効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

カーボンナノチューブの製造コスト低下

2月5日にここでカーボンナノチューブの製造コストが従来の1000分の一になる技術が開発されたと書いた。それに続いて1ヶ月も経たないうちに、同じようなコストダウンが報道されている。この前は産総研と日本ゼオンが成功させたものだが、今回のものは京都大学…

スペインの太陽光発電

スペインの太陽光発電の設置量は、設置者に極めて有利なフィードインタリフが設定されていた一昨年までの2年間に急増した。ところが、そのフィードインタリフの支払いが政府の財政状況を悪化させるとして、一昨年大幅にカットされた。そのため2010年の太陽光…

太陽光発電の発電コスト

Southern California Edison(SCE)社が最近カリフォルニア公益事業委員会に求めた20件の太陽光発電プロジェクトの認可内容によると、太陽光発電からの電力コストは、天然ガスの50万キロワット・コンバインドサイクル発電より安くなるとしている。天然ガス価…

バイナリー発電

低炭素社会の実現には、電力を消費する機器や送配電系統の効率を上げることも重要だが、無駄に捨てられている熱を有効に利用することができれば、全体のエネルギー効率は大きく上がる。高い温度の熱の回収は、たとえば溶鉱炉の炉頂から出る排ガスを利用して…

欧州の風力発電

ヨーロッパ風力エネルギー協会(EWEA)がつい最近発表したところによれば、2010年に欧州で設置された洋上風力発電設備は、設備規模で見て前年比51%増という記録的なものとなっている。同年には洋上風力発電が308基、容量で883MW(88万3千キロワット)設置さ…

電気自動車が電源に

電気自動車が積んでいる蓄電池の容量は、それを家庭用の電源として使用できるだけ大きいものだ。ただ、電気自動車から家庭向けに電気を供給しようとすれば、少なくとも蓄電池の直流を交流に直してやらなければならない。太陽光発電の場合にも、発電される電…

外部電源の要らないセンサー

温度や電流、振動、圧力など、さまざまな変化を測定するのにセンサーがもっとも基本となるものだ。これが作動するにはどうしても大小は別にして電力を供給してやらなければならない。電池から供給するとか、測定するときにだけ電気を流すなどの工夫をするが…

JX日鉱日石エネルギーが家庭用固体酸化物電解質燃料電池発売

今朝日経新聞を開いて驚いた。「JX日鉱日石エネルギーは10月をめどに、現行タイプより3割程度安い高効率の家庭用燃料電池を発売する。発電効率を現行品より高める一方、部品点数の削減などで大きさは半分にし、販売価格を270万〜280万円に設定。2015年度…

太陽電池のコスト

昨日大阪ガスのスマートハウス・フェアーへ一緒に行った東亜電機工業の社長。作っている商品の一つである球状シリコン太陽電池のモデルを持ってきておられた。軽くて曲げることができるので、電信柱に巻き付けておき、昼間発電した電気を蓄電池に貯めて街灯…

スマートハウス・フェアー

今日午後から、大阪ガスが開催したスマートハウス・フェアーへ出かけた。ガス事業が考えるスマートハウスは必ず熱の有効利用が組み込まれているという点に大いなる興味があった。こちらから誘いをかけて、東京から一人(dSpace社)、大阪から一人(東亜電機…

業務用太陽光発電

経産省が、2011年度から業務用規模の太陽光発電からの電力を、いまの24円/キロワット時から40円/キロワット時に引き上げる方針を決定したという。これも余剰電力の買取だから、全量買取ほどのインパクトはないだろうが、工場の屋根やビルの屋上に設…

Zig Bee

普通には聞き慣れない単語だ。これは950MHzとかGHz帯の弱い電波を使って近距離通信を行う一つの方式を示すものだ。これから本格的なアプリケーションが展開されようとしているスマートホーム、スマートシティーなどに不可欠なエネルギー情報をスマートメー…

建物の外断熱の究極

今日は一日、水戸にあるDeviceという会社に寄せて貰って、オフィスビルの外断熱の究極のような技術開発実証現場を見せて貰い、社長さんからいろいろ説明していただいた。この社長は、環境の観点で建築物を見ると、特に日本の場合寿命が短く、しかも取り壊し…

大雪

奈良に住み始めてから40年以上になるが、こんなに雪が積もったのを見たのは初めてに近い。裏日本や北日本のように、屋根が雪の重みに耐えられなくなるような事態ではないものの、奈良県の南側にある山岳地帯の村落では、雪下ろしが必要になっているかもしれ…

開館法要

これだけでは何のことか分からないだろう。奈良新聞が報じたもので、奈良市の奈良国立博物館は、年2回だった収蔵品の「仏像仏画供養」を平成20年度から4回に増やしているが、その法要が開館時間中に行われているそうだ。他の国立博物館(東京、京都、九州)…

自転車を漕いで光を

地方紙の奈良新聞をとっている。朝食時にまず見るのがこれ。地方議会のごたごたや、議員のかかわる面白くない記事が多いものの、奈良の伝統行事や地域のできごとが出ていて、時には知人が登場することもあって欠かさず読んでいる。どうせ世界の動向などは主…

エジプトの政変

エジプトのムバラク大統領が辞任した。具体的にどのような形で新しい政権ができるかまだ分からないが、自分が予想していたタイミングで、そして、国民との大衝突で命を落としたり、国外追放されたりしないで政権移行が実現できそうなのは、まずまずだったと…

ホンダの飛行機ビジネス

時事通信が、ホンダの創業者、故本田宗一郎氏の夢が実現に近づいている、と報じている。ここで以前にも書いたことがあったが、ホンダがビジネス向け小型ジェット機を開発し、それが、いよいよ来年から量産が始まり、欧米の空を飛ぶ。同社が飛行機の開発に着…

揚水発電所

東芝は8日、米ミシガン州の揚水発電所向けに発電設備を受注したと発表した。受注額は約410億円。ポンプ水車や発電電動機など出力31.2万キロワット級の既存設備6セットを、36万キロワット級の設備に更新する。更新する水車は重さ約260トン、直径約8.4メート…

東京ガスとパナソニックが新しいエネファームを

今日9日、東京ガスとパナソニックが共同で、これまで販売してきた家庭用燃料電池「エネファーム」の新型機をこの4月1日から発売すると発表した。これまでのものが機器が二つに分かれていたのが一体化し、設置面積も2平米と小さくなった。そして、定格出力が1…

2050年までに再生可能エネルギーで100%

WWF(自然保護基金)がエネルギーの将来像に関する報告書を出した。それによると2050年までに全てのエネルギーを再生可能エネルギーで賄うことは、技術的にも経済的にも可能だという。EcofisとOMAとの連携で調査分析したもの。250ページを超える論文であって…

我が家の燃料電池

朝一番に必ず目を向けるのが、いま我が家の裏路地で稼動している固体酸化物電解質燃料電池の作動モニターだ。この頃は冷え込んでいるため暖房装置を動かすと、温水を回すポンプを回すモーターの負荷がかかって、定格の700ワット近くにまで電力消費が上がる。…

御所市とインターチェンジ

奈良県は南北をつなぐ道路の容量が小さい。それを拡大しつつあるのが京奈和自動車道だが、まだ完成していない。開通したところを走ると、いままで渋滞の中を走っていたのが嘘みたいだ。 今日の奈良新聞一面トップに、「財政再建中の御所市、京奈和道ICが活性…

カーボンナノチューブの驚異的コストダウン

今日は昼から、温暖化防止ネットワーク関西とMAKE the RULEキャンペーン実行委員会が共催のセミナーに参加するために大阪まででかけた。テーマはCOP17(ダーバン)に向けて−COP16の成果と課題、後退する日本の温暖化対策−、というもので、講師は龍谷大学の高…

韓国の洋上風力発電開発

韓国が再生可能エネルギーの導入、それに伴うスマートグリッドの実現に力を注いでいることは述べたことがある。韓国電力は政府の主導の下、合計250万キロワット規模の洋上風力発電所を建設する計画に着手した。韓国西海岸の洋上に気象観測塔を設置して、…

からから天気

報道によると日本の太平洋側は記録的な乾燥日が続いているらしい。当然農作物の生育にも影響するだろう。一方豪州南西部は豪雨が続き、世界でも有数の石炭の輸出が停まっている。そのために世界の製鉄事業が原料炭の手配に走り回り始めている。気候がおかし…

新エネルギーセミナー

午後から大阪へでかけた。新エネルギー財団が主催する新エネルギーセミナーがあり、「スマートコミュニティー」に関する題目があったからと、大阪府がどのように電気自動車の普及に取り組むかの話があるようなので、大阪府の独自性を知りたかったからだ。 新…

不調の携帯電話取り替え

昨年3月に、DoCoMoから新発売されてすぐのスマートフォーンXPERIAを買った。音楽を聴くとかデジタル書籍を見るとかに興味があったわけではなく、パソコンを使わなくてもEmailが簡単に読めるのと、外出先でウエブに接続するのが簡単だったからだ。携帯電話と…