可能エネルギー由来であったことを明らかにした。総発電量は542.47テラワット時(TWh)、そのうち再エネは218.93TWh(40.4%、前年比…

■全固体電池

いま広く利用されているリチウムイオン電池の電解液が、何かの異常状態になると着火し、時には取り付けられているものの火災の原因になることもある。そのため、液体ではなく固体の電解質を使う全固体電解質電池の開発競争が進展しているが、それに富士通系…

■水力発電

大規模水力発電設備は、ダムを建設することによって地形が変わり、水流の変化がその地域の生態系に大きなダメージを与えることから、再生可能エネルギーの分類では別枠にして外すことも多い。だが、規模の小さな水力発電は、生態系への影響も地形の変化も少…

■日本の情報技術力の優位性が減少

各国の専門家らが年に2回、国際会議を開いて計算速度をランク付けする「TOP500」によると、2018年11月は米オークリッジ国立研究所の「サミット」が同年6月に続いて首位。日本勢では、産業技術総合研究所の人工知能(AI)専用スパコン「AI橋渡しクラウド」が7…

■相次ぐ地震

今日も宮城県で地震が起きた。最大震度3だから、それほど大きいものではないが、同様なものは東北地方で続いている。そして一昨日には熊本で震度6弱。このように連続して起きる地震は、日本列島の地中深くにあるエネルギーの歪みが拡大しているからのように…

■中国が持つ技術の高さ

中国の無人探査機「嫦娥4号」が3日午前(日本時間同)、世界で初めて月の裏側への軟着陸に成功した。着陸後に撮影した画像の地球への送信にも成功し、今後、鉱物資源などを調査するということだ。月の裏側は地球と直接通信ができないため、中国は中継衛星も…

■水を分解する触媒効果が白金に匹敵する素材の製造にゼラチンが

カリフォルニア大学バークレー校の研究者が、新たに開発した水を分解して水素を製造する時に使われる触媒として極めて強力な、白金に匹敵する効果を発揮する触媒を、極めて安価なゼラチンを素材に利用して開発したと云うことだ。その触媒は、ナノメーターと…

■京セラのデータセンター

京セラは使用電力を全て再生可能エネルギーで賄う国内初のデータセンターを北海道に建設すると日経新聞が報じている。再エネで必要な電力を全て賄うのは、国内では初かもしれないが、世界では既にグーグルなど大手のデータ処理事業者は多くのデータセンター…

■新しい住宅地にも電柱

少し前まで天然温泉と称する銭湯があったのがなくなった跡地に、数十戸の戸建て住宅が建設された。分譲団地というほどの規模ではないが、新設住宅地であることは確かだ。先日この横をバスで通ったときに気がついたのが、電柱が林立している。これまでフラッ…