効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2018-01-01から1年間の記事一覧

■これまでのエネルギー消費動向

昨日、環境エネルギー政策研究所から冊子が届けられた。REN21(Renewable Energy Policy Network for the 21st Century)が作成した、世界の再生可能エネルギー利用拡大についてまとえたレポートの日本版抄訳だった。世界的な流れとして示されているのは、2005…

■水素を運ぶパイプの安全性

水素社会の到来で、水素を大量に輸送する、あるいは、設備の中で水素を移動させる経路に使うパイプの安全性の確保が課題となる。水素には金属を脆くする特性があるために、輸送に使う鋼管の厚みを大きく増やしたり、分子が小さいために漏れやすいという特性…

■九州電力 出力制御を年末年始に再び実施も

2012年の固定価格買い取り制度(FIT)導入以降、九州電力管内では、太陽光が日照条件の良さから急速に普及し、全国の約2割を占めている。しかし、九州電力は今秋、電力消費が大きく下がる週末の天候が晴れの場合、総発電量が総電力需要を上回る可能性がでた…

■小笠原諸島・母島で再エネ100%の電力供給実証

東京都と小笠原村、東京電力パワーグリッドの3者は12月21日、ゼロエミッションアイランド実現のため、同村母島において再生可能エネルギー発電のみによる電力供給を行う実証事業に関する協定を締結し、実証実験を始めることになった。この協定の名称は、「小…

■聖火の燃料に水素を検討

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会で環境対策などを協議する有識者の諮問会議は26日、聖火台や聖火リレーのトーチに水素やバイオ燃料などを採用すべきだと決議したということだ。三菱総合研究所の小宮山宏理事長は環境負荷を低減する「持続可能」な…

ハウステンボス(HTB)が蓄電池も開発?

ハウステンボスは長崎にある純然たる遊興施設だと思っていた。だが、ここに作られた「変なホテル」という宿泊施設に太陽光発電からの電力で水素を作り、それで燃料電池に供給して発電させるという設備が導入されたと知り、また、受付をロボットがするという…

富山県入善町沖東側の海域に民間資金100%で洋上ウインドファーム

三井E&Sエンジニアリング(東京・中央)と、風力発電事業者のウェンティ・ジャパン(秋田市)が2018年12月19日に発表したところでは、富山県入善町沖東側の海域に定格出力7.495メガワット(MW)の洋上ウインドファーム「入善町沖洋上風力発電所(仮称)」を…

福島県大熊町がバイオマス発電

福島県大熊町は東京電力福島第1原子力発電所事故による帰還困難区域で栽培した植物を使ったバイオマス発電を2022年度にも始めるようだ。放射能汚染のために農産物を市場には出せないからだろうが、その区域の農家の救済策の一つとして行われるもののようだ。…

送電系統に接続される大型蓄電池

米国カリフォルニア州のPG&E(Pacific Gas & Electric)社は、サンフランシスコ周辺に電力とガスを供給する米国でも有数の規模を持つ民営の電力・ガス事業である。同社が6月29日に出したプレスレリースを読む機会があり、驚きを抑えることが出来なかった。全…

*東芝、横浜市の小学校でVPP運用サービス開始 東芝エネルギーシステムズは、IoTを用いて複数の蓄電池を最適に制御するバーチャル・パワープラント(VPP:仮想発電所)運用サービスを、2019年1月1日から開始する。また、それに伴い東京電力エナジーパートナー…

*高速道路のSA,PAをエネルギー自給に 昨日、高速道路関連事業を検討する会合に出席した。今回のテーマが、サービスエリアとパーキングエリアの有効利用というものだったので、かなり前から考えていたことを提案してみた。(5年前にも提案したが、その時は少…

*京セラの3kWSOFCが経済産業省大臣賞を受賞 2018年度新エネ大賞が発表されたが、京セラが開発した業務用3kW固体酸化物型燃料電池(SOFC)コージェネレーションが、その発電効率と総合熱効率の高さから、経済産業大臣賞を受賞した。この製品は、商用実績の…

*NEDOと住友電工がレドックスフロー蓄電池を米国で実証 住友電工が永年レドックスフロー(RF)電池の開発を続けてきたことは以前にも書いたことがある。この電池は、蓄電容量の設定も簡単だし、電圧や周波数変動の抑制にも力を発揮する柔軟な蓄電池だが、い…

*EU、2030年迄に乗用車の二酸化炭素を21年目標比37.5%削減 欧州連合(EU)は17日夜(日本時間18日早朝)、域内で販売する乗用車の二酸化炭素(CO2)排出量を2030年までに21年目標に比べて37.5%削減する方針を固めた。加盟国でつくる閣僚理事会と、欧州議会が…

*EVの充電設備規格 電気自動車の蓄電池を急速充電する時の方式について、日本では東京電力や日産自動車が主導して国際標準を目指すチャデモ(CHAdeMO)がある。米独勢が別の規格「コンボ」を開発し、この2つが世界規格として競合している。これについて、日…

*パリ協定2020年適用開始 COP24、実施指針を採択 ポーランドのカトヴィツェで今週開かれてきた第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP24)は15日、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」を運用する実施指針について合意し、採択した。合意が出来ない…

*バイオエタノール トヨタ自動車がこの13日に発表したことだが、植物由来のエタノールで走行するハイブリッド車(HV)を2019年末までにブラジルで生産開始するようだ。ブラジルのバイオエタノールはサトウキビやトウモロコシを原料とする物が主流のようで、…

*東邦ガス、エネファーム マンション全265戸 東邦ガスが、同社が開発を進めている名古屋市の再開発地区「みなとアクルス」内で三井不動産子会社が販売するマンションの全265戸に、家庭用燃料電池システム「エネファーム」700ワットが採用されると発表してい…

日立とABB 日立がABBの送配電事業を買い取る交渉が最終段階に入ったと報じられている。まず気になるのは、ABBがおそらくこの事業の将来が見通せないと判断したということだ。東芝がウエスティングハウスの原発事業で痛い目に会ったのと同じことにな…

*洋上風力を日本で拡充するために 日本で洋上風力を新設するのは、遠浅の海が少ないからだし、環境アセスも厄介だし、漁業権との衝突があるのを避けにくいし、なかなか海外と違って難しいと書いたことがある。それについて資源エネルギー庁が出した資料に同…

*木質バイオマス発電が動いていない 木質バイオマスの利用には必ず流通が円滑に、ということは、バイオマス燃料が必要量確保できて遅れなく入手できることが必要だ。前から容量の大きな発電に木質バイオマス燃料だけを利用するのは、国産の物を確保するのが…

木質バイオマス発電が動いていない

木質バイオマスの利用には必ず流通が円滑に、ということは、バイオマス燃料が必要量確保できて遅れなく入手できることが必要だ。前から容量の大きな発電に木質バイオマス燃料だけを利用するのは、国産の物を確保するのが難しいし、輸入燃料を使うと、海外で…

*重量を計測して自動発注など 日用品・食品の価格比較サイトを運営するスマートショッピングは、物を置くだけで重さから在庫を自動で把握する機器「スマートマット」を開発し販売を始めたと報じられている。通信機能を組み込んだ重量計で、A3とA4サイズをそ…

重量を計測して自動発注など

日用品・食品の価格比較サイトを運営するスマートショッピングは、物を置くだけで重さから在庫を自動で把握する機器「スマートマット」を開発し販売を始めたと報じられている。通信機能を組み込んだ重量計で、A3とA4サイズをそろえ、大きい物を載せるときは…

*九州電力に続く東北電力の再エネ出力抑制 この7日、東北電力は、晴れた休日などに電力の供給が需要を上回る場合に一部の発電の稼働を停止する「出力制御」に向けた準備を再生可能エネルギーの発電事業者に要請すると発表している。この出力制御は既に九州電…

九州電力に続く東北電力の再エネ出力抑制

この7日、東北電力は、晴れた休日などに電力の供給が需要を上回る場合に一部の発電の稼働を停止する「出力制御」に向けた準備を再生可能エネルギーの発電事業者に要請すると発表している。この出力制御は既に九州電力で何回か実施されているが、東北電力も同…

*ソフトバンクの通信途絶に思う この6日午後、ソフトバンクの通信網が4時間半にわたって機能しなくなり、同社の通信網を使うスマートフォンなどが全く使用不可能になった。スマートフォンは単に電話に使われるよりも、支払いの決済や各種の申し込みの予約な…

ソフトバンクの通信途絶に思う

この6日午後、ソフトバンクの通信網が4時間半にわたって機能しなくなり、同社の通信網を使うスマートフォンなどが全く使用不可能になった。スマートフォンは単に電話に使われるよりも、支払いの決済や各種の申し込みの予約など利用される分野が非常に広くな…

*COP24が始まった ポーランドのカトヴィツェで12月2日、国連の地球温暖化防止会議「COP24」が開幕した。今回の命題は「パリ協定」のルールブックの策定だ。2015年のCOP21で採択されたパリ協定は、今世紀後半にはCO2など温室効果ガスの排出を実質ゼロにし、産…

COP24が始まった

ポーランドのカトヴィツェで12月2日、国連の地球温暖化防止会議「COP24」が開幕した。今回の命題は「パリ協定」のルールブックの策定だ。2015年のCOP21で採択されたパリ協定は、今世紀後半にはCO2など温室効果ガスの排出を実質ゼロにし、産業革命以降の世界…