効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

生駒市と近鉄

生駒市と近畿日本鉄道は30日、「まちづくりに関する協定」を締結した。市内の二つの住宅地を対象にした同社の事業が国土交通省の「住宅団地型既存住宅流通促進モデル事業」に採択されたことを受け、両者が連携して空き家の解消、既存住宅の流通促進を図ると…

空き屋率

国内の住宅総数に占める空き家の割合が2013年10月時点で過去最高の13.5%になった。総務省が29日、発表した数字だ。敗戦後の住宅不足を解消するために沢山の住宅が建てられた。そして、高層住宅が増えたのと、中古住宅の活用が進まないうえ、空き家を取り壊…

奈良市阪原町が小水力発電で町おこし

昨日奈良新聞が一面トップで大きく報じたことだが、再生可能エネルギーの一つとして注目を集める小水力発電を地域おこしにつなげる取り組みが、奈良市阪原町で始まっている。町内を流れる一級河川・白砂川の農業用水路を利用し、水車を使った発電システムを…

地域エネルギー未来奈良

今日の午前中、JR奈良駅の南側にある奈良市はぐくみセンターであった会議に出席。(社団法人)地域エネルギー未来奈良、が、この間市民出資という方式によって完成した50キロワット弱の太陽光発電プロジェクトの次をどのようなものにするか、どのように行政と…

安倍首相の資源外交

最近の歴代首相としては驚くほどの回数で各国を訪問しているが、そのかなりの部分が資源の確保、あるいは技術輸出に関わるもののようだ。7月上旬に訪問したオセアニアに続き、歴訪中の中南米でも各国で石油、天然ガス、銅などの開発や供給で協力を働きかけ…

液体電池

昨日大前研一氏への批判的な日記を書いたのに対して2つのコメントをいただいた。水素の危険性については、同感。もう一つの液体電池はどうか、というコメントには、自分の考えを述べてみたい。コメントは電気自動車用のものを考えておられるようだが、コメン…

大前研一 ニュースの視点

大前さんの日頃の発言にはいつも啓発されるところがあって尊敬していた。だが、今日のニュースの視点で述べておられる水素に対する発言は、社会に余計な不安をそそるものではないかとがっかりした。題目は「水素が安全でクリーンエネルギーというのは、大き…

関西電力管内の電気の流れ

なるほどという記事を見た。いま関西電力は、これまで想定していなかったような電力供給制御に苦心しているということだ。本来、敦賀湾周辺にある原発、黒4などの大規模水力、大阪湾沿岸にある火力発電が、大阪を中心とする需要地に向けて電力を供給し、その…

米国の再生可能エネルギー設備新設続伸

最近米国の連邦エネルギー統制委員会が発表したところによると、太陽光、風力、バイオマス、地熱、水力による発電設備の設置量が、2014年の前半に米国で新設された発電設備の55.7%となったそうだ。総設置量は3,529 MWでその内再エネが1,965 MWということだ…

オーストラリアとカーボンタックス

昨年アボット新政権が生まれたオーストラリアは、先進国の中でカーボンタックスを廃止した最初の国になった。石炭を燃料に使う火力発電や鉄鋼などと言った産業が排出するガスに含まれる二酸化炭素の量に応じて課税して、そのコストを引き下げるためにエネル…

風力発電は太陽光発電のようには行かない

Jパワーは根室市で計画していた大規模風力発電所(総出力3万4500キロワット)を中止すると発表した。同社が手掛けるほかの新規事業計画と比べ、採算性が低いためとしている。発電所は出力2300キロワットの風車を15基設ける計画で、環境影響評価を進めてい…

昨日の日記へのコメントに向けて

昨日の日記にコメントをいただいた。「元々、分散型電源に移行すれば、需要場所の近くで発電するので、高価な送電線が削減できるという議論があったと思います。差し引きで考えれば、送電線は減るのではないでしょうか?」というもの。これまでの集中型大規…

コメントを戴いて

7月15日に「東北3地域に風力拡大へ経産省が系統増強支援」と題した日記を書いたのについて、コメントを戴いた。「記事中3つのエリアに近いところに家があり、再生可能エネルギー全般を応援しておりますが、実際に近くに送電線ができるとなると、正直嫌で…

ナトリウムイオン電池

東京大学は、ナトリウムイオン電池の性能をリチウムイオン電池と同等以上に引き上げることができる物質を発見したと発表した。新物質は希少金属(レアメタル)を一切含まないことが特徴だが、鉄を主体とする化合物で、簡単に合成できるという。簡単に合成で…

原発再稼働の始まり

全国16原発48基のなかで、九州電力の川内原発(鹿児島県)が16日、初めて原子力規制委員会の審査に合格し再稼働が見えてきた。これが日本にとって良いことかどうか、時間軸をいろいろに変えて眺めて見なければ分からない。日本の原発に関わる歴史の大きな1…

環境省の潮流発電実証

ついこの間の14日に、潮流発電が実証されないかと書いたのだが、三菱重工業と東亜建設工業がそれぞれ、環境省の潮流発電実証事業に参画するということを知った。潮流発電は潮の満ち引きを利用する発電方式だが、両社とも水深50メートル以内に着底式の発電…

東北3地域に風力拡大へ経産省が系統増強支援

経済産業省・資源エネルギー庁は風況の良い東北地方で風力発電の導入を増やすため、電力系統が脆弱な地域での送電網の整備を支援することになったようだ。東北地方の風力発電潜在量は大きいが、発電した電力を需要地にまで届ける系統網が大きく不足していて…

海峡水流利用の水力発電

10年ほど前になるだろうか、海外から調査にきたリサーチャーに、これから日本で伸びそうな再生可能エネルギーは何かと聞かれた。太陽、風力は一般的なものとして示したが、それに続いて、島が多く、海峡が多い日本の地形的な特徴を利用した海流発電が多く出…

東京都 家庭用燃料電池を30年に100万台導入の目標

東京都だけでなく他の自治体でも家庭用燃料電池の導入目標を掲げるところが増えている。価格が下がったとは言えまだ高価なものだから、来年に無くなることになっている政府の補助金を補うことで,地元に高効率で安定した電源を持とうとしているのだろう。東…

水素・燃料電池戦略ロードマップ

6月23日付けで経産省から将来のエネルギー戦略の一つである水素を取り上げたこのレポートが発表された。燃料電池、燃料電池自動車などの他に、日本が水素を大量に輸入するようになる可能性が述べられているのに関心をもつ。水素は風力発電の余剰電力を使った…

ナノグリッド

海外情報を眺めていたら、これからナノグリッドの市場が大きく拡大するという論評にぶつかった。そこでいうナノグリッドの定義は、電気の負荷が少なくとも一つあり、それに対する電力を供給する発電機か蓄電池があり、全体について外部の系統と一カ所で結ば…

日本でもバイオマス航空燃料

米ボーイングや東京大学、日本航空、全日本空輸などは航空機バイオ燃料の実用化に向け、新たな組織INAFを立ち上げた。米国の軍用飛行機、欧米の民間航空ではバイオマス燃料の使用を実験的ではあるが、実機について行っている。原料となる家庭ごみや藻類、非…

室温超電導

7月5日に、高温超電導で電車の架線に給電するテストの成功を述べたが、高温というが、何も数百度などという温度ではなく、ヘリウムが液化する温度よりも高い温度で液化する窒素を使って超電導現象が起きる電線材料があるために、ヘリウムより高温という意味…

高圧直流新幹線建設

供給する電力の周波数が異なる東京電力と中部電力は,現在120万キロワットしか周波数変換容量がなく、増強が望まれていた。このほど、直流幹線新設に向けた測量・地質調査を始めたと報じられている。新設する直流幹線は、東電新信濃変電所(長野県朝日村)と…

大学新入生の留学必修化

海外留学を必修にする大学が広がっているということだ。一橋大学は2018年度までに約1000人の新入学生全員を短期語学留学させる。立教大学や早稲田大学も全員留学の方針を打ち出した。留学を必修とする新学部を設立する大学も相次いでいる。一橋大は在学中に…

再生可能エネルギーの認定

経済産業省が、来年度にも太陽光発電の固定価格買い取り額を引き下げることは確実であることから、3月に駆け込み申請が予想以上に殺到したようだ。非住宅用のものだけでこの1カ月に2,652.2万キロワットに設備認定を受けたと発表されている。これによって、太…

電車への給電を超電導で

電力の損失がほとんどない「超電導ケーブル」を300メートル敷設して電車を走らせる実験に、鉄道総合技術研究所(東京都国分寺市)が成功した。以前にこの研究所を訪問した時に、構想として聞いていたものが実際に稼動したのだ。鉄道総研がつくったケーブルは…

フランスとシェールガス開発

シェールガス革命が言われているが、その源流は米国にある。それが欧州やアジアに流れていくかどうかは必ずしも定かでは内。フランスは一説によるとシェールガスを大量に含む岩盤の上に浮いていると言えるくらいの埋蔵量があるという。しかし、同国はEU28カ…

飛行機雲と地球温暖化

青い空を白い航跡を見せながら飛ぶ飛行機の姿は魅力的だ。ところが、これについて興味あるレポートが出ている。飛行機雲ができるのは、温度が低く湿度が高い空域だそうだ。そして、この雲は水蒸気なのだが、これは地球温暖化効果が高く、同じ距離を飛行機が…