効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ゼロエミッションEV船

 旭タンカー)、エクセノヤマミズなど7社は5月21日、ゼロエミッション電気推進船(EV船)の開発、実現、普及に向けたさまざまな取り組みを通じて、新しい海運インフラサービスの構築を目指す「e5(イーファイブ)コンソーシアム」を設立したと発表した。その取り組みの第一弾として、大容量リチウムイオン電池を動力源とする世界初のゼロエミッションEVタンカーを2022年3月に竣工する予定。

 世界的に輸送用船舶からのCO2排出量を減らし、寄港地の大気汚染も少なくしようという規制が強化されているのに対応した動きだ。日本の重要な社会インフラである内航海運は、船員不足、船員の高齢化、船舶の老朽化といった構造的な問題に直面している。また、日本が取り組む気候変動対策の一つとして、海運業界からの温室効果ガス排出削減も求められている。メンバー7社は、これら喫緊の課題を解決するための有力なソリューションとして、EV船のもつ可能性、将来性に着目。メンバー各社がそれぞれの強み、技術ノウハウ、ネットワーク等を持ち寄り融合させることで、EV船を基礎とする、革新的な海運インフラサービスを提供するプラットフォームの構築を図るとしている。

 第一弾の取り組みとなるEVタンカー2隻の建造については、旭タンカーとe5ラボが3月に発表した。2隻は、2022年3月から2023年3月にかけて順次竣工し、舶用燃料供給船として東京湾内に就航する予定。このEVタンカーは、大容量リチウムイオン電池を動力源とするピュアバッテリータンカーで、船の基幹エネルギーシステムを完全電化することで、同船から排出されるCO2、NOx(窒素酸化物)、SOx硫黄酸化物)、煤煙等のゼロエミッション化を達成し環境負荷を低減するとともに、騒音や振動を抑えることで乗組員や港湾周辺環境に配慮した船舶となっている。

 ただ、この大型蓄電池を充電する時に消費する電力に占める再生可能エネルギー由来の比率も計算に入れると、環境貢献度はその数字によって割り引かれることになる。この比率を高めるために、船全体に太陽光発電パネルを取り付けることも考えられる。グリーン水素を燃料とする燃料電池で充電することを検討できないだろうか。内航船だから、よく利用する港にこの燃料電池を設置すれば、その港の電力としても利用できる。

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